ANA FIRST SQUAREで行くEU(マジシャン的思考の貴重品管理)

2012/02/10 - 2012/02/10

本当はこんなこと旅行記にする事は考えていなくて写真だけは撮影はしていたのですが、ある事を切っ掛けにこんな事を参考にするかどうか分かりませんが忘備録代わりにに残しておこうと思います。

先日同僚とのアジア出張である出来事がおきました。出張経験のある人間なら1度や2度は経験があると思うが日帰りではなく数日の出張で地方や海外で週末を迎えると延泊して週末を現地で過ごしてから帰るのである。

我々も御多分にもれず現地で週末延泊してから日曜日の帰国を目論んでいた。まあ延泊分は経費で落ちないので大抵は別の安ホテルに移動するのだが私達も同じ行動をした。そして週末の帰国時に同僚が”お金が少ない気がする”と言い始めたのである。

帰国日で飛行機の時間も迫っているので私も勘違いなんじゃないの？と言ってその時は気にせず空港に向かってしまった。ところが空港に着いてチェックインを済ませ落ち着いたところ同僚がやはり1万円程足りないと言い出した。

貴重品などはセフティBOXに入れて置いたのにやはり少ないと言うのである。本当は自分で使ってしまったのを忘れているのかもしれないし、同僚が主張しているように抜き取られたのかは私にはわからないが普段から私がやっている貴重品の管理を記載しておきます。

同僚にこれを話したところお前の管理の仕方はおかしい、何かある事が前提になっていてる(当たっています、海外では”人を見たら泥棒と思え”と私は思っています)そこに行く前にそうならないようにするのが常識だろ！と言われる。

確かにその考えは正しいが実際に被害があった場合は結果としては被害額は私の方法の方が少なく済む。まあ貴重品管理は人それぞれなのでこのような方法もあるという紹介である。

またスリなどに本気でやられたらまず防ぐことは不可能だと思っています。これは昔、米国でピックポケットショー(スリのテクニックをショー化して見世物にしたもの)を見たことありますが目の前で腕に着けていた腕時計等を目の前でスリ取るテクニックを見るとこれを防ぐのは殆ど不可能だなというのが正直な感想。

マジックの一分野で撮影されていますが参考映像はこちら
http://www.youtube.com/watch?v=kdfLlh15iYI&feature=related

かなり前に実際ショーの体験から海外では基本的に貴重品は一切持ち歩かなくなりました。まあこのような管理方法もあるという紹介です。

追記：2012/6/9
ことの発端となった旅行記はこちら。
http://4travel.jp/traveler/magic_takashi/album/10676998/

エリア パリ(フランス)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 3.0

• 航空会社: ANA

私の貴重品管理術というのは実際に被害があった場合その被害をいかに小さくするかという事に主眼を置いてあります。

…というよりマジックで使うミスディレクションや心理的な錯覚を利用するのでその様になってしまうのです。

だからスーツケースの中などには入れる事は殆どありません。

まあ基本的なベースは何処に行ってもそうですがこれら貴重品は持ち歩かない事がベースになります。

…ってそんなの普通じゃないかという突っ込みは後にして

ではこれらの中で本当の貴重品であるクレジットカードやパスポート、そして現金の中でも高額紙幣は別にしておきます。

そしてこれらをガムテープ等でひとまとめに(量が多い時は分割)しておきます。
(特に高額紙幣は抜き取りを警戒して封筒に入れて封印をしておいた方が良いです)

写真のようにひとまとめにしておきます(紙で巻いたのはガムテープの糊が残るのを防ぐためです)

今回は一応セキュリテイボックスがあったのでその中に入れておきますが、普通にはおきません。

まあ大抵4ケタのコードを入れるタイプの物が多いと思いますが先ずやる事は空の状態で動作チェックしてチェックが終わったら次にするのが…

4ケタボタン部の清掃です！

これはマジックなどではよく使われる技法で自分だけが分かるようにわからないようにマーキングを防ぐ目的があります(元々はギャンブラーのテクニックです)

要は粉などがボタンに付けられていれば押したところのボタンは粉が無くなって4ケタの押したところが分かってしまいます。

4ケタの番号が分かれば後は最大で24通試せば必ず空いてしまいますから。

一通りしたところで中に貴重品を置きますが、その置く場所が問題になります。ではどこに置くかというと置くという表現は合いませんが…

本当の貴重品はセフティBOXの手前側の天井部にテープで張り付けておきます(自重で落ちないようにガムテープを使用)

そして下にはいかにも貴重品ですという物を整然と置き、そして少額紙幣をまとめた物を置いておくのです。

これは万が一BOXを開けられても目の前に現金があるとその他は見ないでそれに集中させるためです(マジックの技法でミスディレクション)

またセフティBOXに入っているため全額は取れないにしても仮に何枚か抜き取られても少額紙幣なので痛手は小さいです。

また人間は心理的に目の前に目的の物があるとそれ以上の物は中々他を見て探さないので天井の貴重品は仮に目の前で見えていても気が付かないのです(数十年のマジックの経験から目の前で見えていても実際は相手に見えていないのです)

またどうしても貴重品を持ち歩かなくてはならない場合等は直ぐに取り出しにくい方法で持ち歩いています。写真を参照でインナータイプのものを使用します。

現金も財布を使わずマネークリップの種類を変えて少額紙幣と高額紙幣で分散して持ち歩きます。

※ またこれの他に有効期限が切れたクレジットカードと少額紙幣(その他に桁数が多くて高額紙幣に見えるベトナムドン等)を入れた財布を用意してズボンに入れて置きます(偽警官等の紙幣抜き取り対策用)

こららトリック用の財布はマジックと同様で相手に確認させることが出来るカードとネタのカードは別にしておいて確認用のカード(期限切れのカード入りの財布)は直ぐに出せるようにしておきます。

写真はネタ用の足まきの本当の財布

他にも相手の視線の範囲などを考えて行く国に合わせて多少はアレンジはしています。命あっての物なので少額紙幣だけの束だけとかはやめておいた方が良いでしょう。

強盗などは少額紙幣だけだと撃たれる危険性もありますのであまり分散しすぎるのも考え物です。

こちら別の旅行時で昨年のタイ旅行時の写真だがセフティBOXが無いホテルに宿泊した時の写真。

上と同様でパスポートやカード航空券等をまとめておきます。行先によってTPOに合わせてやり方を変えていますが基本的な考えは同じです。

上の金庫の時と同様でガムテープを使い取り付けておきます。タイなどの暑い国では貴重品ベストは暑くて使えないので殆ど何も持ちません。

精々マネークリップで現金を持つ程度です。

実際はもっと奥の見えずらい所に置きましたがこのような場所に付けておきました。

普通に見るとこんな感じです。

ちょっとすると見えそうですが他にスーツケースなどを置くとそちらに注目が行ってしまうので多少見えてもいても実際には見えていないのです。

実際マジックをやっていて観客の目の前でミスディレクションしながらカードを堂々と抜き取っても観客は気が付かないのと同じなのです。

この旅行記へのコメント （6）

• うに代さん 2012/11/28 21:53:45

  目からウロコが！！！

  こんにちは。
  Ｑ＆Ａにご回答ありがとうございました。
  
  本当はパリ旅行記を見せていただこうと来たのですが、あまりに泥棒対策が画期的で驚きました。マネさせていただきます！
  
  実は10年くらい前にハワイに行ったときに私も「お金がなんだか足りない...？」となり、冗談で友人に「盗った？」と聞いて怒られたことがあります。
  しかし、家に着いてから分散してしまいこんでいた、ドルを入れた封筒を発見したという、よくあるオチです。
  
  ガムテープ、これから海外に行くときは必ず持参します。
  
  
  有用な情報をありがとうございました。
  
  

  Magic_takashiさん からの返信 2012/11/29 17:48:53

  RE: 目からウロコが！！！

  うに代さん 旅行記の訪問＆投票ありがとうございます。
  
  > 本当はパリ旅行記を見せていただこうと来たのですが、あまりに泥棒対策が画期的で驚きました。マネさせていただきます！
  
  多少でも参考になれば幸いです。
  同僚からは何かあることが前提で対策しているのはおかしい！
  
  普通はそういう状況にならないようにするのが常識だ！等と
  よく言われますが実際は事が起きると損失は少なく済むんですが
  同僚たちはちょっとの損失も出したくないよう割合不評です。
  
  多分出張等で頻繁に海外に出かけますので”自称ベテラン旅行者”なので
  少しの損失が許せないのだと思います。
  
  実際に事が起きるとお金だけでなく身分を証明するIDもなくなったら
  自分だと証明するものも無いと身分を証明できないので結構苦労すると
  思いますがなかなか同僚たちには理解が得られないですね。
  
  > 実は10年くらい前にハワイに行ったときに私も「お金がなんだか足りない...？」となり、冗談で友人に「盗った？」と聞いて怒られたことがあります。
  > しかし、家に着いてから分散してしまいこんでいた、ドルを入れた封筒を発見したという、よくあるオチです。
  
  まだ見つかったのでいいですが実際は気が付かないでちょっと使いすぎたなと
  思ってしまう観光客も多いようでアジア圏等はホテル従業員の抜き取りもあるようです。
  何かの海外のTV取材の番組で過去に見ましたが…
  
  遅筆なので全ての旅行記を迅速にUPは難しいですが時間を見て
  少しずつUPしていきますので機会があればまたお立ち寄りください。
  
  Magic_takashi

• いちごいちえさん 2012/08/19 10:00:16

  参考になりました！

  おはようございます、Magic_takashiさん。
  
  貴重品管理の旅行記はとっても参考になりました！
  マジシャン的観点から、セキュリティーＢＯＸにおとりの少額のお金を置いておくこと･･･さすがです！！
  これからの海外旅行で役立つこと間違いなしです。
  
  又、バンコクの旅行記に投票いただき、ありがとうござました。
  昨年、洪水でキャンセルしたタイ旅行でしたが、リベンジ出来ましたよ♪
  思っていた以上に、復旧は早かったです。
  タイは暑かったですけど、女子会パワー炸裂で楽しんできちゃいました！
  
  　　　　　　　　　いちごいちえ
  
  
  
  

  Magic_takashiさん からの返信 2012/08/19 19:25:45

  RE: 参考になりました！

  こんばんは、いちごいちえさん
  旅行記訪問＆投票ありがとうございます。
  
  > 貴重品管理の旅行記はとっても参考になりました！
  > マジシャン的観点から、セキュリティーＢＯＸにおとりの少額のお金を置いておくこと･･･さすがです！！
  > これからの海外旅行で役立つこと間違いなしです。
  
  少しでも参考になれば幸いです。
  
  同僚も最初はバカにしていたのですが別件で財布を紛失(スラれたかは不明)してからは
  銀行カード等を再発行するための免許証もないので銀行カードも再発行出来ないので
  確かにお前の言う方法の方が結局は時間的なロスも考えると”得”だな等と言っています。
  
  まあ当の私はそこまでは考えてはいなかったのですが…
  そういう効果もあるみたいです。
  
  > 又、バンコクの旅行記に投票いただき、ありがとうござました。
  > 昨年、洪水でキャンセルしたタイ旅行でしたが、リベンジ出来ましたよ♪
  
  確かに昨年の洪水はすごかったです協力サプライヤーメーカーさんも被害に遭って
  その関係で本来年末年始に予定していた投票してくれた旅行記の旅行が２月にずれました。
  
  いちごいちえさんの旅行記に出ている観光名所も駐在してた割に行った事がない所が多く、
  仕事なので休日の土日位しか時間は取れず暑くて面倒なので昼間はあまり出歩かず
  いつでも行けるという考えもあって結局行かず仕舞いで車で前は通った事はあるけど、
  あぁこの中はこうなっていたのかというところが多くて新鮮でした。
  
  だから未だに定宿から遠いのでワットポーも行った事ありません(笑)
  
  今後もよろしくお願いします。
  お時間ありましたらまたぜひご訪問ください。
  
  Msgic_takashi

• justyさん 2012/05/20 08:02:26

  目からウロコですが・・・

  Magic_takashiさん、初めましてこんにちは。
  目からウロコなのと言っては悪いですが本当に大丈夫？という気持ちでいっぱいです。
  旅行記の中には目に見えているのに見えていないと書かれていますが本当かなという気持ちが正直なところです。
  他の旅行記でも手品の事が書かれていますが意地悪な書き方をするとTVだから視聴者は近くで
  見れないから分からないのでは？なんて思ってしまいます。
  
  ただ基本的に何も持たないというのは賛同でね、何も持たなければ相手も取りようが合いませんから。
  昔、新婚旅行でヨーロッパに行った時に財布を無くした(すられたのかも)時に思ったのは
  現金は仕方がないにしても免許証が無いと身分が証明できないので本当に日常生活に困ります。
  確かにあの時は海外で運転する予定なんかないのに持って行ったんだろうと後悔しました。
  

  Magic_takashiさん からの返信 2012/05/20 11:07:47

  RE: 目からウロコですが・・・

  justyさん、旅行記訪問&投票ありがとうございます。
  
  > 旅行記の中には目に見えているのに見えていないと書かれていますが
  >本当かなという気持ちが正直なところです。
  > TVだから視聴者は近くで見れないから分からないのでは？なんて思ってしまいます。
  
  ハイ！これは自信を持って相手は見えていますが見えていません。
  (おそらく皆さん体験した事がないので半信半疑だとは思いますが)
  
  言い方を変えると相手は単に”眺めている”だけの状態なのです。
  こんな経験はないでしょうか？旅行に行って写真を撮影してその写真を
  後でじっくり見たらこんな建物ってあの場所にあったか？等。
  
  これは人間の目って何かに注目すると他の事は見えていても意外と見えていないのです。
  更に言うと旅行記の中に書かれていますが注目させるための道具である
  少額紙幣を少し入れてそちらに相手に注目させるようにしていますので、
  相手は意図していませんが勝手にミスリードするように仕向けていますから。
  
  あとマジックを機内でやると必ず言われるのがTVだから分からないのであって、
  身近で見ればタネは分かると思ってたと言われる人がほとんどです。
  機会があればマジックバー等に行かれて間近にマジックを見られると面白いでしょう。
  
  
  > ただ基本的に何も持たないというのは賛同でね、何も持たなければ相手も取りようが合いませんから。
  
  この考えはある意味正しいですが場所によっては気を付けた方が良いでしょう。
  これは強盗犯罪がスリなどより頻繁に起きている国や地域では少し持っていた方が良いでしょう。
  
  強盗に遭った時に全くお金がない(もしくは少ない)と逆上されて命の危険性が
  発生するのである程度は持っていた方が危険性は少ないですね。
  
  
  > 確かにあの時は海外で運転する予定なんかないのに持って行ったんだろうと後悔しました。
  
  後悔先に立たずですよね。
  私も学生の頃に飲み会で財布ごと紛失した事がありますがキャッシュカードやらを
  再発行するための身分証明書たる免許証がないとかなり面倒で市役所やらを
  回った記憶が微かに残っています。
  
  今回の旅行記は他にこんな方法があるんだと情報の一つと考えて頂ければ幸いです。
  
  Magic_takashi