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 大周遊の始まりは、観光客でにぎわう長野の上高地。彼らが河童橋で記念撮影をしている間、私はバックにある奥穂高岳の山頂を目指します。穂高といえば、北アルプスを代表する険しい山。初日から、スーパートレックへのヤル気が試されます。<br /><br /><br />==日本名山大周遊の旅 シリーズ==<br />①スーパートレックのすすめ (日本百名山)<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10706064/<br />②奥穂高岳編 (涸沢カール、涸沢岳、上高地) &lt;==<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10704365/<br />③槍ヶ岳編 (大喰岳、槍沢、ハシゴ)<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10704488/<br />④燕岳編 (表銀座、東鎌尾根、燕山荘)<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10704632/<br />⑤赤岳編 (八ヶ岳、清里、美濃戸口)<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10704647/<br />⑥北岳編 (間ノ岳、南アルプス)<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10704864/<br />⑦富士山編 (富士宮ルート、ご来光、大砂走)<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10705765/<br /><br /><br />==穂高関連==<br />日本の凄すぎる紅葉登山⑤ 穂高岳・涸沢カール - まるで絵葉書の世界 (涸沢ヒュッテ)<br />http://4travel.jp/travelogue/10716491

日本名山大周遊の旅② 奥穂高岳編 (涸沢カール、涸沢岳、上高地)

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2012/08/26 - 2012/08/26

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世界攻略者

世界攻略者さん

 大周遊の始まりは、観光客でにぎわう長野の上高地。彼らが河童橋で記念撮影をしている間、私はバックにある奥穂高岳の山頂を目指します。穂高といえば、北アルプスを代表する険しい山。初日から、スーパートレックへのヤル気が試されます。


==日本名山大周遊の旅 シリーズ==
①スーパートレックのすすめ (日本百名山)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10706064/
②奥穂高岳編 (涸沢カール、涸沢岳、上高地) <==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10704365/
③槍ヶ岳編 (大喰岳、槍沢、ハシゴ)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10704488/
④燕岳編 (表銀座、東鎌尾根、燕山荘)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10704632/
⑤赤岳編 (八ヶ岳、清里、美濃戸口)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10704647/
⑥北岳編 (間ノ岳、南アルプス)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10704864/
⑦富士山編 (富士宮ルート、ご来光、大砂走)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10705765/


==穂高関連==
日本の凄すぎる紅葉登山⑤ 穂高岳・涸沢カール - まるで絵葉書の世界 (涸沢ヒュッテ)
http://4travel.jp/travelogue/10716491

  • [目次]<br /><br /> 上高地への道 <br /> 登山ルート<br /> 横尾への道<br /> 涸沢への道<br /> 穂高岳山荘への道<br /> 涸沢岳<br /> 奥穂高岳<br /> 穂高岳山荘<br /> ご来光と朝の景色<br /> GPSログ、費用<br /> まとめ<br /><br />写真: 西岳方面から見た穂高連峰。赤い点は左から、前穂高、奥穂高、北穂高。白い雪渓が涸沢カール。

    [目次]

     上高地への道
     登山ルート
     横尾への道
     涸沢への道
     穂高岳山荘への道
     涸沢岳
     奥穂高岳
     穂高岳山荘
     ご来光と朝の景色
     GPSログ、費用
     まとめ

    写真: 西岳方面から見た穂高連峰。赤い点は左から、前穂高、奥穂高、北穂高。白い雪渓が涸沢カール。

  • [上高地への道]<br /><br /> 今回、大周遊のエントリーポイントに選んだのが上高地。ここは景勝地であると同時に、北アルプス登山の拠点でもあります。上高地があるのは、長野県の岐阜県県境に近い場所。高山と松本の中間にある平湯温泉が上高地へのゲートウェイになっています。上高地への交通手段は多岐にわたり、電車、高速バス、路線バス、タクシーなどいろいろあります。 <br /><br /> 一番便利なのは何と言っても高速バスでしょうか。東京、横浜、大阪、名古屋、京都などから直通バスが出ています。運賃は出発地により片道6000-8000円くらい。朝から登山するのであれば、夜行便を利用したいところです。私の場合、家族旅行に便乗して上高地まで車で送ってもらいました。<br /><br /><br />上高地へのアクセス:<br />http://www.kamikochi.or.jp/access/<br /><br />地図: 黄色い点は左から高山、平湯温泉、上高地、松本。赤い点は下から乗鞍岳、穂高岳、槍ヶ岳、燕岳。<br />

    [上高地への道]

     今回、大周遊のエントリーポイントに選んだのが上高地。ここは景勝地であると同時に、北アルプス登山の拠点でもあります。上高地があるのは、長野県の岐阜県県境に近い場所。高山と松本の中間にある平湯温泉が上高地へのゲートウェイになっています。上高地への交通手段は多岐にわたり、電車、高速バス、路線バス、タクシーなどいろいろあります。

     一番便利なのは何と言っても高速バスでしょうか。東京、横浜、大阪、名古屋、京都などから直通バスが出ています。運賃は出発地により片道6000-8000円くらい。朝から登山するのであれば、夜行便を利用したいところです。私の場合、家族旅行に便乗して上高地まで車で送ってもらいました。


    上高地へのアクセス:
    http://www.kamikochi.or.jp/access/

    地図: 黄色い点は左から高山、平湯温泉、上高地、松本。赤い点は下から乗鞍岳、穂高岳、槍ヶ岳、燕岳。

  •  夜間、車を走らせ、まずは平湯温泉へ。マイカー規制があるため、ここで上高地行きの路線バス(1130円)に乗り換えます。バスの頻度は毎時2本。夏休み期間中なら4:50AMや5:20AMが最も早い便になります。バスの時刻表をよく見ると、もっと早い時間に乗鞍岳への御来光バスも出ています。乗鞍もスーパートレックに加えときゃよかったかな..。少し後悔です。<br /><br /> 30分ほどバスに揺られ、上高地バスターミナル(写真)に到着。ターミナル横には土産物屋や食堂、警察派出所、インフォーメーションセンターなどがあります。早朝着なら土産物屋くらいしか開いていないでしょう。この近辺には宿が十数軒。ほとんどが高級ロッジですが、川を奥に進んで明神橋を過ぎた辺りからは、相部屋ありの山小屋がポツポツ出始めます。<br /><br /><br />上高地の宿一覧:<br />http://www.kamikochi.or.jp/facilities/

     夜間、車を走らせ、まずは平湯温泉へ。マイカー規制があるため、ここで上高地行きの路線バス(1130円)に乗り換えます。バスの頻度は毎時2本。夏休み期間中なら4:50AMや5:20AMが最も早い便になります。バスの時刻表をよく見ると、もっと早い時間に乗鞍岳への御来光バスも出ています。乗鞍もスーパートレックに加えときゃよかったかな..。少し後悔です。

     30分ほどバスに揺られ、上高地バスターミナル(写真)に到着。ターミナル横には土産物屋や食堂、警察派出所、インフォーメーションセンターなどがあります。早朝着なら土産物屋くらいしか開いていないでしょう。この近辺には宿が十数軒。ほとんどが高級ロッジですが、川を奥に進んで明神橋を過ぎた辺りからは、相部屋ありの山小屋がポツポツ出始めます。


    上高地の宿一覧:
    http://www.kamikochi.or.jp/facilities/

  •  バスターミナルを6時に出発。5分ほど歩くと、すぐに河童橋(写真)が出てきます。これが旅行パンフレットにも載っている上高地を代表する風景。穂高連峰をバックに清流に掛かる木の橋です。この場所ばかり注目されますが、上高地には大正池や田代池など、他にも素敵なビューポイントがいくつかあります。川沿いに散策路も整備されており、急いでないのなら、ここで3時間くらいブラブラしてみるのもいいでしょう。ここはすでに標高1500メートル。涼しくて気持ちのいい散歩になるはずです。<br /><br /><br />写真: 太陽が高くなってからの風景。

     バスターミナルを6時に出発。5分ほど歩くと、すぐに河童橋(写真)が出てきます。これが旅行パンフレットにも載っている上高地を代表する風景。穂高連峰をバックに清流に掛かる木の橋です。この場所ばかり注目されますが、上高地には大正池や田代池など、他にも素敵なビューポイントがいくつかあります。川沿いに散策路も整備されており、急いでないのなら、ここで3時間くらいブラブラしてみるのもいいでしょう。ここはすでに標高1500メートル。涼しくて気持ちのいい散歩になるはずです。


    写真: 太陽が高くなってからの風景。

  •  ちなみに、河童橋からの眺めはこんな感じ。赤い点は左から、天狗岩、ジャンダルム、奥穂高岳、吊尾根、前穂高岳。下の渓谷が岳沢。上高地を流れる梓川(あずさがわ)は、これら穂高連峰や槍ヶ岳を源流としています。

     ちなみに、河童橋からの眺めはこんな感じ。赤い点は左から、天狗岩、ジャンダルム、奥穂高岳、吊尾根、前穂高岳。下の渓谷が岳沢。上高地を流れる梓川(あずさがわ)は、これら穂高連峰や槍ヶ岳を源流としています。

  • [登山ルート]<br /><br /> さて、上高地を軽くチェックしたところで、登山の開始です。私は何も上高地目当てにここまで来たわけではありません。登りたい山の登山口がたまたま上高地だっただけです。今日目指すのは北アルプスで一番高い奥穂高岳。ガイドブックによる目安時間はこんな感じです。全部足し合わせると約10時間。合計20キロの長丁場になりますが、まあなんとかなるでしょう。このレベルで挫けていては、セブンサミットの野望が遠のきます。<br /><br />上高地-&gt;明神 50分<br />明神-&gt;徳沢 1時間<br />徳沢-&gt;横尾 70分<br />横尾-&gt;本谷橋 80分<br />本谷橋-&gt;涸沢 2時間<br />涸沢-&gt;穂高岳山荘 2時間30分<br />穂高岳山荘-&gt;奥穂高岳山頂 1時間<br />穂高岳山荘-&gt;涸沢岳 15分<br /><br /><br />地図: 黄色い線 - 上高地から奥穂高岳への道。赤い点 - 黄色の線に沿って下から河童橋、明神橋、徳沢、横尾、本谷橋、涸沢、穂高岳山荘、奥穂高岳山頂。

    [登山ルート]

     さて、上高地を軽くチェックしたところで、登山の開始です。私は何も上高地目当てにここまで来たわけではありません。登りたい山の登山口がたまたま上高地だっただけです。今日目指すのは北アルプスで一番高い奥穂高岳。ガイドブックによる目安時間はこんな感じです。全部足し合わせると約10時間。合計20キロの長丁場になりますが、まあなんとかなるでしょう。このレベルで挫けていては、セブンサミットの野望が遠のきます。

    上高地->明神 50分
    明神->徳沢 1時間
    徳沢->横尾 70分
    横尾->本谷橋 80分
    本谷橋->涸沢 2時間
    涸沢->穂高岳山荘 2時間30分
    穂高岳山荘->奥穂高岳山頂 1時間
    穂高岳山荘->涸沢岳 15分


    地図: 黄色い線 - 上高地から奥穂高岳への道。赤い点 - 黄色の線に沿って下から河童橋、明神橋、徳沢、横尾、本谷橋、涸沢、穂高岳山荘、奥穂高岳山頂。

  • [横尾への道]<br /><br /> 河童橋を後にし、梓川沿いに伸びる道を明神・徳沢方面に進んでいきます。森に囲まれたアップダウンの少ない道で、歩いていても疲れません。ただ、ちょっと長いかな。残念ながら、川のすぐ横を歩くわけではないので、ほとんどの場合リバービューではありません。準備運動を兼ねた森林浴とでも考えればいいでしょう。<br /><br /> 上高地は、穂高や槍ヶ岳に行くのに最も一般的なエントリーポイント。夏休み中ということもあり、今日も多くの登山客が重い荷物を背負い、北アルプスの頂きを目指します。

    [横尾への道]

     河童橋を後にし、梓川沿いに伸びる道を明神・徳沢方面に進んでいきます。森に囲まれたアップダウンの少ない道で、歩いていても疲れません。ただ、ちょっと長いかな。残念ながら、川のすぐ横を歩くわけではないので、ほとんどの場合リバービューではありません。準備運動を兼ねた森林浴とでも考えればいいでしょう。

     上高地は、穂高や槍ヶ岳に行くのに最も一般的なエントリーポイント。夏休み中ということもあり、今日も多くの登山客が重い荷物を背負い、北アルプスの頂きを目指します。

  •  30分ほど歩き、明神橋(写真)に到着。ここにはロッジ 「朝焼けの宿 明神館」があり一服できます。宿の名前が示す通り、朝早く通過すれば、日の出の後、オレンジ色に染まる明神岳(2931)が見られるはずです。<br /><br /> それにしても、このほぼ左右対称の風景、超かっこいい〜。どうなってるんだ、橋の上の影は! なお、旅行記上のほとんどの写真は、クリックで拡大できます。

     30分ほど歩き、明神橋(写真)に到着。ここにはロッジ 「朝焼けの宿 明神館」があり一服できます。宿の名前が示す通り、朝早く通過すれば、日の出の後、オレンジ色に染まる明神岳(2931)が見られるはずです。

     それにしても、このほぼ左右対称の風景、超かっこいい〜。どうなってるんだ、橋の上の影は! なお、旅行記上のほとんどの写真は、クリックで拡大できます。

  •  この明神橋を渡った先にも、山小屋が2つあります。さらには、明神池(写真)と穂高神社奥宮も。池を見学するには、拝観料300円が必要です。

     この明神橋を渡った先にも、山小屋が2つあります。さらには、明神池(写真)と穂高神社奥宮も。池を見学するには、拝観料300円が必要です。

  •  橋に戻り、さらに上流へと進みます。35分ほど歩いて徳沢に到着。ここにはロッジが2軒。昔牧場だった場所で、すぐ近くにあるキャンプ場(写真)は広々として良い感じです。この上高地エリアには、このようなキャンプ場が3つほどあります。具体的には、河童橋近くの小梨平キャンプ場、徳沢、横尾の三ヶ所。後者2つは最寄りのロッジが管理しており、小梨平はキャビンや調理場なども備えた一大キャンプ施設です。<br /><br /> テント張りの相場は、だいたい一人500-700円。山小屋宿泊の10分の1と、とてもお得です。ただ、自分でテントや寝袋を持ち込まなければならないのが面倒。レンタルテントもありますが、3-4人用のため一張7000円と割高です。<br /><br />徳澤園キャンプ場 - <br /> http://www.tokusawaen.com/camp.html<br />小梨平 - http://www.nihonalpskankou.com/

     橋に戻り、さらに上流へと進みます。35分ほど歩いて徳沢に到着。ここにはロッジが2軒。昔牧場だった場所で、すぐ近くにあるキャンプ場(写真)は広々として良い感じです。この上高地エリアには、このようなキャンプ場が3つほどあります。具体的には、河童橋近くの小梨平キャンプ場、徳沢、横尾の三ヶ所。後者2つは最寄りのロッジが管理しており、小梨平はキャビンや調理場なども備えた一大キャンプ施設です。

     テント張りの相場は、だいたい一人500-700円。山小屋宿泊の10分の1と、とてもお得です。ただ、自分でテントや寝袋を持ち込まなければならないのが面倒。レンタルテントもありますが、3-4人用のため一張7000円と割高です。

    徳澤園キャンプ場 -
     http://www.tokusawaen.com/camp.html
    小梨平 - http://www.nihonalpskankou.com/

  •  徳沢の後、さらに川沿いの道を40分ほど歩き、横尾(写真)に到着です。ここにはロッジが一軒。わかりやすい場所に有料トイレと水汲み場があります。さて、いよいよここから本格的な登山が始まります。今までの11キロはただの足慣らし。幅広の梓川は二手に別れ、横尾谷(涸沢)沿いに進めば奥穂高岳、槍沢沿いに進めば槍ヶ岳に至ります。今日は穂高を目指すので、横尾大橋を渡り正面に見えている谷の奥に進んでいきます。 標識によると、次の目的地・涸沢までは約6キロの道のり。 <br /><br />

     徳沢の後、さらに川沿いの道を40分ほど歩き、横尾(写真)に到着です。ここにはロッジが一軒。わかりやすい場所に有料トイレと水汲み場があります。さて、いよいよここから本格的な登山が始まります。今までの11キロはただの足慣らし。幅広の梓川は二手に別れ、横尾谷(涸沢)沿いに進めば奥穂高岳、槍沢沿いに進めば槍ヶ岳に至ります。今日は穂高を目指すので、横尾大橋を渡り正面に見えている谷の奥に進んでいきます。 標識によると、次の目的地・涸沢までは約6キロの道のり。

  • [涸沢への道]<br /><br /> 橋を渡った後、道幅が徐々に狭くなり、いかにも登山道風の道が始まります。最初のうちはまだ傾斜の緩い楽な道です。<br /><br />

    [涸沢への道]

     橋を渡った後、道幅が徐々に狭くなり、いかにも登山道風の道が始まります。最初のうちはまだ傾斜の緩い楽な道です。

  •  川の向こうに見えているのが「屏風岩」。この存在感のある岩壁を見ながら先に進みます。<br /><br />

     川の向こうに見えているのが「屏風岩」。この存在感のある岩壁を見ながら先に進みます。

  •  45分ほど歩き、本谷橋と呼ばれるポイントに到着です。ここで左側に流れていた川が右側にクロスします。橋の向こう側では、多くの人が休憩していました。さっき横尾で休憩したばかりじゃ...。いえ、この沢沿いのルート、休憩に適した広い場所がほとんどないので、これでいいのです。日陰で気持ちよさそう。<br />

     45分ほど歩き、本谷橋と呼ばれるポイントに到着です。ここで左側に流れていた川が右側にクロスします。橋の向こう側では、多くの人が休憩していました。さっき横尾で休憩したばかりじゃ...。いえ、この沢沿いのルート、休憩に適した広い場所がほとんどないので、これでいいのです。日陰で気持ちよさそう。

  •  本谷橋の後、本格的な登り坂が始まり、谷底を流れる川からどんどん離れていきます。右手側に見えているの谷が横尾本谷。奥に見える稜線のどこかに南岳があるはずです。

     本谷橋の後、本格的な登り坂が始まり、谷底を流れる川からどんどん離れていきます。右手側に見えているの谷が横尾本谷。奥に見える稜線のどこかに南岳があるはずです。

  •  屏風岩のある山を回りこむように進み、さらに登ると正面に奥穂高岳が見えてきます。よく見ると右側の鞍部に穂高岳山荘(赤い点)があります。

     屏風岩のある山を回りこむように進み、さらに登ると正面に奥穂高岳が見えてきます。よく見ると右側の鞍部に穂高岳山荘(赤い点)があります。

  •  本谷橋から1時間。涸沢(からさわ)に到着です。ここにはキャンプ場を挟んで山小屋が2つ。右に涸沢小屋、左に涸沢ヒュッテ。とりあえず涸沢ヒュッテに立ち寄り、一服します。沢沿いのロッジ街のため、水は蛇口から自由にもらえます。<br /><br /> 写真奥に見えているのが、涸沢カールと呼ばれる氷河渓谷。高い尾根の下にある北向きの場所で、夏でも大きな雪渓が残ります。そのすぐ上にあるのが、奥穂高岳と前穂高岳を結ぶ吊尾根と呼ばれる稜線です。

     本谷橋から1時間。涸沢(からさわ)に到着です。ここにはキャンプ場を挟んで山小屋が2つ。右に涸沢小屋、左に涸沢ヒュッテ。とりあえず涸沢ヒュッテに立ち寄り、一服します。沢沿いのロッジ街のため、水は蛇口から自由にもらえます。

     写真奥に見えているのが、涸沢カールと呼ばれる氷河渓谷。高い尾根の下にある北向きの場所で、夏でも大きな雪渓が残ります。そのすぐ上にあるのが、奥穂高岳と前穂高岳を結ぶ吊尾根と呼ばれる稜線です。

  •  この涸沢は山登りが趣味の人なら、誰もが憧れる場所。その魅力は沢山ありますが、一番は前穂高、奥穂高、北穂高を仰ぎ見る大パノラマと雪渓。さらには、秋の紅葉の美しさでしょうか。<br /><br /> 15分ほど休憩した後、さらに上にある穂高岳山荘を目指します。そこへの道は2つあり、ひとつは涸沢ヒュッテから出発して渓谷の真ん中あたりを歩く「パノラマコース」。途中、「お花畑」と呼ばれる高山植物地帯と雪渓を通ります。もうひとつは涸沢小屋側からすぐに登り始める名もないコース。<br /><br /><br />写真: 黄色い線 - パノラマコース経由の登山ルート。右中央の建物が、涸沢小屋。<br />

     この涸沢は山登りが趣味の人なら、誰もが憧れる場所。その魅力は沢山ありますが、一番は前穂高、奥穂高、北穂高を仰ぎ見る大パノラマと雪渓。さらには、秋の紅葉の美しさでしょうか。

     15分ほど休憩した後、さらに上にある穂高岳山荘を目指します。そこへの道は2つあり、ひとつは涸沢ヒュッテから出発して渓谷の真ん中あたりを歩く「パノラマコース」。途中、「お花畑」と呼ばれる高山植物地帯と雪渓を通ります。もうひとつは涸沢小屋側からすぐに登り始める名もないコース。


    写真: 黄色い線 - パノラマコース経由の登山ルート。右中央の建物が、涸沢小屋。

  • [穂高岳山荘への道]<br /><br /> そんなに景色は違わない気がしますが、とりあえずパノラマコースを歩きます。涸沢ヒュッテを出た後、キャンプ場からそれて登山道へ。見晴らし岩を過ぎた後、道は右手にカーブして雪渓の方に向かいます。途中、左側斜面にお花畑があるはずですが、気にとまりませんでした。この時期そこだけ花が咲き乱れてる、ってわけでもないようです。

    [穂高岳山荘への道]

     そんなに景色は違わない気がしますが、とりあえずパノラマコースを歩きます。涸沢ヒュッテを出た後、キャンプ場からそれて登山道へ。見晴らし岩を過ぎた後、道は右手にカーブして雪渓の方に向かいます。途中、左側斜面にお花畑があるはずですが、気にとまりませんでした。この時期そこだけ花が咲き乱れてる、ってわけでもないようです。

  •  パノラマコースでは、雪渓の上を少し横断します。夏ならかなり溶けてるし、傾斜も大したことないので、普通の靴で問題なし。他の人の踏み跡や、ペンキが塗られたラインの上を歩けば最短ルートで抜けれるでしょう。<br /><br />

     パノラマコースでは、雪渓の上を少し横断します。夏ならかなり溶けてるし、傾斜も大したことないので、普通の靴で問題なし。他の人の踏み跡や、ペンキが塗られたラインの上を歩けば最短ルートで抜けれるでしょう。

  •  雪渓を抜けた後、涸沢小屋からのルートと合流し、写真のようなガレ場を歩きます。その後、ザイテングラードと呼ばれる稜線っぽい岩の塊を伝って上の山小屋まで向かいます。小屋からザイングラードの登り口まで約40分。思ったより時間かかってます。<br /><br />写真: 正面に見える緑をかぶった細長い岩稜がザイテングラード。

     雪渓を抜けた後、涸沢小屋からのルートと合流し、写真のようなガレ場を歩きます。その後、ザイテングラードと呼ばれる稜線っぽい岩の塊を伝って上の山小屋まで向かいます。小屋からザイングラードの登り口まで約40分。思ったより時間かかってます。

    写真: 正面に見える緑をかぶった細長い岩稜がザイテングラード。

  •  このザイテングラードは、大岩小岩が積み重なったような場所で、上高地-涸沢-奥穂高のルート上では、最も険しい区間に当たります。しかし、それほど危険には見えません。でも、油断は禁物。バスターミナルの警察前に貼りだされていた「過去二週間の事故リスト」には、週一くらいの割合で、転倒の重傷者が出ています。<br /><br /> 半分登って下を見下ろすと、涸沢ヒュッテがあんな遠くに。かなり登って来ました。<br /><br />

     このザイテングラードは、大岩小岩が積み重なったような場所で、上高地-涸沢-奥穂高のルート上では、最も険しい区間に当たります。しかし、それほど危険には見えません。でも、油断は禁物。バスターミナルの警察前に貼りだされていた「過去二週間の事故リスト」には、週一くらいの割合で、転倒の重傷者が出ています。

     半分登って下を見下ろすと、涸沢ヒュッテがあんな遠くに。かなり登って来ました。

  •  確か1,2ヶ所だけハシゴや鎖があった気がします。こういう道をほとんど経験したことのない私にとって、これは未知の領域。最初はかなりビビリました。へっぴり腰でなんとか通過。<br /><br /> 実は、危険なルート満載の穂高連峰の中にあって、このザイテングラートは相対的に一番安全な道とされています。この程度の道がクリアーできないなら、穂高はどこも登れないのです。

     確か1,2ヶ所だけハシゴや鎖があった気がします。こういう道をほとんど経験したことのない私にとって、これは未知の領域。最初はかなりビビリました。へっぴり腰でなんとか通過。

     実は、危険なルート満載の穂高連峰の中にあって、このザイテングラートは相対的に一番安全な道とされています。この程度の道がクリアーできないなら、穂高はどこも登れないのです。

  •  40分ほどかけてザイテングラードを登りきり、穂高岳山荘に到着。何とか正午前に着きました。この山荘を正面にして、左側に奥穂高岳への道(写真)、右側に涸沢岳への道が続きます。どちらも大した距離ではないですが、少し疲れたので休みます。

     40分ほどかけてザイテングラードを登りきり、穂高岳山荘に到着。何とか正午前に着きました。この山荘を正面にして、左側に奥穂高岳への道(写真)、右側に涸沢岳への道が続きます。どちらも大した距離ではないですが、少し疲れたので休みます。

  •  この山小屋は手前が広いテラスになっていて、登山者は自由にくつろげます。普通、こういう場所には木のテーブルとか置かれているのですが、ここではなぜか石のテーブルとフローリングの雑魚寝スペース。何なんだ、この変なこだわりは!<br /><br />

     この山小屋は手前が広いテラスになっていて、登山者は自由にくつろげます。普通、こういう場所には木のテーブルとか置かれているのですが、ここではなぜか石のテーブルとフローリングの雑魚寝スペース。何なんだ、この変なこだわりは!

  •  そのテラスから涸沢を見下ろすとこんな感じ。正面手前に見えている緑の山をぐるっと回りこんで涸沢まで来て、そこから長い斜面を一気に登ってきました。<br /><br /><br />写真: 赤い点 下が涸沢ヒュッテ、上が常念岳。

     そのテラスから涸沢を見下ろすとこんな感じ。正面手前に見えている緑の山をぐるっと回りこんで涸沢まで来て、そこから長い斜面を一気に登ってきました。


    写真: 赤い点 下が涸沢ヒュッテ、上が常念岳。

  • [涸沢岳]<br /><br /> 休憩後、まずは右側にある涸沢岳に登ります。というのも、奥穂高への登山道が険しすぎて、とても今すぐ登る気にはなれないのです。一方、涸沢岳への道はごく普通の道なので楽勝。隣のテント場とヘリポートを抜けて道なりに進むだけです。荷物を小屋に置き、サクっと登ってきます。

    [涸沢岳]

     休憩後、まずは右側にある涸沢岳に登ります。というのも、奥穂高への登山道が険しすぎて、とても今すぐ登る気にはなれないのです。一方、涸沢岳への道はごく普通の道なので楽勝。隣のテント場とヘリポートを抜けて道なりに進むだけです。荷物を小屋に置き、サクっと登ってきます。

  •  10分程で涸沢岳山頂に到着。ここは標高3110メートルで、地味に日本第八位の山です。こういう、著名な山の隣のコブまで山として数えちゃうから、標高ランキング上位に聞いたこともない山が紛れ込んできちゃうわけです。<br /><br /> さて、涸沢岳からの眺めですが、すでに雲が多くなってしまったため、景色はいまひとつ。期待していた槍ヶ岳も雲の中です。その逆側、前穂高や奥穂高はよく見えます。せっかくなので、奥穂高岳山頂に至るルートをここから観察しておきます。先ほど小屋から見た感じでは、「険しくて無理無理ーっ」感じでしたが、その危険そうな部分(赤い線)はルートの最初四分の一だけ。登山客がたくさん登り下りしているのを見ると、それほど危なくないかも...。少し勇気が湧いて来ました。<br /><br />写真: 涸沢岳から見た奥穂高岳。青い点 - 奥穂高山頂。

     10分程で涸沢岳山頂に到着。ここは標高3110メートルで、地味に日本第八位の山です。こういう、著名な山の隣のコブまで山として数えちゃうから、標高ランキング上位に聞いたこともない山が紛れ込んできちゃうわけです。

     さて、涸沢岳からの眺めですが、すでに雲が多くなってしまったため、景色はいまひとつ。期待していた槍ヶ岳も雲の中です。その逆側、前穂高や奥穂高はよく見えます。せっかくなので、奥穂高岳山頂に至るルートをここから観察しておきます。先ほど小屋から見た感じでは、「険しくて無理無理ーっ」感じでしたが、その危険そうな部分(赤い線)はルートの最初四分の一だけ。登山客がたくさん登り下りしているのを見ると、それほど危なくないかも...。少し勇気が湧いて来ました。

    写真: 涸沢岳から見た奥穂高岳。青い点 - 奥穂高山頂。

  • [奥穂高岳]<br /><br /> というわけで、小屋まで下りてさっそく挑戦。急な岩場が小屋のすぐ隣から始まります。こんなに長くて急な岩場は恐らく人生初めて。再び未知の領域に突入です。こういう時は腹を決めてひとつひとつ難所をクリアーしていくしかありません。問題は2つあり、ひとつは高所恐怖症のため不必要に緊張してしまうこと。もうひとつは経験が浅いためどこに足を置けばいいのかわからないことです。後者の場合は、すぐ前で登っている人を参考にすることで、なんとか解決。高所恐怖症の方はすぐには改善できないので、再びへっぴり腰で対応です。<br /><br /> 急な岩場と2つの鉄ハシゴを抜け、10分ほどで危険地帯をクリアーしました。繰り返しになりますが、穂高全体から見れば、この岩場の危険度は中の下。慣れた人なら作業レベルで通り抜けます。そこを歩いている人たちも、7割近くが普通のオジサン・オバサンたち。しかも大きな荷物を背負っています。たかが慣れ、されど慣れです。

    [奥穂高岳]

     というわけで、小屋まで下りてさっそく挑戦。急な岩場が小屋のすぐ隣から始まります。こんなに長くて急な岩場は恐らく人生初めて。再び未知の領域に突入です。こういう時は腹を決めてひとつひとつ難所をクリアーしていくしかありません。問題は2つあり、ひとつは高所恐怖症のため不必要に緊張してしまうこと。もうひとつは経験が浅いためどこに足を置けばいいのかわからないことです。後者の場合は、すぐ前で登っている人を参考にすることで、なんとか解決。高所恐怖症の方はすぐには改善できないので、再びへっぴり腰で対応です。

     急な岩場と2つの鉄ハシゴを抜け、10分ほどで危険地帯をクリアーしました。繰り返しになりますが、穂高全体から見れば、この岩場の危険度は中の下。慣れた人なら作業レベルで通り抜けます。そこを歩いている人たちも、7割近くが普通のオジサン・オバサンたち。しかも大きな荷物を背負っています。たかが慣れ、されど慣れです。

  •  この後は、普通にガレ場の道を登るだけ。小屋からトータル25分で奥穂高岳山頂に到着しました。奥穂高は標高3190メートル、日本で三番目に高い山です。ここには2つ石積み(写真)があり、左側の方に祠がありこっちが頂上。右側の方にはどの方向にどの山があるか示した銅板の方向図があります。ここで頂上側に登り、もう一方から記念写真を撮る人をよくみかけます。<br /><br /> ところで、この石積みなんか不自然ですよね。噂によると、穂高岳山荘の創始者である今田重太郎氏が、北岳を抜いて奥穂高を標高第二位にするため、3メートルほど石を積み上げたとか。<br /><br /> 奥穂高岳は、西穂高岳、前穂高岳、北穂高岳につながる3つの尾根が合流する場所にあります。そのため、あっちからもこっちからも荷物を背負った登山客がやってきます。穂高はどの尾根も険しいはずですが、そこを歩いているのは見るからに普通の人。みなさん、怖くないんですか?

     この後は、普通にガレ場の道を登るだけ。小屋からトータル25分で奥穂高岳山頂に到着しました。奥穂高は標高3190メートル、日本で三番目に高い山です。ここには2つ石積み(写真)があり、左側の方に祠がありこっちが頂上。右側の方にはどの方向にどの山があるか示した銅板の方向図があります。ここで頂上側に登り、もう一方から記念写真を撮る人をよくみかけます。

     ところで、この石積みなんか不自然ですよね。噂によると、穂高岳山荘の創始者である今田重太郎氏が、北岳を抜いて奥穂高を標高第二位にするため、3メートルほど石を積み上げたとか。

     奥穂高岳は、西穂高岳、前穂高岳、北穂高岳につながる3つの尾根が合流する場所にあります。そのため、あっちからもこっちからも荷物を背負った登山客がやってきます。穂高はどの尾根も険しいはずですが、そこを歩いているのは見るからに普通の人。みなさん、怖くないんですか?

  •  こちらは西穂高につながる尾根の道。正面にジャンダルムと呼ばれる難所(赤い点)が見えています。指のような形をした岩の稜線で、一応上高地からも見えます。写真左の「西ホへ」の標識に注目。登山者は穂高の山々をキタホ、ニシホ、オクホなどと「スマホ」みたいに呼びます。

     こちらは西穂高につながる尾根の道。正面にジャンダルムと呼ばれる難所(赤い点)が見えています。指のような形をした岩の稜線で、一応上高地からも見えます。写真左の「西ホへ」の標識に注目。登山者は穂高の山々をキタホ、ニシホ、オクホなどと「スマホ」みたいに呼びます。

  •  ジャンダルムの上に人を発見! あんなハンペンの先っちょのような痩せ尾根によく立ってられますね。実際現場に行ってみたら十分なスペースがあるのかもしれませんが。

     ジャンダルムの上に人を発見! あんなハンペンの先っちょのような痩せ尾根によく立ってられますね。実際現場に行ってみたら十分なスペースがあるのかもしれませんが。

  •  こちらは前穂高岳(赤い点)。やはり登山道が整備されており、上高地-&gt;岳沢ヒュッテ-&gt;重太郎新道-&gt;前穂高岳-&gt;吊尾根というルートで奥穂高に到達できます。

     こちらは前穂高岳(赤い点)。やはり登山道が整備されており、上高地->岳沢ヒュッテ->重太郎新道->前穂高岳->吊尾根というルートで奥穂高に到達できます。

  •  すでに午後3時。全体的に雲が多く、特に稜線の西側の谷はガスで埋まっています。その一方、上高地や涸沢カールのある東側はいつまでも雲が出ずクリアーなまま。写真は奥穂高から見た上高地。河童橋から大正池に至る上高地コアの部分がよく見えます。よく考えたら、河童橋から見ていた山はこの奥穂高。見えて当然です。<br /><br /><br />写真: 赤い点は下から、河童橋、バスターミナル、大正池。

     すでに午後3時。全体的に雲が多く、特に稜線の西側の谷はガスで埋まっています。その一方、上高地や涸沢カールのある東側はいつまでも雲が出ずクリアーなまま。写真は奥穂高から見た上高地。河童橋から大正池に至る上高地コアの部分がよく見えます。よく考えたら、河童橋から見ていた山はこの奥穂高。見えて当然です。


    写真: 赤い点は下から、河童橋、バスターミナル、大正池。

  •  十分景色を観察したところで、宿に戻ってチェックインします。一度経験しているせいか、山小屋手前の難所は怖く感じませんでした。<br /><br /><br />写真: 帰り道、槍ヶ岳(赤い点)が一瞬だけ見えました。

     十分景色を観察したところで、宿に戻ってチェックインします。一度経験しているせいか、山小屋手前の難所は怖く感じませんでした。


    写真: 帰り道、槍ヶ岳(赤い点)が一瞬だけ見えました。

  • [穂高岳山荘]<br /><br /> さて、初日の宿泊は穂高岳山荘。宿泊料金はこんな感じで、北アルプスでは標準的な値段です。<br /><br />収容人数 300人<br />素泊まり: 6000円<br />2食付き: 9000円<br />飲料水: 宿泊者は無料(チェックなし)<br />充電: サービスメニューにないが、言えばやってくれる。フル充電200円。<br />その他、自炊場所、乾燥室、談話室、図書室あり<br /><br /><br />穂高岳山荘:<br />http://www.hotakadakesanso.com/

    [穂高岳山荘]

     さて、初日の宿泊は穂高岳山荘。宿泊料金はこんな感じで、北アルプスでは標準的な値段です。

    収容人数 300人
    素泊まり: 6000円
    2食付き: 9000円
    飲料水: 宿泊者は無料(チェックなし)
    充電: サービスメニューにないが、言えばやってくれる。フル充電200円。
    その他、自炊場所、乾燥室、談話室、図書室あり


    穂高岳山荘:
    http://www.hotakadakesanso.com/

  •  建物は背の低い二階建てで、一階は食堂などの共用スペース半分、寝室半分。二階はほとんどが寝室に当てられています。細長い建物のため、長い廊下の両側に小さな寝室が並びます。収容人数は300人ほど。<br /><br />

     建物は背の低い二階建てで、一階は食堂などの共用スペース半分、寝室半分。二階はほとんどが寝室に当てられています。細長い建物のため、長い廊下の両側に小さな寝室が並びます。収容人数は300人ほど。

  •  今日は夏休みの週末ということで、大変な混雑。荷物はすべて廊下に置きます。このような大きな山小屋では、基本的に予約は必要ありません。それは、いざとなれば詰め込むからです。

     今日は夏休みの週末ということで、大変な混雑。荷物はすべて廊下に置きます。このような大きな山小屋では、基本的に予約は必要ありません。それは、いざとなれば詰め込むからです。

  •  これは大部屋の一例。両側二段ベットの部屋もあれば、個室風の畳敷きもあります。基本的に一人につき一畳の寝床スペース。でも、よく見ると、畳一枚につき2つの番号が割り当てられています。これは、一体...。そういえば、チェックイン時に「今日は一畳二人でお願いします!」と笑顔で言われました。でも、布団の幅は一畳分。もしかして知らない人と添い寝?<br /><br /> どんな人が来るのか怯えながら待っていましたが、結局誰も来ませんでした。これは単に、人が増えた時のために予防線を張っていただけなのです。よほどのことがない限り、変なオッサンと寝床を共にすることはないでしょう(私も変なオッサンですが!) ただ、カップルや友人と来ていた人の何人かは、最初からツーインワンで寝床が割り振られていました。同じ料金を払っているのに、これはかわいそう。 <br /><br />

     これは大部屋の一例。両側二段ベットの部屋もあれば、個室風の畳敷きもあります。基本的に一人につき一畳の寝床スペース。でも、よく見ると、畳一枚につき2つの番号が割り当てられています。これは、一体...。そういえば、チェックイン時に「今日は一畳二人でお願いします!」と笑顔で言われました。でも、布団の幅は一畳分。もしかして知らない人と添い寝?

     どんな人が来るのか怯えながら待っていましたが、結局誰も来ませんでした。これは単に、人が増えた時のために予防線を張っていただけなのです。よほどのことがない限り、変なオッサンと寝床を共にすることはないでしょう(私も変なオッサンですが!) ただ、カップルや友人と来ていた人の何人かは、最初からツーインワンで寝床が割り振られていました。同じ料金を払っているのに、これはかわいそう。

  •  こちらは交流スペース。歴史ある山小屋だけあり、談話室も豪華です。ただ、こういう椅子式にしちゃうと、座れる人の数が限られちゃうんだよね。すぐ横に雑誌の並んだ図書スペースもあります。

     こちらは交流スペース。歴史ある山小屋だけあり、談話室も豪華です。ただ、こういう椅子式にしちゃうと、座れる人の数が限られちゃうんだよね。すぐ横に雑誌の並んだ図書スペースもあります。

  •  これが食堂。この宿は収容人数に比べてダイニングが小さいため、30分置きくらいに、「北岳、浅間岳のお部屋の方、夕食の時間です」などとアナウンスが流れます。登山客の人達は空腹を我慢しながら、布団の中で自分達が呼ばれるのを辛抱強く待ちます。

     これが食堂。この宿は収容人数に比べてダイニングが小さいため、30分置きくらいに、「北岳、浅間岳のお部屋の方、夕食の時間です」などとアナウンスが流れます。登山客の人達は空腹を我慢しながら、布団の中で自分達が呼ばれるのを辛抱強く待ちます。

  •  これが1700円相当の夕食メニュー。見た感じ近所の定食屋で850円くらいで食べられそうな内容です。各テーブルにお櫃と鍋があるところを見ると、ご飯と味噌汁はお代わり自由なようです。これら頂上付近の山小屋はヘリコプター輸送で物資をまかなっているはずなので、海の幸・山の幸も自由自在。山小屋をまわるだけでグルメレポート一冊書けそうです。<br /><br />

     これが1700円相当の夕食メニュー。見た感じ近所の定食屋で850円くらいで食べられそうな内容です。各テーブルにお櫃と鍋があるところを見ると、ご飯と味噌汁はお代わり自由なようです。これら頂上付近の山小屋はヘリコプター輸送で物資をまかなっているはずなので、海の幸・山の幸も自由自在。山小屋をまわるだけでグルメレポート一冊書けそうです。

  •  一方、私は「自炊派」という選択をしたため、ひとりさびしくテラスで食事します。中の土間スペースで調理してもいいのですが、やはり外で食べたほうが気持ちいい。涸沢を眺めながら、詰め替え用カップヌードルをいただきました。<br />

     一方、私は「自炊派」という選択をしたため、ひとりさびしくテラスで食事します。中の土間スペースで調理してもいいのですが、やはり外で食べたほうが気持ちいい。涸沢を眺めながら、詰め替え用カップヌードルをいただきました。

  •  自炊派には悩みがあり、それはゴミの処理。レトルト食品や菓子パンの袋などゴミはたまりゆく一方です。特に、ソーセージの包装など臭いがするものをなんとかしたい。上高地や北アルプスでは、ゴミの持ち帰りは当然のルールとされているため、基本的にゴミ箱はありません。それは中部山岳国立公園の一部である平湯温泉からすでに始まっています。<br /><br /> でもそれでは不便なので、いくつかの山小屋やキャンプ場では、「うちの売店で買ったものだけ」という但し書き付きで、小さなゴミ箱を用意しています。そんなアウェイな環境の中にあって、穂高岳山荘のゴミ箱(写真)は何とも太っ腹です。コンビニサイズのゴミ箱で、注意書きもなし。何でも捨ててってくれ!とでも言いたげです。

     自炊派には悩みがあり、それはゴミの処理。レトルト食品や菓子パンの袋などゴミはたまりゆく一方です。特に、ソーセージの包装など臭いがするものをなんとかしたい。上高地や北アルプスでは、ゴミの持ち帰りは当然のルールとされているため、基本的にゴミ箱はありません。それは中部山岳国立公園の一部である平湯温泉からすでに始まっています。

     でもそれでは不便なので、いくつかの山小屋やキャンプ場では、「うちの売店で買ったものだけ」という但し書き付きで、小さなゴミ箱を用意しています。そんなアウェイな環境の中にあって、穂高岳山荘のゴミ箱(写真)は何とも太っ腹です。コンビニサイズのゴミ箱で、注意書きもなし。何でも捨ててってくれ!とでも言いたげです。

  • [ご来光と朝の景色]<br /><br /> 翌朝、5時過ぎに日の出を見るため、早起きして奥穂高岳に向かいます。小屋のテラスからでも見えますが、障害物が少ないほうがいいでしょう。朝5時10分、太陽は常念岳の右側からゆっくりと顔を出しました。

    [ご来光と朝の景色]

     翌朝、5時過ぎに日の出を見るため、早起きして奥穂高岳に向かいます。小屋のテラスからでも見えますが、障害物が少ないほうがいいでしょう。朝5時10分、太陽は常念岳の右側からゆっくりと顔を出しました。

  •  早朝の天気の良さを利用して、ついでに遠くの山も観察します。南東方向を見ると、左に八ヶ岳連峰、右に富士山と南アルプス。さらに中央アルプスの山々が続きます。 少々遠いですがくっきり見えます。手前の山は前穂高岳。<br /><br /><br />写真: 赤い点左から、八ヶ岳、富士山、南アルプス。

     早朝の天気の良さを利用して、ついでに遠くの山も観察します。南東方向を見ると、左に八ヶ岳連峰、右に富士山と南アルプス。さらに中央アルプスの山々が続きます。 少々遠いですがくっきり見えます。手前の山は前穂高岳。


    写真: 赤い点左から、八ヶ岳、富士山、南アルプス。

  •  ここから見た富士山は、南アルプスの甲斐駒ケ岳に一部食われています。

     ここから見た富士山は、南アルプスの甲斐駒ケ岳に一部食われています。

  •  稜線沿いに南方向もチェック。左下の川の辺りが上高地。その右上にあるのが焼岳。さらに奥には乗鞍岳と御嶽山も見えます。その一方、稜線上には朝日を浴びたジャンダルムが光ります。<br /><br /><br />写真: 赤い点 - 左から御嶽山(3069)、乗鞍岳(3026)、焼岳(2455)、ジャンダルム(3163)

     稜線沿いに南方向もチェック。左下の川の辺りが上高地。その右上にあるのが焼岳。さらに奥には乗鞍岳と御嶽山も見えます。その一方、稜線上には朝日を浴びたジャンダルムが光ります。


    写真: 赤い点 - 左から御嶽山(3069)、乗鞍岳(3026)、焼岳(2455)、ジャンダルム(3163)

  •  次は北側、穂高岳山荘のある方向です。赤い点は左から、涸沢岳、槍ヶ岳、北穂高岳。やっと、雲のない槍ヶ岳を見ることができました。

     次は北側、穂高岳山荘のある方向です。赤い点は左から、涸沢岳、槍ヶ岳、北穂高岳。やっと、雲のない槍ヶ岳を見ることができました。

  •  さて、次の目的地はその槍ヶ岳。そろそろ戻って出発の準備をしなくてはなりません。ここから槍ヶ岳までは、北穂高岳を挟んで一本の稜線で繋がっています。大変危険なルートですが、シーズン中多くの人がこの道を歩きます。ただし、移動は一般的に北から南、槍から穂高で、ここからは逆方向になります。いずれにせよ、私には経験も度胸もないので、一度川の方に下りてから、槍ヶ岳を目指すことにします。

     さて、次の目的地はその槍ヶ岳。そろそろ戻って出発の準備をしなくてはなりません。ここから槍ヶ岳までは、北穂高岳を挟んで一本の稜線で繋がっています。大変危険なルートですが、シーズン中多くの人がこの道を歩きます。ただし、移動は一般的に北から南、槍から穂高で、ここからは逆方向になります。いずれにせよ、私には経験も度胸もないので、一度川の方に下りてから、槍ヶ岳を目指すことにします。

  •  宿に戻る手前、最後の難所で大渋滞が起きてていました。ほとんどが、これからジャンダルムを経て西穂高に向かう人達です。何人待っても行列は途切れず。ツアーリーダーに頼んで先に降りさせてもらいました。この日の朝、ジャンダルムに向かった人は、おそらく100人を超えています。「上級者向け」と呼ばれるコースですが、やはり登山者は普通のオジサン・オバサンにしか見えません。キャピキャピした山ガールも少々。登山ほど、「人は見かけによらない」スポーツはないかもしれません。私も近いうちに度胸をつけて、彼らの仲間入りを果たしたいものです。

     宿に戻る手前、最後の難所で大渋滞が起きてていました。ほとんどが、これからジャンダルムを経て西穂高に向かう人達です。何人待っても行列は途切れず。ツアーリーダーに頼んで先に降りさせてもらいました。この日の朝、ジャンダルムに向かった人は、おそらく100人を超えています。「上級者向け」と呼ばれるコースですが、やはり登山者は普通のオジサン・オバサンにしか見えません。キャピキャピした山ガールも少々。登山ほど、「人は見かけによらない」スポーツはないかもしれません。私も近いうちに度胸をつけて、彼らの仲間入りを果たしたいものです。

  • [GPSログ、費用] <br /><br /> 初日のGPSログはこんな感じ。歩行距離は、約20キロ。かかった費用は、<br /><br />山小屋代: 6000円 <br />バス代: 平湯温泉-上高地 片道1130円 <br />その他: 穂高神社入場料(300円)、充電代(200円)<br />----------------<br />合計: 7630円 (持ち込みの食費除く)

    [GPSログ、費用]

     初日のGPSログはこんな感じ。歩行距離は、約20キロ。かかった費用は、

    山小屋代: 6000円
    バス代: 平湯温泉-上高地 片道1130円
    その他: 穂高神社入場料(300円)、充電代(200円)
    ----------------
    合計: 7630円 (持ち込みの食費除く)

  • [まとめ] <br /><br /> 上高地、涸沢カールに奥穂高。初日にしては、随分詰め込んじゃいましたね。でも、この密度の高さがスーパートレックの真髄。ハイペースの旅はまだまだ続きます。<br /><br /><br /><br />[リンク集]<br /><br />==国内旅行記一覧==<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&amp;sort=when&amp;view_mode=list<br /><br />==海外旅行記一覧==<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&amp;sort=when&amp;view_mode=list<br /><br /><br />==国内登山==<br />日本の凄すぎる紅葉登山①立山・室堂、②白馬岳・栂池、③駒ケ岳・千畳敷、④穂高・涸沢<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10717801/<br />屋久島と山ガール、そしてヤバすぎる雨の日 全3作<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10690816/<br />SUNQパスで行く九州②普賢岳、③阿蘇山<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10718279/

    [まとめ]

     上高地、涸沢カールに奥穂高。初日にしては、随分詰め込んじゃいましたね。でも、この密度の高さがスーパートレックの真髄。ハイペースの旅はまだまだ続きます。



    [リンク集]

    ==国内旅行記一覧==
    http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&sort=when&view_mode=list

    ==海外旅行記一覧==
    http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&sort=when&view_mode=list


    ==国内登山==
    日本の凄すぎる紅葉登山①立山・室堂、②白馬岳・栂池、③駒ケ岳・千畳敷、④穂高・涸沢
    http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10717801/
    屋久島と山ガール、そしてヤバすぎる雨の日 全3作
    http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10690816/
    SUNQパスで行く九州②普賢岳、③阿蘇山
    http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10718279/

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