1998/09/11 - 1998/09/28
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kojikojiさん
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アルヘシラスのホテルで予約したタンジール日帰りツアーに参加しました。港の目の前のホテルだったので歩いて港に行くのかと思っているとバスが迎えに来ます。安い割りに随分サービスが良いなと思っていたら街を抜けて海岸線を西に進み、着いたのはタリファという小さな港町です。ここから定期航路のフェリーでジブラルタルを渡るわけです。出入国手続きはフェリーの中で行い、それが済んでしまうと後の時間は思い思いにデッキで日光浴です。北から南に向かうフェリーに対し、たいていの船は大西洋と地中海を行き来するのでぶつかりそうな感じですれ違います。タンジールの港に着くと白い民族服とトルコ帽(フェズ)を被ったおじいさんが迎えに来ていました。エアコンも無いバスで市内観光がスタートしますが、迷路のような旧市街はエキゾチックな雰囲気でした。ツアー客目当ての物売りがずっとついてくるのですが、何故か私には売りに来ません。陶器の胴に皮を張った太鼓をドイツ人の学生が値切って300円くらいで買っていたので、本当は欲しかったけど売りに来ないのにわざわざ買うのも癪だったのでスペインに戻ってから買えばいいやと思っていたら3倍以上の値段でした。タンジールというと半日聞き続けた太鼓の音と共にこの話しを思い出します。南北の移動なので何も考えずにいましたが、スペインとモロッコでは時差が1時間あり、タリファからアルへシラスへ戻る途中に、乗るはずだったカディス行きのバスとすれ違い、予定外にアルへシラスにもう1泊する羽目になりました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 観光バス 船
- 航空会社
- アエロフロート・ロシア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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アルへシラスの港から船に乗ると思っていたのですが、着いたのはタリファの港でした。こんな小さな所からと思うくらい小さな港からフェリーに乗り込みます。スペイン最南端の港から船に乗った瞬間から北アフリカを感じます。
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出航して振り返るとタリファの街が霞んでいます。
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船内でスペイン出国とモロッコ入国の出入国手続きを済ませてしまうとデッキに出て日光浴くらいしかすることはありません。沢山のタンカーや貨物船が行き交う海峡です。
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タンジールが近づいてくるとスペイン行きのフェリーとすれ違います。アルヘシラス行きでしょうか?
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初めて見るアフリカ大陸です。日帰りで数時間しかいられませんが感慨深いものでした。
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港に着岸しました。白い防波堤の上に船が載っているように見えました。青い空と白い建物がモロッコの最初のイメージです。アンダルシアより更に日差しが強くなった気がします。
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タンジールと言えばウイリアム・バロウズという作家のことを思い出さずにはいられません。この旅の数年前に「裸のランチ」という映画も観ていました。ウィリアム・テルごっこをして誤って妻を射殺したり、同性愛の男性にふられて小指を詰めたりするなど、何かとエピソードに事欠くこと無い人ですが彼の世界観には引き込まれます。
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「裸のランチ」は原作をなぞったものではなく、ウィリアム・バロウズの作品を元に再構成されたデヴィッド・クローネンバーグ監督のオリジナル作品というべきものとなっていますが、「インターゾーン」に迷い込めた気分になります。
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ツアー開始です。エアコンも無いオンボロバスで旧市街に向かいます。ガイドのおじいさんは、すごい訛りのある英語でした。まあ迷路のような道を歩いていろいろな店に売っている特産品を説明するくらいなので聞き取れなくても迷子にならなければ問題ありません。絵葉書を書いて切手代を渡したらちゃんと投函してくれました。でも1ヶ月近く到着までに時間がかかりました。
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お昼は瀟洒な伝統的なレストランで食事です。クスクスにチキンと野菜のグリルなど香辛料も効いてとても美味しい料理でした。
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太鼓を叩きながら物売りがついてきますが、最初に要らないと断るとそれ以降売りに来ません。そのうちに陶器の胴に皮を張った太鼓がだんだん欲しくなってきたけど、断った手前くれとも言えませんでした。値切っ300円くらいでしたがスペインに戻ったら1000円近くしていました。
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香水店やら絨毯店などにも立寄っていろいろ説明してくれます。特に売りつけられる訳でもなくほかに興味があるものについて聞いてもおじいさんはちゃんと教えてくれます。そういった意味では短い時間ですが普段の生活が垣間見られて楽しかったです。
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港も前のメインストリートはヨーロッパの港町と大差ありません。デビッド・クローネンバーグの「裸のランチ」を数年前に観ていたのですが、「インターゾーン」のイメージはあまり感じ取れませんでした。この旅の前年にバロウズも亡くなっていました。
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街外れの高台からジブラルタル海峡を望みます。晴れた日には対岸のスペインの山々が綺麗に見えるそうですが、この日はかすかに見えた程度でした。
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あっという間のアフリカ探検?でした。帰りも同じ船でタリファへ向かいます。時差のことをすっかり忘れていたので、この日はカディスへは行けないことはこの時点で感じていました。
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大西洋から地中海へ進んでいく貨物船です。どこの港へ行くのでしょうか?そして大西洋の旅はどうだったのでしょうか?いつかこの海峡を通過するカナリア諸島へ行くクルーズに参加したいと思っています。
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タリファへ戻ってきました。港の手前は波が荒かったのですが港の中は穏やかです。
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スペイン最南端の岬です。
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タリファの港から送迎のバスに乗ってアルへシラスに戻ります。途中でアルへシラス発カディス行きの最終バスとすれ違いました。本当はこれに乗る予定だったのに…。ということで予定外にアルへシラスに2泊することになりました。
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1997 スペイン周遊の旅
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