2025/05/14 - 2025/05/23
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milkさん
本当は2020年の4月に行こうと思っていたNY。
2019年の終わりに中国で新型コロナウィルスが蔓延...。
今までのウィルスのようにしばらくしたら収束するだろうと楽観視していたら、遂に日本にも感染拡大(><)
更には世界中に広まって行くので、泣く泣くキャンセルしたのでした。
せっかくマイルで行きはプレミアムエコノミー、帰りはビジネスを発券していたのにな...。
それから4年が経ち...。
海外も解禁してヨーロッパにも行ったので、そろそろNYに行ってもいいかな?
NY便はもれなく価格高騰で普通に航空券を購入するとJALでは20万円前後...。
昔は5万円もあれば往復出来ていたのにクラクラするわ。
ま、ノースウエスト航空でしたが。
特典航空券を調べていくと、4月ならファーストクラスでも片道70000マイルで取れる事に気付く。
ビジネスクラスは変動性であっという間に必要マイル数が増えるので、むしろファーストクラスの方が少ないマイルで取れるではないですか!
ところが、予約開始日の1年前の0:00にアクセスしても、全然空席が出ない...。
毎日トライするも完敗でした"(-""-)"
どうやらファーストクラスはそう簡単に解放されないらしい。
いろいろ難しいマイル事情。
諦めていた頃に旦那さんの仕事の都合でNYに住んでいる友達のSちゃんから「来れるときに来ちゃいなよ」と背中を押され、必要最低マイル数の50000マイルでビジネスクラスが取れる日を発見!
往復ビジネスが取れるほどのマイルは持っていなかったので、帰りはエコノミーになりましたが思い切って発券しました。
機材は新型のA350-1000
ファーストクラスに乗りたかったけれど、ビジネスでも個室になるというのでちょっと楽しみ( *´艸`)
次の問題は宿泊費。
物価上昇&円安でNYのホテル代は恐ろしいことになっていました(@_@)
ルームシェアさせてくれる人を探そうかと思っていたら、Sちゃんが知り合いのお家を紹介してくれたので、そちらにお世話になる事に。
マンハッタンのど真ん中で1泊$110なんて良心的すぎる☆
久し振りに友達とNYで会えると楽しみにしていたら...。
なんと私が行く前に日本への帰国が決まってしまったと((+_+))
でも、ほかにも会いたい友達がNYにいるし、他にも目的はあるのでそのまま渡米する事に。
実は私、この4トラを始める前は毎年のようにNYに行っていました。
今回はなんと約20年振りのNY。
懐かしい思い出を振り返りながら満喫したいと思います。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
5月16日
おはようございます。
今日は朝ごはんを食べに行くので朝食はなし。
支度をしたら今日もブラブラと歩いて向かいます。 -
この道、緑が多くてすっかり気に入っちゃった。
-
うわ~っ!!!
エンパイアステートビルが綺麗に見える~(°▽°) -
イチオシ
やって来たのはハイブランドが建ち並ぶ5th Ave(
5番街)
早速、LOUIS VUITTONの巨大トランクが現れてびっくり!
これ、工事中のラッピングなんですってΣ(・□・;)
貴重なものを見たわ。
-
道を挟んでお隣にはTiffanyが。
そのお隣の高層ビルがトランプタワー。 -
そう、あのアメリカ大統領であるドナルド・トランプが所有する高層ビルです!
入り口にはしっかりとガードマンの姿が。
昔はこのトランプタワーに住んでいると言ったらみんなに羨ましがられていたのに...トランプ タワー 建造物
-
近代的なトランプタワーに対してレトロなティファニー。
老舗の風格が漂います。ティファニー (ニューヨーク5番街店) ブランドショップ
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ファサードのティファニーブルーが目を惹きますね。
その上には「アトラスクロック」と呼ばれる高さ約2.7mの時計。 -
この時計は創業者のチャールズ・ルイス・ティファニーがティファニー社のシンボルとして設置したのだそう。
アトラスはギリシャ神話に登場する神。
オリンポスの神々と戦って敗れた罰としてゼウスより世界の果てで天空を肩で担ぎ、永遠に支え続けるという役目を科せられました。
最近では大阪・関西万博のイタリア館で「ファルネーゼのアトラス」が話題になっていましたね。
ティファニーは天空ではなく時計を背負わせたようです。 -
ティファニーと言えば、オードリー・ヘップバーン主演の映画「ティファニーで朝食を」が有名ですね。
オードリー演じるホリーがお店のショーウィンドウを眺めながらコーヒー片手にクロワッサンを食べる姿が印象的。
もともとティファニーにカフェは存在しないので、オードリー気分を味わうならこのお店の前でクロワッサンを食べれば良いのですが...
なんと!
カフェが出来てティファニーで朝食が頂けるようになったのです! -
という事で...
本日の朝食はTiffanyの「The blue box cafe」
オープン以来人気は衰える事はなく、予約が取れないお店としても有名。
今回、滞在中に何がなんでも「ティファニーで朝食を」したかったので、まずResyというアプリを入れてスタンバイ。
希望日の1か月前から予約受付なので、予約開始日にサイトにアクセスして無事予約完了!
この日を楽しみにしていました~(≧▽≦)
ご一緒してくださるのは先日BDCでもご一緒した京子先生。
実は、予約した時はNYにいるはずだったSちゃんに付き合って頂こうと思っていました。
ところが帰国が決まってしまて日本へ...。
予約は2名分からしか受付けていないので、とりあえず予約をして後から一緒に行ってくれる人を探すことにしていました。
どうしようか考えていたところ、FBで京子先生がNYに滞在している事を知り、メッセージ送ると私の滞在と被ってる!
お誘いしてみると、快く承諾してくれたのでした(≧∀≦)
京子先生と合流したら、入り口の前に並びます。
カフェ利用者の入り口は5番街側ではなく、57th Street側なので要注意。
★The blue box cafe
https://www.blueboxcafenyc.com/
★Resy(The blue box cafe予約ページ)
https://resy.com/cities/new-york-ny/venues/bluebox-cafe-by-daniel-boulud?seats=2&date=2025-12-04 -
時間になると順番に案内して頂けました。
エレベーターに乗ってカフェのある6階へ。
もうわくわくです。
こちらの写真は帰りに撮ったものですが、スタッフの方が決めポーズをして下さいました。
さりげなく様になる所は流石です!ブルーボックスカフェ バイ ダニエル ブリュー カフェ
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イチオシ
店内に入ると天井いっぱいにブルーボックスが舞っていました~!
唯一無二の空間です。
10月に銀座店もオープンしたので、現在は2つですね(笑
一番乗りなので、まだ誰もいない店内の写真撮影に成功。ブルーボックスカフェ バイ ダニエル ブリュー カフェ
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イチオシ
すべてが可愛い( *´艸`)
ブルーボックスカフェ バイ ダニエル ブリュー カフェ
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壁にはジュエリーのようなオブジェが☆
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メニューを拝見。
これも素敵なティファニーブルーでした。
左側が朝食メニュー。
右側のTEA AT TIFFANY’S がいわゆるアフタヌーンティ。
他にもアラカルトメニューもあるようです。
メニューはこちらからご覧いただけます。
https://www.blueboxcafenyc.com/our-menu/breakfast -
まずはBreakfast at Tiffany'sでしょう( *´艸`)
その下にあるHOLLY'S FAVORITESって、ネーミングが良いですね~。
改めて見ると、このセットだとドリンクも付いているのでお得かも?
次回来ることがあったらこれでいいかな(^▽^;) -
オーダーすると、かわいらしいおしぼりが運ばれてきました。
お水をかけるともこもこと大きくなるおしぼり。
お水もレモン水のようで、ほのかにさわやかな香りが漂います。 -
まるでシャンパンのように冷やされているエビアン。
しれっとボトルを開けてお水を注いでくれたけど...。
これって無料じゃないよね(^◇^;)
そういえばその昔、フランスのあるレストランで明らかに有料のお水を注がれそうになった時に全力で拒否したけれど、こちらのお店はそんな雰囲気ではないかも...。
今日は優雅に行きましょう♪ -
イチオシ
2段トレイで運ばれてきた朝食に思わず声を上げてしまった私たち。
素敵すぎる~( *´艸`)ブルーボックスカフェ バイ ダニエル ブリュー カフェ
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まず、ドリンクは「GLASS OF GOLIGHTLY」という映画「ティファニーで朝食を」の主人公、Holly Golightlyの名前が付いていました。
キャロット・オレンジ・パイナップル・マンゴー・ジンジャーのミックスジュースでとっても美味しかった(*^-^*)
パフェ仕立てのグラノーラは苺のソースが濃厚でこれまた美味。
右下「Pineapple Rosace」という薄切りのパイナップルと苺を使った薔薇をモチーフにしたもの。
パイナップルはあまり得意ではないのですが、薄切りだったのと、シロップ漬けにしてあるのかイガイガした感じがなくて食べやすかったです。
そして、この朝食の中でも一番高価なメニューと思われるのが「EGG IN A SHELL」
なんとキャビアが乗っているのです(≧▽≦)
しかもこれ、ゆで卵かと思ったら中はスクランブルエッグ!
手が込んでいますね~。
でもね、私、キャビアは食べられない(*_*)
そう思って生きてきたのですが、考えたらイクラも数の子も食べられる。
せっかくなので勇気を出して食べてみたら...。
あら?
ぷちぷちして意外と美味しい??
普通に食べられました(^▽^;)
でも、京子先生曰く、このキャビアは臭みがないと。
さすがはティファニー、高級なキャビアを使っているのでしょうね。
とりあえず、私はひとつ食わず嫌いを克服♪ブルーボックスカフェ バイ ダニエル ブリュー カフェ
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そして忘れてはいけないのがクロワッサン!
映画の中でホーリーが頬張っていたのはクロワッサンですもんね。
これがまた美味しいの( *´艸`)
このクロワッサンだけまた食べに行きたいくらいです。
マドレーヌやアプリコットのディニッシュももちろん美味しかった。
朝食にはちょうど良い量で、完食です♪
映画のワンシーンより数倍豪華な「ティファニーで朝食を」となりました。ブルーボックスカフェ バイ ダニエル ブリュー カフェ
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珈琲・紅茶は別料金でしたが、食後にカフェラテを頂きました。
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せっかくなので京子先生と一緒に記念撮影も♪
京子先生とはSueの来日レッスンの時に1度お会いしただけなのにFBでお友達になってくださり、それ以降はFBでのお付き合いだけでした。
それでもお互いに投稿を見てコメントを交わしていたので、ちゃんとお会いするのが初めてという感じが全くしなくて(笑)
もともとチャーミングな方だなと思っていましたが、実際にお会いするととっても明るくてパワフルで、更に大好きになってしまいました☆ -
さて、お会計は...
朝食セットがおひとり様$68
エビアンはしっかりと$10取られていますね(^▽^;)
1本1500円のお水ですか...。
ドリンクも別料金で、チップを最低料金の20%としても$200
おひとり様$100(15000円)でした。
恐るべし円安...。
多分、8月にオープンした銀座店の方が安い(^▽^;)
でも、このNY5番街のティファニーで朝食を頂く事に意味があるからいいの♪ -
この創業当初の建物が描かれたポストカードは頂けたのですが、なんと忘れてきてしまいました(;´Д`)
素敵だったのに残念...。 -
せっかくなので、店内も見て回る事に。
カフェのある6階はテーブルウェアのコーナーでした。
テーブルコーディネートが美しい~☆
あまりにも素敵なので、お店の方に許可を得て写真を撮らせて頂きました(≧▽≦)ティファニー (ニューヨーク5番街店) ブランドショップ
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藤棚の下でお食事なんて素敵ね~☆
ティファニー (ニューヨーク5番街店) ブランドショップ
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優雅過ぎる...
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こちらはエレガントな感じですね。
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ティファニーブルーの麻雀牌まであるのね!
ミニカーも可愛いです。 -
このテーブルコーディネートはポップで可愛い!
謎めいた大きな肖像画が印象的です。 -
椅子の色も可愛いんですよ♪
なんだかアリスのティーパーティーみたい。 -
このテーブルはまたゴージャスですね。
ボリュームのあるフラワーアレンジメントが良く似合う。 -
お部屋の真ん中には大きな暖炉が置かれていました。
周りを彩るタイルがまた美しいの( *´艸`)
そういえばここにティファニーランプがあると言う噂があったのでお店の方に聞いてみると、Redroomというお部屋にあるとの事。
あとはヒストリーミュージアムに行けば見られるとか。
ちなみにティファニーランプとはティファニーの創業者の息子、ルイス・コンフォート・ティファニーが生み出したステンドグラスのランプの事。
アール・ヌーボー様式の美しいランプなのです☆
ティファニーランプは下絵を女性が描き、ガラスを男性が作ると言う共同作業だそうで、「Tiffanyには女性の力も必要なんだよ」とおっしゃっていました。
色々教えてくださり、なんだか楽しかったです。 -
この暖炉に使われているのもランプのステンドグラスなんですって!
美しいはずだわ...。 -
可愛いティファニーブルーのタンブラーを発見!
ステーショナリーもあるのですね~。
と思ったら、ティファニーってもともとはステーショナリーのお店だったんですって!
これもお店の方が教えて下さいました。
レターセットくらいなら買えるかな?
と思ったら、桁が違った(@_@)
この柄、とっても素敵だったんだけどな~。 -
移動する前に、先にお手洗いをお借りすることに。
パウダールームまで素敵なんですけど( *´艸`) -
せっかくなので階段で降りながら他のフロアも見て回りましょう。
この階段がまた素敵(≧▽≦)
本当にどこもかしこも素敵で溜息出ちゃう。 -
螺旋階段の天井はガラスになっていて、青空が見えていました。
-
螺旋階段って、つい見下ろして写真を撮りたくなるのよね(笑)
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Redroomのあるフロア(4階だったかな~?記憶が曖昧ですみません)に着いて探してみたけれど、お部屋が見当たらないのでスタッフの方に聞いてみる事に。
そうすると、普通では気付かない奥まったところにある小部屋に案内されました。
ピオニーのようなお花が描かれた華やかな一室の片隅にティファニーランプを発見! -
うわ~っ、上から下まで素敵なランプですよ~( *´艸`)
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美しいグラデーションの薔薇が描かれていました。
このお部屋は恐らく商談やVIPのお客様をおもてなしする特別なお部屋だと思われます。
お部屋はRedというよりPinkのような気もするけれど...。
実はルイス・コンフォート・ティファニーはホワイトハウスの室内装飾を手掛けていたそうで、そのお部屋の一つに「Redroom」があるようです。
それにちなんで付けられた名前なのかな?
※勝手な想像ですので、ご了承ください。
写真撮影の許可は頂いたので、撮らせて頂いたらささっと退散。
ありがとうございましたm(__)m -
目的のものが見られて大満足の私。
他にも店内には美術品級の素敵な装飾品が置かれていて、まるで美術館のようでした。
せっかくなのでシルバーアクセサリーだけでも買おうかなと思ったのに...
金額を見てびっくり!!!
7万円くらいしてる...
20年くらい前は1万円台で買えていたのに((+_+))
物価上昇&円安とは言え、値上がりしすぎでしょう...。
今回は目の保養という事で...。
そして1階にまで降りてきました。
さすがはお見せの顔となるフロアだけあって、開放感のある素敵な店内でした。 -
壁に映し出される画像がとっても美しいの!
-
イチオシ
店内にいながらNYの街並みが眺められるって、粋な演出ですよね(^_-)
見ているだけなのに1時間くらいいたかも(笑)
この後、京子先生はダンスのレッスンを受けに行くそうなので、ここでお別れとなりました。
京子先生、お付き合いくださってありがとうございました(^o^) -
私はメトロポリタン美術館(通称THE MET)へ。
天気予報が当たって雨が降って来ちゃったけれど、室内なので問題なし。
★The Metropolitan Museum of Art
https://www.metmuseum.org/jaメトロポリタン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
エントランスに置かれていた傘袋が大きくてびっくり!
このくらいの大きさの方が傘を入れやすいわ。 -
広~いエントランスホール。
入場料は$30
日本円にするとなんと4500円(*_*)
昔は無料だったよね???
とりあえず混雑すると聞いていたので、チケットは事前にネットから購入しました。メトロポリタン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
正面の大階段を上っていくと...
-
素敵な絵画がお出迎えです(*^_^*)
ティエポロの「The Triumph of Marius」でした。
メトロポリタン美術館のHPには作品の解説や展示してある場所が詳しく紹介しているので、以下の説明文はそちらから引用させて頂いています。
★The Met Collection
https://www.metmuseum.org/art/collection
※この先、たくさんの絵画が続きます。
自分の忘備録も兼ねておりますので、絵画にご興味のない方は飛ばして下さいm(_ _)m
また、展示内容は随時変わりますので、実際の展示状況は公式HPでご確認ください。 -
ティファニーで思いのほか時間を使ってしまったので、とりあえずお目当ての西洋絵画から先に見ていきましょう。
まずはギャラリー631
うわっ!
いきなり大好きなロココ絵画ですよ!
真ん中にはロココ時代の肖像画家、Jean Marc Nattierの「Madame Bergeret de Frouville as Diana」
狩猟の女神ディアナに扮したマダム・ベルジュレ・ド・フルヴィルです。
そしてその両脇にはブーシェにフラゴナール(≧▽≦)
いきなりテンションが上がります♪ -
上:The Dispatch of the Messenger(François Boucher作)
~使者の派遣~
田園風景が美しいですね。
下:A Shaded Avenue(Jean Honoré Fragonard作)
~日陰の道~
どちらも私の大好きなロココの巨匠と呼ばれる画家です。 -
上:Virgin and Child with the Young Saint John the Baptist and Angels(François Boucher作)
~聖母子と幼い洗礼者ヨハネと天使たち~
下:The Cascade(Jean Honoré Fragonard作)
カスケード
ひとつ上の「A Shaded Avenue」もそうですが、トーンが暗いのに優雅さを感じられる優しい絵です。 -
ブーシェの絵をクローズアップ。
なんて優しい絵なのでしょう。
天使ちゃんたちがホント可愛い( *´艸`) -
The Toilette of Venus(François Boucher作)
~ヴィーナスの化粧~
フランス国王ルイ15世の寵愛を受けていたポンパドゥール夫人の為に作成したものだそうで、彼女の為に設されたベルヴュー城の離れ「湯殿のアパルトマン」にあった浴室の化粧室に設置されていたそうです。
この天使ちゃんも可愛い( *´艸`) -
The Interrupted Sleep(François Boucher作)
~邪魔された眠り~
ワシントンナショナルギャラリー所蔵の「The Love Letter」(恋文)と対になっている作品で、こちらもベルヴュー城の装飾に用いられていたそうです。
ポンパドゥール夫人はブーシェのパトロンでしたからね。
それにしても、ブーシェの美しい絵画に囲まれたお家なんて羨ましい...。 -
Roman Interior(Jean Honoré Fragonard作)
~ローマ時代のインテリア~
この絵は初めてのイタリア旅行の後半に描かれたものと思われているそう。
フラゴナールは、ローマ人が修復されていない古代遺跡をどのように利用していたかに魅了されたそうです。 -
右:The Two Sisters
可愛い双子ちゃんですね。
左:The Love Letter
タイトルから想像する通り、ラブレターを受け取って嬉しそうな表情を浮かべている少女の絵。
このような絵は肖像画ではなく、日常の物語を感じさせる「風俗画」だそう。
いずれもフラゴナール。 -
右:The Stolen Kiss
ちょっと小さくて見えにくいのですが、カードゲームに負けて無理やりキスされる図らしいです(≧▽≦)
女の子の戯れなのが愛らしい。
左:Marie Emilie Coignet de Courson (1716?1806) with a Dog
こちらはブルーのリボンを付けた子犬が可愛いです。
いずれもフラゴナール。
はぁ~、どの絵も素敵で見惚れてしまいます。 -
ギャラリー633
一番下の絵はフランスの新古典主義の画家、Jacques Louis David(ジャック=ルイ・ダヴィッド)
「サン・ベルナール峠のナポレオン」やルーブル美術館所蔵の 「皇帝ナポレオン一世と皇妃ジョセフィーヌの戴冠」などを手掛けた画家です。
真ん中はElisabeth Louise Vigée Le Brunの「Julie Le Brun (1780~1819) Looking in a Mirror」
この子、可愛すぎる( *´艸`) -
ギャラリー634
Marie Joséphine Charlotte du Val d'Ognes(Marie Denise Villers作)
~マリー・ジョゼフィーヌ・シャルロット・デュ・ヴァル・ドーニュ~
美しい女性の顔に惹かれた作品。
実は1955年までジャック=ルイ・ダヴィッドの作品だと思われていたそう。 -
The Death of Socrates(Jacques-Louis David作)
~ソクラテスの死~
ダヴィッドは考古学者に相談して家具や衣服の細部に至るまで、考古学的に厳密なイメージを作り上げたそうです。 -
下に見えるのは武器と防具の展示コーナー。
とりあえず今はパス。 -
彫刻のコーナーも観たいけれど、とりあえず後で時間があったらかな?
結局、行かれなかったけれど...。 -
ギャラリー627のお部屋の真ん中にはAntonio Canovaの「Cupid and Psyche」(キューピッドとプシュケ)
-
その後ろにはGiovanni Paolo PaniniのModern Rome(近代ローマ)とAncient Rome(古代ローマ)
上の近代ローマの中には豪華な絵葉書のように必見の名所の旅程が凝縮されているそう。
ミケランジェロのモーゼ像などの名画も描かれています。
下の古代ローマにはパンテオン、コロッセオ、トラヤヌスの記念柱、ラオコーン神殿などローマの最も有名な建造物が描かれています。 -
東方三博士が描かれたこの絵は額縁の装飾も美しかった。
-
ギャラリー625
Diego Velázquez(ディエゴ・ベラスケス)の肖像画。
一番大きい男性の絵はおそらく自画像。
左下の男性も似ていますが、これは自画像ではなく、作者も「恐らくベラスケス」とされているみたい。
愛らしい少女はマリア・テレサの肖像。
スペイン国王フェリペ4世の娘で、後のフランス王妃。 -
同じマリア・テレサを描いたのはベラスケスの助手であるJuan Bautista Martínez del Mazo
マソは1633年にベラスケスの娘フランシスカと結婚し、義理の息子となったそうです。 -
ギャラリー624 スペインの宗教美術
Virgin and Child(Bartolomé Estebán Murillo作)
~聖母子像~
ムリーリョはイギリスのウォレス・コレクションで見てからお気に入りの画家。
ここでも会えた( *´艸`) -
Crucifixion (Corpus Hypercubus) (Salvador Dalí作)
~磔刑~
いきなり画風の違う作品があると思ったら、ダリでした。
存在感が半端ない...。
スペインの宗教画というカテゴリーでここに飾られているのでしょう。 -
ギャラリー621 「ルーベンスの時代における肉体と精神」というタイトルの部屋
Lot and His Daughters (Peter Paul Rubens作)
~ロトとその娘たち~
これは旧約聖書の「創世記」出てくるお話。
怒り狂う神によってソドムが滅ぼされる前に逃げ延びたロトの家族ですが、娘たちは他に子供を産んでくれる男がいないことを恐れ、父にお酒を飲ませて誘惑しようと企ているところが描かれているそう。
すごいな、この娘たち...。 -
The Holy Family with Saints Francis and Anne and the Infant Saint John the Baptis (Peter Paul Rubens作)
~聖家族と聖フランチェスコ、聖アンナ、そして幼子洗礼者聖ヨハネ~
ルーベンスはこういう題材の方が好き。 -
ギャラリー619
El Greco(エル・グレコ)の部屋に来ました。
エル・グレコはスペイン語の「ギリシャ人」を意味するそうで、本名はドメニコス・テオトコプロス。
お恥ずかしながら、知らなかった~。
彼の独特なビジョンは後世にほとんど受け継がれることなく、20世紀初頭にはパブロ・ピカソ、ポール・セザンヌ、マックス・ベックマンといったモダニズムの巨匠たちに一躍影響を与えたそう。
聖アンドリュー(上・左)や学者としての聖ヒエロニムス(上・右)、フェルナンド ニーニョ デ ゲバラ枢機卿(下) -
The Adoration of the Shepherds~羊飼いの礼拝~
エル・グレコが亡くなった時点で、このタイトルの8つのバージョンが彼のアトリエにあったそうです。
下の絵はエル・グレコが埋葬されることになるトレドの礼拝堂のために描いた祭壇画(現在、マドリードのプラド美術館所蔵)の縮小版だそう。
エル・グレコらしい色遣いですね。 -
Christ Healing the Blind~盲人を癒すキリスト~
エル・グレコにしては明るい色合いだなと思ったら、「色彩、人物像、筆致は、ヴェネツィア・ルネサンス期の画家たち、特にパオロ・ヴェロネーゼの影響を受けています」との解説がありました。 -
Christ Carrying the Cross~十字架を背負うキリスト~
エル・グレコを始めて見たのはスペインのプラド美術館。
まだ絵画の事なんて全く分からなかった頃ですが、この斬新な色遣いに惹かれて「エル・グレコ」という画家に興味を持ったのでした。 -
エル・グレコが愛したトレドの景色。
-
エルグレコの両脇には彼の影響を受けたというピカソの作品、「盲人の食事」と「座った道化師」が飾られていました。
-
Seated Harlequin (Pablo Picasso作)
~座った道化師~
ピカソはもともと美術学校の教師だった父親からドローイングや素描などの美術教育を受けていたので、幼少期からたぐいまれな才能を発揮していました。
初めから抽象的な絵を描いていた訳ではなく、当時は写実的な絵を描いていたのです。
パリに出てきてからいろいろな作風を試し、20歳の時にはもうこの作風。 -
Rocks at Fontainebleau (Paul Cézanne 作)
~フォンテーヌブローの岩~
エル・グレコの影響を受けたセザンヌの作品です。
こちらも同じ部屋に飾られていました。 -
展示室は結構広くて、とても見応えがあります。
夜はまたRさんご夫妻とごはんの約束をしているので、急いで見て行かないと...。
ギャラリー620
イタリア・バロック絵画の部屋です。 -
真ん中の大きな絵はCarlo SaraceniのThe Dormition of the Virgin(聖母の被昇天)
その周りにCaravaggioなど。 -
The Holy Family with the Infant Saint John the Baptist(Caravaggio作)
~ 聖家族と幼い洗礼者ヨハネ~
フルネームは Michelangelo Merisi da Caravaggio(ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ)
ひときわ目を惹く美しさでした。
カラヴァッジョはこんな素敵な絵を描くけれど、なかなかの暴れ者だったご様子...。 -
The Immaculate Conception(Guido Reni作)
~無原罪懐胎 又は 無原罪の御宿り~
優しい色合いの絵ですね。
この祭壇画は、1627年頃、ローマ駐在のスペイン大使がスペイン王女のために依頼したものだそう。
後にセビリア大聖堂に飾られ、スペインの画家たち、特にバルトロメ・エステバン・ムリーリョに深い影響を与えたそうです。 -
ギャラリー639
ルーベンスだ( *´艸`) -
上から順に「煉獄の魂のために執り成しをするアビラの聖テレサ」「聖母戴冠式」「聖体の栄光化」「ヘンリー4世の勝利」
これらはすべてスケッチ。
ルーベンスの油彩スケッチは、ほわっとした美しさが好き( *´艸`) -
ギャラリー643 ティエポロの作品が並びます
真ん中:Allegory of the Planets and Continents~惑星と大陸の寓話~
現在のドイツはヴュルツブルクの司教カール・フィリップ・フォン・グライフェンクラウに、統治者の邸宅の階段天井の装飾案として提出した下絵だそう。
左右には「スペイン王政の神格化」
マドリード王宮の天井画の準備のための油彩スケッチ画だそう。 -
ギャラリー641
スペインの画家、フランシスコ・デ・ゴヤの部屋。
宮廷画家として人気だったゴヤ。
重い病気にかかって完全に耳が聞こえなくなってから作風が変わり、更に晩年には「黒い絵」という衝撃的な作品に変わりました。
これは自身の住居(聾者の家)の部屋の壁に描いた一連の絵画で、その作風は当時の不安定なスペインの社会情勢が影響しているとか。
「黒い絵」シリーズは家を解体する際にキャンバスに移され、現在はマドリードのプラド美術館で展示されています。
実際に見た事がありますが、独特な何とも言えない空間でした。
今思えば海外の美術館デビューはプラド美術館で、ここで見たゴヤやエル・グレコの作品が強烈に印象に残り、絵画に興味を持つようになった気がします。
ちなみに、こちらに展示されているのは宮廷画家として才能を開花させた肖像画が中心。 -
Majas on a Balcony( Francisco José de Goya作)
~バルコニーのマハたち~
この作品はスイスの個人コレクションに所蔵されているそうで、ここに飾られているのはヴァリアント(異作)だそう。
最近では近しい追随者によって描かれたとも考えられているとの事。
本物はもっとベールに透明感があるんですって。
本物を見てみたいな~。 -
ギャラリー604
ルネサンス期イタリアの住宅
上:Three Miracles of Saint (Botticelli作)
~聖ゼノビウスの3つの奇跡~
5世紀のフィレンツェ司教ゼノビウスの生涯を描いた連作の一つです。
下のキャビネットにも美しい絵が描かれていました。 -
The Last Communion of Saint Jerome(Botticelli作)
~ 聖ヒエロニムスの最後の聖体拝領~
フレームまでもが美しい。 -
ギャラリー638
The Harvesters(Pieter Bruegel作)
~ 穀物の収穫~
ブリューゲル(父)の作品。
アントワープの商人が自身の別荘のために依頼した、一年の様々な季節を描いた6部構成の連作のひとつ。
通常7月と8月を描いたと言われるこの場面は、収穫期の眠気を誘う暑さを謳歌しています。
良く見ると畑で働く人物もいれば、居眠りしたり、食事をしたり、更にその奥には裸で泳いでいる人がいたり。
とっても現実的に描かれているので、ブリューゲルの絵は見れば見るほど細かい描写に魅了されて楽しいです。
ブリューゲルの作品が1点だけだったのはちょっと意外。 -
ギャラリー613
The Feast of Acheloüs(Peter Paul Rubens&Pieter Bruegel作)
~アケロオスの祭り~
こちらはルーベンスとブリューゲルの共同作品。
二人はそれぞれの技巧を遺憾なく発揮した神話画や宗教画を数多く共同制作していたそう。
このパネルでは、ルーベンスが人物画をデザイン・制作し、ブリューゲルがその他の部分を描き下ろしているそうです。 -
A Forest at Dawn with a Deer Hunt(Peter Paul Rubens作)
~夜明けの森と鹿狩り~
なんて幻想的な風景...。 -
ギャラリー618
Rubens, Helena Fourment and Their Son Frans(Peter Paul Rubens作)
~ルーベンス、ヘレナ・フールマンと息子のフランス~
この絵、素敵過ぎる!
と思ったら、ルーベンスの奥様と息子の肖像画でした。
愛で溢れている作品でしたか( *´艸`)
この絵は一度ナチスの手に渡ってしまったのだそう。
無事に戻って来てくれて良かった。 -
Portrait of a Woman, Probably Susanna (Peter Paul Rubens作)
~女性の肖像画、おそらくスザンナ・ランデン~
こちらはまた魅惑的な表情を持つ女性の肖像画。 -
ギャラリー616
レンブラント時代の画家、批評家、そしてライバルたち
メインはレンブラントが描いた肖像画たち。
お得意の自画像もありますよ。
レンブラントはなんと40点もの自画像を描いているそう。
これだけ自画像を描く画家も珍しい。
でも、写真がなかった時代、その時の自分の姿を描いて残せたのは強みだったのかも?
一般的にはここに飾られた他の肖像画のように、画家に頼んで描いてもらわないといけなかったわけですからね。 -
ダークな背景に浮き上がるような肖像画。
さすがは影の魔術師、レンブラント。 -
The Toilet of Bathsheba (Rembrandt作)
~沐浴するバテシバ~
聖書に登場するバテシバの沐浴を描いたもの。
透き通るような白い肌の女性に引き寄せられますね。 -
ギャラリー614
こちらには現存するフェルメールの35作品のうち、なんと5つもの作品が展示されていました!
Young Woman with a Water Pitcher
~水差しを持つ女~
この構図、「牛乳を注ぐ女」や「窓辺で手紙を読む女」などの作品とも類似していて、フェルメールらしい作品。
お得意のフェルメールブルーが際立ちますね。 -
上:Study of a Young Woman~少女~
作品の大きさ、雰囲気、構成の類似から有名な「真珠の耳飾の少女」(マウリッツハイス美術館所蔵)と関連がある、あるいは対になる作品ではないかと考えられているそう。
確かに似ている。
下:Young Woman with a Lute~リュートを持つ若い女性~
少女の雰囲気は上の作品とも似ている。
部屋の構図は「水差しを持つ女」と同じで、テーブルの位置が違うだけのように見えますね。
フェルメールって、似たような構図の絵が多いんですよね。 -
Allegory of the Catholic Faith
~カトリック信仰の寓話~
ネーデルラント連邦共和国でミサの公的な儀式が禁じられていた時代に描かれた作品。
複雑な寓意表現を用いてカトリック教会の勝利を描いているそう。
教会そのものを象徴する女性が地球儀の上に片足を乗せ、前景では教会の礎石が悪魔の蛇を踏みつけています。
この絵も女性がまとっているドレスにフェルメールブルーが使われています。 -
A Maid Asleep~眠る女~
監督されていない女中の不品行は、17世紀オランダの画家たちにとってよくある題材だったらしいです。
2023年5月のX線調査でもともと奥の部屋には犬と男性が描かれていたことが判明したそう。
フェルメールが意図的に削除したのかもしれないとの事。
こんな最近になって新たな発見があったなんて、それもまた驚き。
さて、これで私はフェルメールの35作品のうち17作品を見た事になるのかな?
コンプリート目指そうかしら( *´艸`) -
あっという間に時間が過ぎて行く...。
印象派のコーナーへ急ぎましょう。
ギャラリー800
わおっ!
展示室前の通路ではいきなりオーギュスト・ロダンの「考える人」がお出迎え。
こんにちは。
お会いするのは何人目かしら?
鋳造されているので全世界に21体あるそうです。
生前に作られたものが9体、没後に作られたものが12体。
これらがオリジナル、いわゆる「本物」だそう。
ちなみのそのうち4体が日本にあるってすごくない?
こちらの「考える人」は「1910年頃鋳造」とあるので生前のものになるのかしら? -
ええっ???
この廊下、ほとんどロダンじゃない? -
右:Final Study for the Monument to Balzac~バルザック記念碑のための最終習作~
真ん中:Adam~アダムの創造~
左:Eve~イブ~ -
左側2点は「カレーの市民」のピエール・ド・ヴィエサン。
ロダンは人間の表現の肉体性を完璧に捉えるため、『カレーの市民』の人物像をまず裸体で描き(左から2番目)、その後に衣服をまとわせたのだそう。
そこまでするなんて凄い...。
こだわりの強い彫刻家だったのですね。 -
「地獄の門」に装飾されている彫刻たち。
左から「落下する男」・「絶望する青年」・「老遊女」・「絶望」
右奥、少し上にあるのが「悲しみの頭」
地獄の門は1880年にパリの装飾美術館の門扉として依頼されましたが、美術館の建設が中止になってしまいましたが、ロダンはその後も政策を続けました。
ダンテの「神曲」より『地獄編』に焦点を当て、永遠の罰に苦しむ200人以上の裸体の人物像を様々なポーズで表現。
その人物像を独立させたものが並んでいました。
かの有名な「考える人」もこの「地獄の門」の中にいます。 -
Fallen Caryatid Carrying an Urn~壷をもつカリアティード~
「地獄の門」左柱柱頭のうずくまる女が独立発展した像。
「カリアティード」は、女性をかたどった柱のことで、古典建築にしばしば見ることができるそう。
古代ギリシアのカリアという町が敵国に内通したため、カリアの女は重荷を負う罰を受けたという伝説が反映されているそうです。
通常は立った姿が多いのですが、ロダンは重さに耐えられず押し潰された姿で描かれています。
下はテラコッタを用いた複製。 -
それにしても圧巻の所蔵品。
こんなにロダンが見られるとは思っていなかったので、嬉しい誤算です。 -
胸像シリーズ。
洗礼者聖ヨハネやマダムX、テンペストなど。
ブロンズと大理石で雰囲気が変わる。
女性的な曲線美を出したい時は大理石なのかな? -
なめらかで美しい大理石の作品たち。
-
神話を題材にした作品もありました。
Orpheus and Eurydice~オルフェウスとエウリュディケ~
ギリシア神話のオルフェウスとエウリュディケの悲劇を題材にした彫刻。 -
Cupid and Psyche~キューピッドとプシュケ~
嫉妬深い女神ヴィーナスの命により、キューピッドが人間のプシュケを見捨てる瞬間を描いた作品。
この美しい作品を見ていると思い出すのがCamille Claudel(カミーユ・クローデル)
ロダンの愛弟子であり、愛人でした。
これだけロダンの作品があるなら、きっと彼女の作品もあるはず。 -
みつけた。
The Implorer (L'Implorante)~悲嘆者~
フランスはパリのロダン美術館に所蔵されている「分別盛り」の一部ですね。
ちゃんと「C.Claudel」とサインもありました。
私は人とはちょっと違う方向から彼女に興味を持ち、パリのロダン美術館で実際に作品も観てきました。
その時に見た「分別盛り」がとても印象的で...。
カミーユ・クローデルの事を語ると長くなるので、興味のある方は2016年の旅行記をご覧くださいm(__)m
★2016年 パリ・ロンドン・フランクフルトのんびり一人旅【4】ロダン美術館~カミーユ・クローデルの求めたゴールドを探して~
https://4travel.jp/travelogue/11214342 -
ロダンの作品の中にあっても違和感のない、カミーユ・クローデルの作品(一番左)
当時のパリは女性芸術家を認めていなかったので、「ロダンの真似」と言われたり、散々な目に遭ったようです。 -
Bacchante (Grapes or Autumn)~バッカンテ(ブドウまたは秋)~
ロダンが有名になる前の長い貧困時代の作品。
商業彫刻家アルベール=エルネスト・キャリアー=ベルーズのもとで働き、師匠のスタイルでこの作品のような流行の作品を制作していたそう。 -
思いの外、ロダンの展示室で時間を使ってしまった(^^;)
さて、お目当ての印象派のコーナーへ参りましょう。
時間がないので急がなくちゃ(汗)
ここから先は画家ごとに紹介していきます。
Édouard Manet(エドゥアール・マネ)
近代美術の父と称されるマネ。
下の「Fishing~魚釣り~」はピーテル・パウル・ルーベンスの風景画の要素を模した作品。
ドラクロワがマネに与えた「ルーベンスを見よ、ルーベンスからインスピレーションを得よ、ルーベンスを模倣せよ。ルーベンスは神だった」という助言を忠実に再現しているそう。 -
マネの肖像画たち。
-
The Dead Christ with Angels~天使たちと死せるキリスト~
この絵の中に描かれているキリストの胸の傷口、なんと反対側に描かれています。
シャルル・ボードレールが「悪意のある者に笑いの種を与えることになる」と警告したにもかかわらず、マネはこの誤りを正さなかったそう。 -
The Monet Family in Their Garden at Argenteuil~アルジャントゥイユの庭にいるモネ一家~
こちらは打って変わって穏やかな絵ですね。
1874年7月から8月にかけて、ジュヌヴィリエの実家で休暇を過ごしました。
すぐ近くに住んでいたモネとマネはこの時期頻繁に会っていて、ルノワールも何度が一緒だったそう。
マネが妻カミーユと息子ジャンとモネを描いたこの絵を描いている間、モネはイーゼルでマネの絵を描き、マネがちょうど作業を始めた頃に現れたルノワールは絵の具、筆、キャンバスを借りてマネの隣に陣取り、「モネ夫人とその息子」(ワシントンD.C.ナショナル・ギャラリー所蔵)を描いたのだそう。
ルノワールのその絵を調べてみると、同じ服装で同じような構図のモネ夫人と息子が描かれていました。
なんだか楽しそう( *´艸`)
皆さん、仲良しだったのですね。 -
Pierre-Auguste Renoir(ピエール=オーギュスト・ルノワール)
大好きなルノワール(≧▽≦)
印象派の巨匠とも言われる有名な画家です。
それにしても美し過ぎる...。
印象派の作品で私が一番初めに知ったのがルノワールの「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢」
可愛いものが大好きだったので、この愛らしい姿に憧れました。
それから数々のルノワールの作品を見てきましたが、実は彼女にはまだ会えていません。
ここにもいないのよね。
でも、ルノワールの絵を見られるだけでも幸せ。 -
お花の絵も素敵よね。
下のお花は菊だそう。
ヨーロッパで飾られるとこんなに華やかになるのね。 -
The Daughters of Catulle Mendès~ カトゥール・メンデスの娘たち~
こういう少女の絵がたまらなく好き( *´艸`)
何も知らない頃の私は「こんなに可愛い絵を描くルノワールって、どんな人なんだろう?女性なのかしら?」
なんて、勝手な想像をしていたので、ご本人の顔を見た時の衝撃ったら...(^▽^;) -
この女の子、とっても可愛いですよね( *´艸`)
-
ルノワールのこの柔らかいタッチの作風は「幸福の画家」とも称されたそう。
この作風は後期のものだそうです。
どれも美しいけれど、この中だと真ん中の絵が一番好きかな? -
ルノワールが描いたマダムたち。
-
The Farm at Les Collettes, Cagnes~カーニュ、レ・コレット農場~
ルノワールが1907年に購入した地中海沿岸のニース近郊カーニュのお屋敷。
この頃には自転車事故が原因で発症した慢性関節リウマチに悩まされていたそうですが、それでもこんな素晴らしい絵を描いていたのですね。
体は動かなくても、絵を描く時だけはかつてと変わらぬ姿だったそう。 -
お次はClaude Monet(クロード・モネ)
モネもまた印象派の巨匠。
睡蓮の連作が有名ですね。
上:The Bodmer Oak, Fontainebleau Forest~ボドマーオーク、フォンテーヌブローの森~
パリ南部のフォンテーヌブローの森を描いたもの。
下:モンソー公園
この絵画は1940年、パリでアルフレッド・リンデンバウム(後のリンドン)からナチスに押収され、1946年に芸術回復委員会によってリンドン家に返還されましたそう。
ナチス・ドイツに略奪された芸術品って多いんですよね。
その数は約65万点にものぼり、現在でも10万点が行方不明と言われているそうです。
そういえば前に「ミケランジェロ・プロジェクト」というナチスによって略奪さえれた絵画や美術品を奪還する映画も見た事がある。
このような方々のおかげで今、こうして作品を見る事が出来ているのですね。 -
イチオシ
Jean Monet on His Horse Tricycle~馬車に乗ったジャン・モネ~
モネの長男、ジャン(当時5歳)を描いた作品。
なんて愛らしいのでしょう!
愛情をたっぷり注ぎ込んで描いたのでしょうね。
そしてこの木馬の三輪車がまた可愛すぎる(≧▽≦)
モネはこの絵を展示することはなく、生涯大切に保管していたそうです。
分かるわ~。 -
上:Poppy Fields near Argenteuil~アルジャントゥイユ近郊のケシ畑~
モネはパリ北西部のアルジャントゥイユに家を借りていた時代があるようです。
下:Camille Monet on a Garden Bench~庭のベンチに座るカミーユ・モネ~
モネの妻、モネの妻カミーユ・ドンシューを描いた作品。
カミーユの父が亡くなった年に描かれた作品で、その悲しみを表現しているそう。 -
右:View of Vétheuil ~ヴェトゥイユの眺め~
教会に続くケシ畑の小道はひとつ上の「アルジャントゥイユ近郊のケシ畑」の景色に似ていますね。
左:Spring (Fruit Trees in Bloom)~春(果樹の開花)~
パリ北西部のセーヌ川沿いの村、アルジャントゥイユの自宅近くで描いたもの。
いずれもヴェトゥイユ -
右:Landscape: The Parc Monceau~風景:モンソー公園~
左:Ile aux Fleurs near Vétheuil~ヴェトゥイユ近郊のイル・オ・フルール~
お気に入りの場所でいくつもの作品を描いていたのですね。 -
静寂を感じる作品。
上:The Four Trees~4つの木~
下:Morning on the Seine near Giverny~ジヴェルニー近郊のセーヌ川の朝~ -
水辺の作品を集めてみました。
上:Vétheuil in Summer~夏のヴェトゥイユ~
中:Garden at Sainte-Adresse~サント・アドレスの庭園~
下:Regatta at Sainte-Adresse~サント・アドレスでのレガッタ~
モネは1867年の夏を、ノルマンディー海岸のル・アーヴル郊外にある裕福な住宅街、サント・アドレスで過ごしたそう。
真ん中と下の作品はその時に描かれたものです。 -
The Green Wave~グリーンウェーブ~
モネ、初期の作品。
モネっぽくない躍動感あふれる作品だなと思ったら、「マネの影響を受けている」と評された作品でした。 -
上:The Manneporte (Etretat)~マンヌポルト(エトルタ)~
下:The Manneporte near Etretat~エトルタ近郊のマンヌポルト~
マンヌポルト(La Manneporte)はフランス語で「大きな門」という意味。
モネはこの角度からエトルタの崖に浮かぶこのマンヌポルトを1883年、1885年、1886年の3度のノルマンディー海岸への訪問時にそれぞれ2回ずつ、合計6回描いたそう。
そしてアトリエでこれらの絵を仕上げていったそうです。
万座毛に似ていると思ったのは私だけではないはず(^▽^;) -
こちらは雪を題材にした幻想的な作品。
上:Haystacks (Effect of Snow and Sun)~干草の山(雪と太陽の影響)~
モネはジヴェルニーの自宅近くの畑に積まれた干草を題材にした絵画を約30点制作したそう。
これは冬バージョンなのでしょうね。
下:Ice Floes~流氷~
描かれているのは凍りついたセーヌ川。 -
ブーケも華やかですね。
菊の花(上)もモネの手にかかるとこんなに華やかに☆
ひまわり(下)はゴッホに比べると繊細です。 -
イチオシ
Bridge over a Pond of Water Lilies~睡蓮の池にかかる橋~
ジベルニーに造った睡蓮の庭に架かる太鼓橋。
モネは日本の浮世絵からインスピレーションを受けてこの太鼓橋を造りました。
実は彼、浮世絵コレクター。
印象派の芸術家は浮世絵の影響を受けている方が非常に多いですが、モネもその一人でした。 -
やっぱりモネといえば睡蓮。
パリのオランジュリー美術館には大作が飾られていますね。
東京・上野の国立西洋美術館も圧巻です。
これらはモネ、晩年の作品です。
モネは1912年には白内障と診断され、視力だけでなく色彩までも失います。
青を感知する能力が低下するため、モネの瞳に映る世界は黄色から赤みがかった茶色のようになってしまったそう。
しかし、モネはその色彩感覚を新たな表現としてとらえ、作品を描き続けたそうです。
そうして生まれた連作「睡蓮」は、ぼんやりと描かれた睡蓮が返って神秘的で美しい作品となりました。
ただ「綺麗だな~」と思ってみていた「睡蓮」ですが、これが晩年のモネが見ていた色彩なんだと思うと感慨深いものがありますね。 -
The Path through the Irises~アイリスの道~
モネが好きだったお花のひとつだそう。
お花の輪郭は見えないけれど、華やかさを感じる。 -
それにしても、モネの作品が沢山ありますね。
-
最後はルーアン大聖堂。
モネは1892年から1893年にかけてルーアン大聖堂の風景を時間帯や天候、季節によって移り変わる光の表情を追求し、30点以上描いたそう。
今までもいろんな美術館で見てきました。
ルーアンはジャンヌ・ダルクが処刑された地。
いつか行ってみたい場所です。 -
Rue de l'Epicerie, Rouen (Effect of Sunlight) Camille Pissarro作
~ルーアン (日光の影響)~
同じくルーアンの街並みを描いたピサロの作品。
市場が開かれているのが分かります。 -
上:The Garden of the Tuileries on a Spring Morning~春の朝のチュイルリー庭園~
下:The Garden of the Tuileries on a Winter Afternoon~冬の午後のチュイルリー庭園~
ピサロはパリ・チュイルリー宮殿の向かい、リヴォリ通り204番地にアパルトマンを借りていたそう。
彼にとっては日常風景だったのですね。
羨ましい(≧▽≦) -
ピサロの作品はほかにも沢山ありました。
どれも繊細で美しい作品です。 -
お次はPaul Cézanne(ポール・セザンヌ)
生まれ育った南フランスのエクス=アン=プロヴァンスの風景を多く描いています。
上:Mont Sainte-Victoire and the Viaduct of the Arc River Valley~セント・ヴィクトワール山とアルク川渓谷の高架橋~
ヴィクトワール山はセザンヌが好んで良く描いていた山です。
下:The House with the Cracked Walls~ひび割れた壁の家~
いずれものどかな景色ですね。 -
上・左:Mont Sainte-Victoire~セント・ヴィクトワール山~
上・右:Seated Peasant~座った農民~
下:Antoine Dominique Sauveur Aubert the Artist's Uncle, as a Monk
~画家の叔父、アントワーヌ・ドミニク・ソヴール・オーベール 修道士の姿で~ -
一番右はThe Card Players
その奥には果物の静物画も見られます。 -
お次はVincent van Gogh(フィンセント・ファン・ゴッホ)
上:L'Arlésienne: Madame Joseph-Michel Ginoux (Marie Julien)
~アルルの女:ジョセフ=ミシェル・ジヌー夫人(マリー・ジュリアン)~
「アルルの女」は1888年から1890年にかけてゴッホが南仏アルル滞在中に描いたマリー・ジヌー(カフェ「カフェ・ド・ラ・ガール」の女主人)の肖像画シリーズの通称だそう。
下:La Berceuse (Woman Rocking a Cradle; Augustine-Alix Pellicot Roulin,
~『子守唄』(ゆりかごを揺らす女性、オーギュスティーヌ=アリックス・ペリコ・ルーラン~
ゴッホが描いたアルル郵便局長の友人の妻、オーギュスティーヌ・ルーランの肖像画。
いずれもアルル時代の作品。
南仏の明るい色彩が作風に生かされた時期ですね。 -
Wheat Field with Cypresses~糸杉のある麦畑~
ゴッホと言えばひまわりの絵を思い浮かべる方が多いと思いますが、南フランスのサン・レミの療養所にいた時には糸杉を良く描いていました。 -
イチオシ
Cypresses~糸杉~
ゴッホが「線とプロポーションにおいてエジプトのオベリスクのように美しい」と感じた作品。 -
同じ頃に描かれた「オリーブの木」(上)と「オリーブを摘む女性たち」(下)
いずれもこの時期の特徴である渦巻くような筆使いが見られますね。 -
ゴッホの描くお花たち。
-
上:Sunflowers~ひまわり~
1887年の晩夏に描かれたもの。
ゴッホと言えばのひまわりですが、メトロポリタン美術館にはこの1点しかないようでした。
ポール・ゴーギャンはこの作品を購入。
1890年代半ばに南洋航海の資金を得るために売却するまで、パリのアパルトマンのベッドの上に飾っていたそうです。
下・右:The Potato Peeler
下・左:Flowers in a Blue Vase アドルフ・モンティセリ作
セザンヌもゴッホも魅了されていたアドルフ・モンティセリの作品。 -
First Steps, after Millet~最初の一歩,ミレーにならって~
1889年から1890年の秋から冬にかけてサン=レミの精神病院に入院していたゴッホは、彼が深く敬愛する画家ミレーの模写を21点制作したそう。
この作品は「最初の一歩」の作品を正方形に切り取り、それをキャンバスに転写したもの。
ゴッホらしい色彩ですね。 -
Self-Portrait with a Straw Hat~麦わら帽子をかぶった自画像~
ゴッホの自画像。
まだ耳がある。
パリ滞在中に描かれた自画像のうちのひとつです。
この後、尊敬するゴーギャンと南フランスのアルルで共同生活をしますが、大げんかをしてゴーギャンが出て行ってしまいます。
もともと癇癪持ちだったゴッホは自分の耳を剃刀で切り落としてしまったのです!
そしてその2週間後には耳のない自画像を描いたのだとか。 -
Paul Gauguin(ポール・ゴーギャン)
ゴッホの側には必ずと言っていいほどゴーギャンが展示されていますね。
タヒチを題材にした絵は色彩豊かです。 -
女性を描いた作品が多いですね。
-
この可愛い子、ゴーギャンの作品でした。
ちょっとびっくり。
息子であるエミールの胸像です。 -
Edgar Degas (エドガー・ドガ)のお部屋に来ました。
部屋の中央にはバレエダンサーのブロンズ像。 -
The Little Fourteen-Year-Old Dancer~14歳の小さなダンサー~
ブロンズ像にチュールを纏わせているところが好き。
1881年にパリで開催された印象派展では、オリジナルの蝋人形がチュチュ、バレエシューズ、そして人毛のかつらをかぶって展示されていたそうです。 -
髪の毛には大きなリボンまで。
可愛いですね~( *´艸`) -
The Dance Class~ダンスクラス~
旧パリ・オペラ座のリハーサル室を舞台にした作品。
バレリーナとその母親たちが、ダンサーが試験のための「アティチュード」を披露するのを待っています。
授業を指揮しているのは有名なバレエ・マスター、ジュール・ペロ。
リアリティある作品です。 -
The Rehearsal of the Ballet Onstage~舞台上のバレエのリハーサル~
とっても似た絵が2つありました。
上が先に描かれたパステル画。
その次に描かれたとされている下の作品は、より自由な表現で描かれているそう。
更にもう1点存在していて、それはパリのオルセー美術館所蔵になっています。 -
踊り子たちのレッスン風景。
どれも可愛い☆ -
舞台裏の踊り子たち。
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Woman on a Sofa~ソファに座る女性~
デッサン画のようですね。 -
他にも多くのデッサン画が飾られていました。
-
踊り子の絵が多いドガですが、このような肖像画も多く描いていたようです。
-
何気ない日常が描かれた作品も多いよう。
小さくて分かりにくいのですが、真ん中の「The Collector of Prints」(版画コレクター)という作品の中には日本の布をコラージュしたものが描かれています。 -
Young Woman with Ibis~トキを連れた若い女性~
これもドガの作品なんだ...。
神秘的な作品ですね。
背景に描かれているのはドガの想像上の中東の街並みだそう。 -
The Cup of Tea (Mary Stevenson Cassatt作)
~一杯の紅茶~
アメリカ人女性画家のメアリー・カサット。
この作品はメアリーの妹リディア・カサットがパリの上流階級の女性にのみ許された日常のアフタヌーンティーに参加する様子を描いているそう。
成人してからはパリで生活していたそうで、一番最初の友達がエドワード・ドガ。
この作品には印象派の影響が見受けられますね。
一瞬、ルノワールかと思った。 -
お次はJean-François Millet(ジャン=フランソワ・ミレー)
Haystacks: Autumn~干し草の山:秋~
哀愁漂う美しい絵ですね。
色合いは決して明るくないのに、温かさを感じるこの作風が好き。
バルビゾン派の代表的な画家です。
バルビゾン派の画家たちはフランスのフォンテーヌブローの森に近いバルビゾン村に集まり、身近な自然や農民の生活を写実的に描いて風景画に新たな境地を開き、後の印象派にも影響を与えました。
先ほど、ゴッホがミレーの作品を模写した作品もありましたね。
モネの「干草の山」もこの絵の影響を受けていそう。 -
上:Autumn Landscape with a Flock of Turkeys~七面鳥の群れが見える秋の風景~
下:Woman with a Rake~熊手を持つ女性~ -
The Weeders(Jules Breton作)
~除草者たち~
写実主義の画家、ジュール・ブルトン。
ミレーと同様に19世紀フランスの農民画家ですが、より写実的な作風のようです。 -
At the Lapin Agile (Pablo Picasso 作)
~ラパン・アジルにて~
「キュビスムの時代」より前の作品。
独特な画風が特徴なピカソですが、幼少期より絵の才能を発揮していたピカソの初期の作品は写実的。
ピカソは道化師の衣装をまとった自身を描いています。
お隣は最近恋人となったジェルメーヌ・ピショー。 -
Circus Sideshow (Parade de cirque) Georges Seurat作
~サーカスの客寄せ~
点描で描かれたこの作品は新印象派に分類されます。
印象派の「筆触分割」技法に光学的理論を取り入れた結果、点描という技法にたどりついたそうです。
この作品に描かれているのは1887年の春、パリ東部のナシオン広場周辺で開催された毎年恒例のジンジャーブレッド市におけるサーカス・コルヴィのパレード(余興)
余興はサーカスのテントの外で無料で上演され、通行人にチケットを購入させるよう促していたそうです。 -
Joan of Arc Jules Bastien-Lepage作
~ジャンヌ・ダルク~
ジャンヌ・ダルクはフランス・ロレーヌ地方出身の中世の十代の殉教者。
ロレーヌ出身のバスティアン=ルパージュは、農民の娘ジャンヌ・ダルクが家の庭で聖ミカエル、聖マルグリット、聖カタリナに出会い、イギリスの侵略者と戦うよう促される瞬間を描きました。
背後に聖人他紙の姿が見えますね。 -
Serena Pulitzer Lederer(Gustav Klimt作)
~セリーナ・ピューリッツァー・レデラー~
世紀末から世紀末にかけてのウィーン社交界のスター、セレーナ・ピューリッツァー・レーデラー。
ウィーン分離派の画家、クリムトの作品です。
夫で実業家のアウグスト・レーデラーの依頼により制作された肖像画だそう。 -
展示室の一角にお部屋がありました。
こちらは藤にインスパイアされたダイニングルームで、アールヌーボー運動の愛好家であるエンジニアのオーギュスト・ラトーのパリのアパートメント。
開花しつつあるウィステリアは歓迎の象徴だそう。
ランプも美しいかった。 -
元のお部屋もパネルで紹介されていました。
-
ここまでであっという間に4時間が過ぎていました(;'∀')
18:30にまたRさん夫妻とごはんなので、そろそろ出なくては...。
ミュージアムショップを通ったら、壁紙がウィリアム・モリスのブラザーラビットで、思わず写真を撮っちゃった( *´艸`)
もしかして、モリスの展示もどこかにあったのかしら? -
何やらエキシビジョンをやっている模様。
無料のようだし、少しくらいならまだ時間もあるので覗いてみましょう。
「SARGENT&PARIS」と題されたこのエキシビジョンは19世紀後半から20世紀前半にかけてヨーロッパを拠点に欧米で活躍したアメリカ人アーティスト、ジョン・シンガー・サージエントの特別展でした。 -
この作品が今回の特別展の顔にもなっている「Portrait of Madame X」(マダムXの肖像)
上がイギリス・ロンドンのテートブリテン所蔵の習作で、下がメトロポリタン美術館所蔵の作品。 -
その近くに飾られていたのはベラスケスのマルガリータ王女と女官を描いた「ラス・メニーナス」や...
-
ルノワールの「シャルパンティエ夫人と子供たち」
-
マネの「パリの女性エレン・アンドリー」
これは黒いドレス繋がりだったのかな?
時間がないのでさらっと見て出てきてしまいました。 -
彫刻も見たいけれど、もう時間がないな~。
-
あら、ジュリエットのバルコニーみたい!
-
この回廊素敵ね。
ゆっくり見たいけど、もう時間がない。
ここはやっぱりまるまる1日時間を取るべきだったな。 -
出口に向かって歩いていたら、何やら綺麗な歌が聞こえる...。
「素敵ね~。」なんて呑気に聞きながら歩いていたら、1階に降りる階段に聖歌隊がいて、通行止めになっているではないですか(@_@)
えっ???
待って、ここから降りられないじゃん(°_°)
どこから下に降りればいいの~????? -
それから1階に降りる階段を探して右往左往。
この日は閉館時間が遅い日だったからか、いろんな場所でパフォーマンスが開催されていました。
見ていたいけど、約束の時間があるので急ぎます。
途中でスタッフの方に聞くも、大階段でコンサートが行われている事を知らないらしく、大階段を案内される...。
結局大回りをしてようやく1階へ。 -
気になる展示を横目に出口へと急ぎます。
そして通りすがりにちゃっかり写真も撮る(笑) -
エジプト関連の展示エリアを走り抜け...。
でも、しっかり写真を撮る私(≧▽≦) -
ようやくエントランスにたどり着きました(;´Д`)
高い入館料を払ったのにほぼ西洋絵画だけ見て終わってしまったメトロポリタン美術館。
今度来る時にはしっかり1日使って見る事にしよう。
ここまで全部見てくださったみなさん、ありがとございました。 -
バスで移動するには時間がかかるので、地下鉄で移動しましょう。
久し振り過ぎてちょっとドキドキ。
安全ゾーンで電車を待って、車内ではしっかりとバックを抱え込みます。
でも、なんだかとっても懐かしい感じ。
そして無事に待ち合わせ場所の最寄駅に到着。
駅の影に描かれたお花が素敵だったのだけれど、お兄さん大丈夫??? -
地下鉄の駅を出たら急いでお店へ。
待ち合わせの時間にギリギリ間に合いました。
本日のディナーは私のリクエストによりベトナム料理です。
本当はお気に入りのベトナム料理屋さんがあったのですが、なくなってしまったそうで...。
NYに来ると必ず行っていたお店だったので悲しい(+_+)
なので、今回はRさんご夫妻が予約してくれた3ed Aveの26丁目と27丁目の間にある「5ive Spice」へ。
★5ive Spice Gramercy
https://5ivespice.com/gramercy/ -
なんだか想像以上にお洒落なお店でびっくり!
-
ドリンクはクラフトレモネード。
間違いなく美味しい。 -
前菜いろいろ。
伝統的なベトナム料理を現代的なスタイルで提供しているそう。 -
生春巻きにはスイートチリではなく、ナッツ系のディープソースが付いていました。
芽キャベツのソテーがとっても美味しくて、ぱくぱく食べられる! -
イチオシ
メインのフォーが運ばれてきました。
アメリカンサイズだわ~(≧▽≦)
パクチーの代わりにバジルだったのは、私としてはとっても嬉しい。 -
フォー・ガーを頼んだら、グリルされた大きなチキンが入っていました。
ちょっと甘めの味付けで、これがまた美味しいの!
麺はちょっと細め。
ここ、ちょっと高級な創作ベトナム料理屋さんのようですね。 -
食後のデザートも忘れずに。
立ち寄ったのは近くにあった「Van Leeuwen Ice Cream」
ブルックリン発の人気のアイスクリーム屋さんで、いつも混雑しているそうです。
★Van Leeuwen Ice Cream
https://vanleeuwenicecream.com/ -
夜だったから?
空いてはいましたが、ひっきりなしにお客さんが入って来ていました。
何にしようかな~。
沢山あって迷っちゃう( *´艸`) -
えっと...
ちょっとびっくりするようなお値段なんですけど。
でも、Googleさんには「お手頃」って書いてあった(^▽^;)
これが現在のNYの相場らしいです...。
円安なので私には更に高く感じる(+_+) -
でも2種類食べたいので、ここは奮発してダブルで~( *´艸`)
ストロベリーとピスタチオにしました。
お値段、1300円ほど。 -
でもね、笑っちゃうくらい大きいです(≧▽≦)
まあ、これがアメリカのスタンダードよね。
「食べ切れた???」
って私に聞くだけ無駄ですよ(笑) -
イチオシ
デザートもしっかり食べてお腹いっぱいになったので、そのまま歩いてお家へ。
Rさん、Tさん、今日も夕食を付き合ってくださってありがとうございました。
お部屋に戻ると窓からライトアップされたエンパイアステートビルが綺麗に見えました☆
素敵すぎる( *´艸`)
今日は朝から盛り沢山な一日でした。
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この旅行記へのコメント (6)
-
- たらよろさん 2025/12/23 21:54:29
- milkさん凄いー!!
- こんばんは、milkさん
N,Y,やっぱりどこから見てもワクワクしかない街ですね。
楽しいことばかりであっという間に時が経ってしまいそう。
あれもコレもしたいことがいっぱいあるけれど、
ワクワクして,ふわふわしているうちに夢心地で終わっちゃいそうだなぁー。
メトロポリタン美術館は、さすが圧倒的作品群。
どの作品も素晴らしものばかりで、1日では回りきれないですねー。
スタンダードが大きなアメリカの食。
食べたいものはたくさんあるだろうけれど、
食べきれないのはわかっちゃいるから、
もし自分だったら何食べてどうする??って妄想するだけで楽しくなりました。
いつか行ってみたいなぁー。
でも、アメリカ入国、今まで以上に大変になりそうだしハードル高いわ。
たらよろ
- milkさん からの返信 2025/12/23 23:17:22
- RE: milkさん凄いー!!
- たらよろさん、こんばんは☆
いつもご覧頂き、ありがとうございます(*^-^*)
NYは本当にワクワクがいっぱいの街です♪
1週間もいたのに、あっという間に終わってしまいました...。
メトロポリタン美術館は圧巻の所蔵品でした。
とりあえず一番好きな西洋絵画から見て回りましたが、そこだけで終わっちゃった(;´Д`)
どの作品も捨てられずみ~んな載せてしまいましたが、見てくださってありがとうございますm(__)m
アメリカの料理は本当にボリュームがすごくて...。
でも、お持ち帰りが当たり前なので、みんな持って帰っています。
住んでいる方なら良いですが、私たちのような旅行者には無理ですよね(^^;)
そう、今回は一人旅だったのでアメリカに入国するにあたって実はビクビクしていました。
アメリカに住んでいる知人は、日本に里帰りしたらアメリカに帰れなくなるかも?と、言っています。
せっかくESTAを取得したので来年も行きたいなと考えていますが、どうなる事やら...。
円安も落ち着くどころか進んでいますからね(*´Д`)
milk
-
- akikoさん 2025/12/22 23:50:45
- 素敵、素敵!!! NYにまた行きたくなりました(^^)♪
- milkさん、こんばんは~
ニューヨーク5番街といえば、ティファニー本店もあるんでしたね!私もずいぶん昔に行ったことがあります。でもその当時、ビルの上に飾られている「アトラスクロック」があったことも気づきませんでした。例のアトラス像をオマージュしたものとのことで、興味深く拝見しました^ ^ それからNY本店が舞台の「ティファニーで朝食を」は昔は大変有名でしたが、今ではカフェが出来たのですね!ひゃぁ~~、カフェのインテリア素敵すぎます!!! すべてがティファニーブルー色ではなく、椅子などはトーンを下げた落ち着きのある色で統一されて、とても上品です。もうこの素敵な店内の写真を撮るだけで120%満足ですね~!!!
メニューには朝食だけでなく、アフタヌーンティーもあるとか。アフタヌーンティーはとても惹かれますが、でもここでは映画通り、朝食ですよね(^_-)-☆ 2段トレイの上段にはペイストリー、下段にはパフェ仕立てのグラノーラ、Pineapple Rosace、EGG IN A SHELL。特に、キャビアが乗っているスクランブルエッグに興味津々!きっと美味しい、とお味を想像(笑)それにしてもお一人さま100ドルは、昔の感覚の約10,000円なら想定内だけど、15,000円はちょっとね…(>_<) でもきっと忘れられない素敵な思い出になったに違いないから、行けてよかったですね!テーブルウェアのコーナーも超素敵.:*☆*:. さすが、ティファニーだと感じました。
ティファニーランプも見学できてよかったわ!ルイス・C・ティファニーのステンドグラスは、小樽のニトリ美術館で作品を見たことがあって、大変素晴らしかったので覚えています。階段周りの建築も本当に美しくてうっとり見入りました。螺旋階段から青空が見えた光景は芸術的でとっても素晴らしいし、階下を見下ろした光景もいいわぁ~~~!ショップは私も行ったところかしら?そうだとしたら、昔は壁に映し出されるNYの街なんてありませんでした。どこも本当に美しいですね~~
メトロポリタン美術館もこんなに見応えあるなんて知りませんでした。私は行ったことがないので、よく知られた名画の数々にびっくり!書きたいことがいっぱいありますが、長くなり過ぎるので、いくつかに絞って…
エルグレコは、2014年に没後400周年でスペインに行くきっかけとなった画家でした。「十字架を背負うキリスト」はトレドの美術館に貸し出されていて、とても印象的だったのを思い出しました。よかったら、旅行記の後半に作品を紹介しているので、その部分だけも見てくれたら嬉しいです。https://4travel.jp/travelogue/10898350
モネの作品も多く所蔵されているんですね!ノルマンディー地方の避暑地サン=タドレスの海を見下ろす庭の風景を描いた『Garden at Sainte-Adresse』もここにあったんですね。この作品大好きなんです♪
よく知られている名作をたくさん紹介してくれてありがとう~~~♪ ここは次回、NY行きがあるなら、絶対行きたいと思いました。
akiko
- milkさん からの返信 2025/12/23 23:04:52
- RE: 素敵、素敵!!! NYにまた行きたくなりました(^^)♪
- akikoさん、こんばんは☆
いつもご覧頂きありがとうございます(*^-^*)
そう、5番街にはティファニーの本店もあるのです。
当時はあまり美術品に興味はなかったので、ファサードにアトラスロックが飾られている事に気付いていませんでした。
ちょうど大阪万博で一躍有名になったあのアトラス像だったので、私も興味深かったです。
ティファニーと言えばやっぱりオードリー・ヘップバーン主演の映画ですよね( *´艸`)
本当に素敵だった~☆
映画の朝食のシーンとは違って驚くほど高級な朝食でしたが、この空間で頂く朝食は格別でした☆
ティファニーブルーの店内にはテンション上がります♪
そこにティースタンドに盛り付けられた朝食が運ばれてくるのですから!
どのお料理も美味しくて、大満足でした。
でもほんと、1ドルが100円くらいでしたら納得のお値段でしたが、150円は正直辛かった...。
本来行く予定だったのは2000年の4月なので、その時ならもっとお安く楽しめたのにな。
いつになったら円高に動いてくれるのでしょうね。
ティファニーランプは本来入れないお部屋に飾られていたので、見られて良かったです。
そうそう、私が小樽に行ったときはちょうど新しい美術館へのお引越しの時期で見られませんでした((+_+))
小樽もまた行かなくちゃ。
ティファニーの店内は全てが美しく、見ているだけで楽しかったです。
メトロポリタンの所蔵品も圧巻でしたよ。
これだけ大きな美術館はやっぱり半日では足りなかったです...。
トレドの旅行記、拝見させて頂きました!
トレドは私も更に前に行ったことがあります。
その時に初めてエル・グレコを知り、独特な色使いに魅了されたのです。
でも、当時は主に街歩きを楽しんだだけ。
はい、迷子になりながら歩き回りました(笑)
トレドの街を見渡せるホテルに泊まられたのですね!
エル・グレコが描いた景色そのままですね(≧▽≦)
トレドは再訪したいと思っているので、その時はこのホテルに泊まりたいなと思いました。
モネも沢山ありましたよ。
今回、作品について調べている時に晩年の作風は色彩感覚を失ってから見えていた世界だと知りました。
「モネが見ていた景色はこんな感じだったのね」と、新しい目線で見る事が出来ました。
akikoさんは『Garden at Sainte-Adresse』がお好きなのですね♪
是非、この絵を実際に見るためにもNYへ行ってみてください(*^-^*)
お供しますよ~(笑)
milk
-
- norio2boさん 2025/12/22 05:58:38
- メトロポリタン美術館
- 時間かけた記述
丁寧すぎるほどの作品解説ですね
造詣の深さに感銘しました
短期間ですがロダンの弟子だったブランクーシ(パリのポンピドウ-現在改修中-の前の広場にアトリエブランクーシ-現在閉館-があります)このブランクーシが現代彫刻、抽象彫刻の元祖でモンマルトルのブランクーシアトリエで世界放浪中のイサムノグチが助手で働いた時期があります
イサムノグチの初期の彫刻はブランクーシの影響大です
ブリューゲル はニューヨークには1枚です
続きお待ちしています
- milkさん からの返信 2025/12/23 00:27:58
- RE: メトロポリタン美術館
- norio2boさん、こちらの旅行記も丁寧にご覧頂き、ありがとうございます☆
解説のほとんどはメトロポリタン美術館の作品一覧からの引用ですが、自分が気になったところは別方向からも調べてみました。
norio2boさんに褒めて頂けるなんて、とっても嬉しいです!
パリのポンピドゥーセンターは現在改装中なのですよね。
ロダンの弟子の弟子がイサムノグチという事ですね!
ブランクーシの作品は意識して見たことがなかったので、いつかどこかで見られるのを楽しみにしたいと思います。
ブリューゲルの作品がこのNYにたった1枚というのはちょっと意外でした。
フェルメールはこの後、フリックコレクションで3枚見ることが出来たのですが、残念ながら写真撮影は禁止でした。
MoMAにも行きたかったのに時間がなくなってしまい、断念...。
やっぱりまた行かなくてはです。
milk
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