時が経つのを忘れる
- 3.0
- 旅行時期:2014/07(約11年前)
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by はーちゃん 休止中さん(非公開)
小清水・清里 クチコミ:1件
以前にもさくらの滝についてクチコミを投稿しておりましたが、スポットにリンクしていなかったため直近の旅行での経験を踏まえ再投稿します。
サクラマスの遡上、しかも滝を登る様子を誰でも簡単に気軽に、安全に、高い確率で見られる場所は私はここしか知りません。私にとってサクラマスとはとても崇高な魚。10年以上も前、福井県の九頭竜川に毎週のように通っていました。往復500kmを超える道のりを一般道で毎週通いつめ、吹雪の中水温4℃の九頭竜川の流れに立ちこみ、1尾のサクラマスを手にするために無心になってルアーを引き続けた思い出があります。初めて手にしたサクラマスの美しさは今でも鮮明に覚えています。今は亡き則氏を崇拝し、あのスタイルに憧れました。サクラマスは今の私にとってのタンチョウと同じような存在でした。
それは釣りの世界での話ですが、ここ北海道では内水面のサケマス類の遊漁が禁止されており、サクラマスも保護されています。水質日本一になったこともある斜里川の清らかな流れを、少しでも水のきれいなところで産卵したいとの一心からこの難関越えに挑むのですが、命を繋ぐために全てのサクラマスが決して諦めること無く命尽きるまでジャンプする姿には胸を打たれます。
力のあるやつ、運の強いやつは数回のトライで超えていきます。しかし、力のないやつ、運のないやつは最長3ヶ月程度滝壺に留まり、成功するまで滝越えを諦めようとはしません。サクラマスは産卵のために川の遡上を始めると餌を採るのをやめると昔聞いたことがあるのですが、体力はどんどん消耗。3千尾のサクラマスが遡上して、滝を超えるのは数百尾程度。
サクラマスがジャンプしている姿を見ると時間の経過を忘れます。気がつくと2時間、3時間…。
サクラマスのジャンプを確実に見たい場合は、7~8月の晴れの日の11時~13時頃に行くのがベストです。個人的経験からの推測ですが、釣りの場合サクラマスは晴れているときのほうが活性があがるように思います。現に、ここ斜里川のさくらの滝では、曇りや雨の日、もしくは滝に光が差す前の時間帯(午前10時頃まで)は活性が低く、ジャンプする数が少ない。一方晴れた日の11時以降は次々とジャンプする姿を断続的に見ることが可能です。おそらく微妙な水温の変化が影響しているのではないかと勝手に推測しています。
サクラマスがジャンプする姿を写真に収めたいところですが、大きくアップで撮るのはタイミングとピントを合わせるのが非常に難しいです。それなりの機材と経験が必要。むしろ滝全体を含めた風景の中のサクラマスとして引きの構図、もしくは動画撮影されたほうが一般的な旅の記念として撮っていくには適当と思います。
- 施設の満足度
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3.0
- アクセス:
- 2.5
- 道案内の看板も出ており迷うことは無いが、滝の手前はダート。
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 混雑するほどではないが、近年は人が増えてきた
- バリアフリー:
- 1.0
- 駐車場からすぐ近くですが、車いす等は介助が必要
- 見ごたえ:
- 4.5
- サクラマスの滝登りが誰でも簡単に見られる場所はここ以外に知りません
クチコミ投稿日:2014/09/05
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