「鳥獣戯画」を観に 「九州国立博物館」へ　初めての福岡 2泊3日の旅 　１日目（旅人、九博、太宰府天満宮）

2016/10/04 - 2016/10/04

昨年春、東博で「修復後の鳥獣戯画」の観覧を諦めてから暫くして、九州国立博物館で公開されることを知り、以前から一度行ってみたいと思っていた「初 九博の旅」を思いつきました。

混雑の予想がつかないので、できるだけ早い時期に行く方が空いているはずと考え、公開初日の10月4日から2泊3日で行くことにしました。
3月下旬に格安航空券を確保し、はや半年、やっと出発の日を迎え・・・

１日目　太宰府に着いたのは15時、先ずは「九博」へ行き、混んでいれば翌日並んで朝一番に観ようかと作戦を練っていましたが、驚くほど空いていて…
閉館まで「鳥獣戯画」展を堪能しました。
その後、翌日台風の影響があると外は歩きずらくなるので、太宰府天満宮にも参拝。
先ずは最大の目的を初日に果たすことができ、満足な一日でした。

エリア 太宰府(福岡)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: スカイマーク 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

新千歳 10：40発　福岡行き ＳＫＹ772便で出発します。

新千歳からの福岡行きはスカイマークが１番早い便で、

到着予定は13：15　やはり、九州は遠い。

新千歳空港 空港

福岡空港に　ほぼ定刻で到着

荷物を受取り

福岡空港 空港

地下鉄空港線の福岡空港駅へ　

空色の飛行機のピクトグラムが空港をよく表している！

地下鉄の駅には、それぞれの駅に因んだピクトグラムがあるようです。

福岡空港駅 駅

地下鉄に乗ること5駅、11分

福岡市地下鉄 空港線 (1号線) 乗り物

天神駅到着　　天神駅のピクトグラムは「天神様の梅」

（途中、「博多織」の博多駅、祇園山笠お祭り姿の人物の祇園駅など

どれも良い図案で、１駅ごとに写真を撮りたかった）

天神駅 (地下鉄) 駅

次は西鉄電車に乗換えです

西鉄福岡（天神）駅到着

次の列車は14：30発の大牟田行き特急。　

予定通りで、これに乗れば「旅人」に乗れるはず・・・

西鉄福岡駅に特急電車が入ってきました

初めての西鉄電車です。

西鉄天神大牟田線 乗り物

14：30発大牟田行き特急で二日市まで行き、

そこで太宰府線に乗換えです。

西鉄二日市駅に14：44到着

今度は太宰府線に乗換えです。

太宰府線のホームには、太宰府観光列車「旅人」（普通列車）が・・・

平日の「旅人」は、14：51発が太宰府行きとしては最終便。

乗れるかどうか心配でしたが、飛行機が遅れずに着いてくれたので、間に合いました。

二日市駅 駅

「旅人」は６両編成の観光列車で

車体は淡いピンクの麻の葉文様に、

太宰府の観光名所が色々と描かれています。

大宰府観光列車 旅人 乗り物

「旅人」の先頭車両を撮って、

「戒壇院」の絵のある２号車に乗り込みます

車内は６つの開運テーマを表し６車両それぞれ別の内装です。

１号車 「貝合わせ文様」縁結び、
２号車 「七宝文様」 家内安全、
３号車 「波兎文様」 安産、
４号車 「矢羽根文様」 厄除け、
５号車 「亀甲文様」 健康長寿、
６号車 「梅文様」 学業成就。

私が乗った２号車は七宝文様、

テーマは「家内安全」です。

太宰府までは２駅なので、

あっという間に着いてしまいました。

太宰府駅 駅

降りてから、車両の写真を撮りながら出口に向かいます。

これから行く「九州国立博物館」の絵もありました。

こちらは「心字池」にかかる「太鼓橋」と「御神牛」

「太宰府天満宮本殿」の絵のある先頭車両６号車を撮って、

ゆっくりと改札へ・・・

駅でコインロッカーに荷物を預けますが、

機内持ち込みサイズのキャリーバッグなのに、

300円に入らず、500円はちょっと悔しい。

身軽になって、太宰府天満宮の参道を進み

目指すは「九州国立博物館」です。

早速、街灯に黄緑色の「鳥獣戯画展」のポスターが！

気分を盛り上げてくれます。

太宰府天満宮 寺・神社・教会

梅ヶ枝餅で人気の「かさの家」もありました

帰りに「梅ヶ枝餅」買って帰りましょう

お食事処 かさの家 グルメ・レストラン

参道を歩いている途中、

左側に「九博ミュージアムショップ」を発見！

九州国立博物館 ミュージアムショップ参道 専門店

「太宰府天満宮案内所」の前にある大きな案内図。

この先、心字池の橋を渡って、右に進むと「九博アクセストンネル」があり、

そのトンネルのエスカレーターを利用するのが楽な行き方だそうです。

少し進むと、九博の案内板があり「本日開館中」

心字池にかかる一つ目の赤い太鼓橋（過去）を渡ると

（何だか、さだまさしの「飛梅」を思い出してしまいそう・・・）

太宰府天満宮 寺・神社・教会

右側に、末社「今王社」があり

太宰府天満宮 今王社 寺・神社・教会

次の平橋（現在）を渡ると

重文の「志賀社」があります。

太宰府天満宮 志賀社 寺・神社・教会

そして、３つ目の橋（未来）を渡ると

石の鳥居とその向こうに立派な「楼門」が見えてきました

「手水舎」の手前を右に曲がると「九博」への道ですが、

その辺りで「麒麟」と「鷽」の像を見つけてしまいました。

実は私、旅行前に少し太宰府を調べていた時、

この２つの像がとても気になってしまい、とても逢いたかったのです。

そこで、ちょっと寄り道・・・

「鷽（うそ）」の像

１月７日、１年中の嘘を天神様の誠心と取り替えていただく「鷽替神事」ゆかりの鳥で、幸運を運ぶ天満宮の守り鳥。・・・と書いてあります。

デフォルメした形が可愛らしい！

後ろの石の鷽像もなかなか存在感あります。

太宰府天満宮 寺・神社・教会

こちらは「麒麟像」

中国の瑞獣思想上の動物で、聖人が現れて王道が行われる時に出現すると伝えられ、菅公御聖徳をたたえたものといえる・・・と書かれています。

想像上の生き物ですが、凛々しい造形です。

太宰府天満宮 寺・神社・教会

「御神牛」

道真公にご縁のある牛の像は境内に沢山あります。

道真公の亡骸を乗せた牛車の牛が動かなくなった場所にお墓を建て、

のちにその場所が道真公の祟りを鎮め、神様として祀る「天満宮」になったとか…

そして、道真公は丑年の生まれだそうです。

太宰府天満宮 寺・神社・教会

鹿と梅の像もありました

こちらは白い椅子の現代アート作品

「境内美術館」というプレートがありました

『歴史について考える』　 サイモン・フジワラの作品です。

以前、美術番組でこの作品が紹介されていたことを思い出しました

たしか、この椅子、よくあるプラスチック製の軽い椅子のように見えますが、実はブロンズ製で、戦争中に金属製の像が金属供出で失われたことを踏まえてのものだそうで、絡めて植えられた楓の木が育ち続け・・・その先、椅子はどうなっていくのか。
歴史について考えるとは…何か深いメッセージがあるらしい現代アートです。

「楓社」もありました

太宰府天満宮 楓社 寺・神社・教会

気になる建物やアートに気を取られ

ちょっと寄り道してしまいましたが、

そろそろ「九博」へ向かいます。

途中、左手に「如水の井戸」がありました。

数年前の大河ドラマ「黒田官兵衛」を思い出します。

そういえば官兵衛は、晩年、如水と名乗り、福岡で暮らしていたそうですが、

この辺りに草庵を建て２年間も隠棲していたとは・・・

太宰府天満宮 寺・神社・教会

案内板

ようやく「九州国立博物館　入口」の建物が見えてきました

長いエスカレーターで上って行きます。

次の「動く歩道」はとても長く

カラフルな虹色の照明がきれい

今年７月に行ったツェルマットで泊ったホテルショーネックの専用トンネルも

同じような虹色の照明だったことを思い出し・・・

（九博はまだ10年位だから、規模は小さいけれど、あのホテルの方が先かしら）

色とりどりの照明を撮っているうちに、出口が近づいてきました。

特別展「鳥獣戯画」の看板もあり

いよいよ出口です。

ようやく、「九州国立博物館」の建物が見えました。

巨大な建物の壁面に木々の緑が映りきれいです。

「九州国立博物館」です。

正面入口に進みます。

右側に「ホテルニューオータニ博多」直営のレストラン「グリーンハウス」があり、

グリーンハウス グルメ・レストラン

やっと建物の中に入りました。

館内は、展示室内の撮影は不可です。

長いエスカレーターで特別展会場の３階へ

特別展「鳥獣戯画展」の会場前

信じられないことですが、誰も並んでいません。

受付の方に中の混み具合を伺うと

「今はすいている。明日は台風の影響で休館の可能性がある。」とのこと

で、明日の朝一番なんて言ってられない、急いで入ることにしました。

入ってみると、本当に空いているのです。

東博で180分待ちで諦めたあの「鳥獣戯画４巻」があることが信じられない。

ゆっくりと一回りした後で、もう一度最初の絵巻に戻り、

閉館ギリギリまで好きな作品を堪能しました。

詳しくは「九博」の口コミへ

九州国立博物館 美術館・博物館

１階の特別展ショップで記念品をササッと購入し

閉館時間の17時に「九博」をあとにし、

また太宰府天満宮を通って帰ります

帰りもまた、虹色の動く歩道　きれいです。

エスカレーターを下り、外に出ると

出口の右手に「だざいふ遊園地」が見えます。

曲水の庭

太宰府天満宮 寺・神社・教会

入れませんが、きれいな庭が見えます

「宝物殿」は閉まっています

太宰府天満宮宝物殿 美術館・博物館

「太宰府天満宮宝物殿」の入口

開館時間を見ようと近づくと、何か貼ってあります

明日の台風の準備でしょうか・・・

「臨時休館のお知らせ」が貼られています。

明日は入れないのですね・・・残念。

もう一度、鷽像のところに戻ってきました

何度見ても、鷽像の造形、チャーミングです

今度は「手水舎」でお清めをして天満宮に参拝します

太宰府天満宮 寺・神社・教会

朱も鮮やか、立派な「楼門」をくぐり

太宰府天満宮 寺・神社・教会

その先に御本殿が見えますが、

もう参拝者はわずか・・・

しんと静まり返った境内です。

「御神牛」

こちらのは紅白の鉢巻きがありません

御本殿

楼門と似た色彩の美しい「御本殿」

太宰府天満宮 寺・神社・教会

「飛梅」

鳥が飛んでいる「飛」の文字がいい、立札。

梅が咲いている時期に来てみたいものです。

太宰府天満宮 寺・神社・教会

「御神木 飛梅」の案内板です

「菅公歴史館」ももう閉まっています

太宰府天満宮菅公歴史館 名所・史跡

歴史館の傍にも「鷽像」が

こちらは「包丁塚」

太宰府天満宮 寺・神社・教会

筆が１本乗せられた「筆塚」

太宰府天満宮 寺・神社・教会

こちらは、紅白の鉢巻きの「御神牛」

頭は撫でられてピカピカです。

太宰府天満宮 寺・神社・教会

「心字池」の噴水ももうお終いです

絵馬堂の絵馬

太宰府天満宮 寺・神社・教会

15時頃には沢山の観光客で賑わっていた「楼門」も静かです

太鼓橋も渡る人はいません

最後に、道真公の歌碑

「東風吹かば にほひおこせよ梅の花　 あるじなしとて 春なわすれそ」


・・・大宰府天満宮にお別れです。

菅原道真公歌碑 名所・史跡

太宰府駅前からシャトルバスに乗り、ホテルへ

今日のお宿は「ルートイングランティア太宰府」です。

ルートイングランティア太宰府 宿・ホテル

ホテル内で夕食を済ませ（カメラ類を忘れ、写真なし）

食後に「かさの家」の「梅ヶ枝餅」をいただきました。

お食事処 かさの家 グルメ・レストラン

それから、忘れないうちに・・・

「鳥獣戯画展」のショップで購入したお土産品の記念撮影。

どれも「鳥獣戯画」をあしらった図案

福岡名物の「鶴乃子」と京都の「八ッ橋」「こたべ」

和紙を貼ったクリアファイルと「ちょうじゅうぎが絵本」は自分用

夜になっても　外は未だ荒れてはいないのですが、

深夜からの台風の影響を気にしつつ眠りにつきます。


明日は「九博」の常設展示を半日ほど歩き、

風雨がおさまってから「観世音寺」と「戒壇院」、

そして天神の宿に移る予定です。

２日目につづく・・・