2010/03/26 - 2010/03/26
172位(同エリア243件中)
まみさん
はかなさにたとえられるスプリング・エフェメラル───春の妖精。
7年もかけて、まだ寒い春先に花を咲かせ、日差しとともに花びらを反り返らせ、夕方には再び花びらを閉じることを繰り返して4日ほどで、花も葉っぱも地上から姿を消すカタクリ。
そのカタクリを撮ろうと今年もせっかく休みをとって平日に小川町の群生地にやってきたのに、天気はあいにくの曇り空。
花びらが光に透けるカタクリどころか、ぎっしりと満開の花のほとんどが、閉じた傘か釣り鐘状態でした(泣)。
デジカメを手にし、花撮影にいそしむようになって、やがて満4年。
小川町のカタクリ詣なくして、本格的な春を迎える気分になれません。
ただ、ちょっとあわてて出かけるハメになったのは確か。
いや、花は斜面にぎっしり満開で、花びらが痛んだそろそろ末期の痛々しい花が目立ったくらいなので、むしろ遅いくらいでしたが。
なにぶん、ほとんど日が差さなかったから。
翌日の土曜日なら晴天で日差しに不自由せず、たっぷりと日の光を浴びた花びらがちゃんと反り返っていたろうと思うと、くやしくて、くやしくて。
いや、この日も午後には日差しが戻ってきました。
でも、夕方に用事があったから、みるみる花が反り返っていきそうですらあったカタクリの群生地を、その頃には後にしなければなりませんでした(泣)。
これで4度目の小川町のカタクリ詣ですが、残念ながら今回は最悪のコンデションだったといわざるをえません。
前日までの、いや早朝まで降っていたらしい雨のせいで地面はぬかるんでいてすべりやすく、斜面で撮影していたらずるずるとずり落ちそうになりました。
ビニールシートを持参したのですが、それでもズボンは泥だらけ。
しかも、肝心のカタクリはほとんどが釣り鐘状態(泣)。
あんなにすばらしい群生地なのに、カタクリらしく反り返っている花の方が貴重だった上、花びらが痛んでいない花はほとんど見つけられなかったくらいでした。
もっと理想的な群生ぶりを見たことがあるだけに、がっかりしてしまったのは確かです。
それでも、出かけたことを後悔するはずはありません。
毎年撮りに通っていれば、不調な年やタイミングが合わない年があるのも仕方がありません。
カタクリらしい花は少なかったけれど、全くなかったわけではないし、行かなきゃ会えないし撮影できないのですから。
《今回の旅行記の構成》
■(1)反り返っている方が貴重だったカタクリ
□(2)心慰められた可憐な春の花
※アクセスメモ
東武東上線小川町に到着したのは9時50分頃。
そのあと駅前一番手前のバス停から小川パークヒル行きの10時01分発のバスに乗り、伝統工芸会館前にて下車。乗車時間5分ほどで運賃180円(Pasmo/Suica OK)。
伝統工芸会館のトイレの裏の臨時駐車場を抜けて先に西光寺へ。
和紙のふるさと小川町公式サイト
http://www.town.ogawa.saitama.jp/
《これまでの小川町カタクリ詣の旅行記》
2007年3月21日
「小川町のカタクリの里を訪ねて(1)プロローグ(西光寺)とエピローグ(埼玉伝統工芸館みやげコーナー)」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10133745/
「小川町のカタクリの里を訪ねて(2)まだまだプレリュード(カタクリ以外の野山の花)」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10133756/
「小川町のカタクリの里を訪ねて(3)クライマックス(本命のカタクリの花)(完)」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10133787/
2008年4月3日
「今年も小川町のカタクリを求めて(1)念願の満開のカタクリ」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10231097/
「今年も小川町のカタクリを求めて(2)カタクリ以外の魅力」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10231268/
2009年3月26日
「3度目の小川町もカタクリを求めて(1)西光寺のしだれ桜から始まって」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10320826/
「3度目の小川町もカタクリを求めて(2)7年目のコンニチワ、カタクリさん」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10320829/
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今年も西光寺の裏山から
ここは日が差しにくいのか、去年も花の反り返り具合が中途半端な花が多かったので、まだこんなものかもしれないと思えたのですが。 -
探そうと思えばきれいに反り返った花がなかったわけでもなし
斑入りの葉っぱがきれいだと思えた今年の私。 -
4人娘のはずだけど
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みんな釣り鐘状態……。
うっうっうっ……(泣) -
こんなに満開なのに、うぇーん(泣)
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これできれいに花びらが反り返っていたらと思うと、うえーん(泣)
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うえーん、やっぱり哀しいヨ(泣)
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気を取り直して、最大の群生地に向かう
ここはちょっとした山道。
どうやら早朝まで降っていたらしい雨のせいで、ところどころぬかるんでいました。
すべらないように気をつけて進みます。 -
古そうなお墓が山道のアクセント
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目当ての群生地の少し手前で
斜面の上の方です。柵はもちろん、一見、何も花がないように見えたところで。
カメラマンがいなかったら、見逃していたかも。
ちなみに、以前は葉っぱをよけて撮影していたこともありましたが、今年は斑入り葉っぱが妙に気に入ったので、葉っぱもバランスよく入った写真をめざしました。 -
おちゃめな反り返りぶりと、ほぼ理想に近い花形のカタクリのペアを中心に
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葉っぱに朝つゆが残る
よくぞ花びらを反り返らせていてくれました、ありがとう@ -
花びらの反り返りがふぞろいなのも、このくらいならなかなか愛嬌あり@
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お星様みたいな咲き方だけど……
去年はこの程度の反り返り具合では不満でした。
でも今回はこういう状態でも、花びらが開いているだけ、貴重でした。 -
ひとりぽつんと咲いていたカタクリ
刈られた草木やわらのようなものが積み重なっているところに咲いていました。
よくぞつぶされなかったものです。 -
最大の群生地で、一時だけ日が差した恵みの瞬間
目当ての最大の群生地は一番日当たりが良くて、例年一番たくさんのカタクリが見られたところでした。
だけどここも、ほとんどが釣り鐘状態でした(泣)。
花びらが開いていても、せいぜい星型。
しかも、日当たりが良いゆえに開花が進んだのか、痛んでいる花も多くて、撮影に耐えうる花はさらに少なくなっていました。
ピークが過ぎかけていたということでは遅すぎで、でもまだ日が差していなかったということでは早すぎで……。 -
閉じた傘と開いた傘
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2つ並んでいる花が貴重なくらい
日はあっという間に翳ってしまいました。
釣り鐘状態の花が十分に開く余裕も与えずに。 -
セントウソウやヤマエンゴサクに囲まれた草むらの向こうに
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八坂神社寄りの斜面に期待をかけてさらに進む途中
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うーん、ランプの笠……。
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ズームして花の中を除く
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おっ、また日差しがやって来ました!
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曇天で撮ったカタクりの小さな集落を、もう一度撮り直す
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斑入りの葉っぱと下向きの花で、まるで羽ばたきするピンクと緑の白鳥のよう@
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せっかくなので、この子たちも曇天で一度は撮ったけど、撮り直し!
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逆光で花びらが日に透けると、花びらの痛みが隠れる@
化粧効果@
もっともっと花開いてくれないかな。 -
こういう写真を撮れないよりは撮れてうれしいけれど
今回はこれでせいいっぱいでした。 -
はにかみ屋さん
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あと1時間、いや30分も日差しが続けば、ここらももっと見ごたえあったでしょうに(泣)
残念ながらタイムオーバーになってしまいました。
13時25分、不本意ながらカタクリ撮影を切り上げなければならなくなりました。
でも、西光寺のしだれ桜に始まって、花撮影開始は10時20分だったので、3時間は撮影散策を楽しめました。
花のコンデションは必ずしも良好ではありませんでしたが、お気に入りの写真はゲットできました。
とはいえ、やっぱり例年よりも写真の収穫は少なかったです。
しだれ桜を始めとするカタクリ以外の春の花の写真は、つづきの旅行記に集めました。
「はかない日差しの下の小川町カタクリ詣(2)心慰められた可憐な春の花」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10443389/
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