シンドラーの工場は、映画『シンドラーのリスト』にも出て来た琺瑯工場。
シンドラーはナチス党員のドイツ人実業家だったにもか...
続きを読むかわらず、工場で働くユダヤ人たちを生まれ故郷のチェコへ連れて行くためのリストを作成した人物で、これによって救われたユダヤ人は1200名近くにもなったそうです。
その工場だった建物は、今では当時の歴史を示す博物館として修復され公開されています。
博物館としての修復が始まったのは2010年。
私が以前クラクフを訪れた2007年にはまだ無かった博物館なので、今回訪れてみました。
カジミエシュ地区のスタラ・シナゴーグからだと、シンドラーの工場へはヴィスワ川を渡って1kmほど。
シティ・ツアーに参加して行くのもありですが、道筋は平らで坂や階段も無いので、お急ぎでない方は気候・天候のいい時期には街歩きも兼ねて行ってみるといいですよ。
ヴィスワ川には橋がいくつか架かっています。
私はシンドラーの工場に一番近いポフスタンツフ・シロンスキフ橋を渡って行ってみました。
橋を渡った後も、所々に標識が出ていたり、道行く人に確認すると快く教えてもらえて迷うことなく到着。
博物館外には、帰りの客を当て込んだタクシーが並んでいました。
博物館沿いの道には簡単なカフェも数軒あって見学前後の一休みもOK。
チケットを買う人の列が長かったですが、私の場合には30分ほど待って個人で見て回る常設展見学チケット(24ズウォティ)を購入。
これまでにユダヤ人とナチスに関する類似の博物館を見学してきた方には上記のチケットで十分だと思います。
解説付きで見て回りたい方は、事前の予約が必要。
月曜日には見学無料。ただし、とても混むそうなので要注意。
展示内容は、ナチス侵攻前の平和な時代から始まって、ナチス占領下の時代、ナチスから解放されてからは共産主義国家としての歴史の始まり、と重い内容が続きます。
展示方法も展示室の内装も凝っていて見ごたえあり。
じっくり見て歩くと2時間はかかります。
シンドラーが使用していた机や事務用品が残された事務室もあって、そこではホッと一息つける雰囲気がありました。
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投稿日:2018/01/10