1972/10/13 - 1972/10/13
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ソフィさん
1961年10月13日(金)続
私の住むスペイン館の名物守衛ミュノスさん。
勤務が17時から翌朝の7時までなので、夜中の立ち話だけでなくて、夕方にも立ち話をするようになった。
その勧めで、スペイン語もかじるようになる。
フランス語さえヨチヨチ歩きなのに、もちろん片言なのだが。
その彼が真っ先に勧めてくれたのは、クラシック音楽の鑑賞だった。
「クラシックを聞けば、心が洗われますよ」
彼の一番好きな曲は、ビバルディの「四季」で、一度自宅まで聞きに来いと誘われる。
彼のマンションは、パリ15区にある。
中庭(クール)に面した客間には、午後の温かな日光が差し込み、中庭に遊ぶ子供の声が、風に乗ってかすかに流れてくる。
明るくて、いかにも南国育ちの、彼好みの環境だ。
ビスキュイ(ビスケット)と一緒に勧めてくれた、琥珀色のデザートワインは、コクがあって甘かった。
「ラングドックの名産さ。南国の太陽をたっぷり吸っていて、毎日午後のおやつに飲んでいいるんだ」
彼との会話で一番良く取り上げられたのは、プラスチック爆弾テロのことだった。
その頃のパリは、毎日のように続く、プラスチック爆弾テロに怯えていた。
アルジェリア独立に反対するOAS(秘密軍事組織)の仕業で、滅多に死者は出ないが、いつも数人の怪我が報じられている。
仕掛けられるのは、ごく普通にある街角のカフェやバーが多く、市民の日常に近いのが特徴だった。
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