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※写真は渡し舟<br /><br />スペイン巡礼・北の道6日目:ラレドからノハへ<br /><br />――渡し舟と靴下と、そしてピザ。<br /><br />朝、ラレドのホテルのフロントでスタンプを押下、巡礼者の証に今日も印をひとつ追加。<br />荷物は業者に託して身軽に――「現代版・軽装の巡礼者」。<br />朝食はホテル近くのカフェで。コーヒーが濃い、眠気が濃い、巡礼者の足取りはまだ軽い。<br /><br />■快晴!海沿いまっすぐ行こう<br /><br />今日は青空。雨雲なし。<br />気分上々で海岸線を歩きながら、渡し舟でサントーニャへ向かう予定。<br /><br />が、渡し場の乗り場付近に近づくと――<br />1人の巡礼者(俳優の故「佐藤 蛾次郎氏」似)が別の巡礼者と何か言いながらこちらに引き返してくる。<br />(おいおい、何だその不穏な演出は?)<br /><br />その他の巡礼者もなんとなく「じゃあ、こっちかな?」とし少し東の方へ移動。<br />渡し場の乗り場はどこだ? Google先生も沈黙。<br />それでも湾の向こうに小さな船影が見えるので「たぶん、あれだ!」と楽観的に待つ。<br /><br />数分後、渡し舟登場。<br />先ほど引き返してきた“あの男”が、当然のように一番乗りで乗船。<br />「おいコイツ~!」と思いつつ、黙って乗り込む。<br />巡礼者たちの絆は、時に薄く、時に海より広い。<br /><br />■渡し舟の中で “Two, Fifty!”<br />エンジンが唸りだすと、船員が小さなバッグを持って切符を売り歩く。<br />「Two, Fifty!」<br />スペイン語じゃないのが助かる。<br />小銭入れからコインを渡す。<br />ささやかな国際経済がここに成立。<br /><br />サントーニャ上陸後、「Parroquia de Santa María del Puerto」で祈りを捧げる。<br />旅の安全を祈願。<br /><br />■恋が芽吹く? 刑務所の壁の前で<br /><br />歩き出すと、前方に若い男女の巡礼者。<br />距離を保ちながら歩いていると、どうやら会話が弾んでいる。<br />恋の芽吹きか? 巡礼ロマンス誕生の瞬間か?<br />こちらは黙って“人生経験”を携えた影のエキストラとして見守る。<br /><br />その後、長~い刑務所の壁沿いを歩く。<br />「Prisión provincial de Cantabria(El Dueso)」――<br />海沿いなのに、自由とは正反対の景色。<br />巡礼道の皮肉が深い。<br /><br />■靴下、消える<br />海岸沿いに向かう小高い丘を登る。<br />道幅は人ひとり分。まるで山の“片道切符”。<br />リュックの後ろに干しておいた靴下の片方がブッシュに絡まり、あえなくロスト。<br />――南無、靴下。<br /><br />丘を越えると砂浜の道が続き、ノハの町へ。<br />13時前に「Grill」と書かれたレストラン発見。<br />開店は13時から。つまり、ビールタイム確定。<br /><br />■昼はビール、白ワインで締め<br /><br />ビール、海鮮グリル、タラのオムレツ。<br />そして白ワイン。<br />これぞ巡礼者の昼のご褒美。<br />食後、スーパーで水を補給。<br />同行のH氏が「チョッコレート!」と言いながら甘いものを探す。<br /><br />■夕食ジプシー、そしてピザ<br /><br />ホテル到着前にレストランを予約するも、口コミが“数年前”のものと判明。<br />しかもオーナー、店先でタバコ片手に絶賛ケンカ中。<br />「やめよう」。即決。<br /><br />ホテルにチェックイン、洗濯、シャワー<br />夜<br />代わりのレストランを探し行ってみると、テラスでポーカー大会が開催中。<br />挨拶もなく、こちらも無言で撤退。<br /><br />結局、たどり着いたのはイタリア料理店(ピザ屋)。<br />ピザ、ワイン、サラダ。<br />一日の締めにふさわしい“世界共通の安堵メニュー”。<br /><br />■今日の教訓<br /><br />渡し舟の正解は「待てば来る」。<br />恋は巡礼路の副産物。<br />靴下は自然に還る。<br />飲食店は「口コミの鮮度」が命。<br /><br />次回、「ノハからグエメスへ」――<br /><br />(つづく)

靴下よ、さようなら――渡し舟とピザのノハ行き:北の道6日目

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2025/09/25 - 2025/09/25

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Akuta

Akutaさん

この旅行記のスケジュール

2025/09/25

この旅行記スケジュールを元に

※写真は渡し舟

スペイン巡礼・北の道6日目:ラレドからノハへ

――渡し舟と靴下と、そしてピザ。

朝、ラレドのホテルのフロントでスタンプを押下、巡礼者の証に今日も印をひとつ追加。
荷物は業者に託して身軽に――「現代版・軽装の巡礼者」。
朝食はホテル近くのカフェで。コーヒーが濃い、眠気が濃い、巡礼者の足取りはまだ軽い。

■快晴!海沿いまっすぐ行こう

今日は青空。雨雲なし。
気分上々で海岸線を歩きながら、渡し舟でサントーニャへ向かう予定。

が、渡し場の乗り場付近に近づくと――
1人の巡礼者(俳優の故「佐藤 蛾次郎氏」似)が別の巡礼者と何か言いながらこちらに引き返してくる。
(おいおい、何だその不穏な演出は?)

その他の巡礼者もなんとなく「じゃあ、こっちかな?」とし少し東の方へ移動。
渡し場の乗り場はどこだ? Google先生も沈黙。
それでも湾の向こうに小さな船影が見えるので「たぶん、あれだ!」と楽観的に待つ。

数分後、渡し舟登場。
先ほど引き返してきた“あの男”が、当然のように一番乗りで乗船。
「おいコイツ~!」と思いつつ、黙って乗り込む。
巡礼者たちの絆は、時に薄く、時に海より広い。

■渡し舟の中で “Two, Fifty!”
エンジンが唸りだすと、船員が小さなバッグを持って切符を売り歩く。
「Two, Fifty!」
スペイン語じゃないのが助かる。
小銭入れからコインを渡す。
ささやかな国際経済がここに成立。

サントーニャ上陸後、「Parroquia de Santa María del Puerto」で祈りを捧げる。
旅の安全を祈願。

■恋が芽吹く? 刑務所の壁の前で

歩き出すと、前方に若い男女の巡礼者。
距離を保ちながら歩いていると、どうやら会話が弾んでいる。
恋の芽吹きか? 巡礼ロマンス誕生の瞬間か?
こちらは黙って“人生経験”を携えた影のエキストラとして見守る。

その後、長~い刑務所の壁沿いを歩く。
「Prisión provincial de Cantabria(El Dueso)」――
海沿いなのに、自由とは正反対の景色。
巡礼道の皮肉が深い。

■靴下、消える
海岸沿いに向かう小高い丘を登る。
道幅は人ひとり分。まるで山の“片道切符”。
リュックの後ろに干しておいた靴下の片方がブッシュに絡まり、あえなくロスト。
――南無、靴下。

丘を越えると砂浜の道が続き、ノハの町へ。
13時前に「Grill」と書かれたレストラン発見。
開店は13時から。つまり、ビールタイム確定。

■昼はビール、白ワインで締め

ビール、海鮮グリル、タラのオムレツ。
そして白ワイン。
これぞ巡礼者の昼のご褒美。
食後、スーパーで水を補給。
同行のH氏が「チョッコレート!」と言いながら甘いものを探す。

■夕食ジプシー、そしてピザ

ホテル到着前にレストランを予約するも、口コミが“数年前”のものと判明。
しかもオーナー、店先でタバコ片手に絶賛ケンカ中。
「やめよう」。即決。

ホテルにチェックイン、洗濯、シャワー

代わりのレストランを探し行ってみると、テラスでポーカー大会が開催中。
挨拶もなく、こちらも無言で撤退。

結局、たどり着いたのはイタリア料理店(ピザ屋)。
ピザ、ワイン、サラダ。
一日の締めにふさわしい“世界共通の安堵メニュー”。

■今日の教訓

渡し舟の正解は「待てば来る」。
恋は巡礼路の副産物。
靴下は自然に還る。
飲食店は「口コミの鮮度」が命。

次回、「ノハからグエメスへ」――

(つづく)

旅行の満足度
5.0
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • 所定の場所に置いた荷物(8時までに)

    所定の場所に置いた荷物(8時までに)

  • 8時 ホテルをチェックアウト

    8時 ホテルをチェックアウト

  • ホテルの正面、昨日のフロントは親切でした

    ホテルの正面、昨日のフロントは親切でした

  • 附近のカフェへ

    附近のカフェへ

  • オムレツ&パンとコーヒ

    オムレツ&パンとコーヒ

  • 出発します

    出発します

  • 海岸沿いのオブジェ

    海岸沿いのオブジェ

  • 地図の通りまっすぐな道

    地図の通りまっすぐな道

  • 青空が広がります

    青空が広がります

  • 渡し舟の乗り場へ

    渡し舟の乗り場へ

  • 乗り場が不明、看板などはありません

    乗り場が不明、看板などはありません

  • 前方に船影発見、こちらに来ます

    前方に船影発見、こちらに来ます

  • やはり砂浜から乗り込むようです

    やはり砂浜から乗り込むようです

  • クルーに2,5ユーロ支払い切符を受け取りました

    クルーに2,5ユーロ支払い切符を受け取りました

  • 15分程度で着きます

    15分程度で着きます

  • 協会へ、スタンプなし<br />Parroquia de Santa María del Puerto

    協会へ、スタンプなし
    Parroquia de Santa María del Puerto

  • お祈り

    お祈り

  • 若いカップル

    若いカップル

  • 刑務所の横の道

    刑務所の横の道

  • 山越えか?

    山越えか?

  • 標識に従い右折

    標識に従い右折

  • 海岸が見えてきました

    海岸が見えてきました

  • 小高い丘越え道は狭小で左右はブッシュ<br />

    小高い丘越え道は狭小で左右はブッシュ

  • なんとか丘越え<br />リュックをおろし小休止、靴下のロストに気が付きました

    なんとか丘越え
    リュックをおろし小休止、靴下のロストに気が付きました

  • 砂浜は足が沈みやや歩行困難

    砂浜は足が沈みやや歩行困難

  • このあたりは濡れた海藻

    このあたりは濡れた海藻

  • 海岸を離れ内陸へ

    海岸を離れ内陸へ

  • もすうぐノハ

    もすうぐノハ

  • グリルの看板のレストラン

    グリルの看板のレストラン

  • とりあえず、ビール

    とりあえず、ビール

  • 海鮮グリル

    海鮮グリル

  • タラのオムレツ

    タラのオムレツ

  • 一瞬予約したレストラン

    一瞬予約したレストラン

  • ホテルに到着

    ホテルに到着

  • 部屋はダブルのシングルユース

    部屋はダブルのシングルユース

  • バスタブなし

    バスタブなし

  • 夕食はピザ屋へ

    夕食はピザ屋へ

  • ピザと

    ピザと

  • 野菜サラダ<br />グラスワインの撮影は失念

    野菜サラダ
    グラスワインの撮影は失念

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