2012/05/14 - 2012/05/14
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Weiwojingさん
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大変珍しい行事を見ることが出来ました。それは東山区の得浄明院(とくじょうみょういん)という寺で行われた伝統技能「式包丁」というものです。
「式包丁」というのは、包丁と箸を使い、材料に手を触れることなく調理する包丁さばきで、約1000年前の平安時代に始まり、天皇や貴族に料理人の包丁さばきを披露する行事だったそうです。
得浄明院という寺は、長野市にある善光寺の京都別院で、商売や芸事の神である白天龍王を祀る尼寺です。
* 「得浄明院」
京都市東山区知恩院山内林下町 TEL:075-561-3767
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さらに他の「春の京都を訪ねて」シリーズもご覧ください。見ていただけると、幸甚に存じます。
■ 「春の京都を訪ねて ① ー 京都大学と同志社女子大学で武田五一による歴史的建造物を見る」
http://www.4travel.jp/traveler/srilanka/album/10670962/
■ 「春の京都を訪ねて ② ー 明治の洋館「長楽館」で優雅なランチを」
http://www.4travel.jp/traveler/srilanka/album/10672064/
■ 「春の京都を訪ねて ③ ー 古き、良き時代のカフェめぐり」
http://www.4travel.jp/traveler/srilanka/album/10675591/
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寺に着いた時はもう「式包丁」が始まっていました。これは一体どんなものなのか全く分かりませんでした。もちろん初めての体験です。
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3人の料理人が烏帽子(えぼし)に狩衣(かりぎぬ)姿で、式包丁に臨んでいます。
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説明によると、庖勝一條流家元で、京料理店「京とみ」店主の富田勝雄氏が式包丁を執り行っているそうです。普段は鶏や魚を使いますが、寺院の境内なので、精進料理に合わせて豆腐を使用しています。
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包丁と長い箸を使って、直接材料に手が触れないように切りさばきます。
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富田氏が包丁を握り、柔らかな豆腐を崩さないようある文字を切りそろえていました。
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炎天下のもとでの作業は大変ですね。しきりに汗を拭っていました。
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小生には初めて見る伝統行事は大変新鮮に思えました。京都ならではの光景でしょう。
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豆腐が運ばれてから最後に、包丁と箸を使って豆腐の切り方を披露しています。
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「式包丁」が終わったようです。切りそろえた豆腐を別な場所に運び、奉納するところです。
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真剣な面持ちですね。
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豆腐はこの祭壇に奉納されました。祭壇には、「白天龍王」及び「白女大明神」と書かれた提灯が下げられています。この神は商売や芸事をつかさどると言われて、信仰を集めているそうです。
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切りそろえた豆腐は「長命」の2文字になっていました。それにしても見事ですね。
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式包丁が終わった後は、寺の中を見学させていただきました。
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思わぬものを見つけてしまいました。太平洋戦争で亡くなられた方々の遺骨を収めた祭壇が人知れず作られていました。そこには「殉国諸英靈」と記された位牌とたくさんの写真が収められています。
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寺の中では今回のイベントに合わせて絵の展覧会が行われています。
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板戸に描かれた絵は所々剥げかかっていますが、見事な絵ですね。
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この寺は「一初(いちはつ)」の花が有名だそうで、ちょうどこの時期特別公開されていました。
「いちはつ」はアヤメ科の花で、アヤメ類の中で一番早く咲きだすところからこの名前が付けられたと言われています。乾いた土に生えるのが特徴で、昔はかやぶき屋根の頂上部分にたくさん植え、屋根を締め付けて守りました。火災・台風等から家を守る厄除けの意味もあったようです。 -
いちはつの花はそれほど華やかというわけではありませんが、いろいろな色があり、乾いた地にどっしりと力強く咲いています。
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いちはつは紫系の色合いが多いようですが、どうなのでしょうか。
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寺を出ると、そぐそばにこのような地蔵像が安置されています。京都ではいたるところで見かけます。
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ある寺の入口に「ヨガをしませんか」という案内が出ていましたが、面白い組み合わせだと思いました。寺でヨガをするなんて想像もしませんでした。
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歩いていると、昔ながらの町家を利用した女性向きのブティックなどが多いのに気が付きました。
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民家の前に「從是西八丁場」と彫られた道標(?)と大きな石がおかれていますが、これは何なんでしょうか。
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寺を出てしばらく歩くと小さな川が流れていて、いかにも京都らしい風情を感じることが出来ます。
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昼もかなり時間が過ぎていたので、このへんで昼食をとりたいと思いました。ちょうどいい具合に適当な店がありました。「京のうまいもの屋 櫻」という名前の店です。
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店内入口です。
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この日オーダーしたのは「京点心」というもので、四季の旬の食材を生かした一汁三菜の京料理です。
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最後に黒蜜本わらび餅が出てきました。甘過ぎず、ちょうどよかったです。
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