クライストチャーチちょっと暮らし　　街角点描

2010/03/16 - 2010/04/19

クライストチャーチに滞在していたのがちょうど季節が夏から秋に移る頃だったので、日本ではなかなか体験できないイースターを身近に感じることができました。これは無宗教の私にとってはいろいろ考えさせられる貴重な体験でした。
そのほかにも異邦人としてビックリすることや感心すること、不思議に思うことなどとても興味深い経験ができ、短期間ではありましたが観光旅行とは違う滞在を味わうことができました。

エリア クライストチャーチ(ニュージーランド)

「4月2日(金)から4月5日(月)までイースター休暇」とその数日前からどこの店先にも張り出されていましたがあまり気にも留めていませんでした。
ところが当日外に出てみてびっくり。人影が見えないのです。あたかも一夜にしてゴーストタウンになってしまったかのようです。
デパートもスーパーもその他の店も休み、営業しているのは土産物店くらい。みんなどこに消えてしまったのでしょうか？　これはきっと教会に違いないと大聖堂に行ってみてまたびっくり。聖堂内はあふれんばかりの人です。家族で礼拝に来ているのでした。

イースターというのは宗教に根ざした行事だというのを身をもって知りました。日本でもハロウィンなどはすっかり定着しましたがイースターがなじまないのはこの宗教心の違いでしょうね。
写真はカトリック教会です。大聖堂は観光客が訪れますがこちらはひっそりとたたずんでいます。
イースターの日にはきっと大勢の信者の方たちでいっぱいだったのでしょう。

ヨーロッパにある教会のように荘厳な建物なのに観光化されていないのが不思議なくらいです。

このカトリック教会の内部も素晴らしくステンドグラスもとてもきれいです。

カトリック教会の近くに空手道場がありました。
どんな人達が練習しているのでしょうか。

イースターは会社も学校もお休みです。日本ならゴルフ場も大賑わいのはずがハグレー公園のゴルフコースにはプレーする人が見当たりません。

テニスコートもガラ〜ンとしています。
いつも人気のラグビー場すらプレーする人はいません。

イースターは家族で静かに過ごす休暇のようです。
ハグレー公園に家族でサイクリングに来ていた女の子は「今日は学校がお休みなの」と嬉しそうに話してくれました。

大きな犬と散歩に来ていたおふたりです。大型犬もおふたりも素敵ですね。

どこもかもお休みのイースター休暇中、忙しそうに工事をしている人達がいました。トラムの線路の延長工事をしているのです。
人も車も少ないこの休暇中に繁華街の交差点付近だけ工事を済ませてしまうのだそうです。

イースターが終わるとここの工事も済んでいました。
今一路線しかないトラムですがさらにどこまで延長されるのか楽しみです。

イースター期間中は店舗も休みで家で静かに過ごしていた人達は、休暇明けには一斉に街に飛び出します。
バーゲンの開始です。

夏が終わり秋の始まりと言うことで夏物一掃バーゲン、バーゲン。

バスで郊外の大きなショピングモールに出かけてみました。デパートとスーパーが2軒、多くの専門店がはいっていて日本のショッピングモールと変りません。

ショッピングモールでは秋冬物のショーが行われていました。季節は一気に秋に突入ですね。

クライストチャーチを象徴する風景のひとつがこのパンティングですが毎日ながめていると色々あって面白いです。

めずらしい女性の漕ぎ手がいました。彼女はとてもお茶目で川岸で見ているとおもしろいポーズをとってくれるのですが急いでカメラを構えるのでブレブレでうまく撮れません。

パンティングのエイボン川がいつもきれいなのは絶えず清掃されているからなのです。川岸にこの車を見ると川には作業中の人がいます。

大勢の人を乗せたボートが4隻も並んでいくのが見えました。川岸からは撮影している人もいます。何事かと行ってみると乗っているのは中国人団体客でした。ボートを貸切でパンティングを楽しんでいるのでした。
すごいパワー。

日本もがんばっています。
すべてプリウスでそろえたタクシー会社もありました。

日本車はやはり人気のようで街の一角には日本の自動車会社が並んでいます。

自動車だけでなく電気製品も日本製が多く使われていました。

聖堂前の広場では毎日いろいろな催し物が見られますがこの日は学生の演奏会でした。しばらく聞いているとなんと懐かしいモンキースの曲が演奏されました。日本ではなかなか聞けない曲を聞いて気分もアップ。

大聖堂前に置かれているカウントダウンボードは来年ニュージーランドで開催されるラグビーワールドカップのカウントダウンです。
私達の滞在もそろそろカウントダウンにはいりました。

この旅行記へのコメント （2）

• 前日光さん 2010/07/29 00:00:00

  日本も見習ったほうが。。。

  こんばんは。
  毎日暑いですね！
  その上、雨が降ると大豪雨です。
  ここの所、まともな天気の日は、一日としてありませんね。
  如何お過ごしですか？
  
  さて、ニュージーランドですが、イースターには町やお店に人がいないのですね！
  イギリスでは、クリスマスには、町から人が消えるみたいです。
  大騒ぎしているのは日本くらいかも。
  
  日本のお正月も、せめて元旦くらい、静かにできないものでしょうかねぇ〜
  何かあるとすぐに人が集まるというのも、素直といえばそうなのかもしれませんが、静かにその雰囲気を味わうってことができない民族なのでしょうか？
  
  まだまだ成熟してないですよね。
  もっと大人の国になれるといいのに。
  
  エイボン川が美しいのは、自然に任せていながら、きちんと清掃もしているからなのね（驚）
  
  やはり観光旅行だけでは分からない、様々な町の様子が見えてきますね。
  
  　　前日光

  エトランゼさん からの返信 2010/07/29 10:05:49

  RE: 日本も見習ったほうが。。。

  前日光さん、こんにちは。
  
  世界中が異常気象だそうで困ったことですね。
  今年の暑さは格別ですねって毎年言っているような。
  熱中症にならないようと家の中でぐうたらしております。
  
  西欧ではクリスマス当日はキリスト生誕を祝い静かにお祈りをする日ですよね。
  イースターもそうでした。
  何も知らない私は外に出たとき、街全体がシーンと静まりかえっているので何事かとビックリしたのでした。
  スーパーぐらいは開いているだろうと行ってみてもクローズされてました。
  皆さんしっかり宗教心に根ざした暮らしをしているのですね。
  
  川の清掃は藻をとっているようでした。
  日本のように空き缶やペットボトルが浮かんでいないのは、だれもそんなことをする人がいないってことでしょうね。
  ほんと日本も見習いたいです。
  
  　　　　　エトランゼ