2015/09/01 - 2015/09/20
5638位(同エリア16384件中)
いわさとさん
夏休みを利用してフランス(一部ドイツ)へ。
パリを拠点に、アルザスの中心都市ストラスブール(+日帰りでドイツのケール)を絡めた計画。
◇前回はこちら
(9)_パリで食べたお菓子と乳製品
http://4travel.jp/travelogue/11069922
■主な目的
◇美味いものが食べたい
◇モンドールが食べたい
◇友人に会いたい
◇アルザスに行きたい
今回の旅は、
◇友人に会いたい
で、在仏15年以上の友人に連絡を取り、旧交を温めることができました。
限られた時間でしたが色々な話しをし、また新たなご縁を作ることもできました。
観光客としての目線に加えて、現地で頑張る日本人の想いもささやかながら考えさせられたり。
勿論、裏話も(笑)。
コミュニティーは意外と狭いですからね、色々な人の話もあれこれ聞けるわけです。
友人に紹介してもらった店も色々あったわけですが、日本人が現地で根を張って頑張っている店に行くというのも非常に良い思い出になりました。
ツーリスト目線ではなかなか行かないかもしれない。時間も無いですし、選択肢に加わらないかもしれない。
友人に連れて行ってもらった店、「円」と「レ・ザンファン・ルージュ」は日本人が切り盛りするお店。
どちらも納得の美味しくて心地よい店でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- 大韓航空 カタール航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
「円(yen)」は、サンジェルマンデプレにある日本蕎麦(料理)屋さん。
日本から空輸した蕎麦粉を使って、お店で蕎麦打ちして提供してくれます。
店長さんに話をうかがう機会があったのですが、3.11の時の材料の確保がとにかく大変だったとのことです。
その際に色々な地域の蕎麦粉や材料を試したり、工夫したけれどクオリティの維持が難しかったこと等々・・・。
それを乗り切って今、お店を軌道に乗せて頑張っているわけですね。
素晴らしいです。
またこの店長さんがとても快活で良い方で、丁寧で気持ちの良い対応をしていただきました。
お店のボスの人柄って、他のスタッフにも伝播しますから店内の雰囲気にも現れますよね。
実際、お店は大盛況で「修羅場」という言葉が合うと思うぐらい忙しそうでしたが、スタッフの方達は笑顔を絶やさずハキハキとお客さんに対応していました。
客層は日本人とフランス人の半々ぐらい。ビジネスの会食にも使われているようでした。
お蕎麦の値段は12ユーロ程度と、安くはない価格ですが、個人的にはその値段に意味はあると思います。
日本食というものを正しく海外で発信してくれる役割がありますから。円 (エン) 和食
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夜のメニューはコースが基本かと。
アラカルトでも頼めますが、予めデザインしてもらったコースに乗っかるのが良いかな。
まあ、選ぶのがメンドクサイってのが本音です(笑)。
では、そのコース料理をいただきます。
料理は懐石仕立て。会席と思っていたのですが、懐石みたい。
理由は、料理長さんが懐石料理の名店に関わっていた方だから。
自分は恥ずかしい話ですが、日本料理に詳しくないのでここまでにしておきます。
お料理の説明を受けても、借りてきた猫のように畏まって、うんうん頷いているだけのヘタレなのです。
まずは「先付」。
酒の肴ということですが、勧めていただくお酒はシャンパンやワイン。
グラスシャンパンは辛口で美味しいドゥラモット。
円はちゃんとソムリエさんが常駐していて、お料理に合うお酒を提案してくれます。
これって何気に安心ですよね。
食材の多くはフランスやその周辺でとれたものを、料理長が懐石にアレンジして使っています。
日本人だけではなく、お客さんの半分を占めるであろうフランス人の舌をも納得させる工夫ですね。
この辺のバランス感覚には感心させられました。
料理の説明は・・・忘れました(笑)。円 (エン) 和食
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「煮物椀」。
確か白みそでといたビスクのような仕立て方だったかな。
日仏合作。円 (エン) 和食
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「お造り」
に、見立てたお鮨。
焼き鯖と鮪です。
鮪は大西洋産、良いものが採れるらしいですよ。
文句なく美味しいです。円 (エン) 和食
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「焼き物」
ズッキーニの天ぷらです。
ズッキーニの花をそのまま天ぷらにしてあります。
岩塩のみでいただきます。ほんのり苦くて甘いのが良いです。
大人の味ですね。円 (エン) 和食
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「酢の物」
かな。
蟹肉にジュレを合わせたもの。
だめだお酒がまわってて覚えてない(笑)。
メモ取るようにしないとな。円 (エン) 和食
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「ご飯」
の代わり、というかメインですね。
店長自ら打っていただいた「お蕎麦」です。
勿論、打ちたてです。
「今から打ってくるんで、少し待ってて下さいね。」
と声を掛けていただいて、楽しみに待ちます。
温かいお蕎麦か冷たいお蕎麦を選べますが、せっかくですから「冷たい」方ですね。
美味しい。
日本を遠く離れた地で、こんな美味しいお蕎麦をいただけるなんて。
なんちゃってお蕎麦じゃありません。ちゃんとしたお蕎麦です。
自分は蕎麦通ではないし、料理人でもありません。
でも、言い切ります。美味しいお蕎麦です。円 (エン) 和食
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「果物・菓子」
締めくくるのは「アオキサダハル」のデザートです。
プライベートではバタバタしたパティシエさんですが、自分にとってそんなことはどうでも良い。
美味しいデザートを提供してくれれば(笑)。
「アオキサダハル」と言えば「抹茶」ですが、このプレートでも、上手く抹茶をあしらってます。
美味い。
お店の雰囲気も料理もサービスも素晴らしく、非常に楽しい時間を過ごすことができました。
友人もこんな良い店が現地にあるのは心強いと言っていました。
また、自分達のような一見さんでも、気持ち良く食事ができるような雰囲気を提供してくれるのは素晴らしいですね。
友人と一緒というのを差し引いても、それは伝わってきます。そういう雰囲気は店に入った瞬間に感じますよね。
美味しい食事と時間をありがとうございました。
次回も円で会おっと。円 (エン) 和食
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もう一軒。
友人に紹介してもらったお店「レ・ザンファン・ルージュ(Les Enfants Rouges)」。
http://les-enfants-rouges.fr/
北マレ地区にある、日本人シェフの方が切り盛りするビストロです。
オープンして数年しか経っていないのですが、とても評判が良いお店とのこと。
奥様もお店に出て二人三脚でお店をまわしているそうで、友人によると何を食べても美味しいし、サービスも良いと絶賛。
マレ地区にあるだけあってか、日曜営業なのも非常に心強いです。
自分達のアパルトマンからは徒歩圏だったので、すごく助かりました(ただ、日曜の夜などはお店の周辺は、あまり良い雰囲気では無くなるのでタクシーをお願いした方が良いと思います。自分達は宿まで近いので歩きましたが、そんな雰囲気を感じとりましたので)。
自分達が席に着いた後も、ひっきりなしに近所のフランス人がやってきてウェイティングしたり、あきらめて帰っていったので、予約は必須です。
お店は常連の日本人マダム達が多くて、日本語が飛び交っているのも不思議な感覚(内容がまる聞こえなので微妙ですが。噂話とか持病のこととか。どこでも誰でも話題ってのは変わらないものですね)。
メニューの説明も日本語で丁寧に説明していただけます。
色々な質問やリクエストにもきちんと対応していただけるので嬉しいですね。レ ザンファン ルージュ 地元の料理
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スターターで「シャルキュトリー」。
アンドゥイエット(左)とか自分だとなかなか食べないので、盛り合わせは非常に嬉しい。
合わせるのはクレマンです。
こちらで出していただいたカンパーニュっぽいパンもとても美味しい。
お聞きしてみると、北駅のそばにある「シェ・ミッシェル」というビストロのシェフが作るパンを使っているとのこと。
そちらもとても良いお店らしいので、次回の必食案件に加えるとしよう。
しかし、笑顔で丁寧に説明していただくと、ほんと気持ち良く話しを聞けますね。
お店の人気の理由は料理だけでなく、こういったサービス力の高さにもあるんでしょうね。
全てを含めたパッケージをいただきにお店に行くわけですから。
素晴らしい。おじさん、ワイン追加しちゃうぞ。
今回は(も)料理も美味しいし、サービスも良いので細かいこと全部忘れちゃいました・・・失敗(本当は深酒しているため)。
間違ってたらごめんなさい。レ ザンファン ルージュ 地元の料理
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アミューズブーシュの「グージェール」。
スパイシーなシュー皮です。たしか内臓系のモノも使っていると説明を受けましたが、既に良い気分状態で忘れ。
ワインに合うシュー皮、その一言です。レ ザンファン ルージュ 地元の料理
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前菜の「カルパッチョ」。
何の魚だったかな?とりあえず青魚です。
フレッシュハーブてんこ盛りが嬉しい。レ ザンファン ルージュ 地元の料理
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前菜の「パテ・ド・カンパーニュ」
連れは前菜もメインも肉。本日は肉攻めのようです。レ ザンファン ルージュ 地元の料理
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メインの「子羊のロティ」。
骨つきでしかも肉厚。
連れが狂喜していました。
「これは日本のスーパーとかでは入手不能。よって我が家では調理不能。」
連れは色々な料理を作るので、違う角度からのアンテナ感度は凄いです。レ ザンファン ルージュ 地元の料理
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メインの・・・今になって思い出せない。
「豚か牛のロティ」。肉厚&肉汁滴るで、これぞメインって思ったのは覚えてる。レ ザンファン ルージュ 地元の料理
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口直しの「ソルベ」。
デザートに向けて胃袋を切り替えます。レ ザンファン ルージュ 地元の料理
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デザートの「ブルーチーズケーキ 塩キャラメルアイスクリーム添え」。
チーズいただくかケーキかアイスクリームか・・・悩んでいたら一発解決のコレ。
迷わず選択。レ ザンファン ルージュ 地元の料理
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最後に「エスプレッソ」。
濃さと苦みが食事の〆にぴったり。
フランスに来てすっかりエスプレッソ好きになってしまいました(連れ曰く「フランスかぶれ」)。
のんびりいただいてしまい、3時間コースになってしまいました。
心もお腹も満たされてお店を出るときに、シェフの方にご挨拶したのですが、とても丁寧に笑顔で対応してくださいました。
調理場も急がしいでしょうに、ホロ酔いのおっさんに付き合っていただいて申し訳ない。
シェフの篠塚大さん、美味しい料理作れて、人柄も良い、しかもイケメン(多分重要)。
何だよ3拍子揃って、完璧超人じゃん。すげーカッコいいじゃん。
男の自分がカッコイイと思う男って、カッコイイと思うなぁ。
自分なんか、料理できない、性格悪い、非イケメンの負の3拍子ですからね。
とにかくごちそうさまでした。
素晴らしい料理と時間をありがとうございました。
フランスで日本料理を伝える日本人、フランスでフランス料理を極める日本人。
どっちもシュッとしてます。
自分ができることは、またうかがって食べること&飲むことです。
来年もよろしくお願いします。
(旅行記は続く)レ ザンファン ルージュ 地元の料理
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