2012/08/22 - 2012/08/22
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世界攻略者さん
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四国という場所は、夏の祭りを除けば、たいして見所がない。というのが、私の四国観です。間違ってませんよね? その中で唯一行ってみたかったのが、鳴門の渦潮。有名観光スポットですが、写真を見ただけではどうもスケール感がつかめません。すごいのか、しょぼいのか。やはり、自分の目で確かめてみるのが一番です。
*** 情報は2012年8月のもの
==ディスカバー西日本 シリーズ==
その2 西日本 ジグザグ海の道
① 小豆島編 (瀬戸内海、フェリー、島の接骨院)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10707470/
② 鳥取砂丘編 (砂の美術館)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10707905/
③ 鳴門の渦潮編 (大鳴門橋、渦の道) <==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10721687/
④ 東尋坊編 (永平寺)
その1 山陽本線 名所名物つまみ食い 全5作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10697556/
その3 近畿編 (執筆予定)
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[目次]
鳴門への道
大鳴門橋
渦潮見学船
渦潮
いろんな渦潮観光船
鳴門公園
渦の道
小鳴門橋
高速バス
費用、GPSログ
まとめ -
[鳴門への道]
渦潮見学ポイントがあるのは、徳島県の鳴門市。関西から見て、近いようで遠い微妙な場所にあります。アクセスは基本的に高速バス。徳島方面へは、大阪、京都、三宮などからバスが出ています。終点まで乗らず、途中の鳴門公園口で下車。
私が今いる三宮駅(写真)からだと、阪神バスとJRバスがそれぞれ1時間おきにバスを走らせています。2つを合わせると、示し合わせたように30分間隔での運行。ですので、時間が近い方に乗ればいいでしょう。運賃はどちらも同じで2750円。1時間25分という運行時間を考えると、ちょっと割高かな。 -
チケットを買い1:40分のバスで出発。
阪神バス:
http://www.hanshin-bus.co.jp/salad/index_narutoku_kobe.html
JRバス:
http://www.jr-shikoku.co.jp/bus/businfo/awa_ex/kobe.htm -
しばらく高速を西に走った後、舞子から明石海峡大橋へ。神戸の町を後にし、淡路島へと向かいます。
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ところで、この明石海峡大橋は世界最長の吊り橋。その吊り橋を体験するツアーが木-日の毎日開催されています。料金は3000円。みどころはもちろん、海面上高さ300mの主塔からの眺め(写真)です。
ブリッジワールド:
http://www.jb-honshi.co.jp/bridgeworld/index.html -
出発してから30分ほどで淡路島に上陸。近っ! いまさらですが、淡路島って人たくさん住んでます。島全体で人口15万人ほど。
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さらに35分ほど走り淡路島を抜けると、そこが大鳴門橋(おおなるときょう)。今日の目的地です。
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[大鳴門橋]
橋を渡ったすぐ後に、「鳴門公園口」のバス停(矢印)があります。歩道のようなものが見えてますが、この橋は自動車専用道路のため、バス停より先には入れません。その代わり、道路の下に「渦の道」という観光用の歩道が整備されています。この場所は後ほど訪れる予定です。 -
逆方向に見えている「大鳴門橋架橋記念館 エディ」に向かって歩き、歩道橋を渡った先に鳴門公園第一駐車場(410円)があります。車で来た観光客は、これらの駐車場に車を停め、鳴門公園内を観光することになるでしょう。この第一駐車場には、売店や鳴門山展望台へのエスカレーター(往復400円)があります。
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[渦潮見学船]
駐車場を抜け、下の道に合流。そこから道路を下りて行くと、高速道路の下に亀浦漁港が見えてきます(写真)。その漁港の手前に「うずしお汽船」があり、これが大鳴門橋から最も近い遊覧船会社になります。
うずしお汽船 - http://www.uzushio-kisen.com/
写真: 矢印手前 - うずしお汽船、矢印奥 - 亀浦観光港の鳴門観光汽船 -
この会社は、観潮船「うずしお」を30分おきに運行しています。約25分の航行で料金は1500円。この時は夏休み中でしたが、たいした待ち時間もなく乗船できました。
ひとつ注意が必要なのは、渦潮には見頃があるということです。具体的には大潮の前後2時間(計4時間)、中潮の前後1時間半、小潮の前後1時間が見頃とされています。それ以外の時間も船は出ますが、渦潮観光という点では、あまり期待しない方がいいでしょう。見頃時間帯については、各運行会社のサイトで確認できます。幸い、私が訪問した時は、ちょうど大潮の時間。良いタイミングで来ました。 -
中は普通に座席がありますが、ほどんどの人は渦潮が見やすい外のデッキに陣取ります。
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船には素早く乗船することが大事。さもないと、限られたデッキ・スペースがすぐに埋まってしまいます。出遅れた人は、写真のように少し高くなった場所から眺めるしかありません。
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さらには、このデッキ内の立ち位置にも良し悪しがあります。この遊覧船は渦潮発生地点に右側からアプローチするため、進行方向右側から見た方が断然いいのです。船がそこでうろうろしている間、左側からも渦が見えます。ただ、全体を通して言えば、8:2の割合で右側の方がいいでしょう。
地図 - 赤い線 - うずしお号航行ルート。青い線 - 渦潮エリア -
[渦潮]
港から5分ほどで渦潮スポットに到着。そこから回りこむように渦潮に近づきます。渦潮は発生してはすぐに消えていくものなので、あっあれだ、あっこっちも、って感じで10分ほど遊覧します。小型船ということもあり、斜め横から眺める感じ。 -
船の上から見た渦潮はこんな感じ。渦潮は確かにいくつも見えているのですが、角度が浅いため写真ではなかなかうまく撮れません。
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実物は動いているから全然印象ちがうんですけどね。全体的には、波に押し流されながら静かにうねっている感じ。基本的に遊覧船が渦の中に飛び込むことはなく、時々小型の貸切船が水流の乱れたエリアを横断するくらいです。
せっかくの観光資源なので、もっとワイルドにしたらどうでしょう。たとえば、イカダで渦の上をサーフするとか、橋の上からバンジージャンプするとか。これだけ観光客が多いとさすがに無理でしょうけどね。 -
[いろんな渦潮観光船]
渦潮を観光する船は、他にも3種類。ひとつづつ見て行きます。写真の船は、鳴門観光汽船の「わんだーなると」。一日15便。鳴門大橋から2キロほど西にある亀浦観光港から出港しています。運行時間は30分。1530円。
鳴門観光汽船 - http://www.uzusio.com/ -
この船は415人乗りの大型船で、うずしお号ほど場所取りが熾烈ではありません。高い場所から見下ろすことになるため、渦潮の形がよく見えます。遠くの渦潮も見やすいでしょう。その反面、小型船のような至近距離から見るダイナミックさはないはずです。
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これは、同じ会社が所有する「水中観測船 アクアエディ」。水面下の展望室から渦の様子が見られるというのが売りです。この船は上記の2つの船と違い、定員が46人と限られているため予約が必要です。運行時間25分で2200円。実は私、うずしお号と、このアクアエディをハシゴして比較するつもりでした。ただ、亀浦港から亀浦観光港への移動は市バスになるため、ちょっと面倒。時間的な制限もあり、今回はあきらめました。
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さらにもうひとつ、「うずしおクルーズ」という会社の大型船もあります。こちらは淡路島の福良港発で、三宮からだと淡路交通や神姫バスで福良行きの高速バスに乗り、約1時間半(2200円)。
船の運行時間は約1時間で一日12本。大人2000円。蒸気帆船のような船を使用しており、渦潮観光だけでなく、クルージングとしても楽しめます。淡路島観光と組み合わされることが多いのかな。
うずしおクルーズ - http://www.uzu-shio.com/
写真: 500人乗りの咸臨丸。 -
さらには、これらの遊覧船にまじって、数人乗っただけのボートもやってきます。貸切りなのか、プライベートボートなのか、その辺はよくわかりません。これだけ多くの遊覧船がある訳ですが、渦潮周辺が船で混み合うことはあまりありません。時間調整でもしてるのかな。
さて、私の乗った「うずしお」号ですが、10分ほど渦潮を見学した後、港に戻り始めました。この見学時間の短さは、恐らくどの船も一緒でしょう。たった10分とはいえ、飽きるほど渦潮が見れました。びっくりするほど大きいのはなかったけど、これで十分。観光船のハシゴって、やはり意味ないかも。 -
[鳴門公園]
港に戻った後、鳴門公園の中を少し散策してみます。この亀浦漁港のすぐ近くから、上の公園に向かって遊歩道が伸びています。 -
その道を登りきると、売店と「お茶園展望台」と言う名の展望ポイントがあります。ここからは、大鳴門橋全体が見渡せます。渦が発生するのは、徳島県側から見て最初の橋脚近辺。ちょうどそこが瀬戸内海と太平洋の境目になっいて、水流の乱れが発生しています。
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しばらく眺めていると、次々と遊覧船がやってきては去っていきます。また、その背後で小型タンカーや漁船などの商業船が鳴門海峡を通過していきます。もちろん、これらの船がわざわざ渦潮の上を通過することはありません。
ところで、この展望ポイントにはほとんど人がいません。後で知りますが、ツアーなどの観光客は、より橋に近い千畳敷展望台に向かうようです。 -
この方角からの景色に説明を加たものがこれ。鳴門海峡は、1340メートルの狭い海峡。そのことが、渦潮の発生にも影響を与えています。黄色い線は、下からお茶園展望台、渦潮発生ポイント。
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この展望台から南方向を見ると、鳴門グランドホテルのプチリゾートがありました。この鳴門公園内には、大塚国際美術館などの文化施設もあります。この周辺の散策だけで、丸一日潰すこともできます。
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[渦の道]
最後に、人気観光スポット「渦の道」へ。公園を抜けて橋の方まで戻り、記念館エディの横の道を下って「渦の道」入り口まで移動します。ちなみに、この道路をまっすぐ下って行けば、千畳敷展望台に到着します。
見ての通り、渦の道は鳴門大橋の真下に作られた渦潮見学施設。2000年の開館以来、多くの観光客で賑わっています。駐車場に止まっていたツアーバスのほとんどは、ここに立ち寄るために来たのでしょう。
渦の道 - http://www.uzunomichi.jp/ -
入場料は500円。先ほどの「うずしお号」と組み合わせた割引パッケージ(-250円)もあります。入り口ホールには、チケット売り場に加え、渦潮のライブカメラも(写真)。
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中に入った後、ひたすら橋の下に伸びる通路を進んでいきます。両側は窓ではなく網になっていて、海風が気持ちいい!
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途中、下が覗ける透明なガラス板が何ヶ所か出てきます。ただ、ここからは渦潮は見えません。海面45メートルの高度感を味わうのです。
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最後、遊歩道を450メートルほど歩いた先に展望広場があります。ここが渦潮の最寄りポイントで、より大きな透明床や展示パネルもあります。確かにこのエリアの一部からは、渦潮エリアとそこにアプローチする観光船がよく見えます。ただ、高さ45メートルもあるため、ちょっと遠目。渦潮観光としては、少々迫力不足です。やはり、少しお金と時間を割いて、船から観光するのがベストでしょう。せっかく鳴門まで来たわけだし。
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ところで、干潮と満潮の時では、渦の発生場所と見学ポイントが微妙に異なります。今は干潮の大潮なので、このガラス底からも渦が見えるはず...なのですが、はっきりとした渦は見えません。ちょっと遅かったかな。やはり、固定ガラスでは船のような柔軟性がありません。
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渦潮はさておき、この渦の道の通路から見る海の景色も素敵です。すぐ南側にある飛島の近くでは、10隻ほどの漁船がうろうろしていました。
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係員の女性に聞くと、タイの一本釣りとのこと。船を貸しきって瀬戸内海から来ている釣り客もいるそうです。漁船と釣り客の見分け方は、「白い旗が立っていれば、釣り客」だとか。確かにどの船も旗を立てる棒が立っており、一部の船には白い旗が巻かれています。でも、ほとんどの人が一人で来てるところを見ると、大半が本職かな。
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展望広場には、無料の双眼鏡があるので、目が悪い人も安心。天気が良ければ東に和歌山県、西に小豆島が見えるはずです。
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これで、今日の渦潮観光はおしまい。あとは帰るだけです。今日観光したエリアをまとめると、こうなります。
地図 - 赤い点 - 左から「うずしお号」乗り場、市バスバス停、架橋記念館エディ、高速バス降り場、渦の道入り口、渦潮。黄色い点 - 下から、お茶園展望台、第一駐車場、千畳敷展望台。 -
[小鳴門橋]
観光を終え、とりあえず大阪に戻ります。 帰路も高速バスを使うのですが、ひとつ大きな問題があります。それは、来る時にバスを降りた「鳴門公園口」のバス停は、下車専用であるということ。高速道路の反対側にバス停はありません。じゃあどうするかと言うと、鳴門駅や徳島駅行きの市バスで小鳴門橋まで移動して、そこで高速バスに途中乗車するのです。面倒くさいでしょ。でも、私が知る限りそれ以外に方法はありません。
地図: 黄色い点 - 上から、大鳴門橋、小鳴門橋、ボートレース鳴門、JR鳴門駅。赤い点 - 左から亀浦観光港、亀浦漁港、渦の道、福良港。 -
第一駐車場と亀浦漁港の間にあるバス停から市バスに乗車。頻度は一時間に1-2本程度。20分ほどで小鳴門橋の徳島バス営業所(写真)に到着です。ここから案内看板に従い、高速バス乗り場まで歩いていきます。
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道路を歩いて、トヨタレンタカーのところで右折..なのですが、その交差点で、鳴門の競艇場を発見しました。時間があるので寄ってみます。
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入場料は100円。この時は遅い時間なのでタダで入れました。しかし、競艇場なんて、何年ぶりだろう。その時も、客の高齢化が進む閑散とした会場でしたが、ここもそんな感じです。地方競馬や競輪場同様、30年前から時間が止っているようなアナログ感が味わえます。
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競艇場の横に見えている赤い橋が小鳴門橋(こなるとばし)。その後ろには高速道路が走る撫養橋(むやばし)があります。実は、今日観光した鳴門公園は大毛島という島の先にあります。四国本土ととても近いため、言われて初めて島だと気づきます。まとめると、神戸-(明石海峡大橋)->淡路島->(大鳴門橋)->大毛島-(小鳴門橋)->鳴門市という順番で移動してきました。
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[高速バス]
ボートレース会場を後にし、道路を渡って高速バスのりばへ。高架の下にチケット売り場と待合室(写真右)があります。 -
上の道路まで上がり、「高速鳴門」バス停へ。ここで徳島発大阪行きの高速バスに途中乗車します。一時間に2-3本。3150円。
JR四国バス http://www.jr-shikoku.co.jp/bus/
徳島バス http://www.tokubus.co.jp/ -
2時間ほどスに乗り、大阪駅に到着。着いた時には、もう暗くなっていました。さて、明日はどこに行こうかな。西成の安宿街に一泊して次のプランを練ることにします。今回のテーマは、ジグザグ海の旅。旅程のジグザグ感を出すためにも、もう一ヶ所、海の観光地を訪問したいところです。
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[費用、GPSログ]
今日のルートはこんな感じ(鳥取からの移動除く)。かかった費用は、
三宮駅 -> 鳴門公園口 高速バス 2750円
観潮船「うずしお」 1500円
渦の道 500円
鳴門公園 -> 小鳴門橋 市バス 270円
高速鳴門 -> 大阪駅 高速バス 3150円
大阪 安ビジネスホテル 2000円
合計 10170円。渦潮ごときで1万円超えてしまいました。悔しい!
地図: 黄色い点 - 左から鳴門公園、三宮駅、大阪駅。 -
[まとめ]
日本人なら誰しも、有名だから一度は行ってみたいけど、わざわざ行くほどでもない、と考える場所があるはずです。私にとって、それは鳥取砂丘や鳴門の渦潮でした。大阪に来る機会は多いですが、そこからさらに往復5-6000円使って日帰り観光するとなると、結構敷居が高いものです。その2つのスポットを一日で処理できたのだから、今日という日は、私にとって大変価値があるはずです(たぶん)。
そういえば、もう一ヶ所行ってみたい場所を思いつきました。それは、福井県の東尋坊。テレビドラマでお馴染みの、番組終了間際に犯人がすべてを告白するあの場所です。というわけで、明日も、再度ジグザグしたいと思います。 -
[リンク集]
==国内旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&sort=when&view_mode=list
==海外旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&sort=when&view_mode=list
==西日本旅行記==
屋久島と山ガール、そしてヤバ過ぎる雨の日 全3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10690816/
SUNQパスで行く九州 全3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10718904/
山陽本線 名所名物つまみ食い 全5作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10697556/
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