イタリア～クロアチア新婚旅行（６日目：プリトヴィツェ湖群公園日帰り）

2012/06/07 - 2012/06/07

6日目はクロアチア訪問の最大の目的地、プリトヴィツェ湖群公園を訪れます。時間が止まったような空間、樹木が丸ごと沈んだ不思議な光景、今にも手が届きそうな魚たち。写真で見ていたとおり、素晴らしい！の一言でした。ザグレブからの日帰りでしたが、バスしか手段がなくあまり情報がない中でも出発となりました。交通の状況も含めてレポートしたいと思います。

■全日程■
　6/2（土）：　東京⇒（航空機）チューリッヒ⇒（航空機）ベネチア
　6/3（日）：　ベネチア市内観光（ベネチア本島、ゴンドラ）
　6/4（月）：　ベネチア市内観光（リド島、ムラーノ島）
　6/5（火）：　ベネチア⇒（鉄道）トリエステ⇒（バス）ポストイナ洞窟
　6/6（水）：　ポストイナ⇒（鉄道）リュブリャナ⇒（鉄道）ザグレブ
●6/7（木）：　プリトヴィツェ湖群公園日帰り観光
　6/8（金）：　ザグレブ市内観光
　6/9（土）：　ザグレブ⇒（航空機）チューリッヒ⇒（航空機）
　6/10（日）：　東京

エリア その他の都市(クロアチア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 船 徒歩
• 航空会社: スイスインターナショナルエアラインズ
• 旅行の手配内容: 個別手配

プリトヴィツェへの足は基本的にバスしかありません。本数も少ないので、早めにバスターミナルへ行ってチケットを確保しなければなりませんね。

バスターミナルへはザグレブ中央駅からトラムで向かいます。せっかくなので、トラム乗り放題＆各施設の割引がついたザグレブカード（72時間用HRK90）をホテルのフロントで購入。7:30過ぎに出発します。

トラムがやってきました。バスターミナルへ連れて行ってくれるのは2系統と6系統です。

車内にはタッチ式のチケット読み取り装置がありますが、ザグレブカードは使用開始日時をカードに手書きする方式なので、タッチする必要はありません（タッチしてもなにも起きません）。

車内アナウンスはないので、外の景色をしっかりチェックしていないといけません。トラムに乗ること10分ほど、バスターミナル前に到着です。

トラムの電停から眺めたバスターミナル。1階にはお店が並び、その向こう側にはバス乗り場が広がっています。2階にはチケット売り場と両替所（ここもレート表示なし）、ショップ、トイレ、待合室があります。

さっそくチケットを買いに行きましょう。時刻はhttp://akz.hr/で予め調べてありました。8:40のスプリト行きバスが途中プリトヴィツェに停まりますので、それにしましょう。大人2枚くださーい。

『Sorry, full bus.』

がーん

作戦会議。次のバスは10:30になってしまうので、プリトヴィツェでの滞在時間があまりありません。明日のザグレブ観光と入れ替えようかということで、明日の8:40のバスはどうだ！

『Full bus.』

がーん。

平日だからと甘く見過ぎていました…。藁にもすがる思いで、今日の10:30発のバスはないかと聞いてみると、カウンターの方はニコッと笑ってチケットを2枚発券してくれました。合わせてHRK186。滞在時間は短くなってしまいましたが、プリトヴィツェに行けないことはなさそうです。

さらに『8:40のバスにキャンセルがあるかもしれないから405番乗り場に行ってみてごらん』と言われたので、最後の望みをかけて乗り場に向かってみます。

ザグレブバスターミナル 駅

8:40発のクロアチアバス、スプリト行き。大きな荷物を持ったたくさんの人で賑わっています。キャンセル待ち組も何人かいて、先客が乗車するのを待っています。我々もそこに加わって待ってみますが…

やはりドライバー曰く『No seats.』

それでも、と立席承知で乗り込む人も何人かいましたが、ここは諦めて10:30のバスを待つことにします。一旦ホテルへ退却〜。

ザグレブバスターミナル 駅

10時前、再びバスターミナルへ向かいます。ターミナル内でトイレを済ませ（ちなみに有料でした：1回HRK3）、402番乗り場へ向かうと、いましたいましたAutopromet社のKorenica行きバスです。先ほど購入したチケットをドライバーに見せて乗車。一応チケットには座席番号が書いてあるのですが、バス自体に座席番号表示がないので空いてる並びの席に座ります。バスはもう満席。

10:30、定刻にバスは出発。

途中Karlovacでのトイレ休憩を挟み、12:50頃、定刻より少し早くプリトヴィツェに到着。途中のバス停ではアナウンスが一切ないので、乗り過ごしには注意しなければなりません。バス停には車内からも見えるくらいに名前が表示されていたので、手元に時刻表があれば追っていくことは可能でしょう（http://akz.hr/で調べてプリントアウトしていくとよいと思います）。

下車したのはプリトヴィツェの入口2。ホテルに近い方で、たくさんの乗降がありました。手前の入口1のほうが公園のメインゲートに近いのですが、ほとんど乗客の動きはありませんでした。

プリトヴィッツェ湖群国立公園 国立公園

森の中を抜け、坂を下っていくとホテルとレストランが見えてきます。さらに下ると、チケット売り場と案内所の小さなブースが見えるので、そこでチケットを買います。2人でHRK220。クレジットカードOK。

滞在予定時間は3時間弱なので、効率よく回らなければなりません。ちょうど入口2をスタート・ゴールとする所要2〜3時間のコース（Eコース：http://www.np-plitvicka-jezera.hr/en/index.php参照）があるので、それを巡りたいと思います。

写真は公園内を巡回するバスの2番バス停。ここからバスに乗って4番バス停に向かいます。バス代はチケット代に込み。

プリトヴィッツェ湖群国立公園 国立公園

バスは環境に配慮した電気自動車。たくさんの乗客を乗せてゆっくり進んでいきます。久々に日本の方もお見かけしました。

プリトヴィッツェ湖群国立公園 国立公園

13:30、4番バス停に到着。早くも水の音が聞こえてきます。どんな景色が広がっているんでしょうか。わくわく。

プリトヴィッツェ湖群国立公園 国立公園

早速出迎えてくれたのは、鮮やかな湖と澄んだ水、緑一色の山。ここまで綺麗な湖は見たことがありません。鮮やかな青色のカゲロウもいます。とにかく美しい。

プリトヴィッツェ湖群国立公園 国立公園

生えているのはワサビの仲間でしょうか。

プリトヴィッツェ湖群国立公園 国立公園

見えますかこの魚の群れ！水が綺麗だからこそ、ここまではっきり見えるのですね。湖底には魚の影もくっきり。

七輪が欲しいですね！（いけません）

プリトヴィッツェ湖群国立公園 国立公園

コースは結構アップダウンがあり、たくさんの湖をいろんな角度から眺めることができます。そして滝もあちこちに。

プリトヴィッツェ湖群国立公園 国立公園

前の写真の滝を、こんどは下から。

プリトヴィッツェ湖群国立公園 国立公園

尾瀬や戦場ヶ原に近いイメージでしょうか。

プリトヴィッツェ湖群国立公園 国立公園

水没した木。大木も沈んでいて、さぞ深い湖なんだろうなと思うのですが、あまりに水が透き通っているので深さがよく分かりません。

プリトヴィッツェ湖群国立公園 国立公園

コースの最後は渡し船（これもチケット代に込み）に乗り、スタート地点に戻ります。湖面を眺めれば魚たち。本当に美しいというか、不思議な光景でもあります。

プリトヴィッツェ湖群国立公園 国立公園

手漕ぎボートも借りられます。我々は乗りませんでしたが、きっと宙を浮いているような、素敵な感覚にひたれることでしょう。

さて、そろそろ帰りの時間を気にしなければなりません。夕方のザグレブ行きバスは16:45以降に数本あるのですが、遠方からのバスが多く、立席になるか、下手をすると乗せてさえもらえない可能性もあると聞いていたのです。

なので早めに行動、後ろ髪を引かれながらも16時頃に公園を後にし、入口2のバス停に向かいます。

プリトヴィッツェ湖群国立公園 国立公園

帰りは行きとは逆、道の反対側のバス停で待ちます。行ってみると、中には数人の方々、そしてニコッと手招きしている！

『みんな日本人ですから！』

聞いてみると、白タクさん（写真左端の白い車）がザグレブまで乗せてくれると声をかけてきたので、人数が揃うのを待っていたとのこと。帰りのバスがものすごく不安だった我々にとってはまさに渡りに船！1人HRK100にして頂けたので、お言葉に甘えることにしました。

車内には、1人旅の女性、1人旅の男性、若いご夫婦（以上みな日本人）、香港と韓国からの女性2人組、そして我々。さらにドライバーのお兄ちゃんと、荷台にはそのパパ（笑）。他にバス停には別のご夫婦もいらっしゃいましたが、バスに乗られるとのこと。同じホテルにご宿泊で、今朝8:40のバスに乗るのを諦めて引き上げていく我々の姿をバス車内からご覧になっていたそうで、いろんな偶然って重なるものですね。

車内は旅行の話で大盛り上がり。『ドブロブニクに行かないのは最大の失敗だ』などと怒られながら、車は2時間弱でザグレブ到着。本当に楽しいひと時でした。そのまま別れてしまいましたが、またどこかの旅先でお会いしたいです。

夕食は手抜きで昨日と同じくパンとイチゴ。そして頑張ってスパークリングワインを空けてしまったのですが、おかげで泥酔。多少気分が悪く、すこぶる悪い寝付きになってしまいました。そもそもワインは苦手、無理は禁物です。

プリトヴィッツェ湖群国立公園 国立公園