2006/08/20 - 2006/08/25
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ライオンベラーさん
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家族の群れを離れたオスライオンは放浪ライオン(ノマド)として生きていくことになります。
過酷な環境の中でえさが獲れずに倒れていくものも多いといいます。
弱ればハイエナやハゲワシの餌食(えじき)になります。
そんな環境の中で生き抜いたものたちには、将来、血縁関係のない群れに入るチャンスがめぐってきます。
しかしそのとき、その群れの中のオスをすべて追い出してしまわなければなりません。
そのような力がないうちは、群れをもつことはできないのです。
そしてそのあとずっとその群れを守っていかなければなりません。
より強いものが群れを持つ。これがライオン社会の定めなのです。
さて、いよいよ親が子を追い出すときがやってきました。
これまで守り育ててきた子どもたちです。
しかし親ライオン自身もかつてこの試練を乗り越えてきています。
とても感動的な場面です・・・。
(前編http://4travel.jp/traveler/wanyamapori/album/10125898/の続きです)
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 航空会社
- ケニア航空
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親はしばらくそのままにらみ続けた。
(前編の続きです)
(方角は影が伸びている方が西です) -
子は完全に観念した様子である。
(写真は北向き) -
そのとき3番目の子どもは外を向いていた。
その方向には母や姉妹たちがいるのかも知れない。
(写真は西向き) -
それを見た親ライオンは今度はその子どもの方に向かって進んでいく。
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素早いステップでどんどん近づいていく。
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その子はまだよそ見をしている。
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親はじっとにらみつける。
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子はようやくそれに気がついた。
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そしてその場でフェイスダウンした。(服従の姿勢をとった)
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しかしすぐに起き上がろうとして体を起こした。
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親は子に走り寄った。
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そして、ほえ声をあげながら飛びかかった。
サバンナ全体に響き渡るような、低くてけたたましいほえ声である。 -
一撃(いちげき)は子どもの頭部をとらえた。
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ほえ声をあげながら倒れこむ子ライオン
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子も右手(前足)で攻撃に出るが、親はそれをかわす。
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何とか体勢を整えようとする親ライオン
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子はさらに反撃してくる。
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今度は左手(前足)を振り上げる子ライオン
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親はそれをもかわす。
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ほえ続ける子ライオン
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親は他の兄弟の方を振り返った。
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そしてそちらへ歩いていく。
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2頭目の子はフェイスダウンしている。
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しかしすぐに最初の子の方を向いた。
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ほえながら威嚇(いかく)する親
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ほえ返す子ども
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ひっくり返りながらも反抗する子
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ほえ続ける子ライオン
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他の子の様子を見る親
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にらみながら少し位置を変える。
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その場所で後ろ足でマーキングをする。(地面ににおいをつけて自分のなわばりだということを示す)
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3番目の子はフェイスダウンしている。
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親は私たちの方を見た。
屋根は開いており、私はそこから彼らを撮影している。 -
恐れたりにらんだりせずに、好意的なまなざしを送り続けた。
ドライバーは急発進の準備をしているかも知れない。 -
子ライオンもこちらを見ている。
子ライオンも腹いせにこちらに飛び掛ってくるかも知れないと思ったが・・・ -
そのとき他の子どもが動き始めた。
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最初の子どもが2番目の子ども(親の背後)のところまで動いていた。
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兄弟はお互いにすり寄った。(親の背後)
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そして歩いてきた最初の子どもは、すぐにまたもう一頭の兄弟(画面左外の3番目の子ども)のところへ歩き出した。
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その様子を見る親(親の後ろには2番目の子どもがいる)
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そしてまた、仲良くすり寄った。
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交差してすわる兄弟
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そちらへ向かう親
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歩いてきた子は親から逃げるように兄弟から離れた。(写真の外、左側)
(右は2番目の子ども) -
そして離れたところ(左側)でフェイスダウンした。
(親の手前は3番目の子ども) -
親はまたもやその場でマーキングを始めた。
ここは自分のなわばりであるということを子どもたちに示しているようである。 -
2番目の子もそれを見ている。
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親はその場を離れた。
(写真の外、左側) -
メスたちがいるであろうと思われる方へ去っていく。
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そしてサファリカーの後ろへ消えて行った。
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子ライオンたちは親の様子をうかがうために移動した。
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しかし、あとはその場で見送るだけであった・・・。
今ここに、新たな3頭のノマド(放浪ライオン)が誕生した・・・。 -
多くのサファリカーがそれを目撃していた。
-
兄弟を仲良く育てたこと、それは親から子への大きな大きな贈り物である。
この子どもたちはきっと、この過酷なサバンナの中を、強い絆(きずな)で助け合いながら、生き抜いていくにちがいない・・・。
(完)
ライオンベラーの冒険 野生への道 http://4travel.jp/traveler/wanyamapori/album/10119910/
1. ナイロビからナクル湖へ 前編 06夏 http://4travel.jp/traveler/wanyamapori/album/10137052/
写真版 http://4travel.jp/traveler/wanyamapori/album/10320516/
※ 次回の旅は姫路です。(http://4travel.jp/traveler/wanyamapori/album/10195560/)
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