2026/02/20 - 2026/02/27
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pedaruさん
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各部屋に備え付けの救命胴衣を身に着けて下さい。と添乗員からお話がありました。棚の奥から引っ張り出したのは、薄汚れたオレンジ色のベストでした。
しかも胴部にあたる部分の紐が根元から取れており、肩からブラブラして下がっています、秋を過ぎようとしている季節外れの風鈴のようではありませんか?
こうとわかっていれば、添乗員に言って、新しいのに取り替えてもらえば良かった、などと船に乗る段になって、いろいろ考えていました。
万一船が転覆するようなことがあったら、紐が取れたところを必死に手でおさえ、何とか助かろうと醜くもがくにちがいありません。
アガサクリスティーの小説のように「ナイルに死す」なんて気取っていられないだろうな。こうなったらエジプトの神々に祈るしかありません。
船が澄んだナイル川の水面を滑るように動き出し、美しい島々の先に、ナイルの真珠と言われるフィラエ島が現れたころには、端正な姿を朝の光に佇む
イシス神殿を目にして、転覆だの、救命胴衣だのの憂いは霧のように消えて
いました。
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 観光バス 船 飛行機
- 航空会社
- カタール航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- エイチ・アイ・エス
-
乗船場では救命胴衣を点検してください、とガイドが上手な日本語で叫んでいます。
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観光客にまじって猫も島に渡りたいな、なんて思って順番を待っているようでした。
でも、救命胴衣のサイズが合わないので、乗船はだめかな?などとがっかりしている様子が見て取れました。 -
静かな猫の動きに比べて、落ち着きのない元気な犬たちがいました。
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皆さんキチンと救命胴衣を身に着けて、余裕の表情で乗っております。
遺跡を訪れるのに、バスでいったり、馬車を利用したり、こんどは船に乗っていきます。
楽しい思い出になる様に、旅行会社はいろいろ工夫を凝らしてくださっているのですね。 -
いよいよ船は港を放れました。船に乗るときのこの高揚感はたまりません。このさき
素敵な出来事が待っている気がするのです。
岸近くにはたくさんの観光船が並んでいます。 -
大きな観光船がきました。船は一仕事おえた、というような気分がはればれとした
顔をしてすれ違いました。 -
さーて、フィラエ島はどれかな?乗客たちは一様に島を目で探しているようです。
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おお、建物が目に入りました。感動です。
アスワンにあるフィラエ島は、女神イシスを祀る古代の聖地です。ダム建設による水没を防ぐため、1980年にかけて遺跡群が丸ごと隣のアギルキア島へと移築されました。現在観光できるのは移築先ですが、名称は引き続きフィラエ島とされています。 -
フィラエ神殿ことイシス神殿は、エジプト南部、アスワン近郊にあるヌビア遺跡。屈指の美しさで「ナイルの真珠」とも呼ばれています。
中心となるのがイシス女神を祀るイシス神殿です。現存する神殿はプトレマイオス朝時代に建設されその後ローマ時代にわたって増築が行われてきたものです。 -
舟が港に着くと地面に沢山のお土産を広げて観光客を待っていました。
染めたような石を加工してピラミッドやオベリスクなどの模型を売っています。
客は速く神殿を見たいので気もそぞろで通り過ぎます。
おや? 三毛猫が毛づくろいをしています。 -
おや、なんと猫だらけ、彼らは観光に一役かっているようです。
一、二、三、四、まだいるぞ、こんなに猫がいるのを知っていればチュールを
沢山持ってきたのにー。 -
美しい装飾を施した列柱で構成された建物、大きな建物から離れたところにポツンと
建っていました。 -
トラヤヌス帝のキオスク: イシス神殿の東側に位置します。14本の柱とスクリーン壁で構成された美しい建造物。ローマ皇帝トラヤヌスが儀式を行う様子が描かれています。
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アスワン・ダムの建設により、半水没状態であったが上流のアスワン・ハイ・ダムの建設を機にユネスコにより1980年、フィラエ島からアギルキア島に移築、保存されることとなりました。現在はアギルキア島をフィラエ島と呼んでいます。
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レリーフが素晴らしい神殿の搭門です。
えーっ、これが紀元前に建てられた神殿ですか?キリストが生まれるはるか昔の
時代ですよ。保存状態がいい、というようなレベルではありません。現役のような
建物です。 -
イシス神殿: 古代エジプトで最も広く信仰された女神イシスに捧げられた神殿です。プトレマイオス朝時代(紀元前4世紀頃)から建設が始まり、後のローマ帝国時代にも増築されました。壁面には、イシス、夫のオシリス、息子のホルスにまつわる神話などの美しいレリーフが良好な状態で残されています。
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イシス神殿は、古代エジプトの神オシリスの妹であり妻でもある女神イシスに捧げられた神殿で、紀元前3~紀元前4世紀のプトレマイオス朝時代に建てられました。神殿の壁面には、神々の姿を描いたレリーフが残っており、ナイルの水源の図など女神イシスの神性を表すレリーフもあります。
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この列柱は42あるそうです。これから上部の装飾は削ろうとしているので、未完成と言っていいでしょう。
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女神イシスは、古代ローマ帝国の皇帝やローマ人たちも崇敬される存在でした。それを表すかのように、イシス神殿があるフィラエ島には、ローマ帝国のアウグストゥス、トラヤヌス、ハドリアヌスなど歴代の皇帝がキオスク、塔門などが残っています。
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搭門の入り口には黒猫がいました。
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列柱の装飾が美しい、紙の元になるパピルスが開花した時のデザインだそうです。
どんな花なんだろう?
資料によるとパピルスの先端に開花し、その形は緑色の線香花火のようだと書いてあります。幼い時雑草ととして嫌われていたカヤツリグサに似ています。 -
壊したような梁の跡があります。
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この神殿には浮彫で描かれたレリーフがたくさんありました。
そのほとんどは、神とファラオで占められています。 -
ヒエログリフによる解説は少なくて、ほとんど絵による物語風になっております。
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ここにもイシス神がいました。さすがイシス神殿の神です。
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牛の角を頭に飾り、その間には太陽を表す円盤を乗せています。
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至聖所です。中央の檀は花崗岩でできています。
かってはこの台座の上にはイシス女神の聖なる舟が置かれ、純金の像が置かれていました。 -
おや? 牛の角と円形の太陽のかたち、
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これはイシス神ですね。
イシスはエジプト神話における「魔法、母性、豊穣、そして再生」を司る最も偉大な女神の一人です。古代エジプト語で「王座の女主人」を意味し、ファラオ(王)に権力を授け、守護する存在として絶大な信仰を集めました。 -
オシリスは、偉大な善神として、あらゆる神々の中でも最も尊ばれていました。そして妹のイシスと結ばれ、睦まじい夫婦になっていました。オシリスの弟であるセトは、オシリスの地位と幸せを憎むようになり、彼の暗殺を計画し、そのための宴会を開きます。
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この宴会では、高価な木材で作られた美しい棺(ひつぎ)が贈りものとして用意されていました。招待された人全員が、そこに順々に横たわり、体に最もぴったりと合った客に、棺がプレゼントされると知らされていました。そしてこの棺は、密かに、オシリスの体に合うように作られていました。
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オシリスの番が来て、彼が棺の中に入ったとき、セトとその共犯者が駆け寄り、棺の蓋を釘付けにしました。そして彼らはその棺をナイル川に投げ込みました。棺は大河をただよい、地中海へと流れていきました。
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このことを知ったイシスは棺を探し、レバノンの港町のビブロス(Byblos)で見つけます。その後イシスは、数々の危機を乗り越えて夫の遺体をエジプトに持ち帰り、秘密の場所に隠します。
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ところが執念深いセトは、その場所を発見して遺体を奪い、切り刻んで14の断片にします。そして、世界の様々な場所にばらまきます。イシスは長い間探し続け、オシリスの遺体のうち13の断片を発見します。それをひとまとめにして、創造神アトゥム・ラーの力を借りて復活させます。オシリスとイシスは再び一緒になり、不思議なことにホルスという子供を設けます。
ネットの記事参考にしました。 -
14個に切り刻まれた遺体は13個しかありません。男の中心のあの部分はナイル河に住むオクシリンコスという魚が飲み込んでしまっていたからなのでした。
オクシリンコスと言う名前は地名として残っております。 -
フィラエ島のイシス神殿は、ローマ帝国内で最後までイシス神信仰が保たれた聖地でした。壁画に残るイシス女神(中央)、夫で冥界の王のオシリス神(左)、子のホルス神(右)のレリーフです。
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コプト十字のマークが彫られています。後年移り住んだキリスト教徒がたくさんの
コプト十字とよばれる上下対象の十字を彫ったのです。
同時に、貴重な壁画もタガネで削って消していますね。
文化財なんだから大事にしろよ・・・・・、なんて当時はそんな感覚はありませんね。 -
ここで気になるのはレリーフが等間隔で線が入っております。
これはアスワンダムにより水没を防ぐため、このような長方形に切断して運び組み立てたための跡なのです。
レリーフに穴が開いているのは運ぶ時のものではないか、とガイドさんが言っていましたが、やや納得がいきませんね。 -
沢山のイシス女神のレリーフがあります。
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ここにもイシス女神のレリーフが
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柱に彫られたレリーフとカルトゥーシュ
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第2搭門入り口の右側の壁のレリーフには
オシリス神、イシス女神、ホルス神が描かれています。 -
左側にはプトレマイオス王が敵をぶちのめすレリーフが見えます。
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開花パピルスの列柱が見事です。
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イシス神殿の列柱の柱は、それぞれ柱頭のデザインが異なってすばらしい。
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この列柱の飾りはそれぞれデザインが異なります。
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島の東側、ナイル川に面した所にキオスクはあります。
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理解不能の大きな石の加工物がありました。
製粉の道具か?それとも趣味のメダカの飼育をした跡か?
加工としてはろくろを使用してつくったのではないか。正確な円を作っているので。 -
ネコと言えばイタリアやトルコでたくさん見ることが出来ましたが、どこも遺跡とセットでとてもよくマッチしていました。
子供のころからエジプトの壁画を見ると、つんと澄ましたスレンダーな猫の姿がよく目に付きました。 -
しかし、エジプトの神殿を見た範囲では猫の絵やレリーフを見る機会に恵まれませんでした。それに大英博物館で見た首から下が布にグルグル巻きにされた猫のミイラも、見るチャンスがありませんでした。
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そんな訳で、エジプトに来てからは猫のことは忘れていました。ところが、ここ
フィラエ島に上陸した途端にこの猫の歓迎をうけるとは、なんと幸せな人生の一コマでしょうか。 -
モノを言わない猫、しかし充分意識していて、脈絡なく目の前を歩いて行く。今日の人たちは何処の国から来たのだろう?猫に優しい人たちかな?野良猫にエサをやると
正義を振りかざすように非難する人のいる国じゃないだろうな。 -
僕たちエサを食べないと死んでしまうのです。そうでなくても若い猫だけが生き残る運命なのです。
エサをやるから野良猫が増えて迷惑するんだ。という人がいます。飢え死にしろと?
日本では、僕の知ってる人たちは、僕たちに避妊手術をして、また元の地域ネコとして、保護してくれているんだよ。残りのにゃんせい(人生)を幸せに生きてほしい、と言ってくれるんだよ。 -
エジプトやトルコ、イタリアの野良猫たちは人間に懐いています。いじめる人はいないのです。人間を信頼しています。レストランでも残りの食べ物をくれるのを待っています。微笑ましい光景です。
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この猫も一歳未満の子供ネコですね。
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紀元前の昔からエジプト猫として住ついているのでしょうか?
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誰だ!貴重な遺跡の土台に猫のエサ入れを作ろうと削ってしまったのは!
いえ、そうではありません、古代の人々も猫好きがいて、その頃造られた猫エサいれですって?「おまえ、それはないだろう」って昔志村けんが言っていましたね。 -
この建物があまりに美しいので何枚も写真を撮ってしまいました。
名前はキオスク、街頭や駅のコンコースなどに設けられた、新聞、雑誌、飲料、タバコなどを販売する小さな独立型の売店を指します。キオスクって昔からあったのですねー。
いいえ違います、キオスク(Kiosk)とは、もともとトルコ語で「あずまや(東屋)」を意味する言葉だそうです。 -
キオスク これだけは覚えてしまった。
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キオスクをも一枚。
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イシス神殿も、他のヌビアの遺跡群同様、アスワン・ハイ・ダム建設計画によって水没する運命にありました。移築前、イシス神殿のあったフィラエ島は、イシス女神の聖地であり「ナイルの真珠」と称えられる美しい小島でした。現在、イシス神殿のある島は、フィラエ島に地勢がよく似たアギルキア島。ユネスコは、移築に際して島の環境をフィラエ島とそっくり理に再現し、島の名前も「フィラエ島」と改名しました。
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あっ ここにも猫がいた。
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この旅行記へのコメント (2)
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- norisaさん 2026/07/25 19:35:24
- ナイルに死す
- pedaruさん
こんばんは。
今回もスケッチが秀逸ですね。
これはエジプトなんでしょうが猫主人公だと自らがが大手を振っているような気がします(笑)
さて、ナイルに死す!これは名作ですね。
まあ、名作しか残さなかった作家かもしれません。
フィラエ島は、女神イシスを祀るための島なのですね。
アスワンハイダムのおかげで多くの遺跡がお引っ越し、国民は黙って賛成するしかなかったようですが、それにしても大事業です。
その、女神イシス。
彼女にまつわる神話は多そうですね。
ちょっとコワイ話もありますが、日本の古事記や日本書紀もコワイ話満載なので仕方ないものでしょうーー。
それにしても猫や犬が多いですね。
エジプトは虫や蛇や動物がいろいろ祀られていますが、犬猫との共存も4000年くらいはしてきたようですね。
いろいろ興味深い情報ありがとうございました。
norisa
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- ふわっくまさん 2026/07/25 17:25:25
- 猫だらけの島♪
- pedaruさん、こんばんは。
ナイルの真珠:フィラエ島は、猫だらけだったのですね(^_^)
島を訪れる前は落ち着きのない犬もいたようですが、猫ちゃん達がたくさんいたようで
それも旅先でほんわかと、幸せな思い出に残るように感じました。
冒頭のアガサクリスティ「ナイルに死す」は、以前読んだなぁと懐かしかったです。
女神イシスを祀る古代の聖地は、壁面に美しいレリーフが残っていて
キオスクも青空に映えて、とても綺麗でしたね(*^_^*)
ふわっくま
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