2025.11 滋賀屈指７つの紅葉名所と「湖南三山」「湖東三山」（6）湖東三山・西明寺

2025/11/23 - 2025/11/23

クラブツーリズムの『知る人ぞ知る東近江の紅葉名所「永源寺」も　滋賀屈指７つの紅葉名所と「湖南三山」「湖東三山」２日間』ツアーに参加した２日目です。永源寺と湖東三山を周りましたが（6）は湖東三山の西明寺です。

エリア 湖東三山・多賀・東近江(滋賀)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 観光バス 新幹線
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: クラブツーリズム

山裾を通る国道307号線に面して惣門が建っています。

本堂までは、両側に石垣が積まれた約500メートルの緩やかな長い参道を上ります。

西明寺の境内案内です。

こちらも紅葉が見頃です。

惣門を入るとまず不断桜の案内板があります。案内板に従い門をくぐると庭がありその中央に柵に囲まれて不断桜があります。樹齢250年、県の天然記念物になっています。秋にも咲く桜として有名で11月に満開となります。

参道の紅葉

この参道は平安時代初期に設けられた参道を鎌倉時代に現在のように拡げられ、江戸初期更に整備されて現在に至っているそうです。

見上げると紅葉のグラデーション

また、西明寺は苔が美しいことでも有名です。
苔の上のモミジ

表道両側石垣は、穴太積の初期の石垣が保存されています。

御朱印所です。色々な御朱印あります。

西明寺の御朱印です。

長い石段の参道を上って行くと本坊庭園「蓬莱庭」があります。
塀の内側が本坊です。

蓬莱庭の黄色と深紅のモミジ。

不断桜は、サトザクラの園芸品種。

花は白く一重で径三センチメートルぐらい。春秋に長い柄のある花を開き、冬も成葉が残り、花が咲きます。

西明寺は、湖東三山の一つに数えられる天台宗の寺。平安時代、仁明天皇の勅願により三修上人が開山したと伝えられます。

戦国時代には兵火のため荒れ果てていましたが、江戸時代中期に望月友閑によって再興されました。

黄色いモミジも美しい。

庭園は国の名勝庭園に指定されている西明寺本坊庭園。「蓬萊庭」とも呼ばれ江戸時代中期に作られた池泉鑑賞式庭園です。

斜面を活かした築山に数多くのサツキの刈込みと庭石を配した遠州流庭園。その石組は御本尊の薬師如来と日光・月光の菩薩、そして十二神将などに見立てられ、刈込みは雲を表現。

西明寺庭園(蓬来庭) 公園・植物園

池中、正面にある石組は鶴島、左手にあるのが亀島。

庭園を通って本堂へ上っていきます。

蓬莱庭内にある龍神社

急な石段の先に、美しい紅葉に囲まれた二天門が見えてきます。

二天門の右手前に、二本に分かれた大きな杉の木が、真直ぐ、すっきりと伸びています。これが西明寺の霊木である「夫婦杉」、別名は「千年杉」。もともと２つあった杉の木が、根元で寄り添うように育ち一本になったとのこと。

柿葺の八脚門を持った二天門。室町時代の初期に建立されたもので、重要文化財に指定されています。両脇で迎えてくれる増長天と持国天。また大きな草鞋が掛けてあり、つつがない旅を願っています。

西明寺二天門に持国天、増長天の2体の木像が寺を守って立っています。 元亀2年（1571）西明寺の寺域は織田信長の兵火にかかって焼失しましたが、幸いにも寺院の中心部分である本堂と三重塔、二天門、二天王立像は難を逃れました。 この仏像はいくつもの木材をつなぎ合わせた寄木造という方法で造られています。2体ともに像の高さは1.95メートルで、仁王像と同じように、一方は口を開き、他方は口を閉じています。 正長2年（1429）、印尋によって造られたもので、作者と制作年代のわかる仏像として珍しく貴重です。

西明寺も他の近江国にある比叡山傘下の天台寺院と同様に織田信長の焼討ちにあいますが寺僧の機知により、山門近くの房舎を激しく燃やし、全山焼失のように見せかけたため、山奥に位置する本堂や三重塔は焼失をまぬがれたということです。

西明寺本堂 名所・史跡

鎌倉時代後期に作られた国宝の三重塔。

三重各層の間のバランスがよくとれたこの塔は、日本を代表する鎌倉時代の優れた建物で、若狭の明通寺の三重塔と一、二を争う名建築といわれます。檜皮葺（の美しい塔で、軒は軽快な弓形を描いて次第に上へ登っていきます。初重（一階）の戸口や窓の周りに、また各層の屋根の下に見える手の込んだ組物「斗拱」にも鎌倉時代の特徴がよく表れています。

西明寺三重塔 名所・史跡

二天門を通ると右側に鐘楼があります。

本堂は、中世天台仏堂の代表作として国宝に指定されています。

御本尊は薬師瑠璃光如来。御開帳時期は、「住職一代・数十年に一度」にしか公開されない秘仏中の秘仏です（2014.4拝観しています）。
薬師如来の脇には日光、月光菩薩、そして十二神将と四天王が安置されています。
堂内は写真撮影は禁止です。

十一面観音像。
バスで次の金剛輪寺へ向かいます。