正月早々、とにかく乗りたいものに乗って、食べたい物を食べて、いろんな人と出会い、あっちこっち行ってきました　―ANAやJAL、新幹線「さくら」や瀬戸内海のフェリーなどで巡る岡山・関西・九州、３日間の旅―　その５

2012/01/03 - 2012/01/05

新年明けましておめでとうございます。本年も旅行記を書いて参りたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。


新春早々に、３日間のお休みを頂くことができました。
３日間でどこ行こうか検討したのですが、今話題になっているB787や九州新幹線だけでなく、各地の郷土料理も食べてみたいなぁと思いました。それだけでなく、肥薩線の観光列車「いさぶろう」号や奈良県にある室生寺にも行けたらと思うようになり、あれこれと色々と行きたい所をリストアップし、色々と詰め込んでみると、本当にあっちこっちになりました。しかし、ホテルなどを利用しないで寝ている間に目的地に到着すればできると思い、瀬戸内海を航行するフェリーを利用すれば可能であることがわかりました。

そこで、出発２か月前に少しずつ準備を進め、実行になりました。

どうぞご覧ください。


【旅行行程】

・１月３日(火)

東京羽田空港ANA651便7:30発→岡山空港8:50→リムジンバス→岡山市内観光(岡山城、後楽園を観光)→岡山駅12:58発さくら554号→新大阪13:44着→大阪にて昼食タイム(なんばの自由軒にて)→難波15:55発南海本線急行→泉大津16:14着、フェリー会社の無料送迎バスにて泉大津港へ→泉大津港17:30発阪九フェリーに乗船　(船内泊)

・１月４日(水)
新門司港着6:00頃→フェリー会社の無料送迎バスにて門司駅へ、門司駅着6:35頃→門司6:47発普通列車→小倉着6:52(乗換え)6:57発こだま号に乗車→博多着7:17(乗換え)7:51発さくら405号→新八代着8:45(乗換え)8:58発くまがわ1号→人吉着10:00着(乗換え)10:08発いさぶろう1号→吉松着11:21(乗換え)11:24発はやとの風1号→鹿児島着12:45→鹿児島市内観光＆ショッピング(仙巌園、鹿児島中央駅の駅ビルにてショッピング)→鹿児島中央15:34発さくら572号→博多着17:02(乗換え)17:19発ソニック43号→小倉着18:06(乗換え)18:25発普通列車→門司18:31着、フェリー会社の送迎バスにて新門司港へ→新門司港19:50発名門大洋フェリーに乗船　　(船内泊)

・１月５日(木)
大阪南港着8:20頃→ニュートラム、地下鉄を乗り継ぎ→鶴橋9:18発近鉄本線急行→室生口大野駅10:12着→室生寺拝観→室生口大野13:12発近鉄本線急行→大阪上本町14:13→地下鉄にて梅田へ、阪神百貨店にて阪神スナックパークにて郷土料理を堪能→大阪丸ビル15:55発リムジンバス→大阪伊丹空港16:20着→大阪伊丹空港JAL128便16:25発→東京羽田17:35着

【利用交通機関、手配情報】
・ANA651便：プレミアムクラス搭乗。ＨＰより手配。
・さくら554号：指定席。JR西日本電話予約サービスにて手配。
・阪九フェリー：２等指定Ｂ洋室(シングル)、ＨＰより手配。
・ＪＲ九州内の列車：「霧島のんびりきっぷ」にて周遊。さくら572号、ソニック43号はグリーン車利用。その他は指定席。ＪＲ九州のコールセンターにて手配。
・名門大洋フェリー：２等洋室。ＨＰにて手配
・JAL128便：ファーストクラスに搭乗。マイレージにてＩＣクーポンに変換後、ＩＣクーポンにて購入。



この巻ではいさぶろう号乗車のことを中心に書いています。熊本県・宮崎県・鹿児島県と３県にまたがって行くのです。

※肥薩線「いさぶろう」号、矢岳駅から真幸駅へ向かう車窓です。南九州なのに雪が降っていました。

エリア えびの・生駒高原(宮崎)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス 船 タクシー JALグループ ANAグループ 新幹線 JR特急 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

二日目(1月4日)、続きです。

先ほどの九州横断特急くまがわ1号にて人吉駅に来ました。
次はこの列車、「いさぶろう」号に乗車します。

木の香りがしました。車内はとても洒落ています。

ほとんどが指定席ですが、地元の方専用の優先席もあり、そちらは自由席扱いでした。客室乗務員さんが路線の案内役をして下さり、列車も要所要所乗客に見てもらうために止まって下さいます。

展望できるところもあります。正月飾りも飾られていました。

このような席は基本的に指定席です。ちなみにこの列車は普通列車ですので、青春18切符でも利用することができるので、その切符を利用して旅をされていた方もいました。

人吉を出発です。ここから客室乗務員による観光案内が始まります。

いさぶろう号はこのようにモニターも付いています。
前の風景もこのように見ることができます。

人吉から急激に上がります。ディーゼルカーの音もうなっていました。

私をどこへ連れて行くのかなぁ？　実はあまり予習をしていないので、ここがどんな所なのか全く分からないで来ています。次の駅で到着するようです。

「大畑」と書いて、「おこば」と読むそうです。

おこば駅に到着しました。こちらの駅で数分ほど停車します。
観光客はわんさか降りて、あっちこっち写真を撮ります。書く言う私もカメラを持って降りました(笑)。

駅舎の中は手紙でいっぱいでした。旅の記念でしょうか？

山の中にある小さな無人駅でした。

私を参考に、車体を比べて頂ければ幸いです。

余談ですが、私の身長は１８５ｃｍですが、よく電車の入り口にギリギリ頭がぶつかってしまうこともあります。寝ぼけ眼で通勤列車に乗ると、つり革に頭をぶつけることもありました(泣)。

話は元に戻します。

この駅ではこの先急勾配のため、スイッチバックとループ上に線路を作ることで、坂を上がります。

日本でもループ線とスイッチバックが一緒になっている線路はここだけなのだそうです。

発車ベルが鳴り(ありました)、列車に乗ります。

一旦、ここでストップして、運転士さんが走って前の運転台に行きます。行ったりきたりで大変でした。

モニターを見ながら、ループ線の状況を見ます。

左へまわっているのが見えます。

途中、列車は眺めの良いところに止まりました。

九州連山が見える見晴らしの良いところでした。

ループが見える場所に列車は止まりました。

大畑(おこば)駅が見えました。

こんなに高く登ったようです。

ちなみに先ほどのおこば駅で標高294.1ｍ、ここで400ｍ程とのこと。

最大勾配は30/1000(1キロ走って標高30m登る)だそうです。当時の機関車が登れる限界の線路勾配でした。

さて、列車はこのような光景とトンネルをいくつも通ります。

たまたま同じ列車で一人旅をされていた中学生に会いました。彼は千葉から一人旅をされているとのこと。

このご縁に一緒に写真を撮りました。

トンネル抜けると、熊本県内肥薩線最後の駅である矢岳駅です。標高が536.9ｍです。

雪降っていて驚きました。

雪の中を列車は走ります。

矢岳駅に着きました。

一面、銀世界でした。

ちなみにここは熊本県と宮崎県の県境です。

昔、肥薩線を走っていたＳＬを展示しているところがありました。

駅舎といさぶろう号と私ら一人旅グループとの(？)記念写真です。

矢岳駅の標高が536.1ｍで、肥薩線の最高地点だそうです。

雪が積もっていました。

ここって九州だよねぇと先ほどの少年と話をしました。

列車が止まり、客室乗務員さんが解説をするのですが、チンプンカンプンでした(>_<)。

実は、霧島連山とえびの盆地が見れる素晴らしい光景だったそうです。

めったに雪の降る光景は見れないとの事。運がよいのかどうだか分かりませんが、これもまた幻想的で素晴らしかったのは確かです。

列車は下り坂に入り、宮崎県に入ります。

「真幸(まさき)」駅が見えました。ここでもスイッチバックをして入ります。

ここで一度列車は止まり、運転士さんは急いで後ろの運転台に行きます。

下に見えるのが、鹿児島県方面に行く線路です。

２回スイッチバックをしないと行けないくらい急だということです。

真幸駅に着きました。

ここでは名前から「真に幸せになれる」とのことで、このような鐘がありました。

良縁がありますようにぃ〜！

停車時間もまだありますので、せっかくですので駅舎の中も見ていくことにしました。

ここも無人駅でした。

地元の方がこの駅から吉松まで列車で行くとのことで、いさぶろう号に乗られました。

標高380ｍで、あられが降っていました。

雪は積もっていないのですが、寒いです。

列車に乗って、終点吉松へ向かいます。

トンネルをいくつも抜け、ここから鹿児島県に入ります。
雪は積もっていないようでした。

吉松駅に到着しました。

次の特急「はやとの風」の接続時間が３分しかないので、急いでお弁当を買いました。

そして列車で出会った少年とメールアドレスの交換をし、私は特急「はやとの風」に乗り、先の少年は別の普通列車に乗りました。

私にとってあの少年との出会いはとても自分を被るような思いがしました。中学生の頃から一人で旅をするのが好きで、色んな列車に乗って旅をし、多くの方とおしゃべりしたことを思い出しました。そして多くの方々に支えられていることを実感し、現在の私がいます。
旅を通して私はいろんな意味で学ばせて頂いたと思っています。

彼にも是非、旅を通して色んな方と出会い、人生勉強をしていって欲しいと願っています。


※これにてその５を終わります。引き続き、「正月早々、とにかく乗りたいものに乗って、食べたい物を食べて、いろんな人と出会い、あっちこっち行ってきました　―ANAやJAL、新幹線「さくら」や瀬戸内海のフェリーなどで巡る岡山・関西・九州、３日間の旅―　その６」をご覧下さい。ありがとうございますm(>_<)m。

この旅行記へのコメント （2）

• zzr-cさん 2012/01/11 14:53:38

  スイッチバック

  ムロさま　こんにちは！
  
  九州なのに雪が降っちゃいましたか^^;
  
  それにしてもこんな勾配を登るんですねぇ〜
  
  木の座席？は絶対に倒れないので座るのは辛そうですね^^;
  完璧にＬの字ですからねぇ〜
  
  中学生が一人でこんな所まで来てるんですねぇ〜
  中々出来ないですからね！
  
  じぃ〜

  ムロろ～んさん からの返信 2012/01/11 21:01:34

  RE: スイッチバック

  お世話になっております、じぃ〜殿。
  
  > 九州なのに雪が降っちゃいましたか^^;
  >
  > それにしてもこんな勾配を登るんですねぇ〜
  
  そうなのです。博多〜鹿児島間を鹿児島本線よりも先に肥薩線ができたのです。物資の輸送の関係のためだとか。本当に標高差があると感じることができました。まさか雪が降るなんて私のシナリオにはなかったので、予想外でした。
  
  > 木の座席？は絶対に倒れないので座るのは辛そうですね^^;
  > 完璧にＬの字ですからねぇ〜
  
  そうですよね。いさぶろう号は普通列車扱いなので、これでも良い方だと思っています。１時間ちょっとの乗車時間で、座るよりも実際には色々とチョコチョコ歩き回ることが多かったのです。乗車中は写真撮影やらおしゃべりやらで忙しかったですよ。
  
  > 中学生が一人でこんな所まで来てるんですねぇ〜
  > 中々出来ないですからね！
  
  本当にこの少年との出会いは私にとって自分の人生を振り返るきっかけを作ってくれたと思っています。私も中学生の頃からよく一人で旅行していたのですから、その少年が自分を被るような思いがしたのです。
  
  今でもメールのやり取りをしているのですよ。