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街歩きの途中、北蘇州路を歩いていたら、<br />巨大な古い建築を発見。<br />あまりの迫力に思わずため息…<br /><br />なんとこれ、郵便局。<br />1924年に落成した歴史ある建物です。<br />現在も郵便局として使用されているほか、<br />上海郵政博物館として上海郵政の歴史の展示も<br />行っています。<br /><br />散歩がてら、早速博物館に入ってみました。<br />博物館手前にあるホールでは現在も営業を行っており、<br />レトロな窓口が並ぶのを見ることが出来ます。<br />外灘からも近いこの場所に、こんなに大きくて静かで<br />レトロな郵便局があるなんて思ってもみませんでした。<br /><br />あと驚きなのが、屋上が屋頂花園、つまり、<br />ルーフトップガーデンになっているんです!<br />ここからの眺めが素晴らしいです。<br />蘇州河や外灘、周囲の老建築を見渡すことが出来ます。<br />そしてここ、何がすごいってこの立地で入場料タダ♪<br /><br />かなり気に入ったので2回も行ってしまったのですが、<br />2回とも曇りの日だったので、今度は晴れの日にぜひ<br />行きたいなと思っています。<br /><br />★★ 上海郵政総局について ★★<br /><br />四川路橋の北側に位置する郵便局。建物は1924年竣工。当時上海で有名だったイギリスのStewardson(思九生)洋行が設計を担当し、上海の余洪記が工事を請け負った。<br /><br />歴史<br />1912年、上海の郵政業務は中華郵政の時代に突入。1914年、中華郵政は万国郵政連盟のメンバーとなり、上海郵政総局が国際郵便互換局に指定され、国内最大の国際郵便輸出入センターとなった。すると、それまで使用されていた北京路の郵政総局では業務をこなしきれず、当時の中国政府は新しい郵政総局の建設を決定した。<br /><br />しかしながら、中国政府と上海郵務管理局郵務長だったイギリス人W.W.Ritchie、F.L.Smithの間で意見が対立し、建設先の決定が難航する。中国政府は上海北駅付近の華人居住区内に、W.W.RitchieとF.L.Smithは中国政府の意見に反対し、移転先決定は暗礁に乗り上げてしまった。<br /><br />1920年イギリス人C.H.ShieldsがF.L.Smithの担当していた上海郵務管理局の郵務長を引き継ぎ、郵政総局移転の総責任者となった。C.H.Shiledsは移転先を公共租界内に指定、その理由として、「公共租界の地価が比較的安価であること」と「新しい郵政総局が借用している埠頭が北駅から近いこと」を挙げ、最終的に中華政府が折れる形で、移転先が四川路橋北側に決定した。<br /><br />1922年12月建設工事がスタート、2年の歳月を経て、1924年11月竣工した。同年12月1日、上海郵務管理局は正式に北京路の旧建物から北蘇州路に移転、営業を開始した。<br /><br />上海郵政総局は新しい建物に移転してから、全国の郵政の重要拠点として、そして国内と国際郵政業務の発展に貢献してきた。現在は、郵政総局の建物は、営業所(四川路橋郵政支局)と博物館(上海郵政博物館)として使用されている。<br /><br />(*説明文は中国語のサイトを参考に、翻訳編集しました)<br /><br />★★ 上海郵政博物館 ★★<br />開放日:水、木、土、日<br />時間:9:00~17:00(入場は16:00まで)

上海★北外灘散歩2★空中花園がある!蘇州河の畔に佇む巨大な郵便局~上海郵政総局

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2010/09/25 - 2010/10/14

2823位(同エリア11703件中)

6

33

熱帯魚

熱帯魚さん

街歩きの途中、北蘇州路を歩いていたら、
巨大な古い建築を発見。
あまりの迫力に思わずため息…

なんとこれ、郵便局。
1924年に落成した歴史ある建物です。
現在も郵便局として使用されているほか、
上海郵政博物館として上海郵政の歴史の展示も
行っています。

散歩がてら、早速博物館に入ってみました。
博物館手前にあるホールでは現在も営業を行っており、
レトロな窓口が並ぶのを見ることが出来ます。
外灘からも近いこの場所に、こんなに大きくて静かで
レトロな郵便局があるなんて思ってもみませんでした。

あと驚きなのが、屋上が屋頂花園、つまり、
ルーフトップガーデンになっているんです!
ここからの眺めが素晴らしいです。
蘇州河や外灘、周囲の老建築を見渡すことが出来ます。
そしてここ、何がすごいってこの立地で入場料タダ♪

かなり気に入ったので2回も行ってしまったのですが、
2回とも曇りの日だったので、今度は晴れの日にぜひ
行きたいなと思っています。

★★ 上海郵政総局について ★★

四川路橋の北側に位置する郵便局。建物は1924年竣工。当時上海で有名だったイギリスのStewardson(思九生)洋行が設計を担当し、上海の余洪記が工事を請け負った。

歴史
1912年、上海の郵政業務は中華郵政の時代に突入。1914年、中華郵政は万国郵政連盟のメンバーとなり、上海郵政総局が国際郵便互換局に指定され、国内最大の国際郵便輸出入センターとなった。すると、それまで使用されていた北京路の郵政総局では業務をこなしきれず、当時の中国政府は新しい郵政総局の建設を決定した。

しかしながら、中国政府と上海郵務管理局郵務長だったイギリス人W.W.Ritchie、F.L.Smithの間で意見が対立し、建設先の決定が難航する。中国政府は上海北駅付近の華人居住区内に、W.W.RitchieとF.L.Smithは中国政府の意見に反対し、移転先決定は暗礁に乗り上げてしまった。

1920年イギリス人C.H.ShieldsがF.L.Smithの担当していた上海郵務管理局の郵務長を引き継ぎ、郵政総局移転の総責任者となった。C.H.Shiledsは移転先を公共租界内に指定、その理由として、「公共租界の地価が比較的安価であること」と「新しい郵政総局が借用している埠頭が北駅から近いこと」を挙げ、最終的に中華政府が折れる形で、移転先が四川路橋北側に決定した。

1922年12月建設工事がスタート、2年の歳月を経て、1924年11月竣工した。同年12月1日、上海郵務管理局は正式に北京路の旧建物から北蘇州路に移転、営業を開始した。

上海郵政総局は新しい建物に移転してから、全国の郵政の重要拠点として、そして国内と国際郵政業務の発展に貢献してきた。現在は、郵政総局の建物は、営業所(四川路橋郵政支局)と博物館(上海郵政博物館)として使用されている。

(*説明文は中国語のサイトを参考に、翻訳編集しました)

★★ 上海郵政博物館 ★★
開放日:水、木、土、日
時間:9:00~17:00(入場は16:00まで)

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
交通
4.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
旅行の手配内容
個別手配

PR

  • 四川路橋の上から撮影…リニアカーが沢山走っていたので、リニアカーと上海郵政総局を一緒に写してみました。

    四川路橋の上から撮影…リニアカーが沢山走っていたので、リニアカーと上海郵政総局を一緒に写してみました。

  • すごくないですか?この建物!!

    すごくないですか?この建物!!

  • そのまま四川路を北へ行くと、郵政博物館の入り口があります。

    そのまま四川路を北へ行くと、郵政博物館の入り口があります。

  • 入り口の横には何だかとても古そうな印刷物投函用ポストが。今はもう使われていないようでした。

    入り口の横には何だかとても古そうな印刷物投函用ポストが。今はもう使われていないようでした。

  • 博物館は2階にあるので、階段を上って2階へ。<br /><br />すると…

    博物館は2階にあるので、階段を上って2階へ。

    すると…

  • これはすごい〜<br /><br />今もこんなレトロな郵便局が営業を続けているということに感動しました。

    これはすごい〜

    今もこんなレトロな郵便局が営業を続けているということに感動しました。

  • 2階の扉の金具。

    2階の扉の金具。

  • 郵便局の営業カウンター。

    郵便局の営業カウンター。

  • 柄がちょっぴり中華チック?

    柄がちょっぴり中華チック?

  • 窓口はガラッガラ。

    窓口はガラッガラ。

  • チャイナドレスのお嬢さんが立っていてもサマになりそうな窓口。

    チャイナドレスのお嬢さんが立っていてもサマになりそうな窓口。

  • 2階の扉と多分私書箱。<br /><br />さてこの後、博物館へ。博物館では、郵政の歴史、現在の郵政の仕組みなどを紹介しています。そこは写真不可です。<br /><br />

    2階の扉と多分私書箱。

    さてこの後、博物館へ。博物館では、郵政の歴史、現在の郵政の仕組みなどを紹介しています。そこは写真不可です。

  • そこを抜けると、2階の開けた場所に出ます。1階は中庭。博物館の展示によると、以前この中庭から馬車が郵便配達・回収に出発していたそうです。

    そこを抜けると、2階の開けた場所に出ます。1階は中庭。博物館の展示によると、以前この中庭から馬車が郵便配達・回収に出発していたそうです。

  • 2階からエレベーターに乗って5階の屋上へ。<br /><br />ここが屋頂花園、つまりルーフトップガーデン♪

    2階からエレベーターに乗って5階の屋上へ。

    ここが屋頂花園、つまりルーフトップガーデン♪

  • 眺めが最高です!

    眺めが最高です!

  • 蘇州河沿いの建物が一望できます。こんな場所があったなんて…感動です。

    蘇州河沿いの建物が一望できます。こんな場所があったなんて…感動です。

  • さらに屋上にある時計塔も作りが凝っています。

    さらに屋上にある時計塔も作りが凝っています。

  • 屋上にある塔楼の両側(東と南)には2組の青銅像が載っています。どちらも文革時代の1966年に毀損しており、現在あるものは1999年に作られたレプリカです。<br /><br />南側の青銅像は、ギリシャ神話の人物をかたどったもの。中央は通信の神または商売の神と言われるヘルメス、左右は恋愛の神エロスとアフロディーテー。郵政事業が人の人の気持ちをつなぐものであることを表しています。

    屋上にある塔楼の両側(東と南)には2組の青銅像が載っています。どちらも文革時代の1966年に毀損しており、現在あるものは1999年に作られたレプリカです。

    南側の青銅像は、ギリシャ神話の人物をかたどったもの。中央は通信の神または商売の神と言われるヘルメス、左右は恋愛の神エロスとアフロディーテー。郵政事業が人の人の気持ちをつなぐものであることを表しています。

  • 東側の像はそれぞれ汽車の頭部分、飛行機、通信ケーブルを持っています。交通通信事業をあらわしたもの。

    東側の像はそれぞれ汽車の頭部分、飛行機、通信ケーブルを持っています。交通通信事業をあらわしたもの。

  • 空中花園にひょっこり出ていた出窓?屋根裏部屋?

    空中花園にひょっこり出ていた出窓?屋根裏部屋?

  • エレベーターで1階へ。中庭には郵政関係の交通が展示されています。<br /><br />こちらは1946年11月上海郵政総局が上海南京間の鉄路に設置した移動郵便列車の車両のレプリカです。

    エレベーターで1階へ。中庭には郵政関係の交通が展示されています。

    こちらは1946年11月上海郵政総局が上海南京間の鉄路に設置した移動郵便列車の車両のレプリカです。

  • ほかにも馬車のレプリカがありました。

    ほかにも馬車のレプリカがありました。

  • 中庭は広々としています。よく行事が行われるようです。1か月で2回行きましたが、2回とも別の行事の横断幕が掲げられていました。

    中庭は広々としています。よく行事が行われるようです。1か月で2回行きましたが、2回とも別の行事の横断幕が掲げられていました。

  • 何に使う階段でしょうか。

    何に使う階段でしょうか。

  • 建物の中庭に面した部分に、大清郵政局と書かれた扉があります。1899年に上海大清郵政局は上海郵政総局と名前が変更されました。この郵便局ができる前のことですので、この扉はレプリカでしょう。

    建物の中庭に面した部分に、大清郵政局と書かれた扉があります。1899年に上海大清郵政局は上海郵政総局と名前が変更されました。この郵便局ができる前のことですので、この扉はレプリカでしょう。

  • らせん階段。

    らせん階段。

  • 中庭のすぐ近くには、地下に続く滑り台のようなものが。当時は馬車などから郵便物をおろし、ここから郵便物をざざざーっと下ろして、地下で仕分けていたそうです。

    中庭のすぐ近くには、地下に続く滑り台のようなものが。当時は馬車などから郵便物をおろし、ここから郵便物をざざざーっと下ろして、地下で仕分けていたそうです。

  • 1回目に行った時は正面玄関から一番遠い出口から。多分四川路側の出口。

    1回目に行った時は正面玄関から一番遠い出口から。多分四川路側の出口。

  • 2回目に行った時は、こちらの蘇州路の出口から出ました。

    2回目に行った時は、こちらの蘇州路の出口から出ました。

  • 1回目に行った時の帰り道、建物の蘇州路側を撮りました。

    1回目に行った時の帰り道、建物の蘇州路側を撮りました。

  • 郵便局の前の掲示板の前では、新聞を見る人がちらほら。地方ではよく見ましたが、私が住む浦東では見かけたことのない風景です。<br /><br />おわり。

    郵便局の前の掲示板の前では、新聞を見る人がちらほら。地方ではよく見ましたが、私が住む浦東では見かけたことのない風景です。

    おわり。

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この旅行記へのコメント (6)

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  • たまりんさん 2011/02/17 19:31:59
    間違っちゃいました(>_<)
    丁寧なコメントを頂いたので返信のお返事を書いたら、
    前回のコメントの熱帯魚さんのコメントの下に入力されてしまいました。
    (>_<)まだ不慣れなもので・・・・・・
    よかったらそちらを読んでくださいね。

    熱帯魚

    熱帯魚さん からの返信 2011/02/18 16:03:50
    RE: 間違っちゃいました(>_<)
    たまりんさん

    どうもです!

    実は私もよくわかってないんですよ、
    掲示板の返信の仕方…
    いつも適当にやっていますので、
    余り気にしないで下さい。

    それでは!
  • たまりんさん 2011/02/16 19:52:23
    素敵すぎます (*^。^*)
    今日は遊びに来てくださってありがとうございました。
    熱帯魚さんのこの旅行記に感動です!!
    主人が郵便局に勤めており、イタリアに行った時も
    郵便局を探し回って写真を撮ったりしているので、私も
    郵便局には敏感になっております(@_@)
    それに来週、初めての上海・蘇州に行く予定です。
    いまからとっても楽しみにしています。
    この郵便局を見てみたいのですが、ツアーなので無理でしょうね(T_T)
    でも必ず見に行きたい場所です。
    素敵な場所を見つけていただきありがとうございました。

    熱帯魚

    熱帯魚さん からの返信 2011/02/16 23:53:42
    RE: 素敵すぎます (*^。^*)
    たまりんさん

    こんばんは。
    こちらこそコメント有難うございます。

    感動、なんてコメントいただいて、とてもうれしいです。
    そうなんですか、ご主人が郵便局で働いていらっしゃるんですね。
    郵便局はロマンがありますよね。
    今はインターネットもあるし携帯もあるし便利な時代になりましたが、
    それでも旅行に行くと旅行先の郵便局に出向いて家族にハガキを
    出すのが楽しみです。
    記念になりますし、なんといっても国によってはとても素敵な
    郵便局があって、ハガキを出すだけでも一種のエンターテイメントです。

    そうですか、来週上海・蘇州にいらっしゃるんですね。
    郵便局、時間があればぜひ行ってみて下さい。
    開いている時間が限られているので、もし開いていない時間でしたら
    建物を外から見るだけでもなかなか良いですよ。
    外灘からも近い(蘇州河を渡ったところにあり、外灘から白渡橋を
    渡るときにも見えます)ので、夜でもぜひ。

    それでは楽しい旅を!

    たまりん

    たまりんさん からの返信 2011/02/17 19:22:20
    ありがとうございます
    丁寧なお返事ありがとうございました(^o^)丿

    熱帯魚さんの旅行記を読むにつれ、上海のイメージが
    どんどん変わってきます。
    とっても素敵な場所なんでしょうね。
    来週遊びに行くのがますます楽しみになってきました。

    外灘も見学できるようなので、目を凝らして探してみます。
    また結果報告しま〜すね!!

    どこかで、熱帯魚さんとお会いできていれば最高なのですが・・・・・


    熱帯魚

    熱帯魚さん からの返信 2011/02/18 16:02:24
    RE: 素敵すぎます (*^。^*)
    たまりんさん

    こんにちは!
    お返事ありがとうございます。

    私自身も上海はまだまだ初心者なので、
    毎日新しい発見の連続です。
    歴史の本も読まなくちゃなあなんて思うんですが、
    面倒くさがりな性格で、全然ページが進みません。

    外灘はお天気がいい日は昼間に是非見に行ってみて下さい。
    夜はどんなお天気でも夜景が素敵に見えます。
    夜景もロマンチックでお勧めです。

    楽しい旅になるといいですね。
    必要とあれば私も参上しますよ…笑

    それでは〜

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