2005/04/20 - 2005/04/20
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ソフィさん
ポンピドゥセンターの原型を求めて・・・。
ル・コルビュジエは、1920年代末、「ムンダネウム」構想の中心として、世界博物館を考える。
この世界博物館はピラミッドを平たくした形で、螺旋形の導線を持ち、来客はエレベーターで最上階まで昇った後、螺旋状のプロムナードを下って地上階へと降りてくるような構造になっていた。
彼は、展示作品の文化的背景や地理的条件を、立体的に示そうとしていたのだ。
このピラミッドと螺旋形を組み合わせがよほど気に入ったらしく、ル・コルビュジエはその後「パリ現代芸術センター」(1931年)や「無限に成長する美術館」(1939年)の計画案にも、繰り返し同パターンを採用している。
螺旋状のサーキュレーションは、「無限に成長する」空間にはうってつけであった。
「無限に成長する」がゆえに、様々な記憶は無尽蔵に蓄積されていく。
その見果てぬ夢は、「20世紀美術館構想」にまで引き継がれ、実現することになったのだ。
ル・コルビジェ(1887-1965)
本名シャルル・エドアール・ジャンヌレグリはスイスのラ・ショー・ド・フォンで生まれのフランス人。
ミース、ライトと並んで20世紀の三大巨匠と称され、家具、絵画、建築、都市計画まで、幅広い分野で業績を残し、多くのデザイナーに影響を与えた。
建築評論などの文筆活動も積極的に行い、詩集も出版した。
主な設計業績に、近代建築の代表作「サボワ邸」「ロンシャン礼拝堂」など。
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