はーちゃん 休止中さんのクチコミ全6件
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投稿日 2011年08月07日
総合評価:5.0
【現在は車中泊禁止】下記は2011年までの情報で、現在車中泊は禁止されています。他にもドローン禁止、立ち入り禁止区間へ入らない等注意事項がありますのでご注意下さい(2022/8補記)
屈斜路湖外輪山のいくつかある展望所の中で最も標高が高く、方角が東向きのため夜明けの絶景を見るなら阿寒国立公園一帯ではここが最適。
美幌峠等と比べると一般、団体観光客も少ないので風景を少人数で静かに楽しめます。ただし雲海シーズンは車中泊する人、多くの写真撮影目的の人が多く、展望広場も広くはないため日によっては混雑します。
展望台から向かって左前方に藻琴山、正面に斜里岳、海別岳を起点とした知床連山(夏季は斜里岳付近から太陽が昇ります)、右下方には摩周岳や硫黄山などが眼下に広がり、条件次第ですが一面の雲海が朝日を浴びて黄金色に輝く一瞬は思わず息をのみます。ここの雲海は広大で、屈斜路湖から沸き立つ放射霧に太平洋側から流れ込む海霧が混ざると大迫力の雲海となり、その様はまさに「雲上の愉悦」。
雲海以外にも、上空の雲の状況次第では空が真っ赤に染まる朝焼けが非常に素晴らしい。
屈斜路湖周辺では下界にいると天気予報が晴れでも早朝は濃い霧に覆われ、早起きしても「天気悪いなぁ」で終わってしまうことが少なくないと思います。そんな日でも雨が降っていないのであれば行ってみるべきです。雲の上は別世界の可能性が高いですから。
川湯温泉、屈斜路湖半から非常に近いので、頑張って早起きして行ってみる価値は絶対にあります。
夏季の日の出に間に合うには午前3時には現地にいないと楽しめないなど(特に夏至の頃、6月7月は午前2時ころからスタンバイ推奨)、雲海の絶景を見るためには睡魔との戦いが必要ですが、天気予報が晴れならとりあえず行ってみましょう。雲海が発生しやすい条件は、前日との気温差が大きい日、風の弱い日、湿度の高い日、東の方角に雲が少ない時など。雨や曇りの日は雲海の上ではなく「雲の中」ということが多いです。
ここが凄いのはこの風景を、クルマで行って駐車場から徒歩1分未満のところで見られること。こんな場所は道内でも数少ないのではないか。
日の出後も暫くの間雲海の素晴らしい風景が続きますので、日の出後もすぐ移動せず暫く雲海を観察してゆくことをお勧めします。日の出後すぐに移動してしまう人が多いのですが、雲海が周囲の森に絡むところに朝日の光芒が差しこむと幻想的な光景になります。また、ある程度太陽が高くあがってから峠を下って、森の中雲海の切れ目付近まで行くと、木漏れ日が光芒になって幻想的な森の風景が見られます。これもお勧め。摩周岳が見えていれば摩周湖と屈斜路湖のダブル雲海も期待できます。4Gの電波もぎりぎり圏内(auの場合)なので、私はライブカメラを駆使して移動先、タイミングを決めています。
雲海が見られるかどうかは運次第ですが、津別峠の状況はつべつ町HPのライブカメラをチェックするのが最適。下界にいて空を見上げて「曇りだ~」と思っても峠の上は別世界ということも多いです。
6~8月、ちょっと早起きして午前3時~4時にアクセスしてみてください。
つべつ峠ライブカメラ
http://www.town.tsubetsu.hokkaido.jp/60camera/
ほかにも摩周湖第一展望台、美幌峠にもライブカメラがあります。
なお展望台の建物は未明の時間は閉まっていますがトイレは24時間利用可能です(夜間照明あり、ペーパーあり、ウォシュレットなし)。
屈斜路湖プリンスホテルやランプの宿森つべつ等が早朝の雲海ツアーを開催していて(有料)、そのツアーに参加すれば特別に展望台へ登れます。コーヒータイムが終了すれば、ツアー参加者以外も展望台へ登れます。
宿泊されたら是非参加してみましょう。…早起きが苦手な場合辛いですが(笑)。
あとそれから、ここで見る星空はスケールが違います。ほんの僅かに遠くの街明かりの影響がありますが、空を見上げれば星に手が届くかと思うくらい天の川が目の前に迫ってきます。夜明け前、星空がだんだん明るくなって夜が明ける空のグラデーションの変化は、この時間にここにいた人だけが見られる神様からの贈り物。
夜間は展望台に登れず、駐車場も周囲に木が茂っているため星空全体の見通しが効くのは展望台東側広場だけなのですが、夜に行ってみるのもお勧めです。
そのため殆どの場合私はここで夜を過ごします。一応車中泊ですが、星空が広がっていると寝る暇はありません(笑)。毎回徹夜しています。
【為念】
夏に北海道旅行をするのは最近8年連続で道内滞在5日~8日、条件が整ったその時に津別峠へ行く準備を怠りなく8年連続で通っておりますが、そんな私でも雲海発生確率70%超の時季でも投稿画像のような雲海の風景に巡り会えたのはほんの数日に過ぎません。自然が相手ですので、スケジュールが限られた一般的な旅行では、特に初めて行って雨や霧が無く、雲海や満天の星空に巡り会えばラッキーだと思ったほうがいいです。ツアーに参加して、期待した風景が見られなかったとしても、早朝のここの空気を吸えるだけでも良い体験になると思います。雲海がハズレだったときは天候やガイドさんを責めたりせず、楽しみがまた一つ増えたと考えましょう。
夏でもここは北海道の道東、標高1000m近い場所です。夜間や早朝は冷え込みます。夏でも風があると体感温度は冬と変わりません。6月、7月なら防寒の準備が、日中の気温が30度を超える8月でも長袖、上着は必需品です。
【お願い】
展望台東側広場の柵を超えて踏み入らないようにしましょう。ここの土が踏み固められ植物が育たないと、雨により土がどんどん流されていってしまいます。地元の方々が肥料をまいて雑草類を再生する試みをしているところなので、この景観をいつまでも守りたいのであれば、マナーを守って鑑賞しましょう。- 旅行時期
- 2011年08月
- 利用した際の同行者
- 一人旅
- アクセス:
- 3.0
- 出発地点によっては遠いと感じるかも。狭いが走り応えのあるワインディングロード。和琴半島から15km余り。
- 景観:
- 5.0
- 屈斜路湖カルデラの展望はここが最良。ただし方位によっては樹々が邪魔。普通に屈斜路湖を観たい観光なら美幌峠をお勧めしておきます。
- 人混みの少なさ:
- 2.5
- 一番の見所が夜明けのため団体観光客とは無縁。地元の雲海ツアーが開催され小団体はやってくるが、大混雑するほどではない。しかしお盆は混む。
- バリアフリー:
- 1.5
- 駐車場から展望広場まではスロープあり、介助あれば車いすもOK。展望台は急な階段のみ。
-
投稿日 2014年09月05日
総合評価:3.0
以前にもさくらの滝についてクチコミを投稿しておりましたが、スポットにリンクしていなかったため直近の旅行での経験を踏まえ再投稿します。
サクラマスの遡上、しかも滝を登る様子を誰でも簡単に気軽に、安全に、高い確率で見られる場所は私はここしか知りません。私にとってサクラマスとはとても崇高な魚。10年以上も前、福井県の九頭竜川に毎週のように通っていました。往復500kmを超える道のりを一般道で毎週通いつめ、吹雪の中水温4℃の九頭竜川の流れに立ちこみ、1尾のサクラマスを手にするために無心になってルアーを引き続けた思い出があります。初めて手にしたサクラマスの美しさは今でも鮮明に覚えています。今は亡き則氏を崇拝し、あのスタイルに憧れました。サクラマスは今の私にとってのタンチョウと同じような存在でした。
それは釣りの世界での話ですが、ここ北海道では内水面のサケマス類の遊漁が禁止されており、サクラマスも保護されています。水質日本一になったこともある斜里川の清らかな流れを、少しでも水のきれいなところで産卵したいとの一心からこの難関越えに挑むのですが、命を繋ぐために全てのサクラマスが決して諦めること無く命尽きるまでジャンプする姿には胸を打たれます。
力のあるやつ、運の強いやつは数回のトライで超えていきます。しかし、力のないやつ、運のないやつは最長3ヶ月程度滝壺に留まり、成功するまで滝越えを諦めようとはしません。サクラマスは産卵のために川の遡上を始めると餌を採るのをやめると昔聞いたことがあるのですが、体力はどんどん消耗。3千尾のサクラマスが遡上して、滝を超えるのは数百尾程度。
サクラマスがジャンプしている姿を見ると時間の経過を忘れます。気がつくと2時間、3時間…。
サクラマスのジャンプを確実に見たい場合は、7~8月の晴れの日の11時~13時頃に行くのがベストです。個人的経験からの推測ですが、釣りの場合サクラマスは晴れているときのほうが活性があがるように思います。現に、ここ斜里川のさくらの滝では、曇りや雨の日、もしくは滝に光が差す前の時間帯(午前10時頃まで)は活性が低く、ジャンプする数が少ない。一方晴れた日の11時以降は次々とジャンプする姿を断続的に見ることが可能です。おそらく微妙な水温の変化が影響しているのではないかと勝手に推測しています。
サクラマスがジャンプする姿を写真に収めたいところですが、大きくアップで撮るのはタイミングとピントを合わせるのが非常に難しいです。それなりの機材と経験が必要。むしろ滝全体を含めた風景の中のサクラマスとして引きの構図、もしくは動画撮影されたほうが一般的な旅の記念として撮っていくには適当と思います。- 旅行時期
- 2014年07月
- アクセス:
- 2.5
- 道案内の看板も出ており迷うことは無いが、滝の手前はダート。
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 混雑するほどではないが、近年は人が増えてきた
- バリアフリー:
- 1.0
- 駐車場からすぐ近くですが、車いす等は介助が必要
- 見ごたえ:
- 4.5
- サクラマスの滝登りが誰でも簡単に見られる場所はここ以外に知りません
-
投稿日 2012年06月30日
総合評価:5.0
【一部修正。最新情報は新日本海フェリーのHPで確認願います】
北海道は大好きで毎年のように行っていますが、特に夏シーズンは長期休暇を取得することが多いため、ここ数年は好んで新日本海フェリー(以下SNF)で渡道しています。
今シーズンから料金改定されてしまい、飛行機等と比較して所要時間やコスパで劣る面もあり、効率を考えると迷うこともありますが、自分のクルマで北海道を旅することの喜びと、長距離の船旅の楽しさを考えるとほかに選択肢はありません。休暇が1週間以上あって夏季シーズンなら私はこれからも新日本海フェリーで行きます。
2011年までの舞鶴〜小樽航路(はまなす&あかしあ)乗船の経験でクチコミを書かせていただきます。
参照する旅行記は下記2011年版だけではなく2009年から毎年同様の乗船記をアップしています。
1.料金
2012年シーズン、客室の改定とともに料金も値上がりしていましたが、2013年はお盆のB期間以外はすべてA期間となり、A期間で行く限り去年ほどの割高感を感じなくなりました。お盆にクルマ+個室で行こうとすると若干高く感じますが、ちなみに2013年分をA期間でいつものクルマ+個室で予約したところ、札幌までの飛行機片道正規料金よりも安いことを付しておきます。
単に北海道へ行くことだけが目的なら飛行機でツアー等を利用したほうが便利でおトクでしょうが、それでも敢えてSNFを選択する理由は、上にも書いていますが自分のクルマで行くこと(荷物の量を考慮しなくていい&北海道の大地を自由に駆け抜ける喜び)、船旅の「ゆとり」にあると思います。特筆したいのは北海道に到着し、車両甲板に降りてからクルマやバイクに乗り下船する瞬間の高揚感。飛行機では絶対に味わえない感覚です。
乗用車の運賃にはドライバー1名分の一番グレードの低い船室の乗船料が含まれています。自家用車で家族で出かける場合、乗船期間・車両全長別の運賃−前記最廉価運賃+(希望する部屋の運賃×人数)で計算します。個室を一人で貸切も可能ですが、ハイシーズンは貸切料金(片道運賃の半額=往復で1名分)が必要。2013年はお盆もB期間は貸切料金が必要ですが、A期間であれば貸切料金は不要です。
安くいくにはツーリストAやSを選ぶことになりますが、完全な個室ではないので身の回り品貴重品の管理等に注意が必要です。
(私は高くても個室を利用します。畳の和室が好み。ステートB=1等和室なら全室窓が海に面しています)
2.時間
この航路最大の不満点が舞鶴港0:30発→小樽港20:45着、敦賀港1:00発→苫小牧東港20:30着のスケジュールです。居住地が関西地方なら仕事を終えて金曜日夜出発でも出港になんとか間に合うダイヤですが、地方在住だと間に合うのは難しく週末の場合土曜日夜(日曜日)発となってしまい、例えば月〜金で連続9日間の休暇を取得できても北海道には最大6日、現実には北海道を金曜夜発〜土曜日夜帰着(さらにそこから数時間かけて自宅へ)の5日間が目一杯となってしまいます。もし帰りの便が欠航しても休暇中になんとか帰れるよう1日早く帰るようにしたいので。
観光用ではなく物流用としての需要がメインな航路のため致し方ないのですが、たとえば早朝出発〜小樽に翌朝未明着とダイヤが改定されれば使い勝手が大幅に良くなるのですが。
新潟ー小樽便がこれに近く、新潟10:30発→小樽4:30着なのですが、西日本各地から新潟港まで向かうのは金曜夜に徹夜で走らなければならず、やはり難しいところです。
なお、2013年シーズンは関西地方からの出発ですが中国道宝塚ICを22時に通過していれば(途中渋滞や事故が無ければ)出航には間に合うと思います。
3.船室
旧区分では2等、S寝台、1等(和室、洋室)、特等、特等Aでしたが、今シーズンからツーリストS、ステートルーム、デラックスルーム等と呼称が変更されました。旧区分のほうがわかりやすかったのですが。ステートルーム(旧1等)の洋室の一部は窓がインサイドなので予約時注意。デラックスルームには個別のテラス付きですが、できれば右舷側を予約したいところです(姉妹船との行き交わしは右舷側)。北行き航路の左舷側だと夕焼けが見られますが。
2013年から予約時に船室を事前に指定できるようになりました。
4.食事
自分でお弁当やインスタント食品を持ち込む人がかなりいます。船内には給湯器や氷も用意されているので、船内レストランでお金を払ってというよりは自前という人が多いです。私の場合、食料持込みしても満足するだけ買って持ち込むのと、船内レストランで満腹食べるのとでは大して金額は変わらないだろう、また船内の楽しみの一つということで、船内レストランやカフェ、売店を利用しています。
レストランやカフェの営業時間は乗船時によく確認してください。北行きと南行きで少し異なります。1航海で3回程度営業しますが営業時間はそれぞれ1時間半程度で比較的すぐ閉まります。
朝食は大人1名1千円のバイキング。昼食と夕食は好きな献立をチョイスしてトレーに乗せてレジで一括で精算するカフェテリア方式です(予算1食あたり1000〜1500円)。味はホテルや街中のレストランのようにはいきませんが、特に朝食バイキングはとりあえず満腹になるまでいつも食べています。軽食はオープンデッキ横のカフェもお勧め。しかしレストラン営業中はカフェは閉まっています。売店の小売価格はコンビニ並みで通常と変わらず。自販機もふつうの値段です(夜間アルコール類の販売は停止します)。
5.お風呂
出港直後の30分後くらいまで(乗船後1時間程度)の時間は大変混雑します。洗い場の数がそれほど多くない(15名分くらい)ので、出船直後の浴場は狭い思いをします。日中は比較的空いているので、空いている(暇でもある)昼間に大海原を眺めながらお湯につかるのがお勧め。サウナもあります(温度は低め)。
デラックスルームには部屋にお風呂も備わっているようです。
小樽港の展望露天風呂は廃止されています(2012/8/26加筆修正)
6.船内の過ごし方
舞鶴‐小樽で約20時間。寝ている以外は何をして過ごしているかというと…。初めて乗船したときはとにかく船内あちこち探検していましたね。外に出ても空と海しか見えないのですが、後部デッキには頻繁に行きました。プロムナードと呼ばれる通路や船首のフォワードサロン、コンファレンスルームでの映画鑑賞、もちろん予約した自室でTV(BS放送が見られます)を見ながらまったり過ごす、等。乗客のみなさんは皆思い思いの過ごし方をされています。中でもお子様たちは元気いっぱい。カフェでビンゴ大会やミニコンサートなどの催しが実施されることもあります。特に初めて乗船したら退屈するってことは無いと思われます。
また、新造船のすずらん&すいせんには、小規模ながらスポーツルームがあってウォーキング・ランニングマシンやエアロバイク等が数台備わっています。元気な方はどうぞ。
一番のイベントともいえる僚船との行き交わしは舞鶴−小樽航路だと10:15頃。見物の特等席は後部オープンデッキ右舷の角。アナウンスがあってからでは場所は無いです。互いに汽笛で挨拶を交わすのですが、きっと感動します。相対速度は時速110km/hにもなるのであっという間のことですが。
あと見逃せないのが、舞鶴→小樽便では積丹半島沖付近で見られる日本海に沈む夕日と漁り火の光景。
その他:右舷側の「プロムナード」には椅子があって主にライダーの人が好んで座っています。このプロムナードの椅子付近の壁にところどころAC電源(コンセント)があります。ほかにもフォワードサロン、喫煙ルームにもコンセントがあったように記憶しています。このコンセントがある付近の椅子は場所取り合戦が激しいですw
7.その他 注意点など
(1)出港後車両甲板へは立入厳禁です。そのため乗船したら必要な荷物は忘れずに持ってあがること。
(2)船室に持って行ったほうがいいモノ:お風呂セットや着替え、退屈しのぎの本や雑誌、旅行ガイドブック、携帯ゲーム機、学生サンなら夏休みの宿題、カメラ(個人的には必携)、足元はサンダル履きが楽。必要に応じて飲食料。コインランドリーの設置があるため洗剤があるといいかも。私はノートPCも持参(写真関係の作業&DVD視聴)、外洋航海中は携帯は電波圏外です。wi-fiもダメ(たぶん)。船舶電話はクレジットカードかテレカ専用。
(3)予約の曜日に注意! 舞鶴や敦賀の出港時間は日付が変わった0:30や1:00です。土曜日の夜に出発するなら予約日はその翌日である日曜日の日付で予約すること。
(4)クルマで乗船の場合、クルマに乗って乗船できるのは原則ドライバー1名のみ。空いている時期には同乗者もクルマで乗り降り可能です。しかし、徒歩で乗船したほうが早く乗れるので、2等雑魚寝部屋の場所取りやお風呂の順番を考えると徒歩乗船が有利かも。クルマで乗り降りするほうが楽しいですよ。
(5)貴重品の取り扱いに注意。ステートルーム(旧1等)以上の部屋は部屋のドアは当然ロック可能ですが、ツーリストの個室は外からロックできません。なので貴重品は肌身離さず、必要に応じて案内所(フロント)に預けることをお勧めします。私はカメラ機材を大量に持ち込むので、防犯面の理由で必ず個室を利用するのですが。ツーリストの部屋にも鍵を設けて欲しいです。
(6)あかしあ&はまなすの行き交わしの時間は10:15。外で見る一等地は後部デッキの右舷角(定員1人!?)。南行きなら僚船が順光できれいに見られます。
(7)高速船(時速30ノット)で常に強い風に晒されるため、安全上の理由でデラックスルームの専用テラスを除いて外に出るのは後部デッキのみです。ここ、船の艤装品が多くて(はまなす&あかしあの場合)視界の邪魔になるものが多いのでなんとかならないかな(新造船では改善しています)。
(8)予約方法ですが電話、インターネット、旅行会社窓口等あります。インターネットの予約方法が2013年から改定され、予約時に船室とベッド番号も事前選択可能になりました。予約後3日以内に決済しないと予約取り消しになるのは変わらずです。また飛行機同様のeチケット式になっており、昔の乗船券が懐かしく思えます。
(9)初めての方は港に着いてから乗船までのプロセスが不安かと思います。簡単にイメージすると(舞鶴港の場合)
・港に到着したら乗船待ち一時駐車場(ターミナルビルの前)に停車
・車検証、クレジットカード(クレジット決済をしている場合)を持参し受付窓口へ。必要事項を記載し車検証と必要に応じて決済に使用したクレジットカードを提示し、乗船券(往復分)と引き換え。ネット予約やチケットセンターで手続き済の人はそのまま乗船の列に並べます。
・19時頃から乗船待ち駐車場への誘導が開始するので、係員の指示に従って並ぶ。舞鶴港の場合一番右側が2輪車用のレーンで、一般車両は2列目以降から。車いす利用車等は優先乗車の配慮があります。
・クルマを乗船待ちの列まで移動させれば乗船開始までひたすら待機。過ごし方は自由。舞鶴港の場合2階に待合室、1階に売店と軽食がありますが質素な設備で退屈します。早く到着しすぎるとはっきり言って暇です。
・早めに到着した場合、21時の入港の様子を見にいこう(立入禁止区画まで進入しないように)。初見だと見応えあると思いますよ。
・乗船開始時間までにドライバーは必ずクルマへ戻っているように(時間を受付や誘導員に聞いてよく確認のこと)
・時間になると舞鶴港の場合2輪車から乗船開始します。クルマで乗船する場合、混雑時はドライバー以外の乗船者は徒歩で乗船(混雑していない場合一緒にクルマで乗り降り可)。
・クルマの最低地上高が低いと腹をする恐れがあります。私の場合150mm(ノーマルです)が、ゆっくり走行しないと腹をすりそうになります。スロープは凸凹しておりかなりの振動です(ビデオカメラ等設置していると激しくブレます)。
・船内の係員の誘導に従ってクルマを進めて駐車したらミラーを畳んで必ずサイドブレーキとドアロックを確実に。必要な荷物は必ず持っていくこと。
・船室まではエレベーターか階段で。何往復かする場合人の流れに逆らうことになるので注意。
・4階(あかしあ&はまなすの場合)の案内所(フロント)で乗船券を提示し予約した部屋の鍵を受け取り部屋へ。このあたりはホテルの手続きと同様です。
・売店とお風呂は出港後30分程度(はまなす&あかしあは午前1時迄)で閉まってしまいます。どちらもこの時が一番混雑します。
航行中は頻繁に船内アナウンスで食事の時間や今どこを航行しているとかが放送されます。
・下船前、1等以上の部屋では係員が到着40〜50分前に部屋の鍵を回収に来ます(新造船すずらん&すいせんは、カード式の鍵になっており回収不要)。
・案内所横の下船口に皆さん集まってくるので、時間になったら車両甲板へ。クルマ同乗者もクルマで下船できるかどうかは混雑状況によりますが大概OKのようです。- 旅行時期
- 2011年08月
- コストパフォーマンス:
- 3.0
- 2013年シーズン、またまた料金改定あり。B期間は割高だけどA期間なら妥当。
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- お盆のピークは予約も大変ですが、それ以外はそうでもない。
- バリアフリー:
- 5.0
- ちゃんとしていると思います。エレベーターもあります。車いす利用の方は優先乗船の配慮も。
- 乗り場へのアクセス:
- 3.0
- 小樽港はともかく、舞鶴港や敦賀港、新潟港は出発地点によっては遠いと感じるかも。
- 車窓:
- 4.0
- 一部の船室は窓がインサイドなので予約時注意。外に出られるのは後部オープンデッキのみ。日本海の夕日、北海道が見えてきた時など感動する。
-
投稿日 2012年12月19日
総合評価:5.0
真冬、越冬のために鶴居村に集まったタンチョウたちは湧水が豊富で真冬でも凍結することの少ない雪裡川を塒(ねぐら)とします。外気温より水の中のほうが温度が高く、またキタキツネなど外敵の襲撃から身を守るためにも川の中が好都合だからです。夏季の繁殖期は湿原に広大な縄張りを持って家族単位で生活していますが、寒くなるに従いだんだんと群れを形成し、真冬の夜は雪裡川に代表される川の幾つかの場所を塒として集団で眠りにつきます。もし危険を感知したとき群れでいたほうがより早く対応できるからでしょう。
冷え込んだ朝には氷点下20℃にも25℃にもなる中、川の中に片足で立って頭を羽にうずめて眠るタンチョウたちの塒を、遠くから脅かすことなく安全に観察できる唯一といってもいい場所がこの音羽橋です。
釧路方面からだと道道53号線を鶴居村市街へ向かって走行し、鶴見台近くの手前に三叉路を右折、道道243号線を暫く走った先に見えてくる赤い橋がそれです。
橋の前後に広い駐車スペースがありクルマの駐車場所に困ることはないと思います(厳冬期の休日の早朝とかだと混雑しているかも)。車道に沿って下流側に歩道が設置されており、タンチョウを観察・撮影する場合この歩道の上から下流側(方角は南東)に向かって観察、撮影するのがここのセオリーです。時々車道の上流側に出て三脚を設置したりする人もいますが交通の妨げになる大変危険ですし、過去には交通死亡事故もあったと聞きます。安全にタンチョウを観察できるようにと多額の費用をかけてせっかく造られた歩道があるので、車道に出ての観察、撮影は自粛すべきです。
ここの魅力はなんといっても厳冬期の早朝です。氷点下10℃以上に冷え込んで風のない晴れた朝などには周囲の木々は霧氷で煌めき、川面にはけあらしが立ち込め、日の出とともにタンチョウたちはおもむろに目覚め、家族単位で鳴き合いや給餌場に向かって飛び立つ姿を目の当たりにできます。
そこにいる人や通行する車が発する以外の音はしない静かな風景、氷点下の冷たい空気の中、けあらしに包まれた幻想的な中でタンチョウが目覚め、聞こえてくる鳴き声は非日常の世界であり、タンチョウが最も神々しく見える瞬間でもあります。
撮影するには焦点距離は35mm判相当で600mm程度が「標準」レンズ、できればそれ以上の焦点距離があってもいい程です。300mm~400mmもあれば風景的に切り取ることは可能です。けあらしや霧氷の風景中心であれば200mm未満の標準~中望遠でちょうど良いですが、歩道の上からおそらく数百m離れているタンチョウを大きく写すにはそれなりの装備が必要。ミラーレス機やデジスコをなどを活用するのも手と思います。
飛び立つタンチョウはまっすぐ正面に向かってくるもの、左岸側、右岸側に飛び去っていくもの色々ですが真っ直ぐきて頭上を通過する群れも多いので、望遠以外にも標準ズームくらいのレンズをセットした2台体制がベスト。
この橋の上でタンチョウを観察する注意点としては
1.車道に出ない
2.川と並行している道には絶対に入り込んではいけない
3.橋の上を走らない、大きな音を立てない、暗いうちも明るすぎるライトは自粛
4.当然フラッシュ/ストロボ厳禁
5.暗いうちから三脚による場所取りは平然と行われていますがマナーとして先行者の邪魔にならぬよう。また置き引きや車上荒らしに要注意
6.それ程神経質になる必要はないと思いますが原色系の派手な服装は避けたほうがベター。それよりも必要以上に動き回らないこと。
7.真冬の橋上は天気予報以上に冷え込み、体感温度は更に寒い。万全の防寒対策が必要
といったところでしょうか。見頃は12月~2月末頃まで。風がない放射冷却の日で晴れた朝がベスト。気温が低すぎるとけあらしが強すぎてタンチョウが全く見えないなんてこともあるので、最低気温は氷点下17~20℃程度がちょうどいいと思います。時間帯は夜明け~午前9時頃まで。寒すぎるとタンチョウの飛び立つ時間も遅くなります。昼間も塒で過ごす個体も時々います。
ハイシーズンには地元だけではなく全国から、世界中からフォトグラファーが殺到する場所です。初めて行ったら大型三脚と超望遠レンズの放列にある種の異様な空気を感じるかもしれません。ただ、一見の価値は絶対あります。- 旅行時期
- 2012年01月
- アクセス:
- 2.5
- 釧路市内からクルマで40〜50分(冬季)。真冬がシーズンのため路面凍結に注意。公共交通機関は不便、クルマかツアーが前提
- 人混みの少なさ:
- 2.5
- 真冬の早朝はカメラマンで大混雑します。その他の季節や昼間は誰もいない状態。
- 見ごたえ:
- 5.0
- タンチョウだけでなく、けあらしや霧氷、運が良ければダイヤモンドダストやサンピラーも。
-
投稿日 2011年08月07日
総合評価:4.5
釧路湿原最深部を見たくてホテルTAITOの「TAITOネイチャー倶楽部」に参加し、立入許可を保有するホテルオーナーであり写真家の和田さんのガイドで行きました。宿泊客が優先しますがそれ以外のお客もOKです。東屋とトイレのある某林道の駐車場から歩くこと約40分でこの絶景に辿り着きます。ここに限らず、一歩でも人が入り込むことで足跡を残したり微生物や昆虫を踏みつぶすことになるので、立入許可というよりも「現状変更許可」のようなものだ、と和田さんもおっしゃっていました。一般の立ち入りが規制され自由に行ける場所ではありませんが、釧路湿原の自然の雄大さ、美しさを実感するには最高の場所で、できるだけ多くの人に知ってもらいたい場所です。
- 旅行時期
- 2011年08月
- 利用した際の同行者
- 一人旅
- アクセス:
- 2.5
- 歩きやすい道だが許可がないと立ち入り出来ない
- 景観:
- 5.0
- 釧路湿原最深部の自然を目の当たりにできます
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 立ち入り許可を得たガイドツアーに参加する等しか方法が無いため、人混みとは無縁です
- バリアフリー:
- 2.0
- 道は比較的平坦で歩きやすいですが、車いす等は無理
-
投稿日 2010年11月11日
総合評価:5.0
蔦七沼のうち、蔦温泉に隣接する六沼の紅葉を見に行ってきました。
七沼のうち「赤沼」はルートが異なり、1時間半以上の藪こぎを要する登山ルートを行くみたいなので私は行けていません(噂では本州一水の透明度が高い美しい沼、と聞いています)。
六沼については、特に蔦沼は紅葉の見ごろの晴れた日の朝には、ブナを中心とした紅葉した山が鏡のような水面に綺麗に映り込み、それに朝日が差し込むと真っ赤に染まり非常に美しい光景を見ることができます。
この風景を撮影するために、紅葉シーズン(10月下旬)の週末の朝は、晴れていれば沼沿いの木道には数多くのカメラマンが未明から殺到します。
蔦沼以外にも月沼、菅沼など美しい沼があり、それを結ぶ1周約1時間の遊歩道はよく整備されており、手軽に美しい自然を満喫できます。
個人的お勧めは「月沼」。ビューポイントは非常に狭いのですが(足元はぬかるんでいます)、静かな佇まいで対岸にある1本の立木の姿が美しいです。
クライマックスは紅葉時期の蔦沼だと思われますが、おそらく新緑の季節も素晴らしく美しい場所だと思われます。紅葉シーズンの週末の朝、蔦沼の朝焼けを撮影するには早い人で午前3時くらいから場所取りが始まりますので念のため。
蔦温泉も古くから湯治の名所として良く知られています。沼巡りのあとに温泉に入るのも良いでしょう。- 旅行時期
- 2010年10月
- 利用した際の同行者
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- 赤沼だけはアクセス悪し
- 景観:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 紅葉期の蔦沼の早朝は混雑します
- バリアフリー:
- 3.0
- 蔦沼までは比較的楽に歩けます








































