2013/05/02 - 2013/05/02
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たびたびさん
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愛媛は、商売の東予・文化の中予・大らかな南予と言われ、どういうわけか気風がけっこう違います。今回の旅は、松山から宇和島まで。中予から南予へ、三日をかけて回ります。
初日は、中予である松山の市内散策。正岡子規に秋山兄弟にぼっちゃんの道後温泉とくれば、明治の香りがプンプンするような。お天気にも恵まれて、心も軽くなるような街歩きとなりました。
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羽田から松山空港に到着。
瀬戸内海の畔のような場所ということもあって、のどかな雰囲気の空港です。日本には、海岸近くの空港は少なくないのですが、穏やかな瀬戸内海の島々を眺めながら着陸するのは、とても気持ちのいいものです。 -
市内へのアクセスも、30分足らず。JR松山駅に到着です。松山市駅の方が市内中心部に近いのですが、ちょっと寄ってみたいところがあったんです。一般的には、松山市内観光には市駅が便利ですが、降りる場所はきちんと理解していないと迷います。
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イチオシ
松山駅前にある子規の句碑。堂々とした大きな石には「春や昔十五万石の城下かな」と刻まれています。伸びやかでゆったりとした歌に思えますが、実は、子規が従軍記者として戦地に赴く前、これが故郷の見納めと思い詠んだものだということです。
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この安岡蒲鉾は、JR松山駅の改札を出てすぐのところにある蒲鉾屋さん。朝飯代わりに握り天をいただきました。待っている間に、地元のお母さんが、「ここのはおいしいんですよ。いっつも買ってます」とニコニコしながら、話してくれました。
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イチオシ
揚げたてのおいしさもあるのでしょうが、確かに淡白な白身のうまみがありました。宇和島のお店だと思いますが、じゃこてんに強くこだわるところもなくて、それが松山に馴染む要因にもなっているのかもしれません。
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緑の窓口の様子です。ここの造りはとってもレトロ。駅舎は、昭和28年に建築されたものなんです。
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JR松山駅の構内にある松山市観光案内所です。
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ここで、「松山城下めぐりきっぷ」という切符を買いました。市電と以下の施設の入場券。値段は、2,200円。秋山兄弟の誕生地が含まれていないのが残念ですが、それなりにお得。ただ、回るのには、ほぼまる一日みておいた方がいい顔ぶれですね。
・松山城天守閣およびロープウェイ・リフト
・坂の上の雲ミュージアム
・道後温泉本館又新殿
・子規記念博物館
・石手寺 宝物館
・子規堂 -
最初にやってきたのは庚申庵史跡庭園。JR松山駅から歩いて10分くらいです。住宅地の中にあります。
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ここは、江戸時代後期の俳人栗田樗堂という人が、松山城西方に作った草庵で、庚申の年に建てたので庚申庵。なお、栗田樗堂は小林一茶とも交友があったようで、松山は子規だけではない。それまでにも育まれてきた文学の素地があったことが窺われます。
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近くの阿沼美神社。これは、「あぬみじんじゃ」と読みます。境内も広く、うっそうとした樹木が目立ちます。
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入ってみると、誰のものかは分かりませんが、句碑があちこちにあって、これはなんでしょうか。境内が広いので、こんな利用がされやすいのかもしれませんね。
もともとは、松山城のある勝山にあった神社で、勝山三島大明神とも。末社が75社もあった大きな神社だったようです。 -
続いて大林寺。ここは、久松松平家歴代藩主とその一統の菩提寺。戦前までは、歴代藩主の霊廟があったようですが、戦災で御霊屋は焼失しています。
伊予松山藩は、加藤嘉明が20万石で始まりますが、会津藩に転封。これに代わって、会津から蒲生忠知が24万石で入封。忠知に嗣子がなかったため、断絶。明治を迎えた久松松平家は、その後、桑名藩から15万石で入封したもの。親藩の位置づけであり、幕末は四国では高松藩と伊予藩の二つだけが幕府方。戊辰戦争の際は、結局は恭順しますが、4か月の間、土佐藩にお預けという屈辱を味わっています。この寺も、もともとは松山藩主の蒲生忠知が、兄の秀行とその子忠郷の菩提を弔うために建てた寺のようです。 -
そろそろ、中心部に向かいましょう。で、途中にあったのがベーカリーえびす屋。なんか元気なパン屋さんですね。
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いただいたのは、地元の黒豆を練りこんだ媛豆パン。やわらかい生地に大粒の黒豆がおいしいし、伊予柑の皮のかけらが入っていて、これも愛媛っぽいですね。愛媛の恵みをおいしくいただきました。
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セルフ手打ちうどん政って、ここは松山の街中なのになんか香川のような雰囲気のお店ですねえ。まだ、11時前でしたが、気になって入ってみました。
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列に並んで、麺を注文したあとは、自分でトッピングを選んで精算します。なるほど、本場と同じシステムです。店は広いし、テーブル席が並んでいるだけのシンプルな作りも同じですね。
さて、うどんは、ちょっと固め。しゃきしゃきっとした歯ごたえを楽しみました。 -
ちょっと道草しましたが、これがお堀。うーん、懐かしいです。
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橋を渡って、
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お堀の景色がいいですねえ。
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愛媛県美術館に寄ってみます。常設展では、24年度新収蔵品展をやっていましたが、目を引いたのは、地元、砥部町出身の役者さん、井上正夫の作品。対象の特徴をすばやく捉えた、軽妙な描き方がとても心地よい。本業ではないだけに、うまく描いてやろうというような気持ちもほとんどないんでしょう。そして、これに注目してコレクションに加えた、美術館の鑑識眼にも敬意を表したいと思います。
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イチオシ
続きの城山公園は、松山城のお堀の中に整備された公園。勝山のてっぺんに天守閣や櫓といった松山城の建物が散らばっているのがよく見えて、これこそほかの地域にはない、松山ならではの景観です。
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今は、新緑の季節で、輝くような美しさ。特に観光スポットとして強調されている場所ではありませんが、一見に値する場所だと思います。
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堀之内を出て南堀端から、市駅の方に向かいます。
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南堀端から松山市駅に向かう途中の、角にある洋菓子屋さん。店頭にきれいな花の鉢が置いてあったり、老舗の雰囲気です。
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いただいたのは、シュークリーム。なかなかおいしいんですが、気が付くとこれは、生クリームとカスタードクリームが両方入っているんですね。ちょっとした工夫も老舗の証だと思います。
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ここからでも市駅までには蒲鉾店がいくつかあって、これは井上蒲鉾本舗。宇和島に本店がある蒲鉾屋さんで、宇和島から運んできたというじゃこてんをいただきました。
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骨まで全部砕いたすり身で作ったじゃこてんは、独特のちょっとじゃりっとしたような食感。ただ、宇和島のじゃこてんは、塩味がややきついので、あとでのどが渇く感じ。宇和島のじゃこてんを知らないと、何でこうなのと思ってしまうかもしれません。
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ほとんど隣りの木村蒲鉾店。駅に近い方の角のところです。
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ここは松山の蒲鉾屋さんなので、宇和島の蒲鉾屋さんと比べると塩味が弱い。逆に言うと、全国標準なので特徴がないということにもなるのですが、地元密着だし、じゃこてんも食べやすい味だと思いました。活気もあって、いい雰囲気です。
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松山は市内電車あって、松山城を見上げる町並みとよく似合っています。しかし、その市電に混じって時々見かけるのが、この坊ちゃん列車。乗車券は300円ですが、列車はもちろん、車掌さんの制服もレトロなもので、サービス精神は旺盛。切符を切っている姿を見ただけでも気分が盛り上がります。
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子規堂へは、松山市駅から歩いて5分。正宗寺というお寺の一角にありました。
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子規が17歳まで過ごした住居を復元したもので、
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子規の3畳ほどの勉強部屋もリアルに再現されています。
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資料は、子規の原稿や親交のあった夏目漱石のものもあって、結構充実しています。
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子規堂の玄関を出たところ。ぼっちゃん列車や野球関係の碑もあります。
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また松山市駅に戻ってきて、地下に降りたすぐのところにあるのが「ひぎりやき (まつちかタウン店)」。ひぎりやきって、何だろうと思いますが、いわゆる今川焼です。
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機械で焼いていて、お饅頭がゆっくりまわっていまして、最後に、日切焼の焼き印を入れて出来上がり。久しぶりに食べましたが、焼き印で表面が弱くなっていたので、そこから餡子がはみ出てしまいました。ざっくりしたB級グルメです。
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市役所には高校野球で準優勝した済美高校を祝う垂れ幕。子規の地元でもあるし、うれしいニュースでしょう。
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イチオシ
ここから県庁に向かっての電車道は、市街電車と城山がこんな風に見えて、いかにも松山という風景。松山を紹介するポスターでも時々見る構図です。
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そして、愛媛県庁は、松山城のふもと。電車通りに面していて、背後の山の上に点々と松山城の建物が見えるという景色。昭和4年に完成した庁舎は、ドームを中心に左右対称。瀬戸内地方の豊富な御影石を使用した重厚な洋風建築です。
なお、映画「世界の中心で、愛をさけぶ」では、アキが入院した病院の廊下は、この県庁舎本館が使われました。 -
ここから松山の繁華街、大街道はもうすぐです。
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イチオシ
電車通りから大街道と反対側にあるのが司馬遼太郎の作品を題材にした「坂の上の雲ミュージアム」。
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萬翠荘庭園と共通の入口を入って、
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ミュージアムへはこの入口です。
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建物はコンクリートの打ちっぱなし。通路を登りながら、展示品を見て回ります。
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新聞に掲載された、坂の上の雲。一面に貼られて、圧巻です。
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そして、正岡子規、秋山兄弟の遺品なども展示していますが、坂の上の雲の作品については、構想から始まって、執筆に至るまでの準備期間が長期に渡っていたことなど、司馬遼太郎のこの作品に掛けた思いがどれほど強かったのかを感じて、それが強く心に残りました。
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また、伊予藩は、四国の中では、高松藩と並び、戊辰戦争時は、限られた幕府方。ちょっと屈折した感情もあったと思うのですが、そこにはあえて触れていないことも、個人的には共感を持ちました。
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イチオシ
ミュージアムを出て萬翠荘庭園にも。
大正11年に、旧松山藩主の子孫にあたる久松定謨伯爵が、別邸として建てたもの。山の中腹にあって、洋館のすばらしい建物に玄関前のソテツが見事です。 -
今度はお城に続く松山城ロープーウェイ通りに回ります。緩やかに蛇行しながら、ちょっと上り坂。石畳の感じも悪くないし、古道具や小物のお店などがあって、松山の商店街でも、一番おしゃれな感じです。この日は天気もよくて、歩いているだけでもテンションがあがりました。
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松山城に登る前に秋山兄弟生誕地へ寄ってみます。入ると、庭には好古の騎馬像に、
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真之の胸像です。
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平屋の資料展示では、秋山兄弟の解説ビデオのほか案内の方がいて丁寧に資料を解説してくれます。好古が元帥の推挙を断って、最後は北予中学校の校長として、後進の指導に当たったこと、真之の帝国海軍の解散挨拶原稿など、現場で話を聞くと現実感があって、印象に残りました。
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松山城へは歩いて登れないことはないのですが、松山城ロープウェイリフトを使って登るのが便利。ここが乗り場です。
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係りの女性は、皆さん、マドンナの服装。松山はいたるところで、サービス精神が旺盛です。
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なお、ロープーウェイのほか、リフトもあって、私はリフトを使いました。ゆらりゆらりと上って行きます。
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降り場からは、歩いて天守閣へ向かいます。
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イチオシ
切り立った石垣に櫓が見えます。
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見晴らし台で一休み。
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ここから城内へ。
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今は、新緑が
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とてもきれいです。
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広場から天守閣が正面に見えるのですが、緑が多くてちょっと隠れています。
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ここで入場料を払って、
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これが天守閣の真下で、
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ここが天守閣の入口です。
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急な階段を登って、
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展示室が続きます。
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城内は撮影禁止の制限もなくて、緩いですね。
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さらに階段を登って、
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ここが最上階。
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向こうには瀬戸内海も見えています。今朝はあそこあたりに着陸したんですね。
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イチオシ
これが先ほど歩いてきた広場。
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周囲には櫓が点々と配されて、それが松山城の特徴です。
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松山城はもう何度か来ているので、
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これくらいで帰ることにします。
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再び、ロープーウェイ通り。
愛媛は、ポンジュースを生んだかんきつ王国。その本場でいただく、かんきつの生ジュースなら、それは最高のおいしさでしょう。 -
期待が膨らむ中で、さっそくこの10ファクトリーに寄ってみることにしました。種類がけっこうあって、酸味がさわやかとか、甘みがまろやかとか、それぞれに特徴があるようでしたが、私としては、そこまで区別がつくわけではないので、店員さんの説明はほどほどに適当に選んで注文しました。
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どっちにしても、うまいものはうまいはずでしょう。そして、新鮮で、芳醇な香りとともにいただくジェラードはとてもおいしくて、まったく期待どおりの味。愛媛の旅がいっそう楽しいものになりました。
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松山は、商店街が街の中心。そして、この大街道商店街が一番のメインストリートになります。ここから北へ行くと松山城のロープーウェイにつながりますし、夜になると、この大街道と交差する通りは、一番町、二番町、三番町と呼ばれ、四国でも一番のネオン街として賑わいます。
ただ、商店街を歩くのは後にして、そろそろ道後温泉に回りましょう。 -
市内電車で道後公園駅に到着。
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まずは、公園内の湯築城資料館を訪ねます。
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湯築城は、伊予国守護河野氏の居城だったもの。河野氏は、四国統一を目指す土佐の長宗我部元親とも戦っています。
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しかし、その後は豊臣秀吉の命を受けた小早川隆景らの軍に屈服。江戸期には、松山城が中心となったため、廃城となりました。
加藤嘉明が造った今の松山城ができる前の話です。 -
道後公園を歩いて道後温泉の方に向かいます。
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緑がとても豊かで、水辺に沿って、遊歩道が続いていて、かなりよく整備された景観は日本庭園のようでした。
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まずは、松山市立子規記念博物館へ。子規関係の資料が中心ではあるのですが、松山の歴史についてもかなりの解説をしていて、じっくり見れる施設。ちょっとはしょりながらの見学になってしまって、これはもったいなかったかもしれません。松山城の資料館より、こっちの方がよかったです。
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日が暮れる前に急いで伊佐爾波神社へ。道後温泉の奥、道後山の中腹にある神社です。むき出しのごろた石のような丸い石で作られた石段が長く続いていて、印象的。
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イチオシ
で、その先の本殿は、何と八幡造りではありませんか。これは、日本では三つしかないようで、国の重要文化財に指定されています。ゆったりした雰囲気の道後温泉にあって、ちょっと異色の存在です。
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続いて、宝巌寺。時宗開祖一遍の生誕地とされる寺です。少しきつい坂道を登った先です。
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一遍は、伊予で勢力を誇っていた河野氏の出のようで、近くには、河野氏の居城、湯築城もあったことから、ごく自然な場所なのですが、こうした場所から新しい仏教の世界を広げていったことには、どんなきっかけがあったんでしょうか。少し感慨深いものがあります。
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今度は湯神社。ここは、道後温泉を見下ろすような高台の上です。
大きな構えの立派な神社ですが、道後温泉発見の地でもあり、かつて、地震により湯が止まった際、湯神社で出湯の祈祷が行われ、再び温泉が出たという歴史もあるようです。
なお、正面の広いスペースは道後温泉の駐車場になっています。 -
道後温泉の本館に降りてきました。観光客でかなりのにぎわい。
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横に回って見上げると、広間で寛ぐ浴衣の観光客がちらちら見えました。
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こちらは道後温泉本館の脇に祀られた丸い石。周りをそれなりに囲って大事にされているようです。伝説は、病に倒れた少彦名命が道後で湯浴みをしたところ病気が回復し、立ち上がったときに踏んで足跡が残ったというもの。そういう意味では、道後の湯の効能を表す石なんですね。
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温泉は後にして、ハイカラ通りを先に歩いてみます。
松山の名物のタルトは、一六本舗が一番メジャーですが、六時屋のタルトも地元では知られた存在。一六本舗よりうまいという根強いファンがいます。 -
ここは、道後温泉商店街の中にある六時屋。目についたアイス最中をいただきました。冷蔵庫の中には、山のように最中があって、ちょっとびっくり。人気の商品のようでした。なお、味は至って普通ですが、値段は100円と安いです。
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先に進んで、入口の方まで歩きます。
ここは、お菓子屋さんやおみやげ物のお店がずらり。その中でぜひ紹介したいのは、砥部焼のお店。数は少ないですが、直売のお店もあって、品数も豊富。砥部焼きは、普段使いの焼き物なので、誰が作ったとか、どこの窯のものだとか、あまり関係ありません。自分で使いやすいものを見たままに選ぶ焼き物です。厚くて、丈夫なので、どんぶりとかがお勧めです。私も、砥部焼きのどんぶりは長年重宝しております。 -
この石灯籠が入口脇。
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この放生園も続きです。道後温泉の入り口にある足湯の施設で、とにかく狭いエリアに、からくり時計もあって、観光客はここでまず道後温泉に来た気分を味わいます。足湯は混んでいる時もありますが、いつもそうではありません。混んでいても、ちょっとお湯で手を洗うくらいでもいいと思います。
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坊っちゃんカラクリ時計は30分に一度カラクリが動きます。
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ちょうどはじまりました。
普段は、二階建ての時計の屋根がだんだんに伸びて、最後は四階建てに。最下階が現れると、そこには湯船に浸かったおじさんたち。ちょっと笑える姿です。 -
再び、商店街に引き返します。
入ってすぐの玉泉堂本舗は、煎餅屋さん。しかし、店の作りが老舗のもったいない感じで、入るのにちょっと気後れするような構え。なので、あまり、観光客が出入りしてはいません。 -
創業は明治15年。「温泉煎餅」と「玉泉堂潮」の二種類の煎餅があって、「温泉煎餅」の方は、予約注文のみ。「玉泉堂潮」をいただきましたが、有馬温泉の温泉の温泉煎餅の高級なやつといった感じ。驚くようなうまさではないですが、薄味だしサクサク食べる、きちんとした煎餅です。
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にきたつの道は、道後温泉ハイカラ通りの途中から西にのびる石畳の通り。道沿いには「水口酒造」や「セキ美術館」がありますが、賑やかさはないので、正直、それと気が付く人は少ないかも。
ただ、名前の由来は、額田王がこの道後で詠んだといわれる「熟田津(にきたつ)に舟乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな」の歌。道後から海岸につながる歴史の道でもあります。 -
大黒屋は、にぎたつの道を抜けたところ。人気のうどん屋さんとのことでしたが、駐車場は広いし、予想に反してかなりの大型店。メニューはうどんに釜飯とかとても豊富です。
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サラダのうどんをいただきましたが、ドレッシングをかけたうどんはかなりうまい。基本的な麺のうまさがあるように感じました。値段もリーズナブルだし、人気のわけは分かりました。
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落ち着いたところで、また道後温泉商店街へ。通りには、お菓子屋さんが何軒もあって、メジャーなお店も揃っているので、巴堂本舗はどちらかといえばマイナーかも。ただ、大きな坊ちゃん団子が目立っていたので、寄ってみました。
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買ったのは「子規」というおまんじゅう。柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺の句からでしょう。柿の形の饅頭。餡子には柿のジャムが仕込んであって、優しい味わいです。
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寺子屋本舗では、ぬれおかきをいただきました。ここのぬれおかきは串に刺してあって独特です。
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焼いてから刺すのは難しいでしょうから、刺したのを焼くんでしょうが、どっちにしてもこんなの知りませんね。200円という値段は高いようにも思いましたが、いただいてみると、これはお餅の柔らかさがそれなりに残っていて、京都とかで食べるぬれおかきとは全然別物。表面のおかきの堅さに加えて中心部のお餅風の柔らかさがあるとこんなにおいしいんですね。いいものを発見しましました。うまいです。
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歩き疲れたので道後温泉本館のすぐ近く坊ちゃん広場へ。坊ちゃんの登場人物の人形がいくつか置かれていて、かっこうの記念写真スポットになっています。
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また、広場には、テーブルもいっぱいあるので、湯上りに寛ぐにもちょうどいい場所だと思います。
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坊ちゃん広場の前には谷本蒲鉾店。
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じゃこてんのカツが看板商品で、それを是非にと勧められたので、それをいただいてみました。ただ、うまいことはうまいのですが、カツにした故のうまさなのかなあ。単純な話、カツにしてあげたことで、熱いじゃこてんが食べられて、それがうまいということではないかと思います。
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日も暮れてきたので、風呂に入りましょう。
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又新殿の見学は初めてなので楽しみです。又新殿は、道後温泉本館の中にある皇室専用の温泉施設。別料金を払って、拝観します。係りの人が説明してくれるのですが、一見しただけで、その豪華さや特別なものであるという雰囲気が伝わってきます。
皇族も含めて10回の利用があって、もうこれでないだろうと思いますが、大事に保存することは道後温泉の格式を伝える上でも必要なことなのでしょう。 -
これは坊ちゃんの間は、道後温泉本館にあって、本館を利用した人なら、誰でも見ることができます。漱石が湯上りにくつろいだ部屋を再現したもので、漱石の見合い写真とかも見ることができます。
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ただ、3階にあるので、窓からは、本館の前をそぞろ歩く観光客が見下ろせて、これもゆったりいい気分になれる。いい気分です。
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さて、風呂も終わって、辺りはすっかり暗くなっています。
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せっかくなので、もうちょっと名物を探しましょう。
つぼやの「名代しょうゆ餅」。しょうゆ餅ってなんですか。尋ねると、「ゆべしのようなものです」との答え。いただくと、確かに、醤油味に甘みも程良く加わって、ゆべしのよう。 -
ただ、ゆべしだとくるみゆべしに馴染みがあって、くるみが入っていないのが、さみしい感じもしないではない。しかし、これもありなのかなあ。うまいだけに考えてしまうようなお餅でした。
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白鷺堂もなんかいい感じ。白鷺羊羹というのが看板商品なのですが、もう一つは、坊ちゃんだんご。
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坊ちゃんだんごなんて、どこでもありますよ。そんな風に思っていたのですが、ここの坊ちゃんだんごは日保ちがしない生なので、ここでしか食べられない特別なもの。抹茶の香りも濃くて、これまで食べた坊ちゃんだんごとは確かに格が違うような。一本でもいただけて、とても手軽。湯上りの食べ歩きにはもってこいです。
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カラクリ時計も夜バージョン。
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イチオシ
道後ハイカラ通りも夜バージョンになっていました。
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明日は、内子から大洲の予定。この辺で宿に戻りましょう。
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