2015/09 Paris-Strasbourg（６）_肉を食べる「ラ・カンティーヌ・トロケ・デュプレックス」

2015/09/01 - 2015/09/20

夏休みを利用してフランス（一部ドイツ）へ。
パリを拠点に、アルザスの中心都市ストラスブール（＋日帰りでドイツのケール）を絡めた計画。


◇前回はこちら
（５）_百貨店２トップの一角「ル･ボン・マルシェ」
http://4travel.jp/travelogue/11063767


■主な目的
◇美味いものが食べたい
◇モンドールが食べたい
◇友人に会いたい
◇アルザスに行きたい



今回の旅は、

◇美味いものが食べたい

が目的の１つにあります。
我が家にとって美味しいものとは何ぞや？と言いますと、フランスでイメージするなら

「肉・乳製品・お菓子・お酒（自分のみ）」

が四天王なのであります。
どれが最強で最弱かなど順位付けは不可能です。
ぐーちょきぱーのじゃんけんみたいなもの。それぞれが一長一短、時と場所、場合によってコダワリは変わります。

まずは「肉」に対する欲求を満たします。
訪仏前に意思確認しあったのが、

「バスク料理は美味いらしいね」

です。
でも今回は南部に行く予定はないので、パリで食べるしかない。
色々調べてみると、各地方に向かう国鉄駅のそばに、その方面の料理屋が集まりがちとのこと。
なるほど。南部料理が食べたければ南部方面に向かう駅周辺の料理屋をチェックしろということですか。
因みに、アルザス料理が食べたければ、アルザス・ロレーヌ地方行きが集まる東駅周辺に行けば良いみたい。
ん？じゃあ、東駅まで行けば、アルザス行かなくて良いじゃん。食べられるじゃん。
と、一瞬思ったけど、もうＴＧＶチケット取っちゃってるので考えないことにする。

あとは、ある程度外人慣れしていて英語が通じる＋オーソドックスな料理を出してくれる、あたりが条件かな。
ツーリストとしては、どんなに本場で美味いとしても、トンガリ過ぎているのは敷居が高い。
ラーメン初心者の自分が、いきなりラーメン次郎三田本店とかは無理です。ヘタレですが。
あ、誰か自分とラーメン次郎行ってくれませんかね？興味あるのですが、のれんをくぐる勇気が無い。
「麺無し、野菜マシマシ」というのを食べてみたい。

そこで今回お世話になったのが「ラ・カンティーヌ・トロケ・デュプレックス」さんです。
まあ、バスで一本で行けるところも良かったんですけどね。

エリア パリ(フランス)

• 旅行の満足度: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: 大韓航空 カタール航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

まずは、サン・ラザール駅の正面の「アーヴェル通り」を南下して「トロンシェ通り」に入り、マドレーヌまで徒歩移動。
時間にして１０分程度です。
そこから４２番のバスに乗って、目的地の最寄りのバス停「Ｄｕｐｌｅｉｘ」まで移動。
街歩きも楽しく、なかなか良い動線です。

で、せっかくマドレーヌまで来たので、「フォション」本店に立ち寄ります。
マドレーヌ寺院の周りには、日本でも有名な食材ブランドのお店がいくつかあるので楽しいですね。
フォションに、マイユ、エディアール・・・。
残念ながらエディアールは大規模な建物の修繕を行っていて営業は休止でした。
工期は建物正面の貼り紙に記されていたと思いますが、日本じゃないですからね。当てにはならないと思います（笑）。
あとは食材ではありませんが、エルベシャプリエの路面店も近くにありますね。

こちらは総菜やパンなどを扱う「フォション館」。

フォション (本店) 専門店

一番目を引いたのが、ショーケースにずらりと並ぶエクレア。
正直、美味しそうとは思えなかったりするのですが（笑）、すごく精巧で、チャレンジングなもの多数。
モナリザの目や、エクレアｏｎエクレア、サントノーレ型エクレア等々・・・。

これは凄い。
浮世絵風ですね。
北斎の「神奈川沖浪裏」ですかね。
北斎さん、北斎さん。あなたの作品、後世ではエクレアになってますよ。

これから食事なので色々なものは試せないため、クロワッサンで我慢。
気になるお味は・・・んー普通。いや、厳しめに言えばイマイチかな？
本場のおフランスですからね。期待度が加点減点調整されますので。

「フォション館」の斜め向かいにある「本館」で購入したスープ缶。
「オマールのビスク」と「魚のスープ」。
滞在中はいただく暇が無くて、日本にお持ち帰り。
スープ缶なんて自腹だと、キャンベルぐらいしか買ったことないので興味津津。
食卓に上がる日を待っています。

マドレーヌ広場横のバス停から　４２番バスに乗ります。
このバス、パリの観光名所を何箇所か通るので、車窓見学にもお勧めですよ。
我が家のお気に入り公共機関はバスです。
バスは地下鉄等より時間がかかりますが、方向感覚や土地勘なんかも養えるし、街並みも見れるので重宝してます。
バス交通網の発達している都市、例えば台湾の台北市、新北市周りとかだったら絶対お勧め。
移動も観光と思えばアリかと。

シャンゼリゼも横切ります。
車窓で充分満喫。

デュプレックス駅で下車。
バス停からお店までは徒歩で１分ぐらいです。
あいにく小雨模様でした。

ランチは正午から。
予約を取らないらしい。
昼でも夜でもフランス時間ってスロースタートな感じがするので、早目に行動するのが吉かと。
まあ、ツーリストの基本行動指針ですね。

元気＆笑顔だけど、決して雑ではない丁寧な接客を受けながら、メニューに目を通します。
まだ、混雑前だからか、店員さんも時間を掛けて対応してくれます。
メニューはフランス語なのですが、英語で対応してくれるので助かりますね。
料理や食材のフランス語は、ある程度予習して行ったので特に問題はありませんでした。
困った時は「おススメはどれ？」か「これは何？」で切り抜けます（笑）。

それでは注文と。

ラ カンティーヌ デュ トロケ デュプレックス フレンチ

「テリーヌ・フロマージュ・ド・テト」
豚の頭肉のテリーヌとのこと。
「フロマージュはチーズじゃないよ」
と、店員さんの言葉。型に入れるとか固めるとかそんな意味らしい（英語と手ぶりで理解）。

「んーニクニクしい」

ピクルスと一緒に食べると美味しさも増します。
臭みも気にならないし、食感も良いし、さっぱりしますね。
パテとピクルスの組み合わせは、美味さ最強クラスですね。
カレーに福神漬、豚骨ラーメンに高菜漬け、小籠包に刻み生姜、新疆羊肉串に生にんにく・・・上手く言えませんが。

「テリーヌ パテ」・・・とレシートに打たれてる。
テリーヌとパテの違いは良く話題になるけど、これはよくわからない。
メニューも覚えて無いけど、パテと書いてあったのは記憶にある。
ので、パテ。見た目の肉々しさで誰が見てもパテ。
こちらは獣臭がいささか強い。その分スパイスも強めに効いてる。
肉好きのための肉料理ですな。

「子羊のロースト」
すごくびっくりした・・・。
火の入れ方も絶妙だし、子羊とはいえ、まったく羊臭さが無い。
冷めてきても風味や食感は変わらないし・・・すごく美味しかったです。
自分は「スパイシーな味付けがされた羊の臭い香るラムチョップ（いわゆる普通のラムチョップステーキ）」しか食べたことなかったんで、この出会いにびっくりでした。
「やべー、フランスうめー」
美味いものに出会うと、その国の印象が良くなりますよね。逆も然り。
勝手にその店がその国を代表してしまうものです（笑）。

添えられたマッシュポテトも美味しかったです。ジャガイモと肉の共演がバスク料理の特徴でもあるらしいです。どこ行ってもイモは出てくるんで違いはわかりませんが。

「ジャンボン・ブラン」
とある。
「厚切りハムのグリル・ホワイトソースメレンゲ風　マッシュポテトを添えて」・・・的なやつでしょうか。
ＪＡＬ・ＡＮＡのメニューで出てきそうなネーミングになってしまった。ＡＮＡだともっとポエムっぽいかな？

ずばり、がっつりハムです。
これでもかってぐらいの「厚切りハム」って夢ですよね。
年末にいただいたハムも、思い切りのよい厚さで包丁を下ろすことができない自分です。
適度にジューシーで柔らかい、塩加減も強くないハムです。いやジャンボンです。
下には山ほどマッシュポテトがひかれています。

エスプレッソで〆る。

当然、お次は「デセールはどうだい？」

と声を掛けられますが、今回はぐっと我慢。
美味いデザートは、狙ってるお店のモノをいただきましょう。
胃袋のキャパシティには限りがありますからね。

トータルで７０ユーロほど。
日本円で１万円弱。
グラスワイン＋前菜＋メイン＋コーヒーで、１人５０００円弱。
味、量、サービス共に満足ですが、これがバスク料理なのかは「？」。
おススメメニューでは、タラやタコを使った魚介料理も説明されたんだけど、そちらが「ガチ・バスク料理」みたい。
自分たちは肉食べたかったんで、華麗にスルーしてしまいました。
隣に座った近所に住んでる家族（上下スウェットで来てた）は全員、魚のソテー食べてましたね。
まあ、食べたいモノ食べたので満足です。
では、甘いものを食べに行きましょう。
（旅行記は続きます）