2010/03/16 - 2010/04/19
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エトランゼさん
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クライストチャーチにせっかく滞在しているのだから住民目線で街を見る方法はないかと探していたら“Central City Walks" というパンフレットを見つけました。
City Walk 1,2,3 と市内を3コースに分け歴史的建造物を中心にマオリとヨーロッパ人の歴史と文化を巡るものです。
これはなかなかおもしろそう。パンフレットで下調べをして1日1コースずつ回ってみることにしました。
まずは第1コースからです。
説明文はパンフレットを一部引用しています。
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“City Walk1” は大聖堂前の広場`Cathedral Square’から始まります。
ここの主役はなんといってもは大聖堂そのものです。1864年に建設が始まり1904年に完成したゴシック様式の美しい教会です。内部も荘厳で塔に登ると市内が見渡せます。
聖堂の前にはカンタベリー地方の創設者ジョン・ロバート・ゴドリー‘John Robert Godley'の像が広場を見守るように立っています(1867年)。 -
大聖堂の横には18mの銀色に輝く聖杯‘Chalice'があります(2001年)。
これは新世紀とカンタベリーの150周年を記念して造られたものです。 -
広場は夕暮れとともにライトアップされ大聖堂はさらに美しさを増します。
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この広場の一角には旧中央郵便局`Chief Post Office'(1879年)があり今は観光案内所として活用されています。この案内所は毎日たくさんの観光客が利用していますがスタッフがテキパキと対処してくれます。
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旧郵便局前の南西角にあるというこの碑をなかなか見つけることが出来ませんでした。いつもこの周りに人がいるので目につかないのでした。
碑にはここはマオリとヨーロッパ人の共有の居住地と記されています。 -
City Walk は広場を出てリージェント劇場‘Regent Theatre'(1905年)を見ながらウォスター通りを西に向かって歩きます。
リージェント劇場はエドワード7世時代風の装飾をされた美しい建物で今も一部は劇場として使われています。 -
さらに西に向かって歩きエイボン川を渡ります。いつも何気なく渡っていたウォスター通りの橋(1885年)も歴史的建造物なのでした。鉄の欄干の装飾がこの時代の特徴を表しています。
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橋の手前に南極探検家スコット`Robert Falcon Scott'の像があります。彼は南極探検の帰路に遭難してしまうのですが、像は彼の妻によって1917年に造られました。
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橋をはさんでスコット像と反対側にあるこの建物は旧市議会場`Municipal Chamber'(1887年)です。ここは市民が展示場として使うことができ、ビクトリア様式の建物の内部も見学できます。
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スコット像の後ろから見るとこんな感じで建物との間に橋があるのが見えませんね。
この北側にケイト・シェパード女史の記念碑`Kate Sheppard National Memorial'が1993年9月19日に建てられました。これは女史たちの働きによりニュージーランドが世界で一番早く1893年に女性が参政権を勝ち得たことを記念するものです -
橋を渡って左に曲がるとカンタベリークラブ`The Canterbury Club'(1872年)があります。古い時代に設立された2つの紳士クラブのうちの1つです。舗道にガス灯や馬をつなぐ柱が今も残っているのは中心街ではここだけです。
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カンタベリークラブを横の道路側から見ると建物の古さがよくわかります。
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エイボン川に沿ってもう少し歩くと旧図書館`Library Chambers'(1876,1893,1923年)があります。
ビルの谷間に残された古い建物はすっかり忘れさられた遺物のようです。
このあたりは初期マオリの埋葬地でした。 -
これも旧図書館の建物。壁面に‘LIBRARY’の文字が見えます。隣に高いビルを建設中で後日この建物もすっぽりとシートに覆われてしまいました。
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さらにエイボン川に沿って歩いていくと壮大な橋があります。追憶の橋`Bridge of Remembrance'(1924年)です。大戦中は兵士達がこの橋をわたって出征したそうで近くには出征兵士の像もあります、。
この橋の先は歩行者天国の繁華街シティモールになっています。 -
追憶の橋も暗くなるとライトアップされ夜空に浮かび上がります。周辺にはレストランやバーが多く週末には遅くまで騒ぎが聞こえます。
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追憶の橋のとなりの緑地は姉妹都市から贈られた木々が植えられた友情の広場‘Friendship Corner'です。木の下には姉妹都市のネームプレートが付けられているので日本の木も探してみました。
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日本の木は見つけられませんでしたがこんな木がありました。
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この近くのエイボン川にはシャクナゲ島`Rhododendron Island'があります。19世紀にはここで泳いだそうですが今は狭い川の中にできた中州のようです。
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シャクナゲ島の近くの川岸に日本の木のプレートを発見。まだ若木なので最近植えかえたものかも知れません。
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川の対岸を行くと白い建物が見えてきます。
ゴシック様式のミッシェル教会`Church of S.Michael's'(1872年)と鐘塔(1860年)です。この教会はカンタベリー教区教会だったようで素晴らしいステンドグラスがあると書かれていましたが今は訪れる人もないのでしょうか門を硬く閉ざしていました。 -
ミッシェル教会からエイボン川に沿って歩くと反対側の大きな木の下にボート小屋`Antigua Street Boatsheds'(1887年)があります。かつては川岸にたくさんあったボート小屋ですが今はこの1軒だけしか残っていません。
ボートもパンティングもここから出発するので毎日大忙しの様子です。 -
エイボン川のマオリ名は`O_Takaoro'(活動の場所)と言います。川は地元のマオリの人々にとって大切な食料収集の源でした。
ボート小屋の近くにクライストチャーチ病院があります。病院からさらに30分ほど歩いていくと戦争で命を落とした看護士たちのための`Nurses Memorial Chapel'(1927,1928年)があるそうですがこの日は行くのをやめました。 -
ボート小屋からロールストンアヴェニューを歩いていくと左手は植物園になります。
http://4travel.jp/traveler/etranger26/album/10443240/ -
右手は旧カンタベリー大学のゴシック様式の校舎(1876〜1923年)です。今はアートセンターになっていて芸術家達のアトリエがあり作品の販売もされています。
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アートセンターの中に入り校舎の内部を見学したりギャラリーで作品をみたり、40以上もあるショップやカフェでゆっくりするのも楽しいです。
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アートセンターを出て東に行くとガラス張りのアートギャラリー`Christchurch Art Gallery'(2003年)があります。ここは近代的な美術館です。
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植物園の正門の隣には博物館`Canterbury Museum'(1870〜1994年)があります。博物館ではカンタベリーの自然や歴史、南極に関する展示も見ることができます。
ここでCity Walk 1 は終わりです。
ふだん何気なく歩いているところにも歴史があったりまた全然知らないマオリの文化があったりでとても興味深いウォーキングになりました。
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この旅行記へのコメント (4)
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- 前日光さん 2010/05/10 00:14:01
- 市民目線のニュージーランド!
- こんばんは!
やはりその町で「暮らす」というだけあって、じっくりと落ち着いたブログになっていると思いました。
エイボン川という名前を聞くと、私はどうしてもイギリスを思い出してしまいます。
ストラトフォード・アポン・エイボンにも、ソールズベリーにも、この同じ名前の川が流れていました。
もちろん、イギリスとニュージーランドの浅からぬ歴史を考えれば不思議はありませんよね。
下から6枚目のエイボン川の写真は、特にソールズベリーの私が宿泊したローズ&クラウンホテルの傍を流れていた風景に似ています。
建物も町の雰囲気も、ほとんどイギリスっぽいですね。
すばらしいちょっと暮らし、これからも楽しみにしております。
前日光
- エトランゼさん からの返信 2010/05/10 10:10:02
- RE: 市民目線のニュージーランド!
- 前日光さん、こんにちは。
> やはりその町で「暮らす」というだけあって、じっくりと落ち着いたブログになっていると思いました。
前日光さんにお褒めをいただき嬉しいです。
> エイボン川という名前を聞くと、私はどうしてもイギリスを思い出してしまいます。
そもそもクライストチャーチという市名もここの開拓者がイギリスのクライストチャーチ・カレッジの出身者だったからだそうです。
> 下から6枚目のエイボン川の写真は、特にソールズベリーの私が宿泊したローズ&クラウンホテルの傍を流れていた風景に似ています。
> 建物も町の雰囲気も、ほとんどイギリスっぽいですね。
ソールズベリーでも1週間ほどアパート暮らしを体験しましたので雰囲気はよくわかります。
川の流れを利用した街の作り方が海外は上手ですよね。
水辺がきれいで水鳥や魚が泳ぎ、人々も集う憩いの場所になっていますね。
日本では川岸をコンクリートで固めて柵をつくり・・・。
こんな光景はなかなかありませんよねえ。
また前日光さんのところにもお邪魔しますね。
エトランゼ
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- ANZdrifterさん 2010/05/09 17:05:27
- シティ・ウオーク、素敵ですね
- エトランゼさん こんにちは
ニュージーランドの多くの町には こういう散歩道があって
ガイド・マップがあるので 楽しいですね。
私は 大きな町を敬遠しておりまして 昨年もクライストチャーチは
街に入らずに直接飛行場にいって オークランドに飛んでしまいました。
写真を拝見すると ずいぶんときれいになっているように感じました。
あたらしい情報と きれいな写真に感銘して 一票投じて失礼します。
宿のこと、買い物のこと、外食のことなども アップしていただけると
有難く存じます。
ANZdrifter
- エトランゼさん からの返信 2010/05/10 09:52:42
- RE: シティ・ウオーク、素敵ですね
- ANZdrifterさん、こんにちは。
投票とコメントをありがとうございます。
ニュージーランドに関してはANZdrifterさんのブログをずい分参考にさせていただきました。
クライストチャーチは都会の機能を持ちながら30分も車を走らせれば山あり海ありの自然が広がる滞在初心者にとっては暮らしやすい街でした。
ANZdrifterさんがブログで書かれているいろいろなことも現地でなるほどと実感致しました。
> 宿のこと、買い物のこと、外食のことなども アップしていただけると
> 有難く存じます。
これからそういう面にも触れながら旅行記を書いていきたいと思いますのでまたよろしくお願いいたします。
エトランゼ
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