磐梯1/2(温泉と高原列車)

2025/08/05 - 2025/08/07

福島の磐梯山東側と裏磐梯高原を訪ねた。
中ノ沢温泉では旧沼尻鉄道の面影探しとこけし探し。
裏磐梯は避暑には良かったが天候で不満足な景色に終わった。ヘ(´-`;)　
2025
8/4
本庄～大宮～郡山～猪苗代～中ﾉ沢温泉～沼尻～中ﾉ沢温泉
8/5
中ﾉ沢温泉～猪苗代～裏磐梯高原～五色沼探勝路～檜原湖
8/6
裏磐梯レイクリゾート～猪苗代～郡山～大宮～本庄

エリア 猪苗代(福島)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 3.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

2025
8月5日
本庄(高崎線)発大宮へ

大宮
新幹線構内はシーズン真っただ中のにぎわい

大宮～郡山へ東北新幹線

郡山
磐越西線に乗り換え

待機中の水郡線キハE130が見えた。

磐越西線Ｅ270の２両編成に乗り換え
東北新幹線開通前の話だが、会津方面には在来線で乗り換え無しの特急「あいづ」の方が楽だった。

磐梯熱海
沿線では規模が大きくてわりと歓楽的な温泉地だが近年はどうなのだろう？

中山宿
元はスイッチバックの駅だった。

実はスイッチバックの旧中山駅ホームが保存されていて見えるのだ。
下りで中山駅到着の一歩手前、準備していれば車内から撮れる。
でもフツーの人は無関心。

会津の象徴である磐梯山が見えてきた。
前方運転席背後、あけておいてくれて感謝！<(_ _)>

磐梯山
標高1616m、福島県猪苗代町/磐梯町/北塩原村にまたがる。
　実はこの車窓が今回の旅で最後に見えた磐梯山だった゜゜(>_<)゜゜

猪苗代到着
（これはイメージで上り列車）

猪苗代駅
御当地では観光拠点駅だが平日とはいえ乗降客がかなり少ない気がする。
ここから会津バスで中の沢温泉へ行き旧沼尻鉄道廃線跡を目指す。

中の沢温泉
東は安達太良山、西は磐梯山、北は吾妻山系に囲まれた昔からの温泉地。
山中から自然湧出する湯量豊富な酸性泉を引き湯治場の雰囲気もある。
車なら猪苗代磐梯高原ICから30分だが、路線バスの方は本数も少なく特に朝は一本逃したら昼まで出られなくなる。

温泉街は温泉宿と数件の商店のみで日本的な湯の町情緒を感じられる。
平日とはいえ人が少ないのが寂しかった。

磐梯西村屋
温泉街でも比較的規模の大きな宿で早めのチェックイン

寝室が別で余裕ある広さの和室

和室10畳
一休みして沼尻鉄道探索に向かうが珍しく妻もついてきた。

(旧)沼尻鉄道とは？
硫黄鉱山の輸送で1913年開業、最後は旅客輸送に特化した地方鉄道。
沼尻鉄道は一般名で数回の名称変更後「磐梯急行電鉄」で1969年廃止。
但し電鉄とは名前だけで最後まで非電化の軽便鉄道だった。
中の沢温泉から沼尻までバス5分で帰りは歩き。

この説明板がうれしかった。
既に50年前くらいの廃止鉄道だが地元で大切にされているらしい。
ちなみに「きぢごや」は次のバス停

国鉄磐越西線の川桁から沼尻まで11駅、15.6km
軌間765mm、単線非電化、運行は通票閉塞式、
自分が子供の頃は現役のはずで一度は乗ってみたかった。

終点の沼尻駅舎だけが見事に残っている。レールは無し。

現役な感じもするが…

字体も元のまま

目をつぶると脳内で当時の列車の発着の様子が想像できる。
背負子姿のおじさん、学生、母子などいろいろな乗客が見える。
妻にどつかれて目が覚めたヾ(-_-;)

古い写真とはあまり変わらないように見える。

内部は公開されることもある。

列車のイメージがわかないのでやむを得ずこれで想像頂きたい
参考画像
JTBキャンブックス
全国軽便鉄道　失われたナローゲージ物語300選
著者：岡本憲之
発行：JTB出版事業局

参考画像
JTBキャンブックス
全国軽便鉄道　失われたナローゲージ物語300選
著者：岡本憲之
発行：JTB出版事業局

こんなイベントもあるようだが17.5kmは結構長い。

途中にはこんな風景もあった。

沼尻鉄道は有名な歌謡曲♪「高原列車は行く」の舞台になっていた。
写真の気動車は最終期の様子。

「高原列車は行く」
作詞：丘十四夫、
作曲：古関裕而
歌：岡本敏郎→youtubeでどうぞ♪♪♪
歌碑は沼尻駅舎と中の沢温泉の間だが別に川桁駅近くにもあると聞く。
現地ではyoutubeからこの曲を大音量で流して雰囲気に浸った♪♪♪

作詞者は地元出身で沼尻鉄道に乗車しており歌詞には温泉、観光バス、五色沼を彷彿させる湖、などの言葉が満載。
作曲者はなぜかスイスの高原鉄道をイメージして作ったとのこと。
　但しこう言っては悪いが、自分の感覚ではどう考えても沼尻鉄道の実写真とこの歌とではイメージがあまりにも乖離しすぎて結びつかない。
当時としては軽快な曲調のこの歌の方がかっこいい感じで製作由来を知った時も違和感を感じた。

↑参考
作曲の古関裕而が想像したのはこのような景色だろうか？
スイスの氷河急行1990年代

参考
西村屋さん(宿)所蔵の写真パネルより

参考
西村屋さん所蔵の写真パネルより

西村屋さん所蔵のお宝
タブレットケースは本物！
　タブレットとは単線の鉄道で列車の運行区間を指定する為の通行許可証
　カバンの中に丸い金属板が入っており列車と駅間でやりとりする。
　

西村屋さん所蔵のお宝
駅名標(らしい)

西村屋さん所蔵のお宝
車掌(？)腕章と切符類……すごい！ほかにも何かありそうな？
ここまでくれば沼尻駅舎で資料室を作れそうな気がする。

保存車両①　DC121
　　　　　　沼尻鉄道で客車を索引した協三工業製ディーゼル機関車
　　　　　　客車共々保存状態が良好(2009年7月猪苗代緑の村にて）

保存車両②　ボサハ12とボサハ13
　　　　　　客車内は見学可能
　　　　　　小さな車体だが両車両共ボギー台車を持つ。
ボギー台車とは、
車体の前後に２軸４輪ずつ２セット(８輪)で車両を支える方式の台車。
車体が長くなっても曲線を通過しやすくする為のもの。

宿へ戻り玄関ロビーで休憩
沼尻鉄道関連のほかにも懐かしいお宝がさりげなく置かれているのが見所
中央右にはテーブル式コンピューターゲーム

中庭も池を配して味がある

大浴場はこの檜風呂と隣りにもう一箇所
効き目のありそうな白濁色の天然温泉
⇒この浴槽は熱すぎてつい水を入れてしまった ヽ(`Д´ノ

中ﾉ沢温泉の源泉は、
沼尻山から引湯する沼尻元湯
泉質は酸性(含カルシウム/アルミニウム)硫酸塩塩化物泉
加水/加温/循環ろ過/消毒剤は無し

岩風呂１
光の作用のためかエメラルドグリーンに見えた。
酸性のため人によっては少し感じるかもしれない。
湯量豊富でいつも溢れているので足元注意！
宿によりけりだが最近は安全を考慮してあふれさせない所が多い気がする。

岩風呂２
岩の反対側にもう一つ浴槽がある。
この大きな岩は鉄道模型のジオラマにして列車を走らせてみたい(^^♪

露天風呂(男女別)の湯小屋は母屋から離れている

露天風呂は覆いが全く無く解放感抜群！

食事処

夕食

妻有ポークの陶板焼きが美味だった。適度な焼き方が難しい。

8月4日
中ﾉ沢こけし発祥の地碑。これ一本だが意義がある。
******************************************
続く

この旅行記へのコメント （5）

• マリオットさん 2025/10/27 18:43:26

  久しぶりに高原列車

  福島ぐらいは知っていますが、その他の線や駅は全く知りませんでした。いろいろと各駅や鉄道路線に歴史があるんですね。
  
  「高原列車は行く」は、沼尻鉄道が舞台だったのですか。YouTubeで久しぶりに歌を聞きました。子供の頃に聞いたのだろうか、懐かしい歌声が聞けました。

  ゆるてつさん からの返信 2025/11/02 12:34:10

  RE: 久しぶりに高原列車　へんしん

  マリオットさまへ
  
  コメント頂き感謝致します。
  以前に見た保存車両がきっかけでその地を訪れましたが駅と碑を見て感激しました。
  後半も鋭意執筆中でよければまた御笑覧ください。
  鮎壺の滝は知りませんでした。小さいけど風情があり水量もまずまずで好みです。
  ホテルの２段ベッドが珍しいですね。
  沼津はアニメ「ラブライブサンシャイン」の聖地として注目する場所なのです。
  表紙の画像がいいですね。どこの庭園でしょうか？
  ツツジの花が一部だけ咲いているさまが気に入りました。
  また素適な旅行記を期待してます。
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　く(^O^)byゆるてつ　　
  
  

• 毛利慎太朗さん 2025/10/10 20:09:54

  高原列車

  ゆるてつさま、いつもアカデミックな廃線旅行記に感心しております。
  いや～懐メロ、温泉、鉄道好きとしても願ったりかなったりな内容でした。
  「高原列車は行く」というと、福島駅の発車メロディーが第一に思い浮かびますが、そうですよね、猪苗代のほうにあったんですよね。
  しかしながら、沼尻の駅舎が廃線から半世紀を経て残ってるのがおどろきです。
  壁がトタンでおおわれているとはいえ…腰折れ屋根が上信電鉄沿線の駅舎っぽくて、牧歌的な感じで、いい雰囲気です。
  お泊りのお宿も、お湯がいい雰囲気で…やはり秘湯というと濁り湯ですよね。
  
  毛利慎太朗

  ゆるてつさん からの返信 2025/10/11 11:12:41

  RE: 高原列車 へんし～ん

  毛利さまへ
  
  廃線旅行記などあまり相手にされないかと思ったところが、なんか局地的にだいぶ気に入られたみたいで嬉しく思います。
  懐メロもお好きでしたか。
  曲は子供のころ聞いた覚えがありますがよく聞いてみるといい歌でした
  福島駅の発車メロディーの事は、ネットとyoutubeで初めて知りました
  中ノ沢温泉もあの雰囲気からして多分お好みだろうと想像つきますね。
  ぜひ行ってみてください。
  今回前半の目標は、温泉、廃線、碑、こけし、の４点セットなのでここまでは天気順調でしたがこの先は暗雲です。　　　　　⇒こけしは次回
  「呑んだくれ旅行記」は参考になりました。
  清流若どりのグローブ焼が美味しそうでしたね。
  仙台のこけし氏にまだお会いしてないので自分も登場させたいです。
  松之山温泉凌雲閣は何回か行かれたのですか？
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ(^o^)/ ゆるてつ
  

  毛利慎太朗さん からの返信 2025/10/11 13:20:26

  Re: 高原列車

  ゆるてつさま、コメ返し誠に有難うございます。
  中ノ沢温泉、地元の須川温泉や福島の高湯温泉っぽくて、いいな…と思ってます…いつかこのような温泉に父母を伴っていってみたいと思います。
  
  中ノ沢というと「たこ坊主」というこけしですよね、私みたいな飲兵衛みたいな顔をしてて、御愛嬌といったところです。
  
  高原列車、いい曲ですよねえ～
  岡本敦郎先生の朗々とした歌い方がいい、岡本先生というと、憧れの郵便馬車や白い花の咲く頃などもおすすめです。
  
  加え、呑んだくれ旅行記の感想、誠にありがとうございます。
  「ミライザカ」はチェーン店で、焼き鳥の類が売りでして、「グローブ焼」はインパクトもさながら、味もよく完食いたしました。
  
  こけし氏は仙台にお立ち寄りの際は是非とも…秋保電鉄や仙台鉄道の痕跡などとあわせて…と書いてみたものの、あまり目ぼしい痕跡はないですかね…
  旧秋保駅に仙台市電の車両が展示されてるのが謎ですがね…
  
  最後に、「松之山温泉凌雲閣」ですが、未だ旅行記に公開した2回しか行ってないんですよね…いずれ2泊湯治などしてみたいと朧げにおもっております。
  
  長文失礼しました
  毛利慎太朗(^^)