2026/06/10 - 2026/06/10
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nanochanさん
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静岡県立美術館には、興味を惹かれたり、招待券をいただいたりした展覧会を見に、年に1~2回ほど訪れています。今回、開館40周年を記念して、ポール・ゴーキャンや伊藤若冲、横山大観、草間彌生など美術館が厳選した作品が鑑賞できるということで、しっかりお金を払って見に行きました。はっきり言って、芸術的センスのない自分ですが、直に自分の目で「本物」見ると感動が湧いてきます。やっぱり「本物」は、すごい!!
この展覧会では、作品ごとに ①写真撮影不可 ②写真撮影可 ③写真撮影可SNS掲載不可 となっていて、フラッシュなしなら「撮影可」という作品がかなりありました。ここに載せたのは「撮影可」の作品です。草間彌生の作品は、皆さんにも紹介したいところですが「SNS掲載不可」なのでここには載せません。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
1<静岡県立美術館>
静岡県立美術館は、県議会100年を記念として、1986年に日本平の山麓に開館しました。1994年には、「地獄の門」や「考える人」で有名なオーギュスト・ロダンの作品を集めた「ロダン館」がオープンしました。静岡県立美術館 美術館・博物館
-
2<開かれた美術館>
この美術館は「開かれた美術館」を標榜し、収蔵品展や特別展、講演会、講座、シンポジウム、コンサートなどを積極的に開催しています。今回、まさに「ひらく」と題して、40周年にふさわしい展覧会が開かれました。 -
3<「空気の人」>
エントランスを入ると、巨大な透明な像が横たわっていました。これは、5月16日のワークショップで制作された「空気の人」。作者は、浜松市出身の鈴木康広氏。全国でワークショップや展示が行われているそうです。 -
4<第3室「風景を集める」3-1>
カミーユ・ピサロ「ライ麦畑、グラット=コックの丘、ポントワーズ」(1877年)
パリの北西郊外に位置するポントワーズは、ピサロのお気に入りの場所で、農村の風景や人物を多く描きました。 -
5<第3室「風景を集める」3-3>
クロード・ロラン「笛を吹く人物のいる牧歌的風景」(1630年代後半)
ロランは、フランス生まれの風景画家。のんびりとした牧歌的風景画や海港画をよく描きました。夕焼け空が美しい。 -
6<第3室「風景を集める」3-5>
モーリス・ド・ヴラマンク「小麦畑と赤い屋根の家」(1905年)
ぱっと見、ゴッホの作品かと思いますね。ヴラマンクは、ほとんど独学で絵画を学びました。彼がアトリエを構えたシャトゥーの街には、このような赤い屋根の家並みが見られたそうです。 -
7<第3室「風景を集める」3-8>
ポール・ゴーギャン「家畜番の少女」(1889年)
ゴーギャンがタヒチへ渡る前、フランス北西部のブルターニュ地方で制作した作品です。そういえば、明るい色遣いや牧歌的雰囲気は彼らしい。 -
8<第3室「風景を集める」3-9>
クロード・モネ「ルーアンのセーヌ川」(1872年)
普仏戦争から帰国したモネが、セーヌ川流域の港で荷下ろしの様子を描いた作品です。明るい色調が、当時の活気ある港町の雰囲気を表現しています。 -
9<第3室「風景を集める」3-10>
サルヴァトール・ローザ「川のある山岳風景」(1650年代後半)
荒々しい岩山や急流、へし折れた枝、遠くに見える険しい山、風に流されゆく雲など、この先の行程の困難さが示唆される絵です。 -
10<第4室 絵画を立体的に観る 4-1>
伊藤若冲 「樹花鳥獣図屏風」(18 世紀後半)
伊藤若冲の傑作の一つ「樹花鳥獣図屏風」。県立美術館が所蔵していたなんてびっくりしました。今回、一番見たかった作品です。 -
11<枡目描きとは?>
枡目描きとは、画面を約1cm四方の無数の格子状に分割し、その升目ひとつひとつに異なる色を塗り分けることで、全体として動物や植物の姿を表現する日本画の技法で、江戸時代の絵師、伊藤若冲が考案したとされています。考えただけでも面倒くさそう。 -
12<「樹花鳥獣図屏風」右隻>
屏風の右側(右隻)は、「獣尽くし」の作品。巨大な白象を中央に配し、その周りを獅子や麒麟、虎、猿などの実在の動物と空想上の霊獣が取り囲んでいます。そして、周囲には草花が咲き乱れる水辺の風景。 -
13<「樹花鳥獣図屏風」左隻>
一方、左側(左隻)は、鳥ばかりが描かれた「鳥尽くし」の作品。巨大な鳳凰を中央に配し、その周りをクジャクや七面鳥、キンケイ、キジなどの実在・空想を問わず色鮮やかな鳥たちが取り囲んでいます。そして、背後は、右隻と同じく水辺の風景。 -
イチオシ
14<白象>
右隻というか「樹花鳥獣図屏風」の主人公は、何といってもこの白象でしょう。真っ先に目が行くし、本物の象と似ているようで似ていない姿、また真正面から描くという若冲の発想に驚かされます。 -
15<狂気の沙汰>
白象といっても、よく見ると一枡ごとに「白色」と「凹凸」が異なることが分かります。顔部分だけでも約50×約40=2000枡。絵画全体で一体何枡あるのでしょう。もはや、狂気の沙汰。 -
16<左隻の主人公>
左隻の主人公は、「鳳凰」ですが、自分が目を奪われたのは「鶏」。若冲は、とても鶏の絵を描くことを好みました。この鶏も、鳳凰に負けない存在感を放っているように感じました。 -
17<枡目描きの研究>
2025年にTOPPAN株式会社の協力で行われた三次元計測により、「樹花鳥獣図屏風」の「枡目描き」では、方眼内の絵具が盛り上げられたり、絵具に高低差がつけられたりしていることが明らかになりました。例えば、左隻の左上の紅白のオウム?は、全く異なる描かれ方をしていることが分かります。 -
18<デジタル復元>
「樹花鳥獣図屏風」の反対側には、「釈迦十六羅漢図屏風」のレプリカが提示されています。本物は大阪にあったのですが、残念ながら戦災で失われました。幸い、当時の白黒の図版が残っていて、それをTOPPAN株式会社が最新の技術で復元をしました。テレビでも時々宣伝を見ますが、すごい技術をもった会社ですね。 -
19<枡目描き>
画面上だと、「樹花鳥獣図屏風」と同様、立体彩色の枡目描きに見えますが、実際には平面です。
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20<第5室 絵画を立体的に観る 5-7>
第5室は、近世から近代にかけて活躍した画家の「富士山」の絵が並びます。これは、狩野探幽の「富士山図」 寛文7(1667)年
日本平から望む富士山。左には興津の清見寺、右には美保の松原。 -
21<第5室 絵画を立体的に観る 5-9>
横山大観 「不二霊峰」(昭和5-14年頃)※作品名が違っているかも
大観は、生涯で1500点以上の富士の絵を描き続けたそうです。その理由は三つ。一つ目は、富山の立山に登った時に、雲海に浮かぶ富士山の壮大さに心を打たれたから。 -
22<第5室 絵画を立体的に観る 5-10>
横山大観 「日出処日本」(昭和15年)※作品名が違っているかも
二つ目は、西洋化が進む中で、日本独自の美や精神を世界に発しなければと考え、その象徴として富士山を選んだから。 -
23<第5室 絵画を立体的に観る 5-11>
横山大観 「富士山」(昭和25-30年頃)
三つ目は、富士山に自分自身の理想や心象、人間性などを投影し、富士山を描くことをライフワークとしたから。
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24<第5室 絵画を立体的に観る 5-12>
横山大観 「群青富士」(大正6-7年頃)
左右隻の六曲一双の屏風作品。右隻は、金泥をバックに湧き立つ白雲からそそり立つ群青の富士の雄大さ。左隻は、緑青で繁茂する自然の逞しさを表現。大観の数ある作品の中でも名品の一つ。 -
イチオシ
25<「群青富士」ズーム>
大胆にディフォルメされた少し雪の残る初夏の富士山です。
若い頃、あの頂きに三度登ったことを懐かしく思い出しました。 -
26<「地獄の門」>
静岡県立美術館の目玉ともいえるのが「ロダン館」。オーギュスト・ロダンの作品が常時32点展示されています。その中でもイチオシは、世界に7体しかない貴重な「地獄の門」。この作品のテーマは、イタリアの詩人ダンテの「神曲(地獄篇)」です。 -
27<「三つの影」と「考える人」>
門の上で下を指さしている3人の男性像は、「三つの影」と呼ばれます。首を深く曲げ、それぞれの左腕を集めて下方を指さすことで、門を訪れる者に地獄の恐怖や絶望を予感させます。そして、すぐ下には、地獄に墜ちていく罪人たちを上からじっと見つめる「ダンテ」の姿。 -
28<「考える人」>
1888年に、ロダンはこのダンテ像を門から独立させ、「詩人」という名で公開。その後、緊張した肉体と深く思索する姿が人間の感情や苦悩を体現する傑作として、「考える人」と名を変え世界に知れ渡りました。
フランス政府の許可を得て鋳造された本物の「考える人」は、日本では、東京・静岡・名古屋・京都に4体が存在します。 -
29<「フギット・アモール」(逃れゆく愛)>
ロダン館で唯一の大理石彫刻が「フギット・アモール」。背中合わせの男女が抱き合うようにしながらも離ればなれになっていく姿を描き、永遠に結ばれない悲しみを表現しています。自分のお気に入りの作品。
「好日旅行2026 静岡駿河区への旅 part1『県立美術館 開館40周年展』」は以上です。最後までごらんいただき、ありがとうございました。次回は、パート2として、同日に訪れた「タミヤ博物館」の訪問記をアップする予定です。
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