1997/09/18 - 1997/09/18
131位(同エリア134件中)
まみさん
9/18(木)スース3日目:ケルーアン日帰り(ルアージュ(定期乗合タクシー)でアクセス)
ケルーアンの観光案内所で買ったセット・チケット対象の有料観光ポイント7ヶ所のうち、博物館2ヶ所を除く5ヶ所を見学しました。
オクバ・モスク(大モスク)、ビル・バルータ、ガリアニ霊廟、アグラブ朝の貯水池、それから
シディ・サハブ霊廟です。
どれもきちんと写真を撮ってきましたので、写真を中心にこれらのスポットの感想をまとめました。
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最初に見学したのは大モスクです。
大モスクは、9世紀のアグラブ(Aghlabid)王朝時代、ケルーアンがその首都だったときに建てられました。建立者の名前にちなみ、シディ・ウクバ・モスク(Mosquee de Sidi Okba)とも呼ばれます。
もとは640年、時の権力者ウクバ・イブン・ナーティに建てられたアフリカ最古のモスクだそうです。
中庭に大理石が敷き詰められ、中央の排水溝に向かって緩やかに傾斜し、雨水がそこから地下の貯水槽に貯まる仕組みになっています。
もっとも、その中庭の真ん中の排水溝は見損ねました。見てもたいして面白いものでもなかったとは思いますけれど。
それよりも、団体客の様子に注目してしまいました。彼らの中には、白い長いローブのような衣装をすっぽり身につけている人たちがいます。
キリスト教の教会もそうですが、イスラム教のモスクに入る場合は、それ以上に服装に気を配らなくてはなりません。ノースリーブや短パンはダメです。
でも、ここのモスクでは、袖なしや短パンの人たちは、入口で貸してくれるローブのような衣装を着れば、入れるのです。そう、Lonely Planetに書かれてあったのを思い出して、あれがそうか、とその観光客の写真を撮ってしまいました。
大モスクの感想としては、思ったよりあっさりしていた、というところでしょうか。1994年に行ったイスタンブールの2つのモスク(ブルー・モスクとアヤソフィア)の方がすごくて、もっと感動しました。
もっとも、ケルーアンの大モスクは非イスラム教徒は中に入れず、外から覗くのみなのです。奥まで入れたら、もしかしたら全く違う感想になったかも知れません。
写真は、ケルーアンの大モスク(シディ・ウクバ・モスク)のミナレットを中心に撮ったものです。 -
ケルーアンの大モスクの中。あっちこっちに扇風機がありました。暑いですものね。
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ケルーアンの大モスク内のシャンデリアと奥にメッカの方向を示すキブラ。
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ケルーアンの大モスク。
ミナレットの反対側にある礼拝堂の入口です。 -
ケルーアンの大モスクでは、そでなしの服や半ズボンの人はこういう服を着せられていました。
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ビル・バルータ(Bir Barouta)は、ひとことで説明すれば、目隠しされたラクダが汲む、由緒ある神聖な井戸、というところでしょう。
井戸は7世紀に掘られたもので、その水はメッカに通じているという伝説があります。
行ってみたら、Lonely Planetで書かれていたとおりでした。Lonely Planetの特徴か、あるいはチュニジア編が珍しいのか、記述に著者の主観がわりと多いのですが、全く同感だと思ったのです。
Lonely Planetでは、観光客は義務的に訪れるような所で、「biggest tourist trap(これ以上のボッタクリの場所はない)」と言い切っています。
確かに、「目隠しされたみずぼらしい哀れな年老いた」ラクダ(poor, mangy, blindfolded old came)が、メッカからの水だと信じられている井戸の水を汲むために、くるぐる回らされていました。
私も、そのあまりのみじめさに、打たれました。
そこで、汲んだばかりの「メッカの水」を薦められました。この水を飲むと、良いことがあるそうです。
いったん手を出しかけて、他の観光客が断るのを見て、慌てて私も断りました。生水を飲むべきではない、とLonely Planetや日本人女性3人のチュニジア旅行の旅日記などで注意されていたのを思い出したのです。
そうでなくても、すでにチュニジアに入って3日目、つまり一昨日から、やはり水があわなかったのか、ずぅぅっとお腹がごろごろ状態だったりします。
メッカにあやかってそれが治るのならともかく、イスラム教徒ではない私には、お腹の調子が余計悪くなるだけではないか、との疑いしか、もてませんでした。 -
ガリアニ霊廟(Zouia de Sidi Abid el-Ghariani)以下、セット・チケットで回れる残りの観光スポットは、メディナの外にありました。
14世紀に建てられたものですが、近年、修復されたそうです。
この霊廟は、タイルがとても綺麗でした。いかにもイスラム建築らしい建築も気に入りました。
2階のテラスの床にケルーアンの絵地図がありました。建物の外観も丁寧に描かれています。
そのせいで、さっき、メディナで写真を撮ろうとした建物が、目当ての「3つの扉のモスク」ではないことがわかりました。
でも、またメディナをうろつくと迷いそうなので、メディナに戻るのはあきらめました。なにしろ、最終バスの発車時刻が4時ですから。
写真はガリアニ霊廟の中庭ですが……中央のくぼみは、メッカの方向を示すキブラでしょうか? -
ガリアニ霊廟(Zouia de Sidi Abid el-Ghariani)の中庭。
さきほどのキブラらしきものが見えるところを2階から見下ろしてみました。 -
ガリアニ霊廟(Zouia de Sidi Abid el-Ghariani)の中庭。
これも2階から見下ろしたところです。
いやぁ、回廊のタイルが美しい@ -
アグラブ朝の貯水池(Bassin des Aglabites)は、その大きさにびっくりです。
かつてケルーアンの町全体の水の需要を満たしていた貯水池だそうです。現在でも利用されています。
全部で5つありました。大きいものは直径が130mです。
外観は、近代に再建されたものなので、私にとってとりわけ面白かったり、興味深いと思えた建築物というわけではありませんでしたが、これがかつてケルーアン市全体の水をまかなっていたというのは、十分うなづけました。
写真の貯水池は、小さいヤツです。 -
アグラブ朝の貯水池(Aghlabid Basins)にて。
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アグラブ朝の貯水池(Aghlabid Basins)。
直径が130mある1番大きな貯水池です。 -
シディ・サハブ霊廟(Zaouia Sidi Sahab)は、マグレブで最も美しい霊廟といわれているそうです。
この霊廟は、ムハンマドの友人で聖者アブ・ザマエル・ベラウィ(Abu Zama el-Belaoui)のために建てられました。サハブとはアラビア語で「友人」の意味です。
これは、もう、すばらしかったです。イスラムの国に来て、まさしく私が見たいと思っていた建物や内装はこういうのだ!というものの筆頭に挙げられます。
もっとも、そのときに私が頭に浮かべていたイスラム建築は、1997年9月の段階ではまだ自分の目で見たことがなかった、スペインのアルハンブラ宮殿です。
実は、タイル装飾は、小さな部屋であまり凝っていないところだと、トイレに見えたりしてしまったのですが(実際に、おやっ、このタイルの部屋はステキ!と思ったらトイレだったりしました@)、ここでは全くそんな失礼なことはなく、本当に圧倒されました。
壁の上1/5ほどはから天井にむかっては、遠目には象牙細工に見えましたが、ストゥッコ(化粧漆喰)装飾のようです。
でも、象牙細工と思ったほど、きめ細かい装飾でした。
非イスラム教徒は中庭までしか入れないのですが、そこに至るまでも、十分、目の保養になります。
ちなみに奥には、シディ・サハブの墓と、大モスクの設計者の墓があるようです。 -
シディ・サハブの霊廟(Zaouia Sidi Sahab)です。
廊下を通って中庭に入ります。中庭もアーチとタイルが美しいです。 -
シディ・サハブの霊廟(Zaouia Sidi Sahab)。
ストゥッコ装飾が美しいです。
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