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若鶏時代 なると 本店 施設情報・クチコミに戻る

市民にとっては、なると>KFC

  • 4.5
  • 旅行時期:2012/05(約12年前)
夕焼番長さん

by 夕焼番長さん(男性)

小樽 クチコミ:1件

創業以来40年以上、若鶏半身のから揚げ一筋ってのがウリです!
「小樽人のソウルフード」って感じです。

「あまとう」のマロンコロン
「新倉屋」の花園だんご
「やしま」のホルモン

そして、「なると」の若鶏!

小樽ではクリスマスに某白いひげのアメリカおじさんのチキンよりも、なるとの半身揚げのほうが売れるという都市伝説さえあります。
僕はばぁちゃんが小樽に住んでいたので、ばぁちゃんちに行くたびこの「なると」を食べるのが楽しみでした。
ちなみに店のマークの鶏の絵はいまだに何も見なくても描けます(爆)

その名の通り、鶏を肩甲骨あたりから縦半分にぶった切ったものを、そのまま素揚げしたものです。
味付けは塩コショウのみという潔さ!!
この塩味がいかにも手作業って感じで、毎日味が違うんですよ(笑)
今日はどのくらいの塩加減か、ってのが楽しいんです。
おすすめは「若鶏定食」(1,100円)! 客の8割以上が注文する定番メニューです。

食べ方は思いっきり手づかみで、油ギドギドになりながら食べるのが流儀です。
ときどき若い姉ちゃん観光客がちまちま食ってるのをみかけますが、後頭部からどついたろか、って思います(暴)
あくまでも北海道らしく、豪快に!です。

ではここで「若鶏定食」を例に正しいなるとの食べ方レクチャーしましょう。(大きなお世話?)
まず、空いてるテーブルを探して席を確保してください。
オーダーはレジで先にカネを払う食券制です(このへんのシステムにも時代を感じさせるところです)
この順番を守らないと店番のばばぁに「チッ!」と舌打ちされます(ウソ)
あ。定食といっしょにビールを頼むことを忘れないで下さい!

席についてしばらくするとビールとお通しの塩辛がやってきました。
ちびちびビールを飲んでると、いよいよお盆にのった定食が運ばれてきます。
まず、メインディッシュであるはずの鶏が、色気も何にもないステンレスの皿にで~んとのって出てくることに驚くことでしょう(40年間、ずーっと変わってない)

さて、ここで焦って鶏に手を伸ばすと痛い目にあいます。
ヤツは200℃の油から揚がった直後にやってきますので、無造作に触ると即ヤケドです。
「達人」はテーブルに運ばれてきたら慌てず、まず相手をよく観察しながら、付け合せの冷奴に醤油をかけ、ビールを一杯。
そして、パリパリとした皮や手羽のカリカリ部分をつまみにビールを楽しみます。
それから、お味噌汁をすすって、お新香でご飯を一口。写メなんか撮るのもいいでしょう。

おもむろに、はがした皮でご飯を包んで食してみてください。
絶妙な塩加減とパリっとした鶏皮の食感がたまりません!
そして自分はここで今日の塩辛さをチェックするのです。
薄いと感じたときは、テーブルにある塩を躊躇せずに鶏にぶっかけましょう。
辛いときは・・・諦めましょう(爆)

そしていよいよ足の先と首の根元をつまんで2つに裂きます。
ここで素早くやらないとヤケドします。
肉汁といっしょに白い湯気がぽわ~んと立ちます。
この頃になると肉本体がほどよい温度になるので、一気に食らいつきます。
まずはもも肉からです。王道です。
小骨についた肉片までしゃぶりまくってください。

肉、ご飯、味噌汁、お新香、ご飯、冷奴、肉・・・このローテはデフォです。
もも肉を制覇したら今度は上半身です。
小骨が多いですが、かなりの高温で揚げてるのでせんべいみたいにカリカリ食べられます。
たまりませ~ん!
一皿で胸肉、もも肉、ささみ、軟骨、手羽先・・・ まさしく一羽まるごとです。

すべてを食い尽くしたあと、銀の皿の上に大腿部の太い骨と胸の軟骨を中心とした骨しか残っていなければあなたの食べ方はカンペキです。
食べられた鶏も本望ってとこでしょう。
もし不幸にも食べ切れないという御仁にも朗報です!
店員さんに頼めば、残りを包んでお持ち帰りすることもできます!

さらに小樽って場所柄、若鶏から揚げだけじゃなく、店の奥ではちゃんと職人さんが寿司も握ってるんで、寿司と鶏と両方楽しむこともできるのです。

店に入ってすぐ右側の「オープンキッチン」で鶏を揚げてる様子が観察できますが、か~るく幼児ひとりも揚げられそうな巨大な「水槽」に次々と鶏をぶち込んでいく光景はさながら「油地獄」です。

食い物に関しては文句のつけようもないこの店ですが、店員のバイトくんたちが未熟者ばかりなので、接客は最悪です。
昔は地元民しか知らないとこだったのに、いつからかクチコミで評判が広まり、食事時はいつも満席で、おまけに要領の悪い接客がイライラを増長させるんです。
でも待っても食べる価値はあります。
もし待つ辛抱が足りないときはテイクアウトすればいいんです(揚げたての美味しさは半減しますが)

ちなみに小樽にはこの「なると」以外に同じ鶏の半身から揚げを出す「なると」という名前のついた店が何軒かあります。
それは「なると」の暖簾分けした店なんですが、塩味がきつくて自分はイヤです。
もし、小樽にお越しの際には「稲穂のなると」とご指名の上、お食事願います(爆)

施設の満足度

4.5

利用した際の同行者:
一人旅
一人当たり予算:
1,500円未満
アクセス:
4.5
駅から徒歩10分。駐車場はちょっと離れてて狭い
コストパフォーマンス:
5.0
1,000円程度で腹いっぱい
サービス:
3.5
愛想はない。バイトの要領の悪さは特筆モノ
雰囲気:
4.0
カウンター、テーブル、小上がり
料理・味:
5.0
その日によって塩辛さが変わる(笑)
バリアフリー:
4.0
観光客向け度:
3.0
本来は小樽市民のソウルフード

クチコミ投稿日:2012/05/15

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