1971/07/01 - 1971/07/01
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ソフィさん
1961年7月1日
バスを降りて賑やかな街を歩くと、たくさんの男たちが道端に腰掛けながら、私をジロジロ見つめている。
イスタンブールの人は、何故こんなに物見高いのだろう。
きっと東洋人である私が、珍しいに違いない。
そういえば、東洋人は確かに少ない。
私の子供の頃は日本でも、青い目をした外国人が通れば、ジロジロ見たことを思い出す。
しかし気が付くと、東洋人ばかりの日本から香港経由でやって来た私にとっても、異人ばかりのこの街が珍しく、キョロキョロしているのだ。
お互いに悪意はないのだが、かすかながら警戒心を感じ合っている。
彼らは私と目が合っても、視線をそらさない。
人を見ることに慣れているのだろうか、人を見ても失礼とは感じない文化風土があるのだろうか。
このような理解の難しい文化の差には、これからも度々出くわすだろう。
それを知ること、そして乗り越えようとすることこそ、海外旅行の大きな目的なのだ。
だがそれ程深刻に考えなくても、当たり前のことと考えて、平気になればそれで済む。
公園に入りホッと一人で一服していると、学生風の青年が話しかけてきた。
「日本からやって来たばかりだ」と話すと、ビックリした表情で「よければ日本の話をしてくれないか。皆を集めるから」と、思いがけない展開となる。
お互いに英語では不自由なので、フランス語を話せないかと訊ねたところ、ドイツ語ならば得意とか。
そう言えば、この国はかつてドイツに近かったことを思い出した。
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