2026/06/12 - 2026/06/13
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mom Kさん
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出合ったのは三年前の夏。ホントに出逢ったとしか言いようがない雨竜。札幌泊を避けたいという理由だけで探した地、探した宿だった。
去る日、自分に約束した。「戻ってくる」と。お宿にもMさんにも“豆電球”さんにも言えてはいない。それは、もし来なかったらガッカリさせるし、期待されていなくても、「来ると言いながら来なかったヒト」にはなりたくない。それに再び会えた日の彼らの喜びこそ見たかった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 船 レンタカー JRローカル 徒歩 Peach
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滝川でレンタカーを借りた。三年前は、滝川駅からバスに乗り、雨竜バス停で、オーナー重久氏に迎えていただいた。雨竜までどれほどの時間がかかるかは知らない。
道の駅「田園の里うりゅう」を目指した。それは何はともあれUFOキャッチャーがしたいから。”ゆきふるさと”さんのお薦めで、美味しいお米を手に入れ、味をしめていた。人生初UFOキャッチャーの私でもお米がつかめたんだから。
昨今のお米騒動でも機械はあるのだろうか。少し心配だった。していた。さすが雨竜と妙な感心の仕方と自分でも。
ドキドキ。100円玉を投入。一回目手ごたえ感じながら、お米パックは気を持たせて落ちた。二回目、お隣のUFOキャッチャーにチャレンジ。なんと二つも掴んだと思ったら、穴に入る直前一つが落下。道の駅 田園の里うりゅう 道の駅
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それでも私、できた。ああ、嬉しい。このパックと量がいいの。再会第一号。
前はここから歩いて行った「豆電球」さんは、昨年12月でお止めになったと、出発直前に確かめて知った。落胆大きい。建物の前で車を止め、看板もそのままを眺めた。
若いご夫婦が続けることを申し出てくれたとは知っていたが、私はマダムにお会いしたかった。道の駅 田園の里うりゅう 道の駅
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前回、道の駅にお迎えの帰途、女将さんに案内してもらった雨竜開拓農場もゆっくり一人で訪れたかった。
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復元建物も周りも手入れが行き届き、遊具のような物もなく、周りの見事な水田を見渡し、清々しく当時に思いを馳せられる。
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中学卒業記念植樹がされていた。学年ごとの三つの札を順に眺めて、一人一人の名を読む。
あとで重久さんに尋ねたら、児童の数が激減しているそうだ。 -
道の駅の大看板で、とほ宿”ゆき ふる さと”の場所も分かり、ホッとする。
開拓農場跡の近くに“いきいき館”と言う温泉もあると知った。
行ってみたら、とても立派で、名前からしても町民だけのその種の公共施設かと勘違いする雰囲気。人の出入りもない。玄関には受付のようなところもない。ようやく年配の女性が出て来られたので、「よそから来た者ですが、入浴できますか。」と訊ねた。「出来ますよ。」とにっこりされて、私たちは少し安く利用できるのですと。
それでも400円と言う破格の金額で、とても広くてきれいな浴場でゆっくり温まることができた。休憩できるところも広いのに誰の利用者もみなかった。ポツンポツンと年配町民が入館されるだけ。目立つこと甚だしい私。なんだか肩身が狭い。 -
ガソリンスタンドで借りた軽自動車は、カーナビはない。道の駅の看板地図を念頭に大体の方向で、ゆっくり進む。
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比較的新しい洋風の建売住宅的な一塊の一画を過ぎると全てこの風景。
すかーんと心広がる。
見覚えのある道を見つけた。Mさんのおうちへの道も記憶のとおりだった。
車で前までいってみたが、大きな物置の前で作業するMさんは、見かけなかった。引退して、ここは息子さんのおうちで、ご本人宅は町の方とは知っている。“ゆき ふる さと” さん情報。 -
6時に着いた。
以前と同じ部屋の反対側ベッドも嬉しい。戻って来れた。汗を流して、身体はすっきり。お腹はペコペコ。
完璧な状態で「やまとしずく」を迎えられる。
身支度と少しお化粧で整え、呼んでくれる声を待った。 -
今夜は、“日本酒の会”
地元の日本酒の好きな方たちが集まって、不定期に開かれている会と事前に聞いていた。
地元の食材のご馳走と、利き酒師の重久さんの披露してくれるお酒を楽しむ夕べ。
知らずに選んだ今回の旅の日程にこの幸運。 -
これこれ。会いたかった。
あの時、私は「ごはんとお酒を一緒に楽しむ人間なんです。」と少し恥ずかしい気持ちでお茶碗の雨竜米を食べていた。すると、重久さんは、「お酒は、お米でできているので、ホントは合うはずなんです。」ときっぱり言ってくださった。「そうですよね。そうですよね。」と私。味方になってくれた思いがして嬉しかった。 -
三番目に、重久さんが「○○さんのお気に入りです。」と皆さんに披露。
お気に入りのと言っても、あの時はこれを選んで出してくださったのは重久さん。
驚いたのなんの。こんなお酒があるんだと。ずうっと昔、京都の忘れもしない割烹で出合った“立山”以来の衝撃。
こんなことを言うと、とても?兵衛みたいだけど、全然。たまにご馳走を見て飲みたくなった時の一杯派。
“やまとしずく”のラベルも忘れられなかった。
舌も覚えていた。私は、このお酒の味は“美しい”と思った。もう一度会いたかったです。ここで。
重久さんのお酒のお話も素晴らしく、酒造家の方や“お酒の出自”と言う言い方がふさわしい内容でした。 -
Mさんから届いたという鹿肉。歯ごたえが牛肉よりあり、お味は近い。
日本酒通のみなさんはどのお酒も堪能される。ご自分の味わいを披露される。そのお話とともに、紅一点の遠来の者を温かくもてなしてくださった。
素晴らしい夜。 -
北の大地の夜明けは、早い。
今、4時50分。
ウッドデッキはなくなっていた。3年前も凍ったために木材が割れたと言われていた。 -
この見渡す限りの水田。人の手がすべてで、その営みがつないできた姿。
人間ってすごいなあと思う。
行こう。Mさん家族が最初に入植した山の中に。
エンジンをかけた。 -
この時期に来たかった。
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用水路の流れは速く、水は透明に近い。山との境目。小さな橋を見つける。
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雨竜川を渡り、山の中を目指してみる。
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町の一番大きい道路の看板で見た、雨竜湿原がある方向。
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土の道に入る。一度後ろから軽トラックがやってきただけで、ずっと私の車だけ。
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ずいぶん奥まで入ってきた感じがする。田を見なくなる。
狭くなる。 -
ここで道は真っすぐと右へとに分かれ、急に狭くなる。戻ることにする。6時4分。
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沢も見えないのに、水が流れている。地面もずうっとしっとり。
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山の中の田園地帯。
Mさんのご両親の入植はやや遅く、山の中に入らざるを得なかったと聞いた記憶。 -
廃校になった小学校 まだまだ使えるような美しい姿
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原野を開いて最近まで集落が存在していたという証
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地面が温まってきたのかな。靄が上がっていく。今日はよいお天気になりそう。
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ここがかつて灌木の生い茂る原野だった。今も集落からは近くない。周りと遮られているような土地。
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やっと森から出るようなところにある建物。雨竜川を渡って、田園地帯に戻る。
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7時前に戻って、荷物の支度を済ませた。朝食の時間を待っていると、下から「Mさんが来られましたよう。」と声がして、驚いた。
きっと重久さんが知らせてくださったのだ。そんなことは一言もおっしゃっていなかったのに。
私はお顔はほとんど覚えていなくて、お話はよく覚えていた。それほど楽しく興味深い内容だったから。
♂「なんで名前知ってるの。」「重久さんにあのときの朝のお散歩を報告したからです。」と応えた。そして、覚えていることを話したら、とても感心してくれた。
狩猟免許も持っていると言われ、なんでもされるスーパーマンのような人だ。
熊騒ぎの今の日本。その原因と熊の変化も読んでいた。フィールドワークの術を持っている人。昨夜の町の面々もMさんの実力をご存じだった。
最後に手の写真を撮らせてもらった。今日は何か公的なお仕事とか。出勤されていった。
7時41分ゆき ふる さと 宿・ホテル
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朝食は、ご飯。雨竜の真骨頂。
あら、お土産ですと手渡したのに、添えて下さってる鰊の味噌和え。
小樽中央市場店頭で、雨竜に翌日持っていけるか思案する私に保冷剤を重ねて新聞紙で包み、今夜このまま冷蔵庫に入れれば大丈夫と持たせてくれた若い女将さん。
アスパラガスもサニーレタスも自家製。さっき採りたて。
お味噌は上品な香りで初めての美味。尋ねたら、キッチンからそのパックを持ってきてくれました。JA辺りに売られているはずと。「探します!」と元気よく私は返事をした。ゆき ふる さと 宿・ホテル
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この旅行記へのコメント (1)
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- エフサさん 2026/07/14 08:46:41
- 異彩を放つ名作
- mom Kさんの旅行記は旅エッセイの域を超えて、もはや立派な文学作品ですね~ その文才に憧れます。
mom Kさんがユーホーキャッチャー!?
かと思ったら今度は僻地の山奥へ!
二度びっくり❣️
一体どこへ行ったのだろう? と思いながら『ポツンと一軒家』の捜索隊になった気持ちで衛生写真で探し回る。
でも見つからない。ストリートビューも及ばない山奥。
そしてとうとう見つけた。ここで間違いない。
https://maps.app.goo.gl/drNVqiYNpXdaewuG8?g_st=ic
すごい行動力! びっくりしました。
↓他の方のブログも見つけました。
http://knaruse.blog94.fc2.com/blog-entry-79.html
『豆電球』は地元のTVでも特集が組まれました。旧オーナーから若手に引継がれるまでの一連の様子が紹介されていました。
https://mamedenkyu.com/
熊に遭わなくてホッとしました。
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