第二次世界大戦後の米軍統治下にあった沖縄から、高校野球チームとして初めて甲子園に出場した首里高校の記念碑が、同学校内に設置...
続きを読むされています。この時、チームは初戦負けして、甲子園名物の土を持ち帰って沖縄に入ろうとした所、当時はまだ日本返還前だったために検疫に引っ掛かってしまい、この土を沖縄に持ち込むことが出来ずに海上投棄されてしまったそうです。この”事件”は当時の沖縄の世論をかなり刺激したそうで、この後返還に向けての機運が高まっていったとのこと。そういう意味で、野球ファンのみならず、沖縄の現代史を考える上でも貴重な記念碑だと思います。碑の台座部分には友愛と刻まれたプレートが設置されていて、ここの下部には野球グラウンドを再現した形で石が埋め込まれています。何でもこの石は、この”甲子園の土”の海上投棄を不憫に思った日本航空の関係者が、代替品としての”甲子園の石”を後に送ったものだそうです。
尚、記念碑自体は、現役の高校敷地内にありますので、見学の際は教職員の方や学生さんに声を掛けて訪問するようにして下さい。碑を見るだけでしたら、特に許可なしで立ち入らせて貰えますが、やはり学業の場ですので、出来れば放課後時間帯や長期休暇の時期に訪問されることをお勧め致します。
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投稿日:2016/05/08