2012/09/01 - 2012/09/02
446位(同エリア2100件中)
紅い翼さん
【1泊2日の旅(1日目前半②)。京都大原の里を巡る旅②】
まだまだ続く京都・大原散策。
(前回の旅行記で)門跡寺院・三千院を満喫した後は、こちらも天台宗に関連する3つの寺院(宝泉院・勝林院・来迎院)を訪れてみました。
まず最初の宝泉院は、(この次に訪ねた)勝林院の塔頭で、客殿から眺める「額縁庭園」の季節ごとに趣を変える様はまさに絵画のようで、今回訪れたころは、樹齢約500年の「五葉の松」が夏の新緑に鮮やかに彩られていました。
また、勝林院と来迎院は、ともに平安時代に大成した「天台声明」の根本道場で、宝泉院のような賑わいはありませんが、修行の地にふさわしい簡素な中に重厚な存在感を醸し出す寺院でした。
大原はどこを切り取っても絵になりますね~。
〔旅の1日目前半②の行程〕
・宝泉院 ~ 勝林院 ~ (三千院の石垣) ~ 来迎院
〔旅の1日目前半①の旅行記~緑に彩られた門跡寺院・三千院へ~〕
・http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10716979/
〔旅の1日目後半の旅行記~(最後は)大原の里を横断し、建礼門院の御閑居・寂光院へ~〕
・http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10721270/
〔古都京都の四季をゆく・春編〕
・銀閣寺から哲学の道を歩き平安神宮へ
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10661369/
・桜咲きほこる嵐山渡月橋と天龍寺のしだれ桜
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10662752/
・春爛漫の嵯峨野古寺巡り(常寂光寺から大覚寺まで)
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10665086/
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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京都・大原を巡る旅も中盤戦に…。
天台宗五箇室門跡の1つである三千院を後にして、さらに歩を進めてゆきます♪
次に訪れることにしたのは、三千院(御殿門)の前を通る参道の奥にある「宝泉院」です。三千院 寺・神社・教会
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〔宝泉院〕
木々に包まれた玄関が見えてきました。
この「宝泉院」は、天台宗のお寺である「勝林院(この後に訪れますが)」の住職の僧坊として、平安時代からの歴史があるそうです。
拝観料を払い(800円(抹茶と和菓子付き))、さっそくお邪魔してみましょう。 -
柴色が美しい桔梗の花がお向かえです。
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もう季節は秋ですかね〜。
(旅行記のタイトルは「夏編」ですが…) -
こちらは浄土宗の開祖・法然上人の「衣掛け石」。
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建物へ入り、廊下を進んでゆくと…。
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紅い絨毯がひかれたお庭の見える客殿に。。。
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イチオシ
柱越しの空間を額絵に見立てた「額縁の庭園」。
とても趣がありますね〜。 -
絨毯の上に腰を落ち着けると、お寺の方がお抹茶と和菓子を持ってきてくれます。
しばしここから大原の里の風情を味わいましょう。。。 -
立ち去りがたいという意味である「盤桓園」と名付けられた庭園には、樹高11メートル・樹齢およそ500年といわれる「五葉の松」が、どっしりと根を張っています。
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(大原の寺院での風景①)
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(大原の寺院での風景②)
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「五葉の松」のおとなりは美しい竹林も。
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左右で異なる妙音を奏でる水琴窟。
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(大原の寺院での風景③)
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可愛らしいお土産品もたくさんありました。
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(大原の寺院での風景④)
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お庭の1つ1つが絵になります。
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(たしかに「立ち去りがたい」)お庭を後にして、もう一度表に出てきました。
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先ほどの「五葉の松」を外から見ると、本当に整った扇形をしてまね〜。
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(せっかくなので)別の角度からもう1回。
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そのとなりには「宝楽園」という庭園も観ることができます。
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先ほどの「盤桓園」とは趣向がちょっと異なり、さまざまな石組みや白砂を使って表現しているようですね。
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(大原の寺院での風景⑤)
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(大原の寺院での風景⑥)
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これで、小さいながらも凛とした美しさを持った「宝泉院」の参拝を終えます。。。
「額縁庭園」の眺め…季節ごとに表情を変えてゆく感じがして、また別の時期にも来てみたくなります。 -
〔勝林院〕
次に訪れたのは、宝泉院からもほど近い、天台宗の天台声明(仏を讃える歌謡や経を読む音律)の根本道場として1013年に創建された「勝林院」(拝観料300円)です。宝泉院 寺・神社・教会
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入口から(とても小さな)来迎橋を渡ってまず目に入るのは、左右を苔に覆われた小道の先の堂々たるご本堂。
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イチオシ
この勝林院の山号は魚山(中国仏教の声明聖地を魚山ということから名付けられた)といい、ご本尊は(もちろん)阿弥陀如来です。
勝林院 寺・神社・教会
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勝林院は、1186年に浄土宗の開祖・法然上人を招き、専修念仏について議論した「大原問答」が行われた所で、伝説では、その際本尊の阿弥陀如来が手から光明を放って念仏の衆生済度の証拠を示したといわれ、「証拠の阿弥陀」とも呼ばれているそうです。
勝林院 寺・神社・教会
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建物の中には、天井にまで届きそうなくらいに大きく、そして金色に輝くご本尊・阿弥陀如来坐像が鎮座されています。
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ご本堂から眺めてみると、境内を柔らかい光が包んでいます。。。
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境内の東側の坂を登った先にある「石造宝篋印塔」。
なにげなく置かれていますが、国の重要文化財に指定されています。 -
(大原の寺院での風景⑦)
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(観光客でいっぱいだった)三千院・宝泉院とは違って、まさに修行・論争のお寺にふさわしい閑静で質実な感じを受けました。。。
観光客もそれほど多くなく、ゆっくりと参拝できるお寺です。 -
三千院前の参道まで戻り、ちょっとここらで腹ごしらえを。。。
もう13:30くらいの時間でしたので、お店もあまり混んでいないようです。
すぐ目にとまったこちらの「京味匠 三千院の里」へ。 -
あまり深く考えず、この「三千院の里御膳」を選んでみました。
色とりどりのおかずがついていて、かなり満足満足(その分お腹もふくれますが…)。 -
イチオシ
〔三千院の石垣〕
(大原バス停から三千院まで歩いてきた)呂川沿いの道まで戻り、そこからさらに奥へ歩いてゆきます。
ちょうど道沿いには、三千院の朱色の朱雀門と凛々しい石垣が続いています☆三千院 寺・神社・教会
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(大原の寺院での風景⑧)
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比叡山の東側に位置する、坂本の街の「滋賀院門跡」の石垣も見事でしたが…。
(新緑薫る比叡山延暦寺をゆく【1】〜叡山の門前町坂本を巡る〜:http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10676888/) -
イチオシ
同じ天台宗門跡寺院の三千院も、山里の緑に彩られた雰囲気がいい感じですね〜。
三千院 寺・神社・教会
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さらに呂川沿いの道を登ってゆくと…。
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〔来迎院〕
木洩れ日の中に、目指す来迎院の山門が。
(それにしても、どのお寺も絵になりますね〜)来迎院 寺・神社・教会
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受付で拝観料(400円)を納め、ご本堂のある方へ境内を歩いてゆきます。
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この来迎院も(先ほど訪れた勝林院と同じく)魚山と称する天台宗の寺院で、元々は9世紀中頃に慈覚大師円仁が声明の修練道場として創建し、その後、平安時代末期(1109年)に聖応大師良忍が再興したそうです。
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イチオシ
こちらも緑に包まれた本堂。
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ご本堂の中には、ご本尊の薬師如来と阿弥陀如来・釈迦如来三尊がお祀りされています(それぞれ、国指定重要文化財)。
こちらの仏像も一見の価値ありです。 -
参拝順路にしたがい、本堂の東側から回り込んで、さらに奥へ進んでゆきます。
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(大原の寺院での風景⑨)
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境内に一番奥には、魚山流声明として天台声明を集大成した良忍上人の御廟があり、三重石塔(国指定重要文化財)が今も残されています。
勝林院・来迎院を訪れてみて、この地に残る天台声明の歴史に気づかされました。
この大原の里を巡る旅、もうそろそろラストスパートに入ります。。。
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