2025/10/01 - 2025/10/01
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akikoさん
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世界中でいまもなお愛されている画家、フィンセント・ファン・ゴッホ。2025年から27年にかけてゴッホをテーマにした展覧会が相次いで開催される予定で、今年は「ゴッホ・イヤー」とも呼ばれているそうですね。
関西では、オランダのファン・ゴッホ美術館とクレラー=ミュラー美術館、2つの美術館から貴重な作品が来日し、順次、展覧会が開催されています。私は8月に大阪で「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」を、そして10月には神戸で「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」を観てきました。
大阪の「家族がつないだ画家の夢」展では、影の功労者であったゴッホの家族、特に弟とテオとその妻ヨーに焦点が当てられていました。テオとヨーがどのようにしてゴッホの作品を守り、世に広めていったのかを知り、ゴッホが今日のように広く知られる存在になったのは、二人の献身的な努力のおかげだったことを知りました。
一方、神戸で開催中の「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」は、クレラー=ミュラー美術館のコレクションから選ばれた作品が約60点が紹介される展覧会。なかでも、人気作品《夜のカフェテラス》が日本で展示されるのは約20年ぶりとのことで、初めてオリジナルを目にした瞬間は胸が高鳴りました。
浅く薄くですが、2つの展覧会の様子をお伝えできたらと思います。神戸では、レトロ建築やGアリーナのことも少しだけ旅行記に含めようと思います。よかったら、お付き合いくださいね。
- 旅行の満足度
- 5.0
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ゴッホ作品を初めて観たのは大学の卒業旅行で立ち寄ったオランダの「ゴッホ美術館」でした。私はその時のことがあまり記憶に残っていないのですが、一緒に行った幼なじみの友人は「ゴッホの斬新な厚く塗り重ねられたタッチを実際に見て衝撃を受けた」と話してくれました。
旅行記として残しているゴッホ展は、2018年に京都国立近代美術館で行われた『ゴッホ展 巡りゆく日本の夢』です。この時もその友人と出かけ、「種まく人」や「ゴッホの寝室」などの名作を観て、ゴッホが当時流行していたジャポニズムを通して浮世絵と出会って大きな影響を受け、独特の技法にたどり着いたことなどを知ったのでした。 -
そして、2025年になり、現在、東京で開催中の「家族がつないだ画家の夢」展は、関西万博開催記念&大阪市立美術館リニューアル記念特別展として、大阪市立美術館で7月5日~9月30日まで行われました。
大阪市立美術館は、大阪市天王寺区の天王寺公園内にある美術館。1914年に住友家本邸が建てられ、後に住友家から美術館建設を目的に敷地が寄贈され、1936年に旧本邸跡地に開館。今年3月に大規模改修を終え、リニューアルオープンしました。 -
美術館の正面を振り返ると、「通天閣」が見える天王寺の風景が広がっています。
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■ 大阪・関西万博開催記念 大阪市立美術館リニューアル記念特別展
「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」
会期:2025年(令和7年)7月5日(土)~8月31日(日)
入場は正面階段からではなく、サイドの入口からでした。 -
アムステルダムのファン・ゴッホ美術館には、画家フィンセント・ファン・ゴッホの約200点の油彩や500点にのぼる素描をはじめ、手紙や関連作品、浮世絵版画などが所蔵。そのほとんどはフィンセント・ファン・ゴッホ財団が永久貸与したものだそうです。
本展では、ファン・ゴッホ美術館の作品を中心にゴッホの作品30点以上と、日本初公開となるファン・ゴッホの手紙4通などが展示されるとのことでした。 -
美術館に入ると、まず中央ホールが出迎えてくれました。白を基調とした大変美しいホールですが、リニューアル前は昭和50年代につくられた天井とシャンデリアが吊るされていたそうです。これらを撤去したところ、開館当初の白い漆喰の壁が出現し、このように白壁が映えるより明るい空間となったんだそうです。
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展示会場は2階にありました。2階から入口方面を見たところです。レトロ建築の美しさがわかる造りですよね!
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『拝啓、星になった兄へ』と書かれたポスター。わずか37歳という短い人生でしたが、絵を本格的に描くようになったのは27歳からで、亡くなるまでの10年で2,000点以上の作品を描いたんだそうです。
今では世界で最も有名な画家の1人ですが、生前で売れたことが確認されている絵は1枚のみ。生活にも窮していましたが、弟のテオ(テオドロス)がずっと兄の応援をし、金銭的支援もしていました。そして弟が亡くなった後は、その妻ヨー(ヨハンナ)が引き継ぎ、ゴッホの偉大さを伝えるべく力を注いだんだとか。 -
チケットは公式サイトから前もって購入しておきました。購入後送られてきたQRコードを提示し、本チケットと引き換えてもらいました。
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この展覧会は次の5つの章に分けて進められました。
第1章:ファン・ゴッホ家のコレクションからファン・ゴッホ美術館へ
第2章:フィンセントとテオ、ファン・ゴッホ兄弟のコレクション
第3章:フィンセント・ファン・ゴッホの絵画と素描
第4章:ヨー・ファン・ゴッホ=ボンゲルが売却した絵画
第5章:コレクションの充実 作品収集
展示会場は、すべて撮影禁止でした。最後には「イマーシブ(没入)」体験ができる映像も上映され、これは撮影することができました。
映像にはテオとヨーの画像も含まれていたので、2人の功績を少しだけ紹介したいと思います。 -
これは、ファン・ゴッホの弟テオです。ゴッホにとって、弟テオは何よりも大切な存在でした。テオは画商として兄を経済的に支えただけでなく、誰よりも兄の才能を信じ理解し続けた人。二人は生涯で約650通の手紙を交わし、テオが兄に送った手紙の大半は賞賛と励ましで満たされていたそうです。大部分の作品を保管していたテオは、兄の死後、回顧展の開催に奔走するもしだいに体調が悪化し、兄の半年後に死去。テオの妻ヨーが膨大なコレクションを管理することとなります。
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ヨーは、夫テオと義兄フィンセント・ファン・ゴッホの死後、膨大な数の作品と手紙を相続しました。当時、ゴッホの絵はほとんど評価されていませんでしたが、彼女は義兄の才能と芸術を深く信じ、その生涯と作品を世に広めることに人生を捧げました。具体的には…
1)<作品と手紙の相続と管理> 義兄フィンセントと夫テオの死後、全く価値が認められていなかったゴッホの膨大な作品と手紙を守り抜きました。
2)<書簡集の出版> ゴッホとテオの間で交わされた手紙を四半世紀かけて収集・整理し、1914年に自費出版しました。この書簡集を通して、ゴッホの芸術的信念や人間的な生涯が世に知られるようになりました。
3)<作品の普及と評価の確立> ゴッホの作品を定期的に展覧会に貸し出し、世間に紹介しました。また、作品の価値を守りながら、生活費のためだけでなく、ゴッホの評価を確立するために戦略的に作品を売却しました。
4)<ゴッホの名声を世界へ> 死の前年1924年には、《ひまわり》をロンドン・ナショナル・ギャラリーに売却し、ゴッホの国際的な名声を確かなものにしました。
その後、彼女の息子フィンセント・ウィレムは、コレクションを散逸させないために「フィンセント・ファン・ゴッホ財団」を設立し、後の「ファン・ゴッホ美術館」開館へとつなげました。 -
1歳に満たない息子を抱えながら、ヨーは夫テオが残したゴッホからの手紙をまとめ、書簡集を出版し、さらに回顧展を開くなど、献身的な活動を続けました。その背景の一つに「生前のフィンセントに優しく接してあげられなかった」という後悔の気持ちがあったともいわれています。
実際、義兄フィンセントへの多額の仕送りをめぐって、夫テオとの間で経済的な不安や口論があったそうです。あるとき、テオが留守の間にフィンセントがふらりとヨーを訪ねてきたことがありました。生活が苦しくなっていたヨーは、「もうこれまでのような仕送りはできません」と伝えたところ、フィンセントは黙って頭を下げて帰り、それ以来、二度と彼女を訪ねることはなかったといいます。
ヨーの立場も痛いほど理解できますが、同時にフィンセントの胸の内も思うと、とても切なくなります。この出来事が、彼が経済的にも精神的にも追い詰められる一因となり、やがて自ら命を絶つことにつながった可能性があるという説にも触れ、読んでいて胸が締めつけられるような気がしました。 -
第3章の「フィンセント・ファン・ゴッホの絵画と素描」では、ゴッホが画家になる決意をしてから、その生涯を閉じるまでのわずか10年の間に残された作品が時系列で紹介されていました。
ゴッホは27歳のときに画家になる決意をし、最初はオランダのハーグで、3年間ほど素描の腕を磨いたそうです。その後ニューネンに移り、油彩画に取り組み始めます。1886年にパリに出ると、印象派の画家などとも出会い、自分の作風が時代遅れであることに気づきます。そして新しい筆づかいと色彩表現を取り入れ、独自の様式を生み出していったとのことです。
チケットや展覧会の紹介ポスターでも使われていた《画家としての自画像》は、このパリ時代に描かれたもの。この自画像は、ヨーが、もっとも出会った頃のフィンセント(ゴッホ)に似ていると評したそうです。
ゴッホはモデル代も支払えず、自分をモデルにして、多くの自画像を様々な試みをしながら描いたそうです。この自画像には"点描的表現"が使われ、通常肌色のはずの顔に青や緑の影をつけ、オレンジ色も髭だけでなく額などにも用いています。これは「光を色で作る」というパリで得た方法だということです。作業着のような青色の衣服にもリズミカルに短めの点描的表現で光と動きを出しているのがよくわかりました。 -
このイマーシブ映像の画像は小さくて見にくいのですが、真ん中の《種まく人》も展示されていて、大変印象に残りました。
ゴッホは画家ミレーに深く憧れ、特に土とともに生きる人々の姿に強い共感を抱いていたといいます。なかでもミレーの代表作《種まく人》に心を動かされ、自身も何度も模写を重ね、やがてゴッホ独自の《種まく人》にたどり着いたそうです。
種まく人の上に力強く描かれた黄金の太陽は、まるで後光のように輝いていて、生命の力が感じられるようでした。手前の一本の木は浮世絵のような構図で描かれていて、浮世絵に影響を受けたことが感じられました。青みを帯びた大地と、緑とオレンジが溶け合う空の色合いが秋の夕暮れを美しく表現していて、ミレーとは異なる世界が広がっているという印象を受けました。 -
他にも、ゴッホの几帳面な性格がうかがえる素描や、弟テオらに宛てた手紙に添えられたデッサンなども見応えがありました。会場にはゴッホ自身の作品だけでなく、同時代に活躍し、彼が影響を受けた画家たちの作品も展示されていて、見どころが多かったです。
詳しくは、「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」展の公式サイトをご覧ください。
公式サイト(東京展):https://gogh2025-26.jp/ -
ゴッホ展を鑑賞したあと、友人が探してくれたお店でランチをすることに...!
天王寺といえば、超高層ビル"あべのハルカス"があることでも知られています。天王寺公園内には『OSAKA』の文字モニュメントもあります^ ^
そのお店はハルカス内にあるということで、まずはハルカス方面に向かいました。 -
やって来たのは「Aloha Table」というお店で、あべのハルカス14階にありました。明るい雰囲気のハワイアンカフェで、サーフボードが飾られていたりして、ハワイのカフェに来たという雰囲気がして思わずハッピーな気分に!友人の気遣いに感謝です♪
※この画像はお店のサイトからお借りしました -
高層階にあるため眺望が抜群で、大きな窓から大阪の街が一望できました。
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さて、ハワイアンカフェでは、フルーツいっぱいのパンケーキも魅力的でしたが、ランチどきだったので、食事として楽しめる甘さ控えめのミールパンケーキの中から「 Munchies Pancake with Grilled Chicken & Caesar(マンチーズパンケーキ グリルチキン&シーザー)」をオーダー。
ふんわりと焼き上げられたパンケーキに、香ばしいグリルチキンとフレッシュなサラダ。たっぷりのチーズとシーザードレッシングの風味が食欲をそそりました。ほんの少しメープルをかけると、甘さと塩味が絶妙に混ざり合い、思わず笑顔になるおいしさでした。 -
食事を終え、2フロア上の16階に向かいました。地上300mの58階展望台エリアは有料ですが、ハルカス16階には無料で入場できる屋外庭園が設けられているんです。
外に出ようとすると、水色のクマが柱のところで手を広げていました。これは、ハルカスの公式キャラクター「あべのべあ」なんだそうです。空に住むくまをイメージしていて、天候によって体の色が変わるのが特徴なんだとか。 -
展望デッキには、このような都会のオアシス空間が!
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結構、広いウッドデッキ空間で、木も多く植えられていてホッと落ち着ける場所でもあり... あまり人がいないので、とても気分良く過ごせます.:*☆*:.
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ここからの眺望ですが、58階の展望台より階が低いため、街の風景がくっきり見えるのがうれしいポイントです!こちら側は広大な天王寺公園《てんしば》方面が見下ろせ、ゴッホ展が行われている市立美術館も見えていました。
「これくらいの高さから見える眺望の方がわかりやすくていいね」と友人と話していたのでした。
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ここまでが大阪の『ゴッホ展』のことで... -
ここからは、神戸で行われた『ゴッホ展』のことになります。
ゴッホ展の会場は神戸市立博物館で、レトロな建物が残っている神戸旧居留地のエリアにある博物館でした。このエリアは何度か街歩きをしたことがあります。この時は、三宮から地下鉄海岸線の「旧居留地・大丸前駅」まで行き、神戸大丸周辺から歩いて行くことにしました。
神戸大丸の西側に、「旧居留地の碑」があります。1967年4月神戸港開港100年を記念して建立されたそうです。神戸の旧居留地は、開港当時の面影を色濃く残す、素敵なエリアですが、歴史を辿れば、イギリス人土木技師のJ.W.ハートが設計し、初代兵庫県知事であった伊藤博文の指導のもと整備されたんだそうです。
もともと江戸末期まで、砂地と田畑が広がるだけであった「神戸村」に、1868年の神戸港開港にあわせて、岸壁や波止場が整備され、さらに外国人が住み、働く場所として「居留地」が開発された歴史があるとか。 -
この日、主目的地は「神戸市立博物館」でしたが、旧居留地に残るレトロビルや建物も撮影しながら歩きました。①~⑦まで番号を入力。そして地図に入りきらなかったGアリーナまで散策しました。
①旧居留地の碑
②大丸百貨店
③旧神戸居留地25番館
④旧神戸居留地15番館
⑤神戸市立博物館
⑥神港ビルヂング
⑦チャータードビル -
神戸大丸店は、1913年に誕生し、神戸元町のランドマークとして神戸っ子に愛されてきた歴史があるそうです。
先代となる本館ビルの設計は村野藤吾氏によるものでしたが、1995年の阪神・淡路大震災により本館部分が損壊し、やむなく建て替えとなり1997年に完成したのが現在の本館なんだそうです。
『神戸の灯を絶対に消さない』という熱意から工期わずか1年で完成させた、震災復興のシンボルになっているとのことです。 -
玄関手前に展開する列柱はドリス(ドーリア)式と呼ばれ、旧居留地に多く残る西洋建築に調和したものだそうです。
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イチオシ
玄関から伸びるアーチと、天井が交差ヴォールトが連続するポルティコ空間はとてもエレガントで、まるでヨーロッパの街にいるかのようです。
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仲町通りを歩いていると、「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」の広告幕が!この幕は、あとで神戸の街の多くの場所で見かけました^ ^
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仲町通りから浪速町筋に入ると、もうすぐ目的地の「神戸市立博物館」は見えてくるはず... と思っていたら、個性的なビルがあり、旧居留地番号が書かれていました。ここは「神戸旧居留地25番館」となっていました。
当時、外国人居留地の敷地は、整然と126区画に分割され、格子状に街路が作られ、街路樹、公園、街灯、下水道などが整備されたそうで、この形状は現在も変わっていないとか。ここは126区画の25番目の区画というわけですね。
<神戸居留地の歴史> https://www.kobe-kyoryuchi.com/history/ -
そしてこの建物が「神戸市立博物館」でした。壁には「大ゴッホ展」の文字とゴッホの《自画像》と《夜のカフェテラス》の巨大看板が掛かっていました。
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通りの反対側には、「旧神戸居留地十五番館」があります。
明治13年頃に建築された旧居留地内に唯一残る居留地当時の建物。開放的なベランダをもつコロニアル様式で、アメリカ領事館などとして使われました。 -
現在は、パティスリー&ティーブティック「Salon15 TOOTH TOOTH (サロンジュウゴ トゥーストゥース)旧神戸居留地十五番館」として使われています。ここは、以前にアフタヌーンティーで利用したことがあり、内部もレトロな雰囲気を残していてとても素敵でした。
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そして、ぐるりと建物をまわって京町筋通りの正面玄関がある方に移動。
「神戸市立博物館」は、桜井小太郎の設計により昭和10年に竣工した建物で、ドリス式半円柱が並ぶ古代ギリシャ風の重厚な外観と銀行時代の高級で開放感のある吹き抜けエントランスが特徴だとか。当初は横浜正金銀行神戸支店として建設されましたが、その後、東京銀行神戸支店を経て博物館に転用されたのだそうです。 -
半円柱が並ぶファサードの玄関横に、今回来日したゴッホの作品が飾られていました。
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《夜のカフェテラス》と《自画像》の前には、オーギュスト ロダン作「ジャン・ド・フィエンヌ(カレーの市民より)」の彫像が設置されていました。
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正面玄関の真上に厚い青銅の庇が張り出していますが、キャノピーと呼ばれるそうです。
この「大ゴッホ展」は、2025年9月20日~2026年2月1日の期間、神戸市立博物館で阪神・淡路大震災から30年の取り組みのひとつとして開催されています。
この展覧会は、オランダにあるクレラー=ミュラー美術館が所蔵するコレクションから"ゴッホのオランダ時代からアルルまでの画家人生の前半"に描かれた作品に焦点を当てた約60点と、モネやルノワールなど、同時代の作品が展示されているということでした。ちなみに後半の作品は2027年に展覧会が行われるそうです。 -
玄関を入ると、広いエントランスホールがありました。当日券を買うために並んでいる人の列と、右にはお土産売り場があって、鑑賞を終えた人たちで賑わっていました。
チケットはこの時は、さほどでもないですが、帰る頃には長い列ができていました。私は当日列に並びたくなかったので、公式サイトのオンラインチケットで買っておきました。オンラインチケットを持っている人は、すぐに、写真奥にある階段を使って上階に案内されました。 -
階段を上がったところにある空間です。会場はまずは3階で鑑賞し、その後2階に移動するようになっていました。
2階のこの空間の右にステンドグラスが見えていますが、このようなものでした。 -
日本を含む世界地図の一部で、きっとヨーロッパと貿易で繋がっていた神戸に相応しい図柄がステンドグラスで表されているのでしょうね。
博物館の西側の通用門があるあたりの右上にこのステンドグラスが見えていました。 -
この階段から3階に上がって行きました。
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展覧会(第1期)の公式サイトには、ゴッホの紹介とこの展覧会で展示される作品について次のように書かれていました。
"オランダ南部の小さな村で生まれたファン・ゴッホ。画商の仕事もキリスト教の伝道師の仕事もうまくいかず、「絵の道しかない」と決心したのは27歳。弟テオの援助を受けながら、何を描くかを考え抜き、絵の基礎を築いていきました。彼は農民や炭坑夫と暮らしをともにし、人間の苦悩に寄り添いながら、何よりも自然を愛しました。
この展覧会で紹介する画業の前半期は、初期オランダ時代からフランス・パリで色彩に目覚め、さらなる光を求めてアルルに向かい、《夜のカフェテラス》を描くに至るまでをさまざまな作品を通して紹介します"
そして、展覧会は4つの章に分けて進められていました。
【Chapter 1 バルビゾン派、ハーグ派】
若い頃から絵画に親しんでいたゴッホは、農民の姿を温かく描いたミレーらバルビゾン派の画家に強く惹かれました。また、ハーグ派のイスラエルスらの作品からも影響を受けます。この章では、ゴッホが画家を志すうえで大きな影響を受けた二つの流派の作品が紹介されます。
【Chapter 2 オランダ時代】
1881年、ハーグ派の画家マウフェに学び、油彩や水彩の技法を身につけたゴッホ。社会問題への関心から労働者や農民の姿を描き続け、独自の表現を模索しました。ニューネン時代には、農民の暮らしを題材にした作品に取り組み、画家としての基礎を築いていきます。初期の素朴で力強い作品などが展示されます。
【Chapter 3 パリの画家とファン・ゴッホ】
印象派が花開いていたパリでは、モネやルノワールらが新しい表現を追求していました。ゴッホもその流れに刺激を受け、特に新印象派やポスト印象派の画家たちから多くを学びます。彼が影響を受けたパリの画家たちの作品を通して、当時の芸術の様子を感じることができます。
【Chapter 4 パリ時代】
1886年、弟テオを頼ってパリへ移ったゴッホは、印象派や新印象派の影響を受けながら、明るい色彩と大胆な筆致を試みます。静物画や自画像などで独自の表現を探り、作風が大きく変化した時期でした。この章では、わずか2年間で劇的に進化したゴッホの画風の変遷がわかるようになっていました。
最後のコーナーでは、お待ちかねの《夜のカフェテラス》とほか4点が撮影できるようになっていました。 -
会場内は一部の作品を除き撮影はできませんでした。今回の展覧会で今まであまり目にしたことがない初期の頃のペンや木炭などで描かれたデッサン画(素描)が多く展示されていて、新たに多くのことを知りました。
この作品は《大工の仕事場と洗濯場》で、多くの素描画の中で、特に印象的だった作品です。この作品は、1882年5月下旬、鉛筆、黒チョーク、黒インクのペンと筆、茶色の淡彩などで描かれたもので、オランダ・ハーグのスヘンク通りにあった、ゴッホのアトリエの窓から眺められた光景で... 大工の店や屋外の仕事場で小さな人物が、忙しく働いているのを描いたものだそう。
ゴッホは、多くの画家が描いていた美術収集家が気にいるような華やかな絵の題材には興味がなく、ミレーの農民など社会の底辺で働く人々を描いた農民画に感銘を受け、光が当たらない人々の心に寄り添えるような温かい絵を描きたい、そして絵を通して彼らに光があたれば嬉しいと話していたそうです。
この頃はのちの作品とは違い、かなり写実的に細密に風景や人物を描いていたことに驚きました。
※画像はWikimedia Commonsより(「Public domain」と記載があれば、使用OKだそうです)
https://commons.wikimedia.org/ -
そして、時が経ち、1886年、弟テオを頼ってパリへ移ったゴッホは印象派や新印象派から色彩や筆致を学び、明るい色彩と大胆な筆致を試みるようになりました。静物画や自画像などで独自の表現を探り、作風が大きく変化した時期でした。
ゴッホはパリに約2年間滞在し、それまでの暗い画風から脱却しました。でもパリの芸術界の喧騒や、冬の寒さと曇りがちな空に次第に疲弊し精神的に追い詰められていきました。彼が求めていたのは、もっと明るい光と鮮烈な色彩、そして孤独から解放される安らぎでした。
パリで触れた浮世絵を通じて、彼は日本を「太陽の光と鮮やかな色彩に満ちた芸術の理想郷」だと夢見て、1888年2月にパリから南仏アルルへ移住します。さらにゴッホは、この理想の地を拠点に、自身と友人のポール・ゴーギャンを含む「芸術家たちの共同体」を築くという大きな夢を抱いていました。彼は「黄色い家」と名付けた家を借り、孤独を避け、互いに助け合いながら制作に励むユートピアの実現を目指しました。
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ここからは、撮影できた4作品のことを少し紹介したいと思います。
《夜のカフェテラス》
アルルでの滞在を始めて6か月後、ゴッホはガスランプの光の下で《夜のカフェテラス》を描きました。黒を使うことなく描かれたこの夜の風景は、ゴッホの全作品の中で最高傑作のひとつとなりました。溢れんばかりの光に照らされたカフェの壁と日よけ、そしてオレンジの床により、カフェテラスが、他のすべての空間を埋め尽くす濃い青と緑の色彩を背景にくっきりと浮かび上がります。
夜のカフェテラスは、ゴッホの全作品の中で初めて星空が描かれた作品でもあります。後の研究により、ゴッホが9月16日または17日に見られる星座の位置を正確に描いていることが明らかとなっています。(※クレラーミュラー美術館、公式サイトの当該作品の説明より) -
この作品は、ゴッホが初めて「星空」を描いた作品だそうですが、ゴッホの名作とされる作品の中で、夜空が描かれた《夜のカフェテラス》《ローヌ河の月明かり》《星月夜》が大好きで、とても惹かれます。
この《夜のカフェテラス》が描かれたのは、アルルのフォーラム広場(Place du Forum)。ゴッホはこの場所の夜景に魅了され、広場にイーゼルを立てて、キャンバスの左半分を中心に温かみのある黄色を用いてカフェテラスを、右半分には深い青を用いて教会へと続く静かなパレ通りを、そして上には星が輝く夜空を描きました。
彼は弟テオへの手紙で「新しい絵は、あるカフェの外観を描いた夜景だ。・・・そこでは夜空に星が輝いている。夜の情景や効果をその場で描き出すことに、僕はとてつもない興味をそそられる。・・・黒を使わずに夜景を描く方法がこれだ。美しい青、紫、緑だけを使い、その周囲の広場は淡い硫黄色と緑がかったシトロン色で照らされている。夜景を描くことは、昼間の光景を描くことよりも、色彩を豊かにするように僕には思われる」と書いていたそうです。
ゴッホは、また妹に宛てた手紙の中で、「夜は昼間よりももっと色が豊富でキラキラしている」と書いていたそうで、カフェを照らすガスの温かい黄色、夜空の深い青色、星のキラキラとした黄色など、自分が感じたままの鮮やかな夜を描きました。黒が使われないことで、絵から温かみが感じられますよね。 -
今まで、カフェにいる人のことは注目しなかったのですが、今回はカフェテラスに集う人々を拡大して撮影してみました。一人ひとりの表情は明確には描かれていませんが、その仕草や配置から、夜のカフェの賑わいや雰囲気が伝わってきます。
このカフェは、当時「カフェ・ド・ラ・ガール」と呼ばれていたそうですが、のちに「ル・カフェ・ヴァン・ゴッホ」として営業し、ゴッホファンが聖地巡礼のように訪れて賑わっていたそうです。でも、最近ここを訪問したマリアンヌさん情報では、このカフェは脱税の疑いで2015年から摘発され、経営者は事業経営禁止処分や破産宣告を受けていて、2023年に営業停止となり閉店しているそうです。 -
"黄色は幸福感や活力を、青は静けさや深遠さを象徴する" とどこかで聞いたことがありますが、カフェが黄色を中心に描かれていることで、温かい気持ちになりますし、窓に黄色が使われていることで、内部が賑やかなことがイメージできますね。
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夜空には、ひときわ大きく輝く星々が描かれています。これらの星は、ただ無作為に描かれたものではなく、実際の1888年、9月16日または17日に見られる星座の位置を正確に描いているんだそうです。確かに星の大きさも違っていますね。
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1887年4-6月に描かれた《自画像》も撮影できました。大阪展のパリ時代に描かれた自画像とは雰囲気が異なります。まず、パリ時代に描かれた顔には青や緑の影をつけ、オレンジ色も髭だけでなく額などにも使われていました。
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一方、この自画像は、髭の色はそこまで明るくなく、顔の影には青や緑色が使われていません。筆使いも少し異なり、短めのストロークが多く使われています。ゴッホにとって自画像は、色彩理論、筆触分割、補色対比、新しい筆遣いなどを試すための格好のキャンバスだったとか。自身の顔を対象に様々な表現方法を実験し、独自のスタイルを確立していったのだそうです。
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これは、《草地》という作品。草だけをクローズアップした構図と鮮やかな色彩によって、ジャポニズムからの影響を指摘される作品なんだそう。
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これは、パリ時代の《レストランの室内》という作品。オランダ時代は農民や職人を暗いトーンで描いていたのと比べると、明るくなり、題材も花瓶が置かれたレストランとなっています。
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パリでは、ほかのほとんどの画家がアカデミーで学んでいたにもかかわらず、ゴッホは経済的にも習うことはできず、一人で様々な表現方法を研究していたそうです。
レストランの壁面は「新印象派」の影響から細かな点描方を用いる一方で、床面やテーブルクロスは点描が大まかになり、椅子には点描を用いていません。タッチを混ぜながら描いた作品のようです。 -
《小説本とバラと彫像のある静物》
淡い黄色のナプキンの上に置かれた石膏の彫像(ヴィーナスのトルソー)、バラの花、そして2冊の明るい表紙の小説本が描かれています。 -
2冊の本とバラの部分を大きく撮影してみました。色合いが優しくて、この部分がとても気に入りました。
撮影できるエリアはこれで終わりで、展覧会も無料で撮影できるコーナーで締めくくられていました。
ゴッホの画風の変化をごく簡単にまとめると...
1. 初期(オランダ): 最初は暗めの色を使い、「じゃがいもを食べる人たち」などの働く人々の絵を多く描きました。
2. パリ時代: パリに移ってからは明るい色が増え、日本の浮世絵にも夢中になりました。
3. アルル時代: 南フランスのアルルにいた時が一番脂が乗っていた時期でした。太陽の光と美しい色に感動し、「ひまわり」や「夜のカフェテラス」のような素晴らしい作品を多く描いたことがわかりました。
「大ゴッホ展」は、2025年から2028年にかけて開催される予定で、会期は2部構成:前期と後期に分けられるんだそうです。関西では、ゴッホの後期作品が展示される<大ゴッホ展 アルルの跳ね橋 展> が2027年2月~5月に神戸市立博物館で開催予定だそうです。 -
会場をあとにし、外に出ると、レトロなデザインの電話ボックスがありました。神戸市立博物館の道路を挟んで向かい側に設置されていて、明治時代の電話ボックスを模して造られた木製の六角形のデザインが特徴なんだそうです。
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「神戸市立博物館」を出て、海岸通り方面に延びている浪速町筋の並木道を進みます。
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向かって左に、「神港ビルヂング」がありました。これは昭和14年竣工の8階建ての建物で、角に建つ塔が特徴的です。もとは「川崎汽船の本社ビル」で、現在もオフィスビルとして活用されています。アールデコの建築様式が特徴だそうです。
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「神港ビルヂング」のエントランス部分やアールデコ調の窓とプランター。プランターは旧居留地のあちこちに置かれていて、開港当時の外国人居留者が描かれています。異国情緒あふれる神戸の街並みを象徴するプランターで、とても気に入りました。
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向かいにあるビルは、「チャータードビル」でした。アメリカ出身の建築家で日本の建築の近代化に大きな役割を果たしたJ・H・モーガンの設計で、イギリスのチャータード銀行の神戸支店として1938年に竣工した建物なんだそう。
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石造りのクラシカルな建築で、イオニア式の柱や彫刻が施された装飾的な下層部と、シンプルでモダンな上層部の2層式の外観が特徴なんだとか。
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神戸港方面に延びている京町筋を進んで行くと、赤い欄干の「京橋」が見えてきます。上には阪神高速3号神戸線が通っています。
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橋の上から波止場が見え、以前にもここから風景を撮ったことが... 。
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京橋を渡り、進んで行くと、冬にはまだ完成していなかった「ラスイート ルパンビル」が現れました。今年、3月12日にオープンしたそうです。手前のウォールアートが描かれているのは「京橋ポンプ場」だとか。
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「ラスイート ルパンビル」
新港第一突堤にある姉妹施設の天然温泉旅館「神戸みなと温泉 蓮」の北側に位置する4階建てのビルで、
1階)「ル・パン総本店」「天然温泉 みなと足湯カフェ」
2階)「レストランカフェテラス アミ神戸」
3階)多目的ホール「ラ・テラスホール神戸」
4階)「ルーフトップ レストランバー エス神戸」が入っているそうです。 -
1階には、スイーツ&ベーカリー「LE PAN 総本店」が入っています。ル・パンは伊丹空港にも店舗があり、少し高級感がある美味しいパンという馴染みがありました。
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お店の前には、道路に面したテラス席があり、犬を連れたファミリーが楽しそうにお食事をされていました。たまたまこの席が空いていたので、ここでパンをいただくことに!
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秋限定のケーキも美味しそうですが、お昼なので、秋限定のパンをいただくことにしましょう!
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時間が13時過ぎだったせいか、店内には2、3人いただけで、お客さんが映らない店内を撮影させてもらいました。
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外の看板で見た、秋限定の「きのこのタルティーヌ ポテトサラダ添え」や「秋の味覚3種のホクホクお芋づくしパン」はもう売り切れで、パン陳列棚もこの通り。人気商品は何も残っていませんでした。
奥にケーキのショーケースがあって... -
ケーキはほぼ全種類揃っているようでした。どれもとっても美味しそう~~でした。
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店内はこのように明るい感じで、一目で気に入りました。足湯をしながら食べられるスペースもあるんだそうです。
ケーキ、パン以外にもジェラートやフローズンフラッペ、クレープなどもあり、いろんなものに目が行きましたが、やっぱりパンをいただくことにして.... -
結局、残っていた人気No.1の"淡路産自凝雫塩パン"と店名の印字入り"かわいいクリームパン"を選び、テラスでいただきました。
"塩パン"は、淡路産自凝雫塩パン米粉をブレンドした生地に、フランスの発酵バターを巻き込み、播磨灘の海水を鉄釜でじっくり炊き上げた「自凝雫塩」をトッピングして焼き上げた特別なものだそうで、興味津々食べてみると、ジュワーっとした発酵バターの美味しさがまず感じられ、ふわ~としたパンに自凝雫塩の塩味が感じられて、一口一口が美味しくいただけました。
"かわいいクリームパン"は、ぎっしりクリームが入っていて、これも美味しかったです。持ち帰りに、クロワッサン・焼き牛すじカレーパン・かわいいクリームパンを購入。家族にも大変好評でした。 -
そしてもう1カ所気になっていた『GLION ARENA KOBE』にも足を延ばしました。年明けのルミナリエの時には、まだ完成していませんでしたが、今年4月4日に開業したそうです。都市型エンタメの新たな拠点として、またB.LEAGUE「神戸ストークス」のホームアリーナとしてゲームのほか、音楽コンサートやプロスポーツイベントなどが開催されているんだとか。
外観デザインは「神戸から感動と興奮を発信し、世界へ羽ばたく姿」を特徴的なV 字の屋根形状で表現しているとのことです。 -
アリーナの前はこのようになっていて、海沿いには散策ルートが整備されていました。ここは神戸港の第2突堤で、もともとは物流の拠点として倉庫が建ち並んでいたエリアだったとか。そこが再開発によって「GLION ARENA KOBE」が新しくでき、このアリーナを中核施設として、エリア全体を「TOTTEI(トッテイ)」と名付けたんだそうです。
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TOTTEI MAPがありました。
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これは近くにあったマンホールです。真ん中にいるのは、B.LEAGUE「神戸ストークス」の公式キャラクター"ストーキー" で、コウノトリの男の子なんだとか。
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階段の上に立つ、アリーナの正面玄関の方に行ってみます。
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「GLION ARENA KOBE」と文字が入ったところは鏡面仕上げになっていて、手前の景色が映り込んでいました。
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こちらが映り込んでいた神戸の街の景色です。
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新しくできた施設なのにほとんど人がいないのはなぜ?と思い、近くにいたスタッフらしく人に聞くと、水曜日は休業日でアリーナには入れないとのこと。
公式サイトは見たことがあり、その中で、この施設のことが短い動画で紹介されていました。よかったら、ご覧くださいね!
<GLION ARENA KOBEの動画>:https://youtu.be/EmMURUDJcjo?si=B0yA2co9i1l2Xqy- -
アリーナの側面には奥に通じる遊歩道があり、奥に進んでみると...
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アリーナの南側には新たな公園エリア「TOTTEI PARK」が出来ていました。ここは270度海に囲まれた公園なんだとか。
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これは、公園の中心にできたシンボリックな建造物「緑の丘」。この丘は約11mの高さがあり屋根の上はイベント時には観客席にもなり、港と山並みを一望できる景観が楽しめるということでした。
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「緑の丘」を横から見たところ
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丘はこのようにベンチを兼ねた階段状の金属板で出来ていました。金属板はこのようになっていて、植物が下から出てきていました。今後は、もっと緑豊かな丘になるのでしょうね。
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ベンチに座ると、このように海や神戸港の景色を眺めることができました。
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イチオシ
オリエンタルホテルやメリケンパークがある方面をズームアップ!
ぐるりと景色をパノラマ風に撮った動画もよかったら、ご覧ください。
https://youtube.com/shorts/OR5x-e2Ob30 -
大阪と神戸で"ゴッホ展"を2つ観たことをまとめた旅行記を、神戸の新施設で締めくくろうと思います。両方の展覧会の説明が長くなってしまい、読むのが大変だったと思います。
長い旅行記を最後まで読んでいただきありがとうございました。
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この旅行記へのコメント (14)
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- ネコパンチさん 2025/10/13 23:05:17
- 芸術の秋にふさわしい大作(*^^*)
- akikoさん、こんばんは~!
フランスでのモネに続き、日本ではゴッホ展のはしご、
今年のakikoさんは特に絵画三昧ですね♪
大半の作品が撮影不可の中
本当にわかりやすい解説をしていただき
頭が下がる思いです。
お陰様で私も少しだけ理解を深めることができました。
以前新世界に行った時、大阪市立美術館の外観も
見た記憶があります。
あの界隈には似つかわしくない(笑)
重厚な建築物だと思ったような。
仰る通り、リニューアル後の内装は
レトロ建築の魅力が薫り立つようですね!
弟テオの献身のことは何となく知ってましたが
むしろ義妹のヨーが果たした役割が大きかったとは
意外でした。
フィンセントさんが義兄って相当過酷な境遇ですよね…
現代の発想かもしれませんが
もしヨーさんが義兄と縁を切りたいと願ったとしても
誰も彼女を責めることはできないと思えます。
借金を断った話とその後の顛末の箇所は
akikoさんの表現力も相まって
私も胸が苦しくなるようでした。
「夜のカフェテラス」私も好きな作品です。
まだ明るさを残した濃紺の星空と
暖色系の灯りの対比が美しいですよね!
黒が使われていないというのは意外ですが
よくよく見てみると、灯りが届かない路地の奥や
建物の壁は黒ではなくダークブルーで彩られていますね。
舞台となったカフェは
今は残念なことになってしまったとは…
何年か前まではアルルの写真に必ず登場していたような?
神戸市立博物館は旧居留地にふさわしい佇まいで
こちらも心惹かれます。
旧居留地から港周辺までakikoさんが辿った道のり
いつの日か歩いてみたいな♪
ネコパンチ
- akikoさん からの返信 2025/10/14 09:49:40
- RE: 芸術の秋にふさわしい大作(*^^*)
- ネコパンチさん、おはようございます♪
今年はたまたま興味があったモネやモリゾなどの印象派の作品とゴッホの作品をたくさん観る機会に恵まれました(^^)♪ せっかくそういう機会があったんだからと、旅行記にすることにしたのですが、いざ旅行記にするとなると中途半端な知識だけでは説明がうまくできず、調べたりすることで知らなかったことも多く知ることができ、ちょっと面倒だったけど頭の整理にもなりました^ ^
以前にもお話ししたと思いますが、アートなどの展覧会は、特にその時は一つ一つの作品が素晴らしいと思っていても、時間が経つとすぐ忘れてしまうのが悩みの種で.. 旅行記はまさに備忘録のようなもので、記憶の助けになってくれています。
ネコちゃんが書いてくれたように、日本の展覧会はほぼ撮影禁止なので、展覧会を旅行記にする時はどういうふうに説明すればよいか悩みます。大阪展では作品は全て撮影できなかったので、イマーシブ映像の中から使えるものを使ってなんとか説明してみたのでした。
大阪市立美術館は、そう天王寺のディープなエリア・新世界の近くにあって、言われてみたら、近代建築の重厚な美術館は似つかわしくないのかもとニヤリとしました。外部も綺麗になりましたが、内装も一新され美しくなっていました。
「家族がつないだ画家の夢」展では、私もヨーの存在を初めて知り、彼女がいたから今のゴッホがあるとわかったのでした。ネコちゃんが言うように今の発想かもしれませんが、私がヨーの立場だったら、お金を無心する義理の兄は縁を切りたくなる存在だったに違いないと思います。ゴッホは完成した作品を託す代わりに、その代金代わりの生活費を支援願いたいと思っていのたでしょうが…。でも夫のことを考え、可能な限り支援することに協力していたんですね。そして最大の支援者のテオが亡くなった後は、「絶対にゴッホを有名にしてやろう」と思っていたとか。そのモチベーションは資料の中で、ゴッホの絵が好きだったことやテオの意志を継ぐことなど様々な理由が語られているんだそうです。
「夜のカフェテラス」は素敵ですよね!私が一番好きなのは「ローヌ河の月明かり」で、ついでこの作品が好きです♪ 夜の光景だけど、確かに黒は使われていないでしょう。特に夜空の色もいいですよね〜〜 これは、歌川広重の「猿わか町よるの景」が影響を与えたのではと考えられているのだとか。確かに夜空の色に共通点がありそうです。
描かれたカフェが閉店してしまっているそうで、これはとても残念です。少し前のアルルの旅行記には登場していましたよね!
横浜に似た神戸は見どころが多く、時にベイエリアは再開発が進行中で、アリーナあたりもぜひ行ってみてもらいたいです。メッセージどうもありがとう〜〜
akiko
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- 川岸 町子さん 2025/10/13 11:25:03
- 予習させて頂き、ありがとうございます(^^♪
- akikoさん、こんにちは(*^▽^*)
嬉しいです~~!
実は私は、来月頃に上野で「ゴッホ展」を見る予定なのです。
卒業旅行時のご友人の感想が素敵だわ!(^^)!
「ゴッホの斬新な厚く塗り重ねられたタッチを実際に見て衝撃を受けた」とのこと。
絵画のお詳しい方でいらっしゃるのですか?
私も、そんな視点で芸術鑑賞をしたいと思うのですが…。
大阪市立美術館は、大胆なリニューアルをしたのですね。
豪華なシャンデリアを撤去するって、様々な意見があったでしょうが、撤去によってレトロ建築がここまで映えるとは、素晴らしい発想です。
実は私はゴッホの生涯も、その環境も、まともな知識がないのです…。
最近4トラで、トラベラーさん方から教わってます。
義理の妹ヨーの存在と尽力も知りませんでした。
「作品と手紙の相続と管理」「書簡集の出版」ですが、当時の世の中での作業は、現代とは大きく異なり、想像以上の労力だったと察します。
相当な信念がなければできない事ですね。
その先の行程「作品の普及と評価の確立」「ゴッホの名声を世界へ」へと、一歩一歩段階を踏んで行かれたのですね。
とても聡明な女性ですね。
「ゴッホはモデル代も支払えず、自分をモデルにして、多くの自画像を様々な試みをしながら描いたそうです。」
この事実も初めて知りました。
色々な葛藤の中でキャンパスに向かっていたのかと思うと、複雑です。
話は変わり、ハワイアンカフェでのランチ、美味しそう~(*^▽^*)
今日のランチに同じのを食べたくなっちゃいます!
16階の屋外庭園からの眺めも、大都会大阪のビルと緑が混在していて見事ですね!(^^)!
さて、神戸に移りまして、
「玄関手前に展開する列柱はドリス(ドーリア)式と呼ばれ、旧居留地に多く残る西洋建築に調和したものだそうです。」
こちらの1枚、とてもセンス良くカッコいい~(*^^)v
建物の曲線の部分の内側と屋根が、しっかり伝わりますね。
初期の頃のペンや木炭などで描かれたデッサン画(素描)が多く展示されているとのことですが、貴重な作品をご覧になったのですね。
「光が当たらない人々の心に寄り添えるような温かい絵を描きたい、そして絵を通して彼らに光があたれば嬉しいと話していたそうです。」
これも全く知らなかったことで、ゴッホの思いを浮かべながら上野で鑑賞します。
いつもakikoさんの旅行記では教えて頂くことが沢山あり、もちろん今回もです(#^^#)
ありがとうございました!
上野へ行く前に、こちらへ再訪させて下さいね~
一緒に行く仲間にも、こちらの旅行記を教えてもよろしいですか?
町子
- akikoさん からの返信 2025/10/14 00:57:50
- RE: 予習させて頂き、ありがとうございます(^^♪
- 町子さん、こんばんは〜☆
今日、万博の最終日に行ってきました!半年間ってあっという間ですね。もう終わりかと思うと、とても寂しいです。
ところで、現在東京で行われている「ゴッホ展」に行かれるそうですね!いつもは東京が一番先に展覧会が実施されるのに、2つのゴッホ展は大阪と神戸が日本で最初に開催されて、私の方が先に訪問することになりました^ ^
卒業旅行に一緒に行った友人は、絵画にとても詳しいわけではないのですが、私より芸術関係に明るい友人なんです。私は彼女に誘われて展覧会に行くうちに興味がわいてきて、特に印象派やポスト印象派の画家が好きになりました。でも、モネにしろ、ゴッホにしろ、自分の知識で旅行記を書いているのではなく、いつもネット情報や図録などを参考にさせてもらっているんです。なので、私から教えて…なんて言ってもらうと、お恥ずかしい限りです。参考になるか分かりませんが、私の旅行記をご友人に見ていただくのはうれしいですし、光栄なことです。
今東京で行われている「家族がつないだ画家の夢」展は、ゴッホの作品を守り世に広めていった弟テオとその妻ヨーに焦点が当てられていて、その切り口が面白いですよね。私もヨーのことは全く知らなくて、この展覧会を機により深くゴッホのことを知れた気がしています。
ヨーのやったことは、町子さんが仰るように、想像以上の労力が必要で、相当な信念がなければできなかったことですよね!そうそう、彼女が記した家計簿のようなノートも今回展示されていると思います。とっても几帳面な文字で、びっしりお金の出入りを残しているんですよ。
几帳面ということでは、ゴッホも負けていないと感じました。テオや知り合いの方に手紙をたくさんしたため、そこには作品の説明と素描(デザイン)も描いてあって、文字も絵も大変細かく几帳面に書かれているんです。絵は大胆に描くのに、字は丁寧というギャップにニンマリ。
ランチに食べたハワイアンカフェの食事系パンケーキ、美味しそうでしょう(^^) 私と友人はいつまで経っても、このような若者が好むようなものが好きなんです。天王寺に来られることがあれば、ハルカスの16階の屋外庭園も訪ねてみてくださいね。なかなか良い眺めなんですよ(^_-)-☆
神戸のことですが、神戸大丸の建物は、特に玄関前がかっこよくて、私も大好きなんです♪ その周辺の建築も昔のレトロな雰囲気を残すものばかりで、街歩きが楽しいんですよ。神戸ってどこを歩いても素敵で大好きです。
町子さん、ゴッホ展に行かれたら、また旅行記で見せてくださいね。メッセージどうもありがとうございました。
akiko
-
- elenaさん 2025/10/12 10:42:35
- アートな気分♪
- akikoさん、こんにちは~
今年はモネ&ゴッホですね!!
南仏でちょっぴりゴッホの足跡を訪ねましたが、オランダでは行ってないんですよ...
最近じゃ海外へ出てもあまり美術館系に行かなくなってしまいました(苦笑)
akikoさんみたいにじっくりと鑑賞出来る方がうらやましいわ。
確かアルルで夜のカフェテラスのカフェにも立ち寄りました。
大阪の美術館も立派ですね。
古い建築が好きですが、こういった近代的なものもたまにはいいかななどと思えます。
神戸の大丸のアーチと列柱、好きです♪
色んな経緯もあるものの、やっぱり家族という繋がりは特別ですね。
弟さんやその奥様がいなければ今この世にゴッホの偉大さを見ることは出来なかったでしょう。
最近「イマーシブ」という形式をよく耳にしますね。
美術でもお食事でも体験出来るんですから、これはもう現代の偉大さだわ(笑)
私もちょっとこのイマーシブを体験しに行く予定です。
おっと~その前に本日もお仕事です(苦笑)
elena
- akikoさん からの返信 2025/10/12 21:59:54
- RE: アートな気分♪
- elenaさん、こんばんは〜
今年はありがたいことに、モネとゴッホの作品をたくさん観ることができました♪ ゴッホといえば、オランダ生まれだけど、ゆかりの地としては南仏が有名で、アルルとサンレミが特に有名ですね!elenaさんは「夜のカフェテラス」のカフェに行かれたことがあるとか。いいなぁ!私もいつか行ってみたいと思っていたら、現在は閉店しているんだそうですね。「ローヌ河の月明かり」も大好きで、描かれた場所にも行ってみたいと思っていたんです。
ヨーロッパの美術館は、「作品はみんなのもの」という考えからか、撮影したり模写することができるところが多いですよね。オランダではたくさんの美術館に行きました。でも美術館に行くと時間を取られ、街歩きの時間が少なくなるので、どうしてもと思う美術館以外は私もあまり行かないです。
日本の展覧会は魅力的なものが多ですが、撮影がほとんどできないので、その点では残念です。友人が西洋絵画が好きで、よく一緒に出かけたりします。大阪展が開かれた大阪市立美術館は3月にリニューアルされたばかりで、美しくなりました^ ^ 昔に建てられた近代建築の建物って魅力がありますよね。神戸市立博物館も素敵でしたし、神戸大丸あたりもいい感じでしょ!
ゴッホのことですが、癇癪持ちでうまく人と馴染めずに、小さい頃から問題を起こし、両親はいつも頭を下げていたそうです。弟のテオも実のところはパリで一緒に暮らした時は、兄の才能は認めつつもかなり大変な思いもしたとか…。そんなゴッホだったので、アルルでもゴーギャンに去られてしまい、ずっと孤独で、テオだけが唯一の理解者でだったそうです。そして兄が亡くなってから回顧展を開催しようとしていたらしいんですが、兄を追いかけるように病気で亡くなってしまって…。妻のヨーはゴッホの作品を処分することもできたでしょうに、ゴッホの才能を深く信じ、作品を世に広めることに人生を捧げたんだそうです。家族ってやはりありがたいですね!
イマーシブ体験は一昨年頃からよく聞かれるようになりましたね!elenaさんも近々体験しに行かれるんですね(^_-)-☆ 楽しみですね〜〜!また旅行記ができたら見せてくださいね。
akiko
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- yokoさん 2025/10/12 09:19:07
- 今年はモネとゴッホ、芸術を堪能する年になりましたね!
- akikoさん おはようございます(^^)
今年は春にモネの世界、秋はゴッホと芸術を堪能する年になりましたね♪
2025年は「ゴッホイヤー」なのですね。芸術に疎い私は全く知りませんでした。
1つ目は大阪の美術館へ。白壁が美しい美術館ですね。日本の美術館は絵は撮影できないことが多く、最近はイマーシブ体験というのがトレンドなのですね。そちらは撮影できるのが良いですね。ゴッホは亡くなってから認知されるようになった画家というのは知っていましたが、弟家族の奮闘や葛藤があったのですね。
ランチは、ハワイアンカフェに行かれたのですね。akikoさんのことなのでスイーツ系かと思いきや、ランチなのでミールパンケーキになさったのですね。とっても美味しそうです♪
続いては神戸の『ゴッホ展』へ。居留地や神戸大丸もakikoさんに紹介して頂くと、ヨーロッパの街並みにいるように素敵に見えます(#^^#) 『夜のカフェテラス』をとっても丁寧にご覧になっていて、まるで学芸員のようです! 集中力のない私にはとうてい無理だわ~。
私はやっぱり、神戸の街並みが落ち着いていて好きです。電話ボックスやプランターなどもとっても素敵です。少し朝晩は秋めいてきたこの時期にぴったりの旅行記でした♪
yoko
- akikoさん からの返信 2025/10/12 20:29:58
- RE: 今年はモネとゴッホ、芸術を堪能する年になりましたね!
- yokoさん、こんばんは〜
yokoさんは絵画にあまり興味がないのかしら?そういう私も大して詳しいわけではなく人並みにしか知らないのですが、モネやゴッホはとても興味があります。今年から再来年にかけて日本でゴッホ展が次々と開かれるんだそうです。
いつも展覧会は東京で最初に開催されることが多いですが、ゴッホ展は万博が大阪で開かれていることに合わせて一番先に、そして大ゴッホ展は阪神淡路大震災から30年の取り組みのひとつとして最初に開催される運びとなったようです。
ゴッホは生前はほとんど評価されず、亡くなってから世界的に認められるようになったのはよく知られていますよね。でもそれは自然にそうなったのではなく、弟と特にその妻&息子の功績があったからこそだったというのは、私も今回初めて知ったことでした。
神戸展は市立博物館で行われているので、旧居留地やベイエリアにも足を延ばして街歩きも楽しむことができました^ ^ 神戸の街ってどこを訪れても素敵で、ただ散策するだけでも楽しいですよね!震災は本当に大きな犠牲を伴う災害でしたが、すぐに復旧作業が進められ、30年経った今では再開発が成功してより魅力的な街になりましたね〜 Gアリーナで知り合った方が、次は湊川小学校跡地に行ってみてくださいと勧めてくれました。また次回神戸に行く際はぜひ訪問してみようと思っています(^^)♪
akiko
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- ドロミティさん 2025/10/11 10:48:17
- 2つのゴッホ展♪
- akikoさん、おはようございます。
大阪の「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」は弟テオ、その妻ヨー、
二人の息子フィンセント・ウィレムがゴッホの絵が有名になるまでに
果たした貢献を知ることが出来ますね。
ゴッホとテオは仲の良い兄弟というだけでなく、分身のような間柄
だったのでしょうね。オーヴェール=シュル=オワーズの墓地で二人
並んで眠っているのも妻ヨーの懺悔の気持ちもあったのかな~なんて
思いを馳せました。
このゴッホ展は今東京で開催中で、どうせ混んでるしな~と二の足を
踏んでいたけど行ってみるわね(^_-)-☆
神戸市立博物館、立派な建物ですね~
「夜のカフェテラス」私も大好きな作品です。
なるほど、モデル代が払えなくて自画像を描いていただけではなく
ゴッホにとって自画像は色彩や新しい筆遣いなどを試すための手段
でもあったのね。
akikoさんのとても丁寧で端的な解説のお陰でゴッホの作品に少し
だけど理解が深まったようなします。ありがとー!
ドロミティ
- akikoさん からの返信 2025/10/11 22:45:17
- RE: 2つのゴッホ展♪
- ドロミティさん、こんばんは〜
今やゴッホは世界中で愛される画家の一人ですが、彼が有名になったのは、その力強いタッチや鮮やかな色使いといった作品の素晴らしさだけではなく、これほどまでの家族の深い支えがあったからこそだと知りました。「家族がつないだ画家の夢」という切り口で展覧会が行われたのは珍しいと思いましたが、結果的にゴッホをより深く理解する助けになったように思います。
ドロちゃんの言う通り、ゴッホとテオは分身のような間柄だったというのは、私もそう思います。ゴッホの人生で絶対に欠かせない存在が弟のテオで、テオは兄ゴッホをお金の面でも心の面でも支え続けた「最高の理解者」だったに違いありません。
それから、お墓のことをご存じだったのですね!私は知らなかったのですが、ヨーは、兄フィンセントをどれほど愛し支え続けたかを知っていたからこそ、「二人は、生きている時も、死してなお一緒にあるべきだ」と考えたそうです。そして、夫テオの遺骨を掘り起こし、フィンセントが眠るオーヴェール=シュル=オワーズへ移葬したのだとか。仰るように、きっと懺悔の気持ちもあったのでしょうね。
神戸の会場となった神戸市立博物館は、市立とは思えない立派さでしょう!元は銀行の支店だったそうなんですが、さすが昔栄えた港町・神戸だと思いました。そして何といっても名画「夜のカフェテラス」は期待通りの素晴らしさでした!拙い説明だったと思いますが、ゴッホの理解が深まったといううれしいコメントをもらって、とってもうれしいです。温かいコメントをどうもありがとう〜〜♪
akiko
-
- cheriko330さん 2025/10/11 01:42:49
- 2つのゴッホ展☆・゚:*
- akikoさん、こんばんは~
大阪でゴッホ展があるのは知っていたのですが、きっとakikoさんは行かれて
いるね~って思っていました。
私もファンなので、行きたかったわ。でもまだ先でもあるのですね。
ゴッホの生前に売れた絵は、たったの一枚でしたが、テオの奥さんヨーが
手を尽くしてゴッホの絵を守り、後世に広めましたね。
天国でゴッホもきっと感謝して、喜んでいることでしょう。ヨーがいなければ
知られていなかったですね。
私はゴッホの人物は別として(でも何となく興味があります)、絵は大好きです。
いままでゴッホ関連のテレビ番組は、ほぼ拝見。
確か上野だったと思うのですが、ゴッホの展覧会で「夜のカフェテラス」を見た
ときは、遠くからでも煌々と光っていて存在感があり友人と驚いたのをはっきりと
覚えています。掘り下げていただき、色んな事実が判明。実際に見た星座の位置も
正確なんですね。驚きました。この絵にはすごく惹かれます。
ニューネン時代の絵はあまり好きではないけど、はやりアルルやパリで描いた絵が
好きです。「レストランの室内」や「花咲くアーモンドの木の枝」も好き。確か
甥のお祝いに描いたのですよね。
モデル料が払えなくて、自画像が多くなったいきさつは、何だか切ないね。
その後のランチは、あべのハルカスでハワイの雰囲気満載の「Aloha Table」で
美味しそうなランチを召し上がったのね。昨年末は、あべのハルカスでお好み焼きを
いただきました。公式キャラクター「あべのべあ」や、16Fに屋外庭園があるのも
知りませんでした。
贅沢な2つのゴッホ展と大阪や神戸の街の紹介も嬉しく、ありがとうございました。
これでakikoさんもゴッホ研究者の一員ですね。ゴッホの一冊の本のように楽しませて
いただきました。今後も続くようで、私も行けると良いなぁ~って思いました。
いつも大作でお疲れになったでしょ。少し休んでくださいね。
cheriko330
- akikoさん からの返信 2025/10/11 20:29:49
- RE: 2つのゴッホ展☆・゚:*
- cheriko330さん、こんばんは〜
cherikoさんもゴッホファンだったんですね。私も何度か展覧会に足を運び、力強いタッチで描かれた作品をみて好きになりました。実際には観たことはなかったんですが、「夜のカフェテラス」、「星月夜」などの夜空を描いた絵やcherikoさんが好きだと教えてくれた「花咲くアーモンドの木の枝」も特に気に入っていました^ ^「花咲くアーモンドの木の枝」は、テオに息子ができたことを知り、そのお祝いに贈ったと聞きましたよね。
ゴッホはよく癇癪持ちで気難しい性格だったそうですが、いつも社会の底辺にいる人たちに目を向け、人の役に立ちたいと願っていたことなど、根はとても優しい人だったんではないかと思っています。性格的に不器用な人で、何もやってもうまくいかず、人に理解されずに精神病を患ったり、ずっと孤独な人生を送ったのがずっと切なく思っていました。
でも今回、大阪展で、テオだけでなくヨーがゴッホの偉大さに気づいて、ゴッホを世に知らせるべく献身的に働きかけていたことを知り、ちゃんと理解する人がいたんだと思って少し心が温かくなりました。cherikoさんが言われるように、天国でゴッホもきっと感謝して喜んでいるでしょうね!
ところで、cherikoさんも「夜のカフェテラス」を以前にご覧になっていたんですね。それほど大きな作品ではないのに、明るい印象の黄色と落ち着いた深い青のコントラストが見事で、すごく存在感を感じる作品ですよね!アルルにいた時のゴッホは一番脂がのっていたそうですが、私も画風が明るくなったパリやアルルにいた時の作品が好きです。
ハルカスのことですが、昨年末に大阪にいらしたのでしたね!その時、ハルカスでお好み焼きを召し上がられたんですね〜 今度天王寺に来る機会があれば、ぜひ16階の屋外庭園に行ってみてね。木々が多くあってほっと一息できますし、無料で高層階からの眺めを楽しむことができるので…。
2つの展覧会を観て、また新たに多くのことを知ることができました。普段はアートに縁遠い生活をしていますが、タイミングをみて美術館に行くと、刺激をもらえていいですね(^_-)-☆
説明が長い旅行記を最後まで丁寧に見てくれて、どうもありがとうございました♪
akiko
-
- あまいみかんさん 2025/10/10 23:15:25
- 今年は「ゴッホ・イヤー」ですって!?
- akikoさん、こんばんは
お久し振りです、暑い夏がやっと終わって、爽やかな風が心地よく
感じられるようになりました。
大阪と神戸で催された二つのゴッホ展に行かれたのですね!
リニューアルオープンした大阪市立美術館は古風な洋館から
現代的建物に変身ですね。3月からにぎにぎしく国宝展もあった
のに行ってな~い!ゴールドに輝くシャンデリアがとても
ゴージャスで大好きだったのですが、白くてスッキリ、明るい
雰囲気になりましたね。最近美術館に行くのも億劫になって
来ている怠惰な自分がいます・・・akikoさんは本当に好奇心
バイタリティーの塊だわ~!
ゴッホの作品がよく理解できるよう、Wikimedia Commonsより
使用OKな画像を照会して下さったり、丁寧な解説でとても楽しめ
ました、しかも楽々。いろんなツールがあるのですねえ。
そして美術鑑賞の後はふわっふわっの美味しそうなホットケーキを
あべのハルカスでお友達と。大阪の街が一望できて、良い感じ。
神戸展では「クレラー=ミュラー美術館」からの作品が60点も。
撮影OKだったという「夜のカフェテラス」など4点の作品の
お写真すごく綺麗~。なんかこれらを見れただけでもうすっかり
満足でえす! とは言え、ずっと「クレラー=ミュラー美術館」
に行きたいと思ってたのですよ。2年前にオランダに行きながら
他との旅程の関係で願い叶わず。もう行く機会はないと思うので
神戸展へは、まだ会期も長いので、怠惰せずに出かけてみようと
思います。
居留地から海に向かう辺りにはアリーナや現代的な建物が
新たにできていて、いかにもお洒落な神戸。
ゆっくり、歩いてみたいです。
2018年に京都国立近代美術館のGogh展には、akikoさんの
旅行記を読んでから、やっぱ行ってみよう~っと思い、出掛けた
んですが、あれからもう7年。時間の経つのは速い!!
ゴッホがあまりに日本に憧れ、アルルをここは日本だっと感じる程
気に入ったとか、知らないゴッホを沢山知れた美術展でした。
20年位前にアムスのゴッホ美術館で沢山のゴッホの作品を見た時
の気持ちを思い出しました。生前一枚しか絵が売れなかったゴッホ
を経済的に支え続けたテオ、テオを支えたヨー、まだ赤ん坊だった
のに父親を亡くした同名の甥のゴッホ・ウィリアム(だったかな)・・
akikoさんのおっしゃるように切な過ぎる状況だけど、本当に世代を
超えて、よくぞ作品を守りぬいてくれたものです。家族愛なしには
成し得なかったことですね。もうええやっと思わずに、折角生きてる
んだから、神戸のゴッホに絶対会いに行って来ます。
akikoさんにはいつも励まされてばかりですね。ありがとう~
あまいみかん
- akikoさん からの返信 2025/10/11 19:18:01
- RE: 今年は「ゴッホ・イヤー」ですって!?
- あまいみかんさん、こんばんは〜
ようやく秋が到来したという感じですね^ ^
今年、まず大阪で、そして引き続き神戸でゴッホ展が行われると知り、大阪展に行ったのですが、どうしても「夜のカフェテラス」が観たくて神戸展にも行ってきました。
大阪市立美術館は改装前にも行ったことがあるんですが、内装のことはあまり覚えていなくて、やはりリニューアルされて雰囲気が随分変わったのですね。昨日、万博のイタリア館で展示されている美術品が10月25日から1月12日まで市立美術館の特別展で引き続き展示されるというニュースを聞きました。きっとまた賑わうのでしょうね〜
ところで、みかんさんもオランダのゴッホ美術館に行かれたことがおありなんですね!それから 「クレラー=ミュラー美術館」のことも昔からご存じだったとのこと。私は聞いたことがあったような気もしますが、ちゃんとこの美術館のことを知ったのは今回がきっかけだったんです。ゴッホが有名になる前から作品を蒐集していたとのことで、「夜のカフェテラス」をはじめ多くのゴッホ作品を収蔵しているんですね!
ゴッホについては略歴は知っていましたが、今回、まだまだ知らなかったことが多かったと気づきました。特にテオの奥さんがこんなに力を入れてゴッホ作品を守り、戦略的に世界に広めていったことなどは全く知りませんでした。ゴッホといえば、ヨーにとってはお金のかかる義兄で、その支援がヨーの家庭の経済事情を圧迫するようにまでなっていたらしく、快く全面的に支援する気持ちに至らなかったというのはとてもよくわかります。でもゴッホがヨーに支援をお願いした時に無理だとわかり、黙って頭を下げて帰ったというのを知って、とても切ない気持ちになりました。そんなことがあったそうですが、ヨーがゴッホの死後。彼の作品をしっかり守り継いで、息子、(そうそうゴッホと同じ名前をつけた息子でしたよね)がその仕事を引き継いだということでした。
それから、話が変わりますが、2018年の京都で行われたゴッホ展にも私の旅行記を見て、訪問していただいたとのこと。みかんさんの背中をあと押しできたと知り嬉しいです(^^)♪ 神戸展は来年2月1日までやっているそうなので、「大ゴッホ展」もぜひ観に行ってくださいね。
会場の神戸市立博物館のある旧居留地は、みかんさんもご存知のようにレトロ建築も多くあり、ハイブランドの素敵な店舗も並んでいるので散策にもピッタリ。ベイエリアも歩いて行けるので、1日たっぷり楽しめると思います(#^.^#)
akiko
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旅行記グループ ゴッホ展をめぐって
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