2013/12/14 - 2013/12/14
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naoさん
嵯峨野の魅力を代表する「水と竹」という自然の風物や、歴史的な文化遺産を舞台に、情緒豊かな露地行灯でつなぐ「京都嵐山花灯路」が、今年も12月14日から23日まで開催されます。
行く秋の名残をとどめるこの日の嵯峨野一帯は、華やかにライトアップされた舞台を縫うようにほのかな露地行灯がともされ、情緒あふれる空間を演出しています。
また、主人公にそっと寄りそうように、華道各流派によるいけばな作品が配置され、彩りを与えています。
天気予報がこの冬一番の冷え込みになることを伝えるこの日、凛とした寒気の中、京都の風物詩としてすっかり定着した「京都嵐山花灯路」を訪れました。
9月中旬の台風18号により、増水した桂川の水が渡月橋を襲うテレビニュースの映像にショックを受けたのは記憶に新しいところですが、その渡月橋も鮮やかにライトアップされ、山と水面を結ぶ光の帯としてきれいな姿を見せています。
同時に、桂川の氾濫により甚大な浸水被害を受けた嵐山一帯の老舗旅館や料理屋さんなどもすっかり立ち直り、活気を取り戻されています。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 私鉄
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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阪急嵐山駅に到着しました。
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この日は阪急電車に乗って訪れました。
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9月中旬の台風18号により、桂川の増水に襲われた渡月橋が無事な姿を見せています。
渡月橋だけではなく、浸水被害を受けた老舗旅館や料理屋さんなどもすっかり立ち直り、活気ある姿を見ることができてほっとしました。渡月橋 名所・史跡
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桂川の中の島を歩く和服姿の女性たち。
露地行灯のほのかな雰囲気にはぴったりですね。 -
嵐山に到着後、まだ明るいうちから桂川の畔に陣取って、渡月橋のライトアップから「嵐山花灯路」をスタートします。
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渡月橋の背景の山肌もライトアップされています。
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このライトアップには、LEDが使われているそうです。
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妖艶さを帯びた山肌のライトアップが迫って来るようです。
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桂川の中の島では、オープニングセレモニーが行われています。
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陽もとっぷりと暮れたところで、露地行灯に導かれて嵯峨野をめぐります。
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嵐電の愛称で親しまれている、京福電気鉄道の嵐山駅です。
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この駅でもキモノフォレストと題されたライトアップが行われています。
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ほのかな灯りで石畳を照らす露地行灯。
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その露地行灯に導かれて、それぞれ目指す場所へ向かう人々の列が続いています。
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かわいい石仏達も参加しています。
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愛宕街道の道標が立っています。
愛宕街道は、洛中から嵯峨野を経て、愛宕山にある愛宕神社へ向かう参詣道です。 -
道標の先を左に折れて、野々宮神社や竹林の小径へ向かいます。
沿道の竹垣が雰囲気を盛り上げます。 -
無作為の作為で着色された露地行灯。
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そろそろ竹林の小径が見えてきました。
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妖しい光が竹林を照らします。
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野々宮神社では、雅楽による奉納演奏が行われています。
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竹林の小径は人気が高く、大勢の方が訪れるので一方通行に規制されています。
にもかかわらず、ご覧の通りの大渋滞です。 -
小径の竹垣を透かして見た妖しい光。
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その妖しい光を露地行灯も見つめています。
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照明灯は竹林の上部を目がけて照らしているので、竹の葉は輝いています。
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それに引きかえ、幹の部分では節が浮き上がって見えるだけです。
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竹林に育った広葉樹の葉が・・・
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妖しい光を浴びて見下ろしています。
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竹林が途切れた小径を縫うように、ほのかな光が訪れた人々の足元を照らしています。
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露地行灯に舞いおりた落ち葉が、思いがけない景色を作っています。
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こちらでは、ほのかな灯りが竹垣に表情を与えています。
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竹林の小径の中ほどの、一段と明るくライトアップされた所にやって来ました。
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上へ上へと延びた竹が・・・
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夜空を隠すように覆いかぶさっています。
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そんな竹林のわずかな隙間から、お月さまが顔を覗かせています。
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花灯路の主人公に寄りそうように華道各流派によるいけばな作品が配置され、彩りを与えています。
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竹垣の小枝が、ライトアップされた竹林をバックにシルエットを作っています。
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素敵な色使いの・・・
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露地行灯です。
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圧倒的な迫力の竹のアーチをくぐって・・・
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訪れた人々の列がとどまることなく連なっています。
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竹林を抜けた所にあるいけばなと・・・
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名残の紅葉が彩りを添えています。
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竹林の下には、嵯峨野トロッコ列車の線路が走っていて・・・
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近くにはトロッコ嵐山駅があります。
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駅のプラットホームに照明がついているので、まだ電車が走っているようです。
この駅前には屋台が出ているので、温かいものでも飲んで休憩します。 -
では、次を目指します。
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提灯のような露地行灯では・・・
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金魚が泳いでいます。
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この不気味なシルエットは、建物の庇です。
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ここは、竹の下部を照らしているので、幹もいきいきして見えます。
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このシルエットはナンテンの実です。
実際は真っ赤なんですが・・・。 -
ナンテンの葉を光が貫いています。
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光は、名残のモミジにも容赦ありません。
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間もなく常寂光寺です。
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常寂光寺に着きました。
山門の前にいけばな作品が見えます。 -
山門内も露地行灯が参拝者を導いています。
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ちょっと山門の中に入っただけで、前の写真との露光の違いはどういうことなんでしょうか・・・。
写真の難しさを教えられます。 -
でも、暗いのは暗いなりにきれいですよね。
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次は、落柿舎と二尊院へ向かいます。
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落柿舎にある蓑笠をモチーフにした展示作品。
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「秋深き 隣は何を する人ぞ」と・・・
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俳句をしたためています。
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「柿主や 梢はちかき あらし山」。
落柿舎の由来になっている、柿が落ちた情景を再現しています。 -
落柿舎は帰り道にあたるので、先に二尊院へ向かいます。
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竹筒の露地行灯。
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二尊院の総門の横にある庭園には・・・
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いけばな作品が置かれています。
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その庭園に置かれた行灯は・・・
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現代的な、かわいいデザインが取り入れられています。
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その、かわいい行灯の先には・・・
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名残のモミジが赤く染まっています。
ここ二尊院もモミジの名所として有名です。 -
二尊院の総門です。
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総門前のいけばな作品。
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総門内のライトアップの様子なんですが・・・
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またまた常寂光寺と同じ露光の失敗を繰り返しました。
本当に写真は難しい・・・。 -
総門の前の露地行灯は、桜の花びらをとおして灯りが漏れ出ています。
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庭園に積もった紅葉の落ち葉を行灯が照らしています。
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では、落柿舎へ向かいます。
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竹筒の露地行灯が導いてくれます。
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落柿舎へ向かう途中には、ススキがライトアップされています。
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この先が落柿舎です。
門前に植えられた柿の木が見えています。 -
落柿舎の茅葺の屋根と、庭で実る柿。
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落柿舎から渡月橋のある方向を見渡すと、山肌を照らすライトアップの光が見えています。
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落柿舎は、松尾芭蕉の弟子が別荘として使っていたものだそうです。
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ほんとうに小さな茅葺屋根の草庵ですが、その魅力は計り知れないものがあります。
では、そろそろ消灯時間が近づいてきたので、渡月橋へ戻ります。 -
お父さんに手を引かれたお譲ちゃんも楽しんでいるようです。
寒いから風邪をひかないようにね。 -
竹垣の小枝と胴縁が、自ら陰影を演出しています。
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キモノフォレストと題されたライトアップを行っている、嵐電嵐山駅まで戻って来ました。
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四条大宮行きの電車が、花灯路を楽しんだ大勢のお客さんをのせて発車していきます。
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こちらのプラットホームでは、レトロな車両が発車を待っています。
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京友禅の入ったポールが林立するキモノフォレスト。
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それでなくても優美な京友禅が・・・
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光を受けてより華やかさを競っています。
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ここまでくると、色の洪水ですね。
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駅へ至る道路は、京友禅のキモノフォレストに呼応するように・・・
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色鮮やかな露地行灯が使われています。
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もう一度渡月橋を撮りたかったんですが、なんとか消灯時間に間に合いました。
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吐水口からは、桂川に向かって勢いよく水が流れ出ています。
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ローアングルで撮った渡月橋。
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この時間になると、峰の線もほとんどわかりません。
次は中の島からだ、と思って移動しようとしたところで「チ〜ン!」、残念ながら時間切れになってしまいました。
この冬一番の冷え込みを覚悟して訪れましたが、凛とした寒気の中、京都の風物詩として定着した「京都嵐山花灯路」を楽しむことができました。
京都はいつ来ても良いですね。 -
この日阪急電車では、嵐山から梅田まで乗り換えなしの臨時快速を運行していたようで、この電車に乗って帰って来ました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- YUMEさん 2013/12/31 18:37:43
- 夜に面白いイベントやってますね
- naoさん
はじめまして
京都は何回も訪れていますが、このようなイベントは始めてみました。
京都ならではの企画ですね。
暗くてわかりずらいのですが、肉眼ではの光景が目に浮かびます。
時間が造り難い私には昼夜楽しめるのでこのイベント大変興味持ちました。
夢
- naoさん からの返信 2014/01/01 10:32:47
- 『灯り』のイベントは他にもありますよ。
- 夢さん、はじめまして。
私の拙い旅行記に投票していただいてありがとうございます。
暗くてわかりずらい写真から、昼の光景が思い浮かべられるなんて、かなり京都を歩いてらっしゃるようですね。
京都には、この「嵐山花灯路」以外にも、以下のような『灯り』のイベントがありますので、参考にしていただければと思います。
「東山花灯路」 3月下旬
「京の七夕」 8月上旬
「愛宕古道街道灯し」 8月下旬
なお、東山花灯路の様子をまとまた、「2013 しっとりとした京都東山花灯路に誘われて」という旅行記をアップしていますので、興味があればご覧になってください。
nao
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