1997/09/15 - 1997/09/15
102位(同エリア111件中)
まみさん
9/15(月)チュニス3日目:カルタゴ&シディ・ブ・サイード日帰り(近郊列車TGMでアクセス)
カルタゴ考古学博物館、フェニキア人の町の遺跡(ビュルサの丘)、アントニウスの共同浴場
シディ・ブ・サイード散策
この日は珍しく天気が悪かったです。
珍しく───と感じたのは、これまでのナポリとローマの5日間、さらに南下して昨日までのチュニスの2日間、ずっとカラッと良い天気続きで、まだ真夏かと思うほど暑く、天気が悪くなる可能性など、全く考えもしなかったからです。
あいにく、この日以降、天気の悪かった日が皆無というわけにはいきませんでした。
でも、この日は1日、晴れ間はほとんど見られませんでしたが、ずっと雨に降られたわけでなかったのは、まだ幸いでした。
チュニス3日目のこの日は、チュニスからカルタゴとシディ・ブ・サイードをTGM(近郊列車)ではしごしました。
朝から小雨に見舞われましたが、ホテルを出る頃にはやみました。
まずはカルタゴ・ハンニバル駅でTGMを降り、国立考古学博物館を見学した後、博物館の周辺に残るビュルサの丘のフェニキア遺跡をぶらっと散歩しているときに、また雨が降り出しました。
だんだん強い降りになったので、他の遺跡見学は後回しにし、レストランで昼食をとってやり過ごしました。
午後、カルタゴのローマ遺跡、アントニウスの共同浴場跡に着いた時には、雨はいったん止みました。
おかげで、アントニウスの共同浴場跡では、雨上がりのちょっとぼんやりした、でもその代わりどこか幻想的な地中海を眺めることができました。
表紙の写真がその1枚です。
(「チュニジア・ハイライトそのその4:ナツメヤシのある風景」で紹介している写真と同じものですが、少しばかりトリミングをしています。)
カルタゴのローマ遺跡を全て回っていたらキリがないので、アントニウスの共同浴場跡だけ見学した後、TGMでシディ・ブ・サイードに移動しました。
シディ・ブ・サイードでは大失敗しました。
Lonely Planetに地図はありませんでしたが、メインエリアへのアクセスの説明はありました。
しかし、ちゃんと読んでいませんでした。どうせ小さな町だ、駅を下りれば観光エリアなどすぐにわかるだろう、と油断したのです。
そのせいで、私は、カフェ・デ・ナットなどがあるハイライトの広場、シディ・ブ・サイードで最も美しいと言われる界隈であり、おそらくすばらしい地中海の眺望が得られたであろう場所に、たどりつけなかったのです。
駅を出たとき、道が2つに分かれていました。坂道の方へ行くか、反対に下る通りを行くか。
ここで坂道を登らなければいけなかったのに、反対方向へ行ってしまいました。だってそっちの方が主要道路に見えたンですもの。
そしてそのまま、海岸まで下りてしまいました。
あの場でガイドブックを開いてもう一度、読みさえすれば……。
ですが、雨が降っていて傘をさしていたし、どうせ地図は載っていませんから、道ばたでガイドブックをちょっと広げるということが面倒くさくなってしまったのです。
それに、道ばたでガイドブックを広げたりして、いかにも不慣れな旅人でございっ!という様子を、あまり見せたくありませんでした。
我ながら、おかしなやせ我慢をしてしまったものです。
それでも、シディ・ブ・サイードの住宅街は、期待していた白壁にチュニジアン・ブルーの扉の家々ばかりでしたから、散策をそれなりに楽しむことができました。
着いたばかりの頃には降っていた雨も、散策中は一時やみました。傘をささずにすめばカメラを構えやすいですから、曇りでしたけれど写真撮影も楽しめました。
ところが、雨は再び降り始めました。
有名な広場はまだかな、まだかな、と海岸まで下りてしまった頃には、ものすごい土砂降りに見舞われてしまいました。目の前がかすむほどの勢いです。
行けど行けど目当ての広場らしきところにたどり着けず、さてはあの坂道を上る方が正しかったか、と今頃気付いても、疲労と土砂降りで、もはや駅までですから、歩いて戻る気力は残っていませんでした。
海沿いのリゾートエリアは閉鎖同然で、誰もいません。雨のせいで、まだ日も高い時間のはずなのに、視界はどんどん暗くなってきます。
途方に暮れた私は、近くにあった交番に飛び込んで、タクシーを呼んでもらいました。
交番でタクシーを待ち、駅に着く頃には、また雨が止んできました。夕方の5時でした。
これからTGMでチュニスに戻り、そこからまたトラムでホテルに戻ることを考えると、そろそろ帰路につかないと、またホテルに着く前に真っ暗になってしまいます。
美しい白壁とチュニジアン・ブルーの家は見ることができたし、写真を何枚も撮ることもできました。収穫がなかったわけではありません。
それに、すっかり疲れてしまって、もう気力は残っていませんでした。
というわけで、そのままシディ・ブ・サイードを後にしました。
ホテルに戻って、Lonely Planetのシディ・ブ・サイードのページの「Getting There & Away」に、「駅からは、丘の頂上へ向かって徒歩15分」、すなわち「up to the top of the hill」とあったのを読んだときには、泣けました。
-
TGM(郊外列車)のカルタゴ・ハンニバル(Carthage Hannibal)駅です。
チュニジアン・ブルーがたくさんです@
カルタゴは広いです。TGMの駅名にカルタゴと名のつく駅が、Lonely Planetに掲載された地図の中ですら、5つもあります。
そのうち、考古学博物館へのアクセスに便利な、カルタゴ・ハンニバル駅で降りました。 -
カルタゴ博物館のまん前にあるビュルサの丘(Byrsa Quarter)です。
カルタゴ遺跡の中でも数少ないフェニキア人の遺跡(住居跡)。ポエニ時代のものです。
ビュルサの丘は、11時から2時間近く考古学博物館を見学した後に散策しました。
チラッと見えているアンテナがついたようなドームは、カルタゴ大聖堂です。 -
ビュルサの丘(Byrsa Quarter)にて。
枯れ草が面白かったので@
背景にカルタゴの白い町が見えています。
ビュルサの丘(Byrsa Quarter)からは、チュニス湾を見下ろすことができます。
天気がよければ、たしかシチリア島が対岸に見えるはずです。
* * * *
カルタゴ考古学博物館では、またしても押し売りガイドに遭遇しました。
昨日のバルドー博物館で懲りていたので、話しかけられてもあまり相手にしないようにし、掲示のパネルの解説をじっくり読んだりメモをとりながら、1つ1つ丁寧に、うんと遅いペースで鑑賞していたら、あきらめて立ち去ってくれました。
押し売りガイドは、気にいいおじいちゃんに見えました。
でも、おじいちゃんのフランス語はすっごいなまっていて、聞き取りにくいし、興味深い解説は聞けそうにありませんでした。無理矢理聞かせようとする説明も、解説パネルに書かれていた内容とほとんど変わりありませんでした。いや、それにすら足らないくらいでした。
それに、おじいちゃんは、展示物のレプリカらしき硬貨を私に売ろうとしていましたから、下手に相手をしていたら、また法外なガイド料を請求されたでしょう。
そのため、1階では思いの外、ゆっくり時間をかけてじっくり鑑賞できました。
しかし、この博物館でとりわけすばらしかったのは、2階の古代カルタゴにまつわる展示です。モザイクやら仮面やらガラス細工やら、Lonely Planetで「especially good」と絶賛していたとおりでした。
Lonely Planetはときどき、必見か、そうでないかの評価について、著者は日本人ではないせいか、日本のガイドブックよりもずれを感じることがあります。
個人的な好みの違いもあるかもしれませんが、やはり国民性の違いは大きいでしょう。背負っている文化と歴史が違えば、興味の対象も面白いと思うものもズレるのも当然です。
しかし、このカルタゴの国立考古学博物館では、Lonely Planetの著者の「見る価値あり!(well worth a look)」という評価に、文句なしに賛成できました。 -
サン・ルイ大聖堂(Cathedral of St. Louis)です。
カルタゴ博物館のすぐそば、ビュルサの丘にあります。1890年にフランスによって立てられたものです。
1270年、第8回十字軍遠征に参加し、チュニス包囲戦のときに没したフランス国王聖ルイ9世に捧げられた教会です。
一般に公開されていないと思っていましたが、どうもガイドブックによると、有料ですが、見学可だったようです。
* * * *
雨やどりを兼ねて昼食に入ったレストランでは、台湾人の女の子と相席になりました。
その界隈にレストランはここくらいしかなく、また外は雨のせいか、テーブルが足らなかったようです。ウエイターは、もしかたら私たちが同郷人か、と思い、相席を頼んだようです。
もちろん、同じ女の子1人旅の者同士、私にも彼女にも異存はありませんでした。
旅先で旅の話を交わすのは楽しく、互いに感想も言いたいし情報交換もしたいし、話題は尽きませんが、彼女は、チュニジアのことは、気に入らない、と言い切りました。
彼女いわく、観光地化されすぎているし、見るべきところが少なくて、特に料理はまずい。だからたぶん、予定を変えてさっさとチュニジアを出るだろう、と。
私はいまのところ、アラブチックな街並みが気に入っていますし、まだ3日目です。決めつけることはできません。
料理については、あまり味にうるさくない私よりも、台湾人もひっくるめて大陸の人の方が肥えているでしょうから、シビアになるのは仕方がないかも、と思いました。
───が、ここ(イタリア料理店)で注文したパスタは、アルデンテの「ア」の字もないような茹ですぎで、確かにあんまり美味しくなかったです。 -
カルタゴは、フェニキア人の町だった歴史や古代ローマ帝国の遺跡ゆえに観光ハイライトの1つですが(当時は世界遺産ということはあまり意識していませんでした)、町自体は高級住宅地です。
私にしてみれば、異国の普通の家並みというのも、ワクワクします。それが高級住宅となれば、もっとワクワクします。それにアラブチックという要素が加わるので、町の散策も悪くありません。
あくまで観光ハイライトの合間として、ですけれど。
これで天気が良ければ、もっとカルタゴの町が気に入ったでしょう。
本日は、シディ・ブ・サイードにも行くつもりです。
カルタゴでは考古学博物館と、その目の前にある数少ないフェニキア人の町の遺跡(ビュルサの丘)を見学しましたが、カルタゴに残るローマ時代の遺跡として、あとせめてアントニウスの共同浴場くらいは見に行くことにしました。
昼食後に雨が上がったのは幸いでしたが、舗装道路はぼこほごで、水溜りがたくさんです。
そして車のマナーがとても悪いのです。
歩行者にお構いなく、水溜りの水を避けることなく、スピードを緩めずに走り去ります。まるで水しぶきを楽しんでいるみたいに!
なので、車が来たら、大急ぎで水溜りから離れなくてはなりません。
一度、よけきれずに水をもろにかぶって、思わず悲鳴を上げたら、後続車までもがわざと歩道側に寄って水溜りを走り抜け、助手席にいたヤツらが、再び悲鳴を上げた私を見て笑っていました。
プンプン!
写真は、カルタゴのアントニウス共同浴場です。
幻想的な青い地中海を背景にした、雨上がりの一枚@ -
シディ・ブ・サイード(Sidi Bu Said)もカルタゴ同様、チュニス郊外高級住宅地です。
白い壁にチュニジアン・ブルーの扉と窓枠の家並みで有名です。 -
シディ・ブ・サイードにて。
出窓がとりわけ美しい@ -
シディ・ブ・サイードのまあまあの豪邸。屋根もチュニジアン・ブルー。
ブーゲンビリアの赤とのコントラストもいいです。
念願のシディ・ブ・サイードらしいチュニジアン・ブルーに白い壁の家が続いたので、写真を撮りまくっています。
そろそろ雨がうっとおしくなってきましたが、がんばって散策を続けます。
カフェ・デ・ナットのある広場をめざしつつ………実はどんどん反対方向に行いっていることに気付かず。 -
シディ・ブ・サイードにて。
こんな可愛らしい扉があちこちに。 -
これもチュニジアン・ブルーの窓が美しいです。ペンションでしょうか。
※シディ・ブ・サイードで撮った写真は、チュニジアのハイライト写真を集めた旅行記「チュニジア・ハイライトその1:と・び・ら@」と「チュニジア・ハイライトその2:美しいタイル」にもあります。
URLはこちら。
http://redirect.4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10053499/
http://redirect.4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10053500/
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この旅行記へのコメント (2)
-
- SUR SHANGHAIさん 2006/04/15 12:18:58
- 帰ってまいりました
- …と言っても、GWには日本行きですが。(^^ゞ
青い空を背景にした遺跡もいいですが、雲が低く垂れ込めた遺跡の風情もいいですね。侘しさがあって。しみじみと時の移り変わりを感じます。
私はなぜかどこに行っても現地人、または当地在住の東洋系住民と思われる傾向があるので、押し売りガイドや押し売りお土産さんにはあまり出逢った事がありません。
それはそれで気が楽ですが、旅行記の話のタネがあまり無いのが難点と言えば難点、です。(^○^)
- まみさん からの返信 2006/04/15 15:34:41
- RE: 帰ってまいりました
- SUR SHANGHAIさん、こんにちは。おかえりなさいませ。
って私は今度SUR SHANGHAIさんがGWに出かける日本にいるんですけどね。いやぁ便利というか不思議な感覚ですね、ネットって。
SUR SHANGHAIさんがチュニジアであんまり押し売りガイドにあわなかったのは、旦那さまの存在が大きかったと思いますよ。半分はナンパ目当てみたいでした。
日本ではふつうに歩いていてナンパされることなんてないんで、つい、「あら〜」という気になってしまいますね。と言いつつ、それはイタリア旅行のときにうんざりしてたんですけど。
ちょっと先のエピソードになりますが、旦那と一緒に旅行していて、今いないのはこれからおちあうからだ、といってもべたべたしてきて、でも「旦那には私のこと、ないしょだよ」なんて言ってきたのもいましたよ〜〜。
ただ、私もこんなエピソードが多いのは、このチュニジア旅行だけなんです。そのせいもあって、ずっとほったらかしにしていたので、いつか旅行記をまとめたいとずっと思っていました。4トラとSUR SHANGHAIさんがチュニジアにいらっしゃるとうかがって筆が進んだのはたしかです。感謝@
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