2025/06/21 - 2025/06/30
68位(同エリア270件中)
yameさん
この旅行記スケジュールを元に
近年中国では新疆旅行ブームで大フィーバー。
新疆でもウルムチから北方面の自然豊かな北新疆観光が主流。
その来訪者が多いが故に、ホテル価格が異常なほど高騰し予約すら困難。開発途上の観光地で未整備な所があるせいなのか、自然を満喫する地が人でごった返す光景がSNSに出回る状況。
それらを考慮し我が家は新疆旅行の昔ながらの王道で挑むことに。
ウイグル族の省都的な街 ”ウルムチ(烏魯木齊)”、中国のスイス ”天山天池”、灼熱の ”トルファン(吐魯番)”、そして中国最西端の街 ”カシュガル(喀什)”を目指す計画とします。
そして、ウルムチからカシュガルまでは中国では珍しい2人個室の夜行寝台列車を初体験。
①6/21(土) 上海⇒ウルムチ 国際バザール 【ウルムチ泊】
②6/22(日) 紅山公園・自治区博物館・南山牧場 【ウルムチ泊】
③6/23(月) 天山天池 【ウルムチ泊】
④6/24(火) ウルムチ⇒トルファン
カレーズ・トルファン博物館・火焔山・クムダグ沙漠(庫木塔格)【鄯善泊】
■⑤6/25(水) トルファン⇒カシュガル
鄯善ワイン工場・吐峪溝・葡萄溝 【寝台列車泊】
⑥6/26(木) カシュガル古城・エイティガールモスク
・アパクホージャ墓(香妃墓) 【カシュガル泊】
⑦6/27(金) カシュガル古城・高台民居 【カシュガル泊】
⑧6/28(土) カシュガル⇒パミール高原(帕米尓)
白沙湖・カラクリ湖・慕士塔格峰氷河・塔合曼湿地【塔県泊】
⑨6/29(日) パミール⇒カシュガル
石頭城・盤龍古道・藍湖 【カシュガル泊】
⑩6/30(月) カシュガル⇒上海 カシュガル古城
■費用 2人合計
・旅行社ツアー代金 14,882元 大手旅行社”シートリップ”仲介下請け業者
ホテル、専用車両、観光入場料(一部除く)、保険 他(食費別)
・フライト 13,804元 上海虹橋⇒ウルムチ カシュガル⇒上海浦東
・寝台列車 1,799元 ウルムチ⇒カシュガル 特別個室寝台
・食費+自費観光+お土産等 4,152元
・運転手チップ×3 600元
総計 35,237元
@17,618元≒352,370円
投稿日:2025年8月24日
※上海在住者です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
-
6/25(水) 5日目
新葡王酒荘
8:30 モーニング -
このホテルの外観と客室は立派ですけど、朝食は全くダメです。
数カ月前に朝食の提供を始めたのか、中断していたものを再開したような事でした。
食事する部屋と料理の置かれている部屋は近いですけど別の部屋です。
小さな会議室にテーブルを並べた感じの部屋で食事をします。料理はエレベータから降りた通路みたいな所に並べられています。料理というほどのものでは無く、種類も量も極少量。宿泊客は我々以外には居ない感じです。
麺がオーダー出来たのでまだ良かったです。 -
10:00 ホテルを運営する会社がワインメーカーで、ホテルの裏手に醸造工場があります。
宿泊者は無料で見学出来るとの事でしたので見学ツアーに参加。
ツアーと言っても我々2人だけで、ホテルのフロントに居たマネージャー的な女性が説明してくださいます。 -
一般の見学ではブランディ―製造工程⇒赤ワイン貯蔵タンク⇒ワイン樽貯蔵庫⇒試飲体験。
赤ワインコース:38元/人
白ワインコース:45元
赤白コース:68元 -
葡萄の収穫からワイン醸造の工程がジオラマで説明されているコーナーからスタート。
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マネージャーの案内で説明を聞きます。
こちらの質問にも答えてくれます。 -
工場内には巨大な貯蔵タンクが並びますけど、実は今は製造に関して何もやっていな時期で工場には人がおりません。
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これはワインではなくブランディ―の製造工程だとか。
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地下にある樽の貯蔵庫。
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品質に大きく関わるとのことで樽はフランスからの輸入品です。
未使用の新品樽とワインが詰められたものが並びます。
なかなかの雰囲気です。 -
瓶詰されたうえで長期保存されているものも有ります。
温湿度計を確認すると、室温は23℃前後、湿度は60%を示しています。 -
自身の酔っ払った状態を疑似体験する部屋なんかもあります。
部屋が斜めに作ってあるのと、床や壁などの模様のせいで目が回る感覚があります。 -
試飲ルーム
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赤ワイン2種の試飲体験
物欲しそうな顔をしていたせいか、お代りを勧めてくださり何回か繰り返し良い気分に。 -
お土産用に安めのワイン2本購入 136元
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11:00 運転手さんが迎えに来てホテルを出発
昨日とは打って変わっての晴天。この天候でまた昨日のクムダグ沙漠(庫木塔格)へ行ってみたい所ですけど先を急ぎます。 -
山道を登り峠的な道路を進みます。
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一帯は乾燥しきった地域です。
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運転手さんへ申し出れば景色の良い所で停車してくれるのですけど、運転手さんは見慣れているせいか、自分からは決して停車してくれません。こちらが声を掛けても停車場所が無いと止まれませんのでスルーすることが多いです。
峠の先にはこれから訪れる村が見えます。写真右は山の斜面にあるお墓らしいです。 -
古い石窟があるのですけど、かなり朽ち果てています。現在修復保全中らしく、工事完了後は観光地としてデビュー予定との事。
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12:30 吐峪溝麻扎村
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入場料 大人30元、60歳以上半額。65歳以上無料。
中国は老人に優しい。
園内カート@10元
園内ではなく一般道を走ります。でも5分くらいで到着。 -
民族的な貸衣装で観光も出来ますけど、暑すぎてそんな気にはなれません。
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乾燥した山の麓のオアシスの様です。
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モスクが見えます。
吐峪溝麻扎村 観光名所
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何処までが古いもので、どこが再現したものかが良く分かりません。
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村の中に泥水の川が流れます。
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先ほど遠くから見えたモスクです。中には入れないようです。
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村の中での移動手段は電動オート三輪が主流の様です。
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中国ではネットライブ配信での物売りが流行っています。
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遠くの斜面にもモスクらしきものが複数見えます。
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土色の村です。
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この道の先が車での移動中に見た改修工事中の石窟だそうです。今はまだ行き止まりですけど、数年後には観光化されているのでしょう。
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とにかく乾燥しきった土色の村です。人気や生活感は見えないので、暮らしている人は居ないのでしょう。
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事前知識無く来ましたけど、なかなか良い感じの村でした。
カートに乗り駐車場のある入場門へ戻ります。 -
13:40 入場門の所に食堂がりますので、本日のランチにすることにします。
期待の出来ない生ビールがありますね。例の氷の塊を削ってヨーグルトと混ぜる飲料もあります。 -
麺をオーダーしたので厨房を覗いてみます。
1本が2本、4本、8本、、、、、と麺を伸ばしていきます。 -
案の定、あまり美味しくない生ビールも別会計で注文。
具の肉の量の違いだけの?、2種の麺を注文。
麺×2、串×4=56元
生ビール×2=30元 -
ビール以外は美味しく頂きました。
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15:00 給油
新疆のガソリンスタンドはどこでも厳重警戒対象施設となっています。
周りは柵に囲まれ、入口出口にもゲートが設置されています。運転手のIDカード(身分証)をかざしてゲートが開きます。テロ防止なのか?
軽油だったと思います 6.58/リットル 55.79リットルで367元 -
15:15 葡萄溝
チケットセンターみたいな所から電動カートに乗り一般道を走ります。 -
オアシスを勢いよく流れる川沿いを結構な距離を登って行きます。
-
15:40 この門から入場しますけど、案内看板を見ても何が見所か良く分かりません。
先ほどの川沿いに細長く作られた園内の真ん中ぐらいに池がある様なので、そこら辺まで行って戻ってくることにしましょう。 -
ぶどう棚の遊歩道が延々と続きます。
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まだ若そうな葡萄がたわわに実っています。
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園内配置図の左側青星から入場し、中間点くらいの赤星辺りまで来ました。
これまでは大した見所が無く、やっと葡萄が実っている光景が続いて来たので、ここで引き返すのももったいなく感じできました。
一緒に入場し途中まで来て入場門へ戻って待っている運転手さんへ連絡し、我々は戻らず反対側の黄色星の退場門へ向かう事にしました。
その後運転手さんは急ぎ足で我々を追いかけて来てくれました。 -
戻らず正解でした。
最初の方とは違い、雰囲気のあるぶどう棚が続き、粒の大きな実も沢山ぶら下がっています。 -
いけないのでしょうけど、実を一粒二粒とって味見をする方々も結構います。
実は運転手さんもやっており「はいどうぞ」と、私の口元にも来た次第で、、、、、、 -
乾いた山に挟まれた谷だけがオアシスで、そこでブドウを栽培していた地を観光地化した所でした。
葡萄溝 山・渓谷
-
16:30 ブドウ園みたいなところで、葡萄を食べながらお茶でもする所かと思い込んでいましたけど、全く違った観光公園でした。
電動カートの到着を待って観光センターへ戻ります。 -
17:00 ウルムチへ向け出発
この日の外気温
11:00 鄯善 31℃30%
17:30 吐魯番 41℃13% -
検問所でチェックを受け、奥に雪山が見える風力発電の大風車群を見ながら進みます。
-
19:40 ウルムチ(烏魯木斉)駅に到着
ウルムチ駅 駅
-
運転手さん
尋さん 正しくはカタカナの「ヨ」に下が漢字の「寸」
(SNSにあげたくてしょうがない人ですので掲載OK)
初日のスタート時間には自分勝手で問題有りましたけど、それ以外は明るく楽しい方でした。観光中も暑い中で、我々のリックなども持って頂いたりしてくれます。観光運転手の経験も豊富で、どこへ行っても頑張ってくれ、お陰様で楽しい旅となりました。謝謝。 -
ウルムチ駅は上海などの大都市にある駅と同じような構造です。
プラットホームの上階が大待合室となっていて、そこから発車時間の15分~10分くらい前に、ホーム毎の改札を通ってホームへ降ります。
待合室フロアのデッキには、レストラン(食堂)などがあります。
そこで寝台列車内での晩御飯を調達します。ウルムチ駅 駅
-
食堂2店舗でテイクアウト。
焼包子×3=18元
チキン+煮卵、各2個=21.6元
カップ麺×2=14元(待合室フロアのコンビニで購入) -
寝台列車Z6516 20:40発 カシュガル行
各乗車口には車両スタッフが立ちます。
10号車(硬臥車2等車)から乗車しますけど、我々は写真手前の12号車(軟臥車1等車)です。(何故か11号車はありません)
ブルートレインならぬグリーントレインにわくわくしています。 -
烏魯木斉(ウルムチ)⇒喀什(カシュガル)⇒和田
列車の行先プレートには「カシュガル」ではなく「和田」と記されていますけど、終着駅はカシュガルで間違えないです。
カシュガルからは何時間後かは分かりませんが、別の列車番号で和田へ向かうようです。 -
寝台列車の軟臥車(1等車)は、一般的にはベッドが上下の2段で計4台のベッドがある個室です。
しかしこの路線には珍しい上下2段のみの個室寝台が1両だけ連結されています。
車両通路入口には”定員16人”と記されていますので、8部屋あるのでしょう。
通路に給湯器もあります。 -
硬臥車(2等車)は上中下3段ベッドで1区画に2列の6台ベッドの扉無しです。
(写真は反対側のホームに停車している列車)
下段左写真が軟臥車の4人個室(扉有り)、右写真が分かりずらいですけど通路側からみた3段ベッド(扉無し)の硬臥車です。 -
特別個室寝台の室内です。
2台ベッドにテーブル、1人用の大き目のソファーがあります。
2人で1,799元 1人約900元
観光用の特別列車で、カシュガルまでノンストップの直行便。(途中駅で対向車の待ちなどのための停車はあり)
ちなみに
硬臥車:上段304元、中段315元、下段325元
軟臥車:上段476元、下段497元
硬臥車の約3倍、軟臥車の約2倍、飛行機は時間で料金は大きく変わりますけど460元~800元なので飛行機より高い事になります。 -
扉の上部(外通路の天井部)は荷物置き場になっています。
広くは有りませんけど、ベッドは十分な大きさで、2人旅行で利用するのであればプライバシーなどは完璧です。 -
個室内にトイレと洗面台もあります。
古さは否めませんけど、掃除自体はしっかり出来ているようです。外の共用トイレは時間と共に、、、、 -
この列車の残念な所は、食堂車が連結されておりません。
新幹線タイプの高鉄や寝台列車の一部には食堂車が連結されているものも有ります。
中国人的には夕食は17時18時は当たり前なので、20:40発であれば夕食後の乗車になります。なので”食堂車不要論”に至ったのか???
冷えたビールなどが有ることは期待はしていませんでしたけど、やっぱり。
常温缶ビール1本購入 12元 -
定刻で出発したのですけど、西に向かうはずが東方向へ進んで行きます。
21:15 列車は停車し暫く動きません。
反対側の線路にも列車が来てしばらく停車します。
地図アプリで場所を調べると、先ほどまでいたトルファン近くです。
後で分かったのですけど、山脈など地形の関係で一旦逆方向のトルファン方面へ向かい、スイッチバック的に西へ進路を変えていました。 -
21:15 この時間でやっと、太陽が西方向の地平線近くまで沈んできます。
-
本日のディナー
-
ウルムチ駅で買ったカップ麺を頂きます。
通路にある給湯器は湯温がそこまで暑くないとの事で、隣車両との連結部にある給湯器を利用。
常温の缶ビールと駅で購入した煮卵と鶏焼き。
天山天池でのカップ麺と同様に、この環境演出で?何を食べても美味しく感じます。 -
00:43 人気のまったくない駅でしばらく停車。
この列車からの乗り降りはしていなかった様子。反対側のホームには、列車の到着を待つ飲料やカップ麺お菓子類販売のワゴンが何台かやってきました。
カシュガル行は01:03発車
残った鶏焼きをつまみに、鄯善のスーパーで購入した例のホテル運営会社のワインを飲んで5日目終了。 -
日付が変わって翌6/26(木) 6日目
7:30 ウルムチ駅の食堂で購入した焼包子で朝食。
カップはこのために上海で購入したもので、ワインではなく持参したドリップコーヒー。
新疆の焼包子は羊の粗挽き挽肉が入ったスパイシーなものでとても美味しい。
シャワーは有りませんけど、個室内の洗面所で顔を洗い下車の準備。 -
8:10 カシュガル駅(喀什)に到着
小さな開放的な駅で屋根などありません。雨は降らない前提なのでしょうか。
特別個室寝台列車は安くは有りませんでしたけど、ホテル代金と深夜移動での時間の効率化で良しとしましょう。何より十分楽しめました。
約11時間半の寝台列車の旅も終了。
旅行6日目のカシュガル観光へ続く。
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