Singapore リリーに会いたくて　普段着のシンガポール⑦　プラナカン博物館　女性好みのラブリーな空間

2010/03/03 - 2010/03/09

プラナカン博物館は、シンガポールで今一番旬な博物館だそうで。
世界からも注目されてるそうで。
そんなこととは知らず
ただただプラナカンのことを知りたくてやってきた唐辛子婆でしたが
ラブリーでいいわあ?

この博物館、ガイドツアーがぜひオススメです。
丁寧で詳しい解説がとっても感じが良くて。
日本語ガイドは火・金の10：30～。無料。

http://www.peranakanmuseum.sg/home/home.asp
39 Armenian Street,Singapore 179941
Tel [phone]

入場料 S$6
シニア（60才以上）は1S$、シンガポール人のリリーは無料でした。

日本語のお客は当日は私たちだけでしたが
英語のには沢山の外国人が来ていました。

★Singapore　リリーに会いたくて　
　普段着のシンガポール　サイトマ　ップ(table of contents)
　http://4travel.jp/traveler/tougarashibaba/album/10447182/

エリア シンガポール(シンガポール)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 航空会社: JAL

今日も二階バスに乗ります。

シンガポールのバスの全部が全部二階バスぢゃないのよ。
今日もラッキー♪

ラッフルズ・ホテルだあ。
昔訪れたときにはまだ改修も始まってなかったんですけど。

バスを降りて博物館への道の色使いも上品なお店

ランタンに家訓みたいなものが書かれていてゆかしい。
もう、気分は古き良き華麗なるプラナカンです。

おじーちゃん、はやくいこうよ。

建物の全体像を撮らなかったのがぐやぢい。
ワクワクして一刻も早く入りたかったんです。
1912年に学校として建てられたそうです。

レセプションで日本語ガイドさんとお会いします。
13年もガイドをしていらっしゃるそうです。
よろしくお願いいたしま～す♪
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プラナカンとは、14～15世紀頃に
マレー半島にやってきた中国系移民の子孫とその文化のことです。
マレーをはじめ、オランダ、イギリスなどの文化が融合した独特の文化が特長です。

貿易で巨万の富を築き、財政界のリーダーとなって
慈善事業も活発に行っていましたが英国・日本に加担したことで
戦後は隠れた存在でした。

しかし20年くらい前からその独自の文化をみなおして保存しようという
動きが高まり、この博物館もリノベートして2008年にオープンしました。
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エレベータのドアいっぱいに描かれたイベントのご案内。

ラーマーヤナのワヤン（影絵芝居）と聞いたら見逃したくはない。
けど、ここは先を急ぎます（涙）

リリーがまず興味をひかれたのは、これ。

レトロな電話が数台並んでてそれぞれから音声が流れてきます。
プラナカンの女性達が何をおしゃべりしてたか聞いてみて。

電話よ～。あなたにかかってきてるのよ。

あなたはリチャードなの。ロンドンで勉学中。
妹のシュー・ネオが電話してきたの。
お母様のご病気が思わしくないって。
時は1939年です。

このほかの電話では、噂話とか、いろいろ。
英語と中国語とマレー語のチャンポンだって
リリーが楽しんでました。

中国人は円卓が普通ですけど
英国の影響で長方形のテーブルになって。

景徳鎮にオーダーするのが普通でしたが日本にも。
大きなものはお米とかを入れたそうです。

料理人は上海から雇っても
デザートは自分達の手づくりが多かったようです。

写真撮影はフラッシュなしならＯＫなのが嬉しい。

でも
カメラを変えたばかりで慣れない唐辛子婆は
暗い画面の写真ばかりになってしまって。
これはパンフレットから撮りました。

淡いやさしい色使いがプラナカンの特徴ですね。
デザインも花鳥風月。

こうやってダイニングのものを眺めてる間
ちょっと離れたところからのざわめきがとめどなく
聞こえてくるのです。

はじめは騒々しい団体客かと思っていたのですが
さにあらず。

壁の向こうから
ニョニャたちのキッチンでの話し声が聞こえてくるような
仕掛けなんでした。

噛み煙草（キンマ）のお道具

フード・カバーのてっぺんにまでビーズ刺繍がぁ！

キッチンの部分は立ち入り禁止のロープが張られ。

一歩でもロープに近づくと
制服姿のインド人ガードマンが慇懃な調子で
「イクスキューズ・ミー」と制します。

その律儀なさまがほほえましい。

お客がやってくると
この窓のブラインダーを上げるボタンを押してくれます。

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女の子は12才ともなると良妻賢母になるように
花嫁修業をきびしく躾けられました。
ビーズ刺繍や縫い物はもとより、歩き方にいたるまで。

この引き出しを開けてみてください。
これが全部できたら、あなたもホンモノのレディ、ニョニャになれるのですよ。
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クソ暑い熱帯で正座しての作業かあ。

そのビーズ刺繍のビーズのツブたるや直径0.5ｍｍもないってカンジで
こんなのばっかやってたら
20才には老眼鏡が必要となってしまいそう。

ああまた、手ブレてもたがな。
これぜんぶビーズ！！
ビーズのツブが小さすぎて1分に4個分しかできないんですって(◎o◎)

花入れも

スリッパも

これにいたってはマニアックもいいとこ！

結婚式で花嫁は何度も何度も膝まづくので
膝が痛くならないようにあてるもの。
ビーズ刺繍してあるほうがかえって痛いんじゃない？

それに膝はスカートで隠れてて
ビーズ刺繍は誰にも見てもらえないんだそうで。

その上、枕カバーにまで！！
ビーズがあっちゃ髪の毛がはさまって痛くない？
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ところでこれは新婚のベッドなんですけど
まず、きれいに着飾った小さな男の子が
このベッドの上でころりんとでんぐりがえしをするのがしきたりです。

はじめに男の子が生まれますように
という願いからだそうです。
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このニョニャの顔が物憂いのは上4人が女の子のため。
おなかの子が男の子だったらいいんだけど・・・。

この絵は下の画像の一部です。

右上にプラナカンの家が見えますね。

これから先は男女双方からの結納の品々ですけど
どちら側からかごっちゃになってしもて。

これは男性側から豚肉です\(◎o◎)／

何層ものお盆です。

これはパンフレットから。

93個のダイヤモンドがちりばめられてます。

純金製のベルトは有事の際に持って逃げる財産。

肩の布はおしゃれ用だけではなくメイドたちが怠けてたら
ピシっとはたくものなんだそうです。

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政財界のリーダーとなった父親の子供には
中国本土から英雄の物語などとりよせてババマレー語に翻訳し
英才教育をほどこしました。世界のリーダーをめざして。
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ミッション系の学校に子供を通わせていた関係で
キリスト教の影響を受ける家族も。
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ここからはお葬式です。

お葬式の行列で着る服

行列にさしかける傘

当時から葬儀屋というものが存在し
泣き男や多産系の女性を列に並ばせたりしたそうです。
そういえば、おいおい泣く男の声がきこえてきてました。

リリー曰く
「せっかくゆっくり眠りたいのに
そんなにおいおい泣かれちゃうるさくてかなわない。
シャラ～ップ、うせろ！だわ。」

お位牌です。

全身像だったんですけど
ガラス張りだったので光ってしもて。

収入の半分以上を学校や病院、貯水池の建造に寄付した人もたくさんいて。

アメリカの大学院をでてIT関係の仕事をしている
リリーの息子の勤務先がその病院のひとつだとわかって、なんだかリリーも嬉しそう。

プラナカンだということを隠してきた人たちも
だんだんカムアウトしてきて。
前首相のリー・クアンユーもプラナカンだったそうです。

これはローヤー（裁判官か弁護士）だった奥さんがかぶっていたカツラ。
彼女は「モダンなプラナカン」だったとか。
ノースリーブ着たり、お葬式専用だった黒地の布に模様入りのドレスを着たり。

女性の社会的進出は目覚ましいものがあったそうです。

ガイドさん
僕らのことをとっても丁寧に詳しく説明してくれて
ありがとう。
感謝もうしあげるよ。

リリーさん、唐辛子婆さんまたいらしてね。
ビーズ刺繍おしえてさしあげるわ。

この旅行記へのコメント （1）

• アズさん 2010/04/05 23:49:53

  わーー是非行ってみたいです

  　楽しそうそうな美術館ですね。
  シンガポールにはもう何年も行っていませんが、唐辛子婆さんの写真記を見たら、また行ってみたくなりました。