2012/04/14 - 2012/04/15
1400位(同エリア4469件中)
紅い翼さん
【旅の2日目後半。嵯峨野散策(所要約3時間半)】
2日目の午前中は渡月橋から天龍寺を観てきましたが、午後はこれから嵯峨野に点在する古寺をぷらぷらと散歩しながら訪れてみることに。
奥嵯峨野のお寺は、それぞれしっとりとした落ち着きを持つ境内に桜がアクセントを加えていて、この季節に訪れた醍醐味を感じることができました。
そして、鳥居本の重伝建地区の歴史ある街並みを歩き、最後は大覚寺の典雅な伽藍と美々しい桜を眺めてきました。
1泊2日の旅、春爛漫の京都を歩き、どうやらその魅力(魔力)に取り憑かれてしまったようです…。
〔旅の2日目後半の行程〕
・嵯峨野 竹林の道 ~ 常寂光寺 ~ 二尊院 ~ 祇王寺 ~ 嵯峨鳥居本重伝建保存地区 ~ あだし野 念仏寺 ~ 愛宕神社一之鳥居 ~ 大覚寺 ~ 大沢池 ~ JR嵯峨嵐山駅 ~ JR京都駅 ~ 東京
〔1日目の旅行記~銀閣寺から哲学の道を歩き平安神宮へ~〕
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10661369/
〔2日目前半の旅行記~桜咲きほこる嵐山渡月橋と天龍寺のしだれ桜~〕
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10662752/
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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〔嵯峨野 竹林の道〕
天龍寺で桜を堪能したところで、北門から外に出てきました。
さて次はどうしようかとしばし思案していたのですが、なんとすぐそばに清々しい竹林の道が通じているではないですか。。。
ついつい、引き寄せられるように歩を進めてしまいました。
(いつもの行き当たりばったりな性格がここでも…) -
イチオシ
天龍寺北門から大河内山荘のあたりまで、この竹林の道が続いています。
(個人的に竹林に包まれた道が好きで、見上げたときに清涼な緑の竹林から照らされる陽の感じがとてもよいです♪)天龍寺 寺・神社・教会
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伊豆の修禅寺にある「竹林の小径」も素敵でしたが、こちらもとてもいい感じです☆
(http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10604700/) -
トロッコ嵐山駅を越えたすぐのところにある小倉池のそばには、日本で唯一の「髪」をお護りする「御髪神社」が鎮座しています。
私はまだお詣りする必要はないようなので…先に進むことに。
池沿いの道をまっすぐ北へ歩いてゆきます。トロッコ嵐山駅 駅
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〔常寂光寺〕
ものの5分ほどで、平安時代に藤原定家の山荘である「時雨亭」があったと伝わる小倉山の中腹に佇む日蓮宗常寂光寺へ(拝観料400円)。常寂光寺 寺・神社・教会
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藁葺きの仁王門をとおり(ちょっと急な)石段を登ってゆくと…。
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イチオシ
京都市街を一望できる展望が!
桜と相まっていい眺めです。 -
こちらがご本堂で。
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さらに奥には1620年に建立された常寂光寺の多宝塔(国指定重要文化財)が。。。
常寂光寺 寺・神社・教会
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常寂光寺は、秋の紅葉シーズンの美しさも格別だそうです。
これも昔からでしょうかね。。。
「結びおきし 秋の嵯峨野の 庵より 床は草葉の 露となれつつ(藤原定家)」常寂光寺 寺・神社・教会
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見事な苔に覆われた坂道を下ってゆきます。
山裾に位置するためかとても緑が多く、また(比較的)静かでいいですね〜。 -
仁王門の手前にある桜の木の脇に、小さな休憩所があったので、ここでちょっと休息を…。
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〔二尊院〕
次に訪れたのは、常寂光寺から北に向かって歩いて5分ほどのところにある天台宗二尊院です。
こちらは、841年に嵯峨天皇の勅願によって創立されたと伝えられているお寺だそうです。 -
受付で拝観料(500円)を払って境内に入ると、まずは紅葉の名所で著名な「紅葉の馬場」がまっすぐ延びています。
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紅葉の名所も、今は桜に彩られていますね。
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ご本堂が見えてきました。。。
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ピンク色の花を咲かせた桜の木が!
苔に覆われたところに1本だけというのも趣があってよいですね〜。 -
とても綺麗な色をしています…。
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そろそろご本堂へ参拝しましょうか。
その名のとおり、釈迦如来と阿弥陀如来の二尊(ともに国指定重要文化財)をお祀りしています。 -
「二尊院」の額は後奈良天皇勅額だそうです。
天皇家や公家方との交流も盛んだったそうで、境内奥にはこれらの方々のお墓が今も残されています。 -
さて、次はどこへ行こうかな…と。
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もうそろそろ13:00を過ぎたころ。。。
朝からずっと歩いていたのでおなかも減ってきたということで、近くにあったお店で雑炊をいただきました♪
これで元気回復!
まだまだ行けますよ〜。 -
〔祇王寺〕
二尊院からさらに北西方向へ10分も歩くと、鬱蒼とした木々に覆われた中に祇王寺が見えてきます。
『平家物語』では、平清盛の寵愛を受けた白拍子の祇王らが出家したお寺として描かれています。 -
イチオシ
現在は大覚寺の塔頭ということで、両寺の共通拝観券(600円。通常なら800円)があったのでこちらを購入。
小さな入口から境内に入ってみると、一面に苔の庭が広がっています!大覚寺 寺・神社・教会
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今年の冬に訪れた奈良の「秋篠寺」の苔庭も見事でしたが、こちらも負けず劣らずいい感じです☆
(古都奈良散歩と伊賀街道から鈴鹿峠を越えてゆく【4】~西ノ京散歩②・「歴史の道」をゆき秋篠寺から西大寺へ編~:http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10650472/) -
ここまでになるにはどのくらいの年月が必要なのでしょうか…?
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今はまだ緑色の楓の葉ですが、秋の紅葉の祇王寺もとても風情があるそうです。。。
祇王寺 寺・神社・教会
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(当たり前といえば当たり前ですが)苔にもいろいろと種類があるんですね〜。
私にはぱっと見あまり違いが分かりませんが…。 -
この双葉葵の葉が、徳川家の紋所である三葉葵のデザインの基なのだそうです。
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緑の空間に黄色い花が1輪。。。
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庵内には、平清盛像と祇王たち4人の像も安置されていました。
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庵の脇奥には供養塔も。
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イチオシ
苔の上にたたずむねこ。
居心地がよいのか、こちらが近寄ってもまったく動きません…。 -
境内も広くなく派手なものは何もないですが、静かで趣がある空間がとても素敵なお寺でした。
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〔嵯峨鳥居本重伝建保存地区〕
祇王寺からまっすぐ北に5分ほど歩いてゆくと、やがて三又路にでます。
ここの東西にのびる愛宕街道の西側650メートルほどの地区(嵯峨鳥居本地区)は、1979年に国の重要伝統的建造物群保存地区(門前町)に指定されています。祇王寺 寺・神社・教会
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愛宕街道沿いには湯どうふ屋さんがけっこうありました。
(時間に余裕があれば入ってみたかったのですが…) -
町屋風の白壁の建物が続きます。
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かわいい民芸品のお店も。
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〔あだし野 念仏寺〕
しばらく重伝建地区を歩いてゆくと、やがて石段の道の先にお寺が見えてきます。
このあたり化野(あだしの)は古くから京都の葬地で、811年に空海上人がこの地に葬られた人々を追善するため如来寺を建立し、その後鎌倉時代に法然上人が念仏寺と改めたそうです。あだし野念仏寺 寺・神社・教会
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境内に入るとその真ん中に「西院の河原」が広がっています。
初めて入るとその(独特な)雰囲気にちょっと驚いてしまいます…。 -
この境内には、およそ8,000体の石仏・石塔が祀られているそうです。
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イチオシ
これまで華やかな桜ばかりでしたが、こちらで眺める桜はその儚さを一層高めさせる感じですね。。。
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ご本堂には、浄土宗のお寺なので阿弥陀仏座像がご本尊として祀られています。
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ご本堂の奥には、さきほど通ってきた「嵯峨野 竹林の道」にも劣らない、見事な竹の小径が続いています。
嵐山 竹林の小径 自然・景勝地
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歩いていてとても気持ちがいいです♪
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竹の小径を抜けた先には(写真では見きれませんが)六面体地蔵が。
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さくらとたぬき。
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(桜の絵をもう一枚)
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「誰とても 留まるべきかは あだし野の 草の葉ごとに すがる白露」
西行法師も命の儚さをこのように詠んだそうです…。 -
〔愛宕神社一之鳥居〕
あだしの念仏寺からさらに愛宕街道を西に向かって歩いてゆきます。
もうここまでくれば、重伝建地区を完走しなければ! -
街道沿いのとある民家のお庭。。。
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街道沿いにあった「京都市嵯峨鳥居本町並み保存館」にも、ちょっとお邪魔してきました。
そういえば、古い街なみが残る地区には、このような保存館がよくありますよね(基本なのでしょうか)。
(奈良町:http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10646119/、関宿:http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10654676/)京都市嵯峨鳥居本町並み保存館 美術館・博物館
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朱色の愛宕神社一之鳥居に到着!
(あだしの念仏寺からなら10分もかかりません)
(ここから愛宕神社に行くならさらに大変ですが)なんとか嵯峨野の奥地までやってきました。。。 -
鳥居のまわりにはかなりの年月を感じさせる藁葺きの建物が。
かなり渋いです…。 -
こういうところからも昔の雰囲気が感じられますね〜。
奥嵯峨野の散策はこのあたりで終わりにして、ここ愛宕神社一之鳥居から、一気に東へ向かってゆきます。
今日最後の目的地である大覚寺へGo!大覚寺 寺・神社・教会
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ずっとまっすぐに東へ歩き、バス停(大覚寺通)を越えて進むと、あとは大覚寺への案内版があるのでそれにしたがってゆくだけです。
(距離は2キロ弱、所要時間はおよそ25分くらいでしょうか)
道の途中には菜の花畑が。とてものどかな感じです…。大覚寺 寺・神社・教会
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〔大覚寺〕
今日そしてこの旅の最後に訪れたのは、876年に嵯峨天皇の離宮を改めた真言宗大覚寺派の大本山である大覚寺です。
さっそく式台玄関の脇から中へ入ってゆきます。大覚寺 寺・神社・教会
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玄関脇の見事な襖と生け花。
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宸殿からは唐門(勅使門)とその横にしだれ桜が見えます。
まずあのあたりを目標に進みましょう。 -
それにしても大覚寺の境内は広く、伽藍もたくさんありますね〜。
実は、(嵯峨野でゆっくりしすぎたためか)帰りの時間が迫っていて、ほとんど建物の中を見ることができませんでした…。大覚寺 寺・神社・教会
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こちらは御影堂からのぞいた石舞台とその奥の唐門(勅使門)。
一直線に並んでいます。。。 -
イチオシ
白州だとよけいに建物や木々が映えます☆
まさしく京都の風景です。 -
五大堂の前から庭に下りることができます。さっそくしだれ桜の方へ行ってみることに♪
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(大覚寺・大沢池の桜①)
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(大覚寺・大沢池の桜②)
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(大覚寺・大沢池の桜③)
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イチオシ
(大覚寺・大沢池の桜④)
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(大覚寺・大沢池の桜⑤)
ここのすぐ横から大沢池へ抜けられるようです。
大沢池へ行くともう伽藍の見学は時間的に無理ですが…。 -
〔大沢池〕
(今回の旅の目的は京都の桜を堪能することだ!)
と自分の中でいいわけをして大沢池へ来てしまいました。
それにしてもかなり広い。そして池全体を桜が囲んでいるようですね〜。大覚寺 寺・神社・教会
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イチオシ
(大覚寺・大沢池の桜⑥)
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(大覚寺・大沢池の桜⑦)
お…手こぎの花見船でしょうか。 -
(大覚寺・大沢池の桜⑧)
一度ゆっくり乗ってみたいですね~。 -
(大覚寺・大沢池の桜⑧)
さらに池のまわりを歩き、天神島まで行ったところでそろそろタイムアップに。 -
(大覚寺・大沢池の桜⑨)
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最後は嵐山をバックに。。。
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最後はちょっとかけ足になってしまいましたが、大覚寺の典雅な境内と大沢池の静かで美しい景色がとても気に入ってしまいました(よく時代劇の撮影場所となる理由もよく分かります)。
またもう一度ゆっくり来てみたいですね。 -
何とか時間までにJR京都駅までたどり着き、17:06発ののぞみ244号で帰路の途へ。
最後はビールと「季節限定 春らんまん」弁当で〆。
まさに春爛漫の京都の旅でした。。。京都駅 駅
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この旅行記へのコメント (2)
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- norisaさん 2012/05/08 06:02:51
- 素晴らしい対比!
- 紅い翼さん、
おはようございます。
いつもお世話になります。
今回の旅行記の色の対比が素晴らしいですね。
嵯峨野の竹林や苔の緑、そして薄桃色の桜。
これはあまり異国ではお目にかかれない日本の美の色ですね。
こーいうセッティングがあればいい絵がかけそうです!(腕がついていかないですが(笑))
ではまたよろしくおねがいいたします。
norisa
- 紅い翼さん からの返信 2012/05/11 01:31:25
- RE: 素晴らしい対比!
- norisaさま
いつもご訪問ありがとうございます。
> 嵯峨野の竹林や苔の緑、そして薄桃色の桜。
> これはあまり異国ではお目にかかれない日本の美の色ですね。
norisaさまのような感性の鋭い方からご指摘いただいて、再度写真を見てみると、確かにそのとおりで、スルーしていた鈍感な自分が恥ずかしい限りです…。
また、今回訪れた中でも、祇王寺のような苔庭の緑を嗜好するというのは、海外ではあまりないのかもしれませんね〜。
> こーいうセッティングがあればいい絵がかけそうです!(腕がついていかないですが(笑))
素敵な油絵拝見しました!
旅の心証をこのような形で残せるのは、絵心のある方の特権ですね。
これからもよろしくおねがいします。
紅い翼
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