2007/12/30 - 2007/12/30
555位(同エリア1344件中)
ぬいぬいさん
先週の関西が、今年の旅の締めくくりと思っていましたが、18きっぷがまだ3回分残っていて、暮れも押し迫った30日、たまには冬の東北もいいかな・・・ということで、天気予報で雪マークの出ている会津若松へと出かけました。
会津は何故か縁があって、子供の頃に1回、仕事で3回、今回で5回目の訪問となります。
会津若松は、会津藩23万石の歴史を刻む城下町で、戊辰戦争で新政府軍と戦い、16、7歳の白虎隊士たちが飯盛山で自決したのはあまりに有名。街の至る所に史跡が見られる、歴史の息づく城下町会津を、今年の締めくくりの旅として、散策してきました。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
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早朝6時過ぎに家を出て、乗り換えること6回、6時間かかって会津若松に到着しました。予報では雪のマークが付いていましたが、磐越西線で郡山先のトンネルを抜けた辺りで、雪がちらついていましたが、駅に降り立った時は、どんより曇り空。さっそく古い街並み目指して、歩きはじめました。
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会津若松は、会津藩の城下町。戊辰戦争の際の、白虎隊で有名な町でもあり、私がこの町の魅力を知ったのは、7,8年前に仕事で、土地の調査に訪れた時でした。
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以来、東北の一地方都市である会津には、何故か縁があり、5,6年前にも仕事で、ある工場の移転のプロジェクトにかかわり、2度打ち合わせで来ることがあり、東山温泉で一泊して、この町の魅力を更に感じ、いつかはプライベートで、ゆっくり温泉に浸かりに来たいと思っていました。この町の魅力は、鶴ヶ城を中心とする古い街並み、近代建築、そして名水が湧き出るのか、酒蔵の多さ、そして温泉。今回日帰りの旅ではありましたが、ようやく実現しました。まずは目的のひとつである近代建築めぐりから。この建物は、大町四ツ角にある会津西洋館。若松が銀行ラッシュだった大正10年に建てられ、現在は喫茶店になっています。
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同じ大町通りある白木屋漆器店。慶安年間(1650年頃)創業と言う、長い伝統を持つ老舗。大正3年会津初の洋風建築で、ルネッサンス様式を取り入れて建てられています。年末年始の休みに入っていて、中は見れませんでした。
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白木屋漆器店の隣にある、旧第四銀行会津支店。
1927年(昭和2年)に歌舞伎座や日比谷の明治生命館を遺した、あの岡田信一郎の設計により、郡山橋本銀行の若松支店として建設されました。しかし、昭和の大恐慌のため、開店することができませんでした。 その後、 1935年(昭和10年)から1980年(昭和55年)まで、第四銀行会津支店として、使用されていました。現在は、地元の建設会社の事務所となっています。 -
会津には野口英世青春通りと言う、名前の道があります。
あの1000円札でおなじみの、世界的な細菌学者の野口英世が、幼年期に負ったやけどの手の手術を受け、後に医学を学ぶための多感な青春時代をすごしたゆかりの場所です。 -
15歳のとき、幼い頃に負った手の火傷の手術を受けた「会陽医院」。今は喫茶店になっていて、2階が記念館として公開されています。その手術の成功に感動した彼は、自分も医師になることを決意し「会陽医院」 に書生として住み込み、勉学に励みました。そして医師開業試験を受験するために 上京するまでの数年間をこの地に暮らしたそうです。
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福西本店「福西伊兵衛商店」
゛福西本店”といえば“黒壁の蔵”というように地元では多くの人々が 知っているお店です。 明治末期から大正初期にかけて建築された“黒漆喰の蔵”は、市の歴史的景観 指定建造物として指定されています。 -
福西本店では、会津の特産物(民芸品、漆器、陶器、食品等)を 取り扱っています。
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この辺りには、蔵を改造したレストランやお蕎麦屋さん、喫茶店があり、レトロな雰囲気の中で食事やお茶が楽しめます。
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若松栄町教会 野口英世が青春時代に洗礼を受けたと言われる教会。明治44年に建てられたものです。数年前に外壁の張替えをしているようで、明治の建物には見えないほどきれいになっていました。
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1937年(昭和12年) に地元の内田建築設計 の設計、戸田建設の施工により建てられた市役所。現役の市役所ですがここは、映画やドラマのロケによく使われているそうです。
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鶴ヶ城のそばにある会津酒造歴史館。会津の町は江戸の頃326軒もの造り酒屋あったとか。それだけこの地には、良質の米と名水があったのでしょうね。
ここは、宮泉銘醸の酒蔵になっています。 -
戊辰戦争の最後の舞台となったが鶴ヶ城は、白虎隊の悲劇の後、明治政府軍陸軍省の命により、明治七年に取り
壊されてしまいました。でも、外堀の向こうに見える石垣は、築城当時のものが残されています。 -
現在の天守閣は、昭和40年に復元されたものです。
鶴ヶ城は奥羽の要・鎮守の意味もあり、名だたる戦国大名や勇将が相次いで城主となりました。独眼流で知られる伊達政宗、天下人と目せられた蒲生氏郷、関ヶ原の
上杉景勝、加藤嘉昭、そして名君誉れ高い保科正之公です。 -
三代目城主だった蒲生氏郷が本格的な天守閣を築城し、名前も『鶴ヶ城』と改めました。
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茶室麟閣は、蒲生氏郷が城主の頃に建てられたという茶室です。
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正確な建築記録は残っていないようですが、天正19年〜文禄2年(1591〜1593年)の間に建てられたようです。
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天正19年、千利休が豊臣秀吉の逆鱗に触れ、自刃させられたとき、子の少庵は蒲生氏郷を頼り会津へ逃れました。利休七哲の一人であった氏郷は、文禄元年秀吉の赦免状が出るまで少庵をここで匿ったそうです。
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雪の多い会津の雪避け対策として養生されていて、ちょっと興ざめな外観でした。
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築城後400年を経過した今も、周りに積まれた石垣だけが、四百年以上経た今でも朽ちることなく往時の姿を忍ばせています。
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江戸時代後期の創業の末廣酒造の嘉永蔵。 内部は無料で見学できます。地酒の試飲たっぷりいただきました。
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入り口には立派な杉玉がぶら下がっています。これは酒林(さかばやし)と言って、絞りたてのお酒ができましたというサインなんですよ。
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漆器と民芸の老舗 鈴木屋利兵衛
安永年間に創業した老舗で、漆器問屋から漆器商となり、現在では漆器のほかに会津の民芸品も取り扱っています。また店舗の蔵には、戊辰の役当時の刀の傷跡が のこる大黒柱があり、会津の典型的な商家。 -
昭和5年に建てられた会津漆器鈴善の建物。裏側の蔵も含めてかなりのボリュームある建物です。
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旧滝沢本陣
参勤交代や領内巡視の際の殿さまの休憩所だった場所。 -
戊辰戦争の際、藩主松平容保が指揮をとり、ここから白虎隊も出陣しました。
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戸ノ口堰洞穴
今から約400年前、猪苗代湖の水を会津地方に引くため郷士八田氏が起工し、元禄年間まで工事が続けられ後天保3年飯盛山の山腹約150mを人工的に穴を開け水田2500ヘクタールの灌漑に供し使役人夫5万5千人と3ヵ年の歳月を費やして遂に完成した洞穴で、ここを白虎隊が、お城の安否を確かめようと隊士が通過したそうです。 -
飯盛山にあるさざえ堂は、江戸時代の中期に建てられた仏堂で、上がり下がりがらせん状になっていて、同じところを通らずに上って下れる珍しい構造になっています。
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入り口の龍の胴体は複雑に絡み合っています。
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飯盛山から眺める会津の市街地。なかなかの眺めです。
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この奥にあるのが白虎隊十九士の墓
白虎隊は戊辰戦争で戦った16,7歳の少年たちの部隊です。 -
足元が水溜りで正面から撮れませんでしたが、こちらが白虎隊自刃の地。ここから火に包まれた城下を眺めて、19人の少年たちは若い命を散らしました。
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山を降りる寸前、待っていたかのように雪が降り出しました。積もりそうな降り方です。駅へと急ぎましょう。
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帰りの電車は快速会津ライナー あかべこをイメージして真っ赤に塗られた電車。特急電車を利用した普通電車で、足元も広くリクライニングシートで快適でした。
日帰りの会津の旅、温泉には入れませんでしたが、冬の会津を満喫できました。
これから6時間かけて自宅へ帰ります。
帰りの宇都宮線で、人身事故で足止めをくらい家に着いたのは23時20分。疲れました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- がんもさん 2009/02/26 22:11:56
- 行ってみたい・・・
- 今から10年近く前のこと、友達が会津勤務になりました。
その頃の私は“福島”と言えば、
常磐ハワイとままどおるのイメージで(何て貧困なイメージよ・・・)
福島に遊びに行くことがあるかしら・・・と思っていたら
友達は異動で別の場所へ行くことになり
とうとう会津の地に行くことなく現在に至っております。
でも、ぬいぬいさんの旅行記を見て
あぁ、行って実際に観て見たいと思う建物がいっぱい。
会津、いいところですねぇ!
そして〆の鉄道に参りました・・・(笑)
がんもより
- ぬいぬいさん からの返信 2009/02/26 23:20:53
- 会津いいところですよ!
- がんもちゃん こんばんは
福島県は太平洋側を浜通り、東北線沿線の白河から福島に抜ける中通り、そして会津と3つのゾーンに分かれていて、気候風土が全く違うんですよ。
浜通りはスパリゾートハワイアンのある海沿いの暖かな所で雪はほとんど降らないのですが、中通の郡山から会津に向う磐越西線の電車に乗って「トンネルを越えると、そこは雪国」なんです。
今の時期はもう雪が積もっていてスキー場もたくさんあって、この時期もいい時期ですね。
会津はホントいいところですよ。温泉もあるし酒もうまいし、鰻のおいしいお店もあって。
なんといっても、私好みの古い街並みと近代建築と造り酒屋。
たまんないっすよ。
東北では青森の弘前も大好きな町のひとつ。
住んでいる人々も素朴であたたかくて居心地いいんですよ。
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