2012/08/25 - 2012/08/25
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世界攻略者さん
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NHKで山番組ばかり見ているうちに、自分も日本の山に登ってみたくなりました。北アルプス、八ヶ岳、南アルプス、富士山..どれにしようかなー。えーい面倒くさい、全部登っちゃえ! こういう雑な過程を経て、登りたい山、一気に全部登ることにしました。7日間で7つの名峰。えっ、ありえないって? そうとも言い切れないですよ。
==日本名山大周遊の旅 シリーズ==
①スーパートレックのすすめ (日本百名山) <==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10706064/
②奥穂高岳編 (涸沢カール、涸沢岳、上高地)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10704365/
③槍ヶ岳編 (大喰岳、槍沢、ハシゴ)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10704488/
④燕岳編 (表銀座、東鎌尾根、燕山荘)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10704632/
⑤赤岳編 (八ヶ岳、清里、美濃戸口)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10704647/
⑥北岳編 (間ノ岳、南アルプス)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10704864/
⑦富士山編 (富士宮ルート、ご来光、大砂走)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10705765/
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[目次]
イントロ
- 私の夏山計画
- 登山のハシゴ
- 周遊という発想
- 日本の山 再発見
登山プラン (山のリスト、7 Days/7 Summits、周遊ルート)
費用 (宿泊コスト、食費、交通費、総費用)
ハイライト
- 1日目: 奥穂高岳
- 2日目: 槍ヶ岳
- 3日目: 表銀座と燕岳
- 4日目: 赤岳(八ヶ岳)
- 5日目: 北岳(南アルプス)
- 6-7日目: 富士山
スーパトレックのすすめ -
[イントロ]
==私の夏山計画==
8月も後半にさしかかり、私は少し焦っていた。この夏こそは日本の山に登ろうと考えていたのに、どの山にしようか決めきれずにいたのです。問題は私の知識不足。日本には登れる山があまりに多く、それなりにリサーチしなければ先に進めません。そこで、図書館で日本百名山などの本を借り、景色、知名度、アクセスなどの観点から候補を10数個まで絞り込みました。しかし、リストに残った山はどれも甲乙つけがたく、それでますます迷います。こうしてグズグズしている間に時は過ぎ、これ以上考えるのが面倒くさくなった頃、ある奇抜なアイデアが浮かびました。 -
==登山のハシゴ==
「ひとつと言わずに、全部登っちゃえばいいじゃん」
著名な山のほとんどは中部地方にあるんだから、ルートさえ工夫すれば、ひとつの山旅で登りたい山の大半を回れるはず。そうすれば、毎年どの山に登ろうか悩まずに済みます(^ ^)。 このコペルニクス的な発想に至ってからは、急にヤル気が出てきました。幸い、日本列島上空には高気圧が停滞しており、しばらくは好天が続くはず。やや見切り発車ながら、かつてないタフな旅に挑戦することにしました。 -
==周遊という発想==
よく考えれば、登山の世界には「周遊」というコンセプトが欠けていました。ヨーロッパ周遊はあるのに、日本アルプス周遊はなし。京都・奈良ツアーはあるのに、富士山・八ヶ岳ツアーはなし。なぜだか知りませんが、登山というのは、ある特定の山や山脈を登って下りたら、そこでおしまい。後は温泉入って家に帰るものと相場が決まっています。続けて他の山に登る人などほとんど皆無です。
確かに、日本の山は高低差が激しく、ひとつ登るだけでも疲れます。しかし一番の原因は、登山者の中に「登山とはこういうもの」という固定観念があり、それが登山スタイルを画一的なものにしている気がします。周遊には周遊ならではの魅力があり、今回の旅行記を通して、それらを紹介していくつもりです。 -
==日本の山 再発見==
最後に、私の登山経験を紹介して、この項を締めたいと思います。私はこれまで、海外トレッキングを主にやってきたため、日本の山はほとんど未体験です。有名な山で言えば、大昔に富士山、今年春に御嶽山と宮之浦岳を登ったくらいです。正直言えば、国内登山を少し見下していました。3000メートル台という低い標高。高い交通費や山小屋代。シーズン中は基本的に冠雪していないので、ヒマラヤなどと比べて平凡な景色、などなど。
ただ、日本の山を知るにつれ、その考えも変わって来ました。日本の山には日本の山の魅力があります。具体的には、登れる山とルートの多さ、独立峰や縦走路からの眺め、登山道の険しさ、歴史ある山小屋の文化、雲海と日の出など。海外トレッキングとは違った、「別物」の魅力が私に新たな刺激を与えてくれます。
参考: トレッキング旅行記
エベレスト・トレッキングのすすめ シリーズ全10作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10581163/
最速のアンナプルナ シリーズ全10作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10444950/
屋久島と山ガール、そしてヤバ過ぎる雨の日 全3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10690816/ -
[登山プラン]
==山のリスト==
今回、私が登るのは主に次の7座。
--北アルプス--
奥穂高(3190、日本第三位)
槍ヶ岳(3180, 日本第五位)
燕岳(2763)
--南アルプス--
北岳 (3193, 日本第二位)
間ノ岳 (3189、日本第四位)
--八ヶ岳連峰--
赤岳(2899)
--独立峰--
富士山 (3776、日本第1位)
ベテラン登山者から見ても、う〜ん、と唸りたくなるようなリストではないでしょうか。何気に標高トップ5の山をすべて含んでいます。穂高や槍ヶ岳に少しだけ危険な場所がありますが、あとは普通に初心者でも登れる山です。
見ての通り、7つの山は4つの山脈に別れているため、時には登山口から登山口まで電車やバスで移動しなくてはなりません。それが、普通の縦走と「日本名山大周遊」の大きな違いでもあります。 -
==7 Summits 7 Days==
私は今回の山旅に2つの制限を設けました。ひとつは一週間で登山を終えること。それ以上だと飽きてしまうし、天気もそこまで続かないでしょう。もうひとつは、費用を7万円以内に抑えること。一日一万円以上かけていては、財布が気になって気持よく登山できません。これには、宿泊費、交通費、食費などすべての費用が含まれます。これらの制限をベースに私が作り出したのが、7日間で7つの山をまわるという何とも破天荒なプラン。名付けて
日本名山大周遊 - 7 Summits/7 Days
(セブンサミッツ・セブンデイズ)
名前のかっこ良さとは裏腹に、タフなトレッキングになりそうです。 -
==周遊ルート==
次に、今回の周遊ルートを簡単に紹介しておきます。登山開始ポイントは長野県の上高地。近代登山発祥の地です。ここから3日ほどかけて、登山ファン憧れの北アルプスを南から北に歩きます。一日目が奥穂高岳。二日目が槍ヶ岳。表銀座を通って、3日目に燕岳に到着します。翌朝、中房温泉まで下りて前半戦の終了です。
地図: 赤い線 - 歩行ルート。下から上へ移動。黄色い点 - 下から上高地、奥穂高岳、槍ヶ岳、燕岳、中房温泉。 -
後半は打って変わって、登山と移動を組み合わせたハイブリッドな日程になります。というのも、北アルプス、八ヶ岳、南アルプス、富士山はそれぞれ離れているので、その間の移動はバスや電車に頼らなくてはなりません。決して町のホテルには泊まらず、「下山->移動->登山」 という感じで一日を過ごします。この綱渡りのようなスケジュールで、4日目に八ヶ岳の赤岳、5日目に南アルプスの北岳、6日目の夜に富士山に登り、それぞれ翌朝に御来光を迎えました。
写真: 赤い線 - 移動ルート。黄色い点 - 下から富士山、北岳、八ヶ岳、北アルプス(穂高、槍ヶ岳、燕岳)。 -
今回、私は名古屋を起点としているので、ご覧の通り、綺麗な円を描いて全体の行程が完了します。文字通りの日本名山大周遊です(自画自賛)。
と、軽く紹介してきましたが、これは随分と無茶な日程です。前半は「一日何時間歩いてるんだ!」という長いルート。後半は、移動を挟んで、午前と午後に登山するダブルヘッダー。先に言っておきますが、これは万人向けのプランではありません。セブンデイズ・セブンサミットという名の挑戦であり修行なのです。日程はあくまで参考程度に。私が一連の旅行記を通して伝えたいのは、周遊の魅力であり、そのノウハウの部分です。 -
[費用]
次に費用について少し触れておきます。登山の費用で大きな割合を占めるのが、山小屋代と食費、そして交通費です。それぞれ見ていきましょう。
== 宿泊コスト ==
私が通ったルートには無人小屋の類はないので、すべて大部屋での宿泊かテント泊になります。山小屋の宿泊料金は様々ですが、北アルプスなら素泊まり6000円、富士山なら5000円というのが相場です。布団や毛布は宿で用意されているので、寝袋を持参する必要はありません。寝床は基本的に雑魚寝。同じ雑魚寝でも広々とした雑魚寝と、ギューギュー詰めの雑魚寝があります。それらの微妙な違いは、旅行記の中でおいおい紹介していきます。
多くの山小屋はキャンプ場を併設しており、テントと寝袋持参ならば、一人500円という格安料金で宿泊できます。もちろんその分荷物が増えるし、室内ほど居心地がいいわけではありません。そこは本人の判断次第。私はテントさえ持っていないので、雑魚寝組です。 -
今回泊まった山小屋の素泊まり料金はこんな感じです。
穂高岳山荘(奥穂高岳) 6000円
槍ヶ岳山荘(槍ヶ岳) 6000円
燕山荘(燕岳) 6000円
赤岳頂上山荘(八ヶ岳) 5300円
北岳肩の小屋(北岳) 4500円
胸突山荘(富士山) 5000円
合計6泊で32800円。これだけで予算7万円の半分近く消費してしまいました。 -
==食費==
山小屋代に続いて頭を悩ますのが食費です。通常、朝夕二食で3000円くらいします。うどんなどの昼飯は、メニューにより800円前後。三食全部小屋で食べていたら、一日一万円プランに赤信号が灯ります。そういうこともあり、私は自炊+持参で7日間乗り切ることにしました。ここで「自炊」とは、自分で調理器具を持ち込みラーメンなどを作ること、「持参」とはコンビニで菓子パンやおにぎり、ソーセージなどを買っておくことを意味します。 -
でも、その判断が正しかったかどうか、今もはっきりしません。バーナーやクッカー、食品などを持参すると、2キロほど荷物が増える上、ラーメンなどのインスタント食品ではなかなか腹がふくれません。一方、山小屋の食事は割高ながら、ご飯や味噌汁おかわり自由。結構詰め込めます。ただ、山小屋での食事は、決まった時間に大人数で同じ物を食べる「給食スタイル」なので、ひとりで来ている私には、あまり居心地のいいものではありません。結果として自炊を選択して良かったのかも。私が見た感じでは、バーナー持参の自炊組は全体の2割くらいと少数派です(テント組除く)。
写真: クッカー(鍋大小2つ、1900円)、バーナー本体(2500円)、ガスカートリッジ(400円)。リフィル用カップヌードル(155円)。豚汁(115円)。 -
その他、ジュースやビールなどの飲み物、チョコレートやスニッカーズなどのスナック類も小屋の売店で売られています。多くは人力やヘリで運ばれてくるため、これらの商品はかなり割高です。例えば、ペットボトルのコーラやポカリスエットが400-500円とかします。飲み水の場合、宿や地域によりまちまちで、誰でも無料、宿泊者は無料、全員有料(1L100-200円くらい)などと、いろいろあります。全体を通して言えば無料でゲットする機会が多く、私が水を買ったのは7日間で一度だけです。
旅行後に計算してみると、山に持ち込んだ食料が約6000円、移動中の外食が約4000円。合計1万円で7日間を終えました。まあ、これは極端な例でして、普通に山小屋で食事をして休憩時に好きなもの食べていれば、一日4000円、一週間で25000-30000円は覚悟しておいた方がいいでしょう。 -
==交通費==
交通費は大きく分けて二種類。自宅から登山口への移動と、周遊中の山から山への移動です。前者は人によりいろいろで、自宅から上高地、富士山最寄り駅(河口湖、富士宮、御殿場など)から自宅までの交通費がかかります。私の場合、前者が家族旅行に便乗してバス代1130円のみ、後者がJRの青春18きっぷで2300円。合計、3430円。
一方、周遊中のバス・電車の交通費は次のようになりました。
中房温泉->穂高駅(バス) 1700円
穂高駅->松本駅(JR) 320円
松本駅->茅野駅(JR) 740円
茅野駅->美濃戸口(バス) 900円
清里駅->甲府駅(JR) 950円
甲府駅 <-> 広河原(バス) 2000円 x 2
甲府 -> 富士宮 (JR) 1450円 特急だと+1150円
富士宮駅->富士宮口5合目(バス) 1970円
御殿場五合目 -> 御殿場駅(バス) 1080円
合計、14260円 チリも積もれば高くなります。 -
==総費用==
結果、宿代と交通費の合計が、14240円 + 3430円 + 32800円で50470円。これに食費を合わせて約6万円。食費を1万円に抑えた結果、少し予算に余裕ができました。そこで、旅のご褒美として、途中温泉に入ったり、出口ポイントである御殿場で観光しちゃったりしました。 -
[ハイライト]
続いて、今回の大周遊のハイライトを簡単に紹介したいと思います。
==1日目 - 奥穂高岳==
まずは北アルプスの玄関口である長野県・上高地(写真)に移動。ここに朝到着した後、奥穂高を目指して奥に進みます。 -
途中、日本有数の氷河渓谷である涸沢カールを通過。紅葉のない夏でも、十分いい景色です。
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最後、尾根沿いの山小屋を経て、奥穂高岳(3190、日本第三位)山頂へ。
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ここへは翌朝にも登り、御来光と雲海の景色を堪能しました。写真は、上高地、焼岳、乗鞍、御嶽山と連なる南側の眺め。
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==二日目 - 槍ヶ岳==
二日目は長い歩きを経て、穂高のさらに北側にある槍ヶ岳(3180, 日本第五位)へ移動。 -
最後、長いハシゴを登って山頂に到着。わずか十畳分の広さの頂上では、この肝試しを体験した者だけが味わえる絶景が待っている..はず。
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翌朝は再び御来光。昨日にひき続き、富士山、南アルプス、八ヶ岳などの山々が遠方に望めます。
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槍ヶ岳といえば、ここから穂高方面へ尾根沿いに縦走するのが危険かつ人気のコース。面白そうですが、私はまだ経験が浅いので今回は遠慮しておきます。
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==三日目 - 表銀座と燕岳==
三日目。槍ヶ岳を後にし、危なっかしい岩陵を通って西岳側の尾根へ移動。 -
向かいの尾根まで渡ったら、後は眺めのいい稜線タイム。槍ヶ岳を左手に見ながら北上していきます。このルートは表銀座とも呼ばれ、登山者の人気を博してきました。
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今日の目的地は燕岳(つばくろだけ)。花崗岩の噴出でできた山で、少し変わった外観をしています。ピクニック気分で宿から往復。
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この場所は松本盆地からのアクセスがよく、槍ヶ岳など北アルプスが一望できるとあって、初心者にも人気です。もちろん、富士山、南アルプス、八ヶ岳も見えます。 翌朝、中房温泉まで下りて北アルプスとお別れ。
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==四日目 - 赤岳(八ヶ岳)==
四日目は北アルプスを離れ、電車とバスで八ヶ岳の登山口、美濃戸口まで移動します。ここでは、主峰の赤岳(2899)に登ります。 -
この赤岳というのが、実に頂上感溢れる山で、文字通り360度の眺めが楽しめます。日中、夜景ともにすばらしい。
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これは中央アルプスと御嶽山側の眺め。独立峰のため、周辺の盆地の様子もよくわかります。
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山頂の山小屋で一泊した後、清里駅まで続く鎖の多いルートを通って下山。前方の富士山は裾野までくっきり見えて見事です。
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==五日目 北岳(南アルプス)==
五日目。赤岳を下山した後、甲府まで移動。そこから登山バスで南アルプスの北岳(右端の点)を目指します。午後から登山開始し、北岳手前の山小屋で一泊。 -
翌朝は、もちろん御来光チェック。北岳は富士山に近いため、富士見ポイントとしても高得点です。
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こんな富士山見たことありますか?
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北岳(3193)は日本で二番目に高い山。そこから四番目に高い山、間ノ岳(3189)に向かって稜線上を縦走していきます。この眺めのいい縦走路は南アルプスで人気のコース。ただ、この時は天気に恵まれませんでした。
写真: 間ノ岳。 -
また、南アルプスは高山植物が豊富な山として知られています。お花畑をチェックしながら下山し、甲府に戻りました。
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==六日目、七日目 - 富士山==
六日目の午後、甲府から富士宮まで移動。残すは最後の山、富士山のみです。この日登るのは、4つの登山ルートの中でも最も短い富士宮ルート。最速タイムを目指して五合目から頂上口まで一気に登ります。すでに7時を過ぎており、あたりは真っ暗。涼しくて人のいない夜間登山は、予想以上に快適でした。 -
頂上手前の宿に一泊し、翌朝、山頂(3776)で御来光を迎えました。さすが日本一の山、富士山だけあり、山頂付近は登山客で観光地のような賑わいです。
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日の出の後は、定番のお鉢巡りで火口を一周。眼下の景色を楽しみながら一周三キロの道をのんびり散歩しました。
写真: 中央赤い点が河口湖。 -
帰りは御殿場ルートから下りて、大砂走を激走。頂上から五合目まで一気に駆け下ります。この日は時間が余ったので、御殿場周辺を少し観光した後、JRを使って名古屋まで戻りました。これが、私の体験した壮絶な一週間です。
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[スーパートレックのすすめ]
すごい、すごすぎる(自分から見ても)! この旅程は、アメリカ人が聞いたら「クレージーだ」、中国人が聞いたら「ヘンリーハイ」。他の登山者が聞いたら「なんじゃそりゃ」、それ以外の人が聞いたら「それで...」というような酔狂な内容ですが、やればできることを身をもって証明しました。
私はこのような長期間かつユニークな山旅を「スーパトレック」と呼ぶことにしています。今回私が行ったのは「標高トップ5の山+行ってみたかった山」をカバーする7日間の行程。時間と体力のある人なら、標高トップ10の山をすべて回るという、さらにスーパーなトレックも可能です。実際、今回のルートで標高第八位の涸沢岳(3110)と第十位の大喰岳(3101)はついでに登っているので、 あとは奥穂高岳の隣にある北穂高岳と南アルプスの東岳・赤石岳を残すだけです。私のルートを拡張すれば、プラス3-4日で可能でしょう。 -
世の中には、この大周遊よりタフなコースやレースが沢山あります。例えば、富士山周辺156キロを2日間で一周するウルトラトレイル・マウントフジ。さらには、日本海をスタートし、北アルプス、中央アルプス、南アルプスを経由して駿河湾まで415kmを歩きぬくトランスジャパン・アルプスレースなど。どれもワイルドで魅力的ですが、とても参加する気にはなりません。これらの体力まかせのレースはゴールや達成感ありきで、楽しさの密度が低いのです。マラソンやトレラン、百名山連続登頂も同様です。
だったら、自分でスーパートレック作っちゃえば?個人的なプランなので、ルート変更、日程変更は思いのままです。競争もなく、いつでも立ち止まって景色を楽しめます。まとめると、達成感と充実感、景色と感動、快適性と柔軟性、これらすべてを兼ね備えたのがスーパートレックと言えるでしょう。これから、ぜひ普及させたいトレッキング・スタイルですね。ここまで読んでもまだピンとこない人は、後続の6つの旅行記をじっくり読んでみてください。それでは、スーパートレックの旅に出発です。 -
[リンク集]
==国内旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&sort=when&view_mode=list
==海外旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&sort=when&view_mode=list
==国内登山==
日本の凄すぎる紅葉登山①立山・室堂、②白馬岳・栂池、③駒ケ岳・千畳敷、④穂高・涸沢
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10717801/
屋久島と山ガール、そしてヤバすぎる雨の日 全3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10690816/
SUNQパスで行く九州②普賢岳、③阿蘇山
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10718279/
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