オーストリア・アルプスの風景を楽しむ旅（６）～ツェル湖の湖岸を歩く ＆ 湖上クルーズ & 湖岸の町 ツェル・アム・ゼーを散策

2025/07/15 - 2025/07/15

前日、大雨の中、ツェル湖そばの古城ホテルになんとか無事にたどり着きました。ここに３泊して周辺へ日帰りで出かける予定でしたが、旅は思う通りにはいかなくて――。

チェックイン翌日のこの日はグロースグロックナー山岳道路を通ってフランツ・ヨーゼフス・へーエ展望台まで行き、オーストリア最高峰のグロースグロックナー（3798ｍ）を眺めようと思っていました。
でも、天気予報では現地は雷雨……。ならば、次の日行く予定にしているダッハシュタイン山脈の展望台へ前倒しで行こうかと思いましたが、そちらも雷雨……（泣） 宿泊しているツェル湖の天気は、曇りときどき雨ながら、ちょこっと日もさすようなので、予定を変更し、湖の中心の町ツェル・アム・ゼーまで湖岸のプロムナードを歩き、それから湖クルーズと町の散策をすることにしました。


【旅程】　■この旅行記
□７月10日
　（深夜）羽田発　⇒　［機中泊］
□７月11日
　⇒（朝）ドイツ・ミュンヘン着
　レンタカー・ピックアップ後、国境を越えてオーストリアへ
　→ トラッツベルク城（城内見学）→ アッヘン湖
　［アッヘン湖／ペルティサウ泊］
□７月12日
　ツヴェルファーコプフ山上周回ハイキング ＠ペルティサウ → アッヘン湖で湖上遊覧
　［アッヘン湖／ペルティサウ泊］
□７月13日
　アッヘン湖畔ハイキング
　［アッヘン湖／ペルティサウ泊］
□７月14日
　ラッテンベルク → クラムザッハ → ツェル湖
　［ツェル湖／プリーラウ泊］
■７月15日
　ツェル湖畔ウォーキング → ツェル湖で湖上遊覧
　［ツェル湖／プリーラウ泊］
□７月16日
　ツェル湖畔ウォーキング → ツェル・アム・ゼー町の散策
　［ツェル湖／プリーラウ泊］
□７月17日
　クリムルの滝 → ミッタ―ジル
　［ミッタ―ジル泊］
□７月18日
　ヴィルダー・カイザー・ハイキング ＠エルマウ
　［ミッタ―ジル泊］
□７月19日
　キッツビューラーホルン山上ハイキング ＠キッツビュール
　→ 国境を越えてドイツ・アイイングへ
　［ミュンヘン郊外／アイイング泊］
□７月20日
　（午前）アイイング村散策 →（午後）ミュンヘン空港へ　レンタカー返却
　（夕方）ミュンヘン発　⇒（フランクフルト乗り継ぎ）⇒　［機中泊］
□７月21日
　⇒（夕方）羽田着

エリア ツェル・アム・ゼー(オーストリア)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ツェル湖で泊まったのは、湖の北端プリーラウの森に建つ古城ホテル〈シュロス・プリーラウ（Schloss Prielau）〉。

このホテルについては、次の旅行記「オーストリア・アルプスの風景を楽しむ旅（７）」で別にまとめます。

さて、朝食を済ませて、さっそくツェル・アム・ゼーへ出かけます。
天気予報は曇りですが、北部は青空が見えてきました。

Schloss Prielau Hotel & Restaurant ホテル

ホテルの門を出て、まずは湖岸のプロムナードへ向かいます。

写真はホテルの方向を振り返ったところ（この小道の奥がホテル）。

小道を抜けると車道に出ます。ここを渡り、

この遊歩道をまっすぐ進めば湖です。
遊歩道の横を澄んだ小川が流れています。

遊歩道を抜けると、もうそこはツェル湖（ホテルから徒歩約３分）。

湖の上にはたなびく雲♪　こういう風景、とても好き。

この道がプロムナード。
右側の道は自転車専用路。

ここを湖に沿って西の湖岸の町、ツェル・アム・ゼーまで歩きます。
距離は2.5kmほど。

岸辺にはボートが何艘も。

雲が多いけれど見通しはよく、湖の南端まで見渡せます。

たなびく雲の下をゆく遊覧船。

この風景、とてもファンタジック♪

ヨットも気持ちよさそう。

プロムナードは人気の散歩道のようで、家族連れ、犬を散歩させている人、ランニングしている人など、いろんな人とすれ違います。

プロムナード沿いの、花いっぱいの家。

素晴らしいロケーションです。

湖沿いや山肌に建っているのは、バケーションレンタルのアパートメントや別荘かしら？

たなびく雲よ、消えないでいて～。

湖の水面に何か動くものが――

よく見ると、ワンちゃん！

スイスイと上手に泳いでいます。
飼い主はどこにいるんでしょう？

慣れた感じなので、毎日泳いでいるのかも？

湖はとても澄んでいます。

湖の東側もだんだん青空が。

青い湖と、ベンチと、たなびく雲。

とても静か。

日がさしてきて、景色が明るくなってきた♪

この構図、お気に入り。

わーい、湖に青空が広がってきた！

向こう岸が湖の北端。あそこから歩いてきました。

アッヘン湖の眺めも素晴らしかったけど、ツェル湖の眺めもとても美しい。

今のこの雲と光のバランスもいい感じ♪

ツェル湖は海抜750ｍにあり、夏は避暑地として人気のよう。
朝晩は上着がないと寒いぐらい。

湖の大きさは、南北3.8㎞、東西1.5㎞で、１周約12㎞。水深は深い所で68ｍあるそう。
ツェル・アム・ゼーの駅の近くにレンタサイクル店もあるようなので、ハイキングだけでなく、自転車で湖１周するのもいいかも。

いい眺め～。

右手の建物はホテルみたい。湖の真ん前で眺めがよさそう。

ゼーヴィラ フライベルク ホテル

湖の向こうの奥が北端。だいぶ歩いてきました。

空にはダイナミックな雲。

ツェル・アム・ゼーの町に着きました～。
写真を撮りながらのんびり歩いていたので、ホテルから１時間弱かかりましたが、さっさと歩けば30分ちょっとの距離です。

左手は市立公園。

ここでボートを借りることもできます。

左手の白亜の建物は、ツェル・アム・ゼーのランドマークになっている〈グランドホテル〉。

さて、遊覧船乗り場までやって来て、あることに気づきました。
ホテルで「Zell am See-Kaprun Sommerkarte」をもらうのを忘れた！
それはツェル湖周辺の宿泊者に渡されるカードで、それがあれば乗り物で優遇が受けられるのです。

このときはカードがあれば割引になるのだと思っていましたが、あとで確認したら、なんと乗り物は無料(!)になるそう。

乗船した湖周遊コース〈パノラマ・クルーズ　Panorama cruises〉の料金は、大人23ユーロだったから、２人分で46ユーロ（約7,900円）も損したってこと！　それがわかって、今さらながらダブルショック！（泣）
あ～、なんてバカなの。。。

◆ツェル・アム・ゼー遊覧船クルーズ
https://www.schmitten.at/en/Boat-Tours-on-Lake-Zell

このときは、まだ自分のバカさ加減には気づいていないので、遊覧船に乗ってルンルンです(^^;;)

船が出向しました。

パノラマクルーズは所要45分。
周遊コースのほかに、区間乗船の船もあり。

クルーズ船は、まず湖の南へ。

スタッフが飲み物などの注文を取りにきました。
わたしたちは頼みませんでしたが、何人かコーヒーを頼んでいたよう。

雲が多いけれど、雨にならなくてよかった。

向こうに見える雪をかぶった山が、今日行けなかったグロースグロックナーでしょうか？

山をアップで。
山頂付近だけちょこっと青空が見えます。

このときは明日は行けるかもと淡い期待をしていましたが、結局、翌日も山は天気がわるくて行けずじまいに……。

遊覧船は湖の南側を回ってから進路を変え、北へ向かっています。

向こう岸の町がツェル・アム・ゼー。

向こうが湖の北側です。

湖岸にポツポツと見える建物は別荘かな？

風が気持ちいい♪

木がない緑地部分はスキー場かと思ったけれど、よく見ると牧草地のよう。

湖の北端まで来ました。

この向こうに宿泊しているホテルがあります。

北岸のガラス張りの建物はレストラン。
ホテルから近いので、明日、ここで夕食を食べようと思っています。

遊覧船は北側を回って南へ。

午前中に見たときよりヨットの数が増えているような。

先ほど、向こうの湖岸を歩いてきました。

グランドホテルの前まで戻ってきました。

ヨーロピアンな堂々たる風格。

優雅な滞在ができそうだなー。

まもなく船着き場です。

到着！

景色を眺めながらのんびりできる遊覧船は、休憩にもなっていいな。

下船後、ツェル・アム・ゼーの町の散策へ。

観光客が行きかう通り、ゼーガッセ（Seegasse）。

ゼーガッセの両側にはレストランやショップなどが並んでいます。

ガッセ（路地）だけど、町のメインストリートという雰囲気。

お昼になったので、まずはゼーガッセ沿いのこのレストラン〈フィッシャーヴィルト（Fisherwirt）〉でランチをすることに。

人通りが多いけれど、外のほうが気持ちよさそうだったのでテラス席に座りました。

テラス席は奥行があったので、人通りがあっても気になりません。

夫は、スパイシーチキンのライスボウル（だったかな）をオーダー。

なかなか美味しかったようです。

わたしは、キノコのタコスをオーダー。

オイスターソースか醤油が使われているような感じで、日本人好みの味わい。
きのこもたっぷり入っていて、とっても美味しい～♪
具が多くて、一口食べるたびにボロボロこぼれちゃったけど。

ここは美味しくて、メニューもいろいろあり、おすすめです！

おなかが満たされたところで、あらためて町歩きスタート。

ゼーガッセを振り返ったところ。

左側の黄色の外壁の建物がランチをしたお店。

ズーム。

ここからだと、湖の向こう側の山まで迫って見える！

ゼーガッセを進み、突き当りを左に曲がるとキルヒガッセ（Kirchgasse）。

狭い路地を通る観光客がたくさん。

キルヒガッセを抜けると、町の中心のシュタット広場（stadtplatz）に出ました。

シュタット広場

毎週金曜日の朝は、広場に青空市が立つそうです。

右手の塔は〈フォークト塔〉と呼ばれ、町で最古の建物。1000年以上前に建てられたそうで、現在内部は郷土博物館になっています。

広場に面したこの建物はオフィスのような感じだったけど、壁面に紋章があるから役場かも。

広場の先にも道がのびていて、人通りが多そう。

あっちへも行ってみよう。

広場から続くこの通りは、ドライファルティッヒカイツ通り。

ドライファルティッヒカイツ通りは、レストランやカフェ、ホテルが建ち並んでいます。

通りから見えた路地には、色とりどりのパラソルが♪

ゼーガッセに戻って、このお店のスタンドへ。ランチのときにテラス席から見えていて、散策の締めに寄ろうと決めていたのです。


★カフェコンディトライ〈Cafe Seegasse〉
https://www.facebook.com/cafe.seegasse/

締めはこのアイス♪

左（夫）ブルーベリーヨーグルト
右（私）ラズベリーシャーベット

フルーツ感たっぷりで、とってもおいしかった～！

この旅行記へのコメント （2）

• ハッピーねこさん 2025/09/25 14:55:02

  素敵ですね～！

  ショコラさん、こんにちは。
  日中はまだまだ暑いけれど、朝夕などずいぶん秋めいてきましたねー。
  季節の変わり目、ご自愛のほど。
  
  ツェル湖畔も素敵なところですね～！
  お天気に左右されてのスケジュール変更は大変だったでしょうが、大正解のプランでしたね。
  湖自体も美しいし、その周りの景色も最高！
  オーストリアの自然ってほんと素晴らしいですねー♪
  町並みもかわいらしいし。建物はやはり南ドイツとよく似てますね。
  壁絵とかバルコニーとか。
  
  遊覧船の優待の件・・・ほんとに残念でしたね。
  ショックなお気持ち、よーーーーくわかります。
  お２人分だからまた金額も大きいし。
  私もボーデン湖の１日チケットに引き続き、オーストリアでもかなり勿体ないことを連日やらかします。
  もうほんっとに自分のバカっぷりに呆れかえる日々でした。
  次に活かそう！そう思うしかない。（笑）
  
  こちらはどんなホテルだったのでしょう？
  お宿編を楽しみにしておりまーす！！
  
  ハッピーねこ

  ショコラさん からの返信 2025/09/26 16:14:30

  Re: 素敵ですね～！

  ハッピーねこさん、こんにちは！
  
  いつもコメントありがとうありがとうございます。うれしい♪
  
  ツェル湖はアッヘン湖のおよそ半分の大きさで、湖と周囲が全部見渡せるという感じでした。それぞれの違いはというと、アッヘン湖は滞在客が多い感じで、ツェル湖は観光客が多い感じかな。のんびりした雰囲気と美しい風景はどちらにも共通していて、やっぱりオーストリアの自然はいいなぁと思いました。ゆったりした時間の流れや空気感が自分にとても合ってる感じで、居心地もよくて。
  
  ほんと、町並みは南ドイツっぽいですよね。文化的に共通項が多いからでしょうか。かわいらしい建物を見ながら町を歩くだけでも楽しかったです。
  
  遊覧船の優遇を無駄にして、くやしいやら、自分にあきれるやら。ハッピーねこさんも同じようなことを連日しちゃったと聞くと、なんか仲間意識がわいちゃいます（笑）　ハッピーねこさんがいうように、わたしも次に活かそう！
  
  遊覧船では優遇を無駄にしてしまったけど、一方で、ツェル湖のホテルでは思いがけない優遇があったんです。詳しくは旅行記で報告しますね。
  
  ではまた～。
  
  ショコラ