2026/03/18 - 2026/03/19
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ノーーウォリーズさん
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2026年3月、憧れだったエベレストベースキャンプ&ゴーキョレイクのトレッキングへ出発します。このトレッキングコースは15日間で距離150㎞・標高5550mまで登ります。しかし荷物は殆どガイドに担いでもらえる、テント泊や自炊の必要がないと、世界でも最もお気楽なトレッキングです。
この旅行記では、トレッキング9日目のから10日目までの記録。このトレッキングでは最難関チョーラ峠 Cho La (標高 5,420m)を目指します。エベレストBCのメインルートから外れてエベレストとゴーキョの間の近道です。標高は5000mを越えて呼吸は苦しく氷河を登る場面もあり難易度は高いです。
チョーラ峠を降りると巨大な氷河が待っています。この氷河はモレーンの砂に覆われておりあまり見かけは綺麗ではありません。しかしその氷の塊は巨大です。2026年8月にネパール中国国境で発生した土石流は、多くの人には想像を超える大災害だったと思います。しかしネパールの5000m地点には巨大な氷河が横たわっているのが見られます。巨大氷塊がもし一気に流出したらとんでもない土石流に、、それが現実(この場所ではありませんが)となってしまいます。この当時は全く意識していなかったですが、今になって恐怖を感じます。まあ8月のネパールは雨期のオフシーズンでエベレスト周辺の観光客はごく僅かですが、山を越えたチベット側のカイラス巡礼はベストシーズンで、多くの観光客・巡礼者が巻き込まれてしまいました。私の2017年のカイラス旅行記は、この日からアクセスが急増しています。
関連旅行記:
チベット大横断4 神が君臨する山・カイラス巡礼
https://4travel.jp/travelogue/11271162
カナディアンロッキーで消滅危機の氷河を歩く
https://4travel.jp/travelogue/11765455
- 旅行の満足度
- 4.5
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エベレストベースキャンプ&ゴーキョレイクのトレッキングマップ。赤丸の部分がこの4回目の旅行記の範囲(9日目から10日目まで)です。難関のチョーラ峠を越えてエベレストBCからゴーキョへの近道です。
トレッキング全日程:
1.ルクラ Lukla (2,860m)
2.パグディン Phakding (2,610m)
3.4.ナムチェバザール Namche Bazar (3,440m)
ホテルエベレストビュー Hotel Everest View (3,880m)
5.タンボチェ Tangboche (3,860m)
6.7.ディンボチェ Dingboche (4,410m)
チュクン Chukhung (4,730m)
8.ロブチェ Lobuche (4,940m)
エベレストB.C. Everest Basecamp (5,364m)
9.ゴラクシェプ Gorakshep (5,164m)
カラパタール Kalapathar (5,550m)
10.ゾングラ Zhong La (4,940m)
チョーラ Cho La (5,420m)
11.ゴーキョ Gokyo (4,750m)
ゴーキョリ Gokyo Ri (5,357m)
12.ドーレ Dole (4,040m)
13.ナムチェバザール Namche Bazar (3,440m)
14.15.16.ルクラ Lukla (2,860m) -
9日目、ゴラクシェプ Gorakshepを出発。なお今朝5時に予定していたカラパタールでサンライズはキャンセル。昨日見たエベレストのサンセットで満足したので。昨日のイギリス人はEBC単純往復で、私はチョーラ峠を越えてゴーキョへ向かうので、ここでお別れ。
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ロブチェ Lobucheで早めのランチを取ります。この先に人の住む集落は少ないです。
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ここがチョーラ峠 Cho La (5,420m)への分岐点。左がディンボチェなどのメインルート、右がチョーラ峠へ向かいます。私のガイドはチョーラ峠は膝上まで積雪して通れないと何回も言っていますが、何とか説得してチョーラ峠へ向かうことになります。私のガイドは行きたくない様です。
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凍結したチョーラ湖。
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アラカム・ツェの絶壁。どこから見てもヒマラヤの山は素晴らしい。
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はるか奥に氷河が見えてその上がチョーラ峠です。
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ゾングラ Zhong La (標高 4,940m)の村に到着。ロッジが数件あるだけの小さな集落。チョーラ峠へ登る登山者の為にあるのでしょう。
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この晩宿泊したロッジにはゲストが僅か3名のみです。今までエベレストのメインルート沿いでは何十人と一緒だったので少し寂しい感じもします。しかしストーブを早めにつけてくれて気前が良い。
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10日目の朝6時半、オージーとそのガイドと一緒に登ることにして4人でゾングラを出発します。
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最初は緩やかな登りが続きます。
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急坂を登って振り返ります。標高5000mなので、この程度の登りでもきついです。もう10日目なので高山病の心配はありませんが。
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いよいよ氷河地帯に入ります。積雪はそれ程でもなく、ガイドが言っていた膝上ラッセルは嘘でした。ここ数日の夕方は雪降りましたが大雪ではなかったです。3月に大雪になったらもちろん通れない場合もあります。
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氷河上には既に足跡が着いていたのでそれに沿って歩きます。クレバスは見えなかったですが、雪に埋もれて隠れているかもしれません。チェーンスパイクをブーツに装着します。
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あの山のサドル部分がチョーラ峠です。
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氷河を振り返って見ます。踏み跡に沿えばクレバスの危険はありません。
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最後にロープを使う急斜面もありますが、ごく短い一部です。思ったほどの難所ではなく。
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チョーラ峠 Cho La (標高 5,420m)に到着。これは東側の絶景、下に氷河があります。エベレストはここから見えません。
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チョーラ峠 Cho La (標高 5,420m)の西側は大きく展望が開けて、ゴーキョ側が良く見えます。チベットの旗が舞っています。
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チョーラ峠を下ります。日陰で凍結しており、降りる方が難しい。私のガイドはもうひとりのガイドに片方のチェーンスパイクを貸しており、片足にしか着けていません。もう一人のガイドはスパイクなしで登る予定だったのか。。
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チョーラ峠の西側はかなりの急斜面が続きます。西のゴーキョ側から出発だとかなりきつそうです。
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チョーラ峠を降りて振り返って見ます。
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登り降りが連続して、地味に体力を消耗します。
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そして下りが延々と続きます。
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ドラグナグ Dragnag(標高 4,700m)のロッジに着いて11時半にランチです。殆ど登山客も来ないこんな所にも集落とは。
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そして最大の難関、2つ目の氷河越えを迎えます。このンゴズンパ氷河 Ngozumpa Glacierはネパールで最大級の大きさ。氷河というより砂山や工事現場に見えますが、大きな氷の表面に砂(モレーン)が乗っているのです。ンゴズンパ氷河は長さ数キロ幅1キロ高さ100mもある巨大な氷の塊です。
もしこの巨大な氷塊が何らかの力で上流から押し出されたら。。下流はものすごい土石流となるのでしょう。それが2026年8月にネパール中国の国境(この場所ではないです)で現実に起きてしまいました。信じられないです。 -
氷河越えです。近くで見ると砂に覆われて崩れやすい路面です。浮石が多く慎重に歩きます。
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真っ白な氷河湖。一部で氷が露出しており、これが氷河というのが分かります。
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前を歩く2人組が、慎重にゆっくり降りているのが見えます。
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これがその危険箇所。ガイドが歩いているのは崖ぎりぎりで少しでも踏み外せば氷河湖まで転落してしまいます。写真左側は氷が露出していますが崖ぎりぎりではないです。もうスパイクは仕舞ってしまいましたが、左の氷の上を降りることにします。予想通り転びましたが、ガイドが体張って止めてくれます。
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他にも崩れやすかったり滑りやすい場所が幾つもあり、もう今日は長く歩いて膝の支えも弱くなっているので要注意です。
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氷河を越えると今度は山越え。最後の力で登ります。この斜面は氷河上ではなく、下の砂の部分が氷河です。
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山を登るとゴーキョレイクが現れます。エメラルドグリーンで有名な湖ですが3月はまだ凍結していて寒々しい。
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ゴーキョの集落(標高 4,750m)に着いたのが14時半です。本日は1日8時間15㎞も歩き、氷河渡りの危険もあり最も過酷な日でした。
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ロッジの室内、外の景色はグリーンランドを思い出します。
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ストーブの周りにゲストとガイドが集まります。この日は中国人の団体と一緒で、今までのロッジとは違って騒がしい感じ。なおゴーキョでNcellの携帯電波は入りません、Wifiは2000ルピー。
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11日目の早朝、この日はゴーキョピーク(標高 5,330m)に登ります。天気は最高で、湖も透き通っています。
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ゴーキョの集落と凍結した湖、その上に巨大な氷河が見えます。左上は昨日越えたチョーラ峠です。
ゴーキョ集落は山に囲まれており、もし氷河が崩れても土石流から安全な場所にあるかと思いますが。ただし下流のナムチェバザールより下は川沿いを歩く区間もあり、土石流来て逃げられるかは運だけです。 -
左側の山の後ろに少し見えるのがエベレスト山、もっと登ればエベレストがもう少し高く見えるのですが、もう十分で満足です。ネパール側からエベレストは山頂の僅かしか見えません。チベット側からの方がエベレストは雄大に見えます。
チベット大横断2、エベレスト・宇宙のすぐ近くまで迫る峰
https://4travel.jp/travelogue/11260082 -
ゴーキョピークの半分位標高5000m辺りで引き返します。眼下にはゴーキョの集落。
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BBQするためにヘリコプターでゴーキョへ来る人達もいます。
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ゴーキョから一番よく見えるのがチョー・オユーの山(標高 8,201m)です。ゴーキョの集落に戻り、下山を開始します。
長かった15日間のトレッキングも終わりに近づいています。ここまで朝は毎日晴れて最高の日が続きました。しかし山の神様はそう簡単には帰してくれず、最後まで何が起きるか分かりません。
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