2024/11/01 - 2024/11/02
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赤い彗星さん
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2024/11/01
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2024年秋の旅行初めは、久々に四国の香川へ。
今まで行きそびれていた金刀比羅さんに行こうと
早い段階で計画を立て準備済みでしたが、
突然発生した季節外れの台風の影響で旅行期間は雨。
前回の四国(愛媛)も台風通過にあったよなあと思いながら、
雨の中、金刀比羅さん詣でに向かいます。
金刀比羅宮に向かう手前に面白そうなスポットがあったので、
まずは寄り道してみることにしました。
- 旅行の満足度
- 4.5
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朝一の便で高松空港へ。
東京では、朝日を拝めたのだけど。。羽田空港(東京国際空港) 空港
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高松空港から、高松市街に向かうリムジンバスに乗り、空港通り一宮バス停で下車。歩いて7、8分ぐらいの場所にある琴電琴平線・空港通り駅に到着。
この写真は、線路を超えて反対側からの風景。空港通り駅 駅
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線路の先に見える山は、讃岐富士と呼ばれる見事な円錐形の飯野山。
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琴電琴平線は全線単線なので、琴電琴平駅行きも高松築港駅行きも同じホームからの乗車になります。
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40分ぐらい琴電に揺られ、終点の琴電琴平駅に到着。
琴電琴平駅 駅
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琴電琴平駅は、神社仏閣風な外観の建物です。
駅を出ると外は、本降りの雨でした。
前週時点では天気も良さそうな予報でしたが、季節外れの台風が発生。一気に北上を始め、温帯低気圧になったものの旅行期間の2日間だけ雨。それも強め。
金比羅さんに拒まれているのかも(TT) -
駅を出るとすぐ横には、巨大鳥居が道路を跨いで立っています。
近くからだと全景が入らなかったので、気持ち駅から遠ざかっています。 -
琴電琴平駅の隣の敷地にも鳥居が立っていたので立ち寄ってみました。
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入口には、金刀比羅宮北神苑と書かれた石碑が立っています。
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敷地には、高い石垣の上にひょろひょろとした細長いお堂のような建物が建っています。こちらの高燈籠は、東讃岐の人たちが多くの講を結成して寄付を募り、6年かけて万延元年(1860)に完成した木製の灯台です。
三階建てで27Mの高さの灯台は、丸亀沖の船から燈を見ることが出来るように設計されたそうです。内部には入れませんでしたが、壁面には江戸時代に書かれた落書きが残っているそうです。当時は筆で描いたので目立ったでしょうが、そういう行為も許容するおおらかさがあったんでしょうね。高燈籠 名所・史跡
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琴電琴平駅には、列車が停車していました。
さっき乗ってきた車両かも。高松琴平電気鉄道 琴平線 乗り物
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琴電琴平駅の真横を流れている金倉川。
江戸時代にこの川で、金刀比羅宮への参拝客が禊を行っていたと云われています。 -
参道沿いの商店の看板。
建物自体は古くありませんが、看板はかなり年季が入っていますね。
昭和の高度経済成長期頃の看板かなあ。(根拠なし) -
駅から金刀比羅宮へと向かう参道は、凸凹な個所もなく、きれいに道路が整備されていました。
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日本酒の蔵元「金陵」さんの店舗の奥には、無料で見学できる資料館が併設されています。
金陵の郷 美術館・博物館
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大きな一升瓶から、滝のように酒(水)が流れ出しています。
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中央に大きなクスノキが立っているくすのき広場の周囲の建物が、歴史館と文化館で構成されている資料館となっています。
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日本酒の醸造に必要な水を確保するために掘った井戸で使用されていた釣瓶が、広場に展示されていました。
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資料館への入口は、展示されている大きな樽の右側にあります。
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酒名となっている金陵は、江戸時代の儒学者・頼山陽が、琴平を訪れた際に中国の金陵(南京)と彷彿とさせる土地であったことから、この地を金陵と呼んだのに因んだ名前となっています。
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資料館では、日本酒造りの過程がリアルマネキンで再現されています。
こちらは蒸したお米を冷ましている放冷の作業。
湯気の立ち込める中で汗だくになりながら、蒸し米の掘り起こしを行うかなり体力が必要な作業のようです。 -
こちらは適温に冷やしたお米を使った麹造りの作業中。
他の酒造所で使用されていた麹室を見たことがありますが、湿度や温度の高い狭い密室での作業なので、こちらのマネキンさんもハチマキと褌一丁で作業中です。 -
3人のマネキン職人さんが、樽の中をかき回しているのは醪づくりの作業。
醪が発酵すると酵母が大量に含まれた泡が膨れ上がるため、泡を丹念に潰している作業です。 -
熟成した醪を酒袋に入れて酒樽に積み重ね、圧搾機で醪を絞り出すしぼりの作業。この作業で新酒と酒粕に分けられます。
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最後に大きな樽に新酒を満たして、半年から1年熟成させる貯蔵。
冷気を好む酒のために、窓は小さく壁は厚く造られた酒蔵で保管されます。 -
在りし日の日本酒出荷時の白黒写真が飾られていました。
車の上に大量の酒樽が積み込まれています。
軒先に釣るされた杉玉も程よく枯れているんでしょうね。 -
金色の酒樽が印象的な古い金陵の看板。
リよりヨが大きくて、キンリヨウになっとるやん。
当時は、目立つ看板では小文字表現していなかったのかな。 -
数え切れないほどの酒瓶やお猪口など、お酒に関係する道具が展示されている文化館。
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金陵酒造で使用していた樽や瓶に貼られていた商品ラベルも展示されていました。いつの時代のものかは分かりませんが、一見同じように見える商品ラベルも気付かないうちに徐々に変更されていっているんだなあ。
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金陵の郷の前の参道もきれいに整備されていて、新興の温泉街のような街並みが続きます。
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金陵の郷の少し先に建っている古い商家は、こんぴらうどんさん。
お昼前ですでに開店していたので、讃岐うどんで腹ごしらえします。こんぴらうどん グルメ・レストラン
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ぶっかけうどんを注文。
茹でたてのうどんの上に温泉卵、天かす、鰹節、ネギが乗っていて、醤油をかけて頂きます。コシが強くて食べ応えのあるうどんもあっさりと完食。 -
整備された参道の突き当りには階段が。
最初は段数も少なく、階段ー平面ー階段のように緩やかな登りが始まります。 -
街並みが、古くからある門前町らしくなってきました。
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参道の途中で左手に折れると、海岸線からは、かなり離れている金刀比羅宮の麓に建てられた海の科学館が現れます。入館はしませんでしたが、次訪れる事があったら入館してみようかな。
海の科学館 美術館・博物館
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海の科学館をスルーして登り坂を進んで行くと、大きな木造の公会堂が建っていました。町民は利用料を支払って、色々な用途で利用できるようですが、見学等では開放していないようなのでそのまま登り坂を登っていきます。
琴平町公会堂 名所・史跡
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坂の途中にある石垣の前に金比羅大芝居の石碑が立っています。
どうやら入口に到着したようです。
ここから階段を登って芝居小屋に向かいます。 -
階段を登ると入場券売り場が建っています。
こちらで入場券(500円)を購入し、奥に進みます。 -
入場券売り場からの風景。
天保6年(1835)に建てられた現存する日本最古の芝居小屋として、重要文化財に指定されている建物です。金比羅宮の麓にある現役の芝居小屋 by 赤い彗星さん旧金毘羅大芝居 名所・史跡
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芝居小屋の前には、先ほど見学した金陵の酒樽が積まれています。
大勢の歌舞伎役者の名札も掛けられていますね。 -
琴平町のイメージキャラクター:こんぴーくん。
得意技の見栄を切っています。 -
パネルだけではなく、こんぴーくん人形も観光客をお迎えしてくれます。
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入口を入ると、金比羅大芝居が一文字ずつ描かれた大きな提灯が、目の前にぶら下がっています。
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舞台と客席を見た感想は、外観からイメージしていた大きさより、遥かに大きな空間だなというものでした。提灯や垂れ幕の色などを含めて、明るくて煌びやかなんだけど派手過ぎない和の空間が拡がっています。
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升席には、大入 金比羅大芝居と印字されたフカフカの座布団が敷かれていました。
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天井からぶら下がる無数の提灯は、顔見世提灯と呼ばれ、興行の際の舞台番付の代わりとなっているそうです。
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明治33年に改名された金丸座(旧金比羅大芝居)の座紋は、元禄期に描かれた金毘羅祭礼図屏風が由来の「佐伯鶴の丸」紋です。
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舞台から見た客席の風景。客席との距離が物凄く近いですね。
天井はブドウ棚と呼ばれていて、500本の竹で格子状に組まれています。
これは天井から、花吹雪を散らす演出を行うためのものだそうです。 -
舞台の背景は、巨大な松が描かれた幕。
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舞台の裏には、ブドウ棚に登るための登り口がありました。
子供が遊ぶためのアスレチックのような造りになっています。
ブドウ棚でどのように移動するのか分からないけど、体が大きかったり、体重が重いと無理だろうな。 -
舞台の裏手にある楽屋。演者の控室は、2階に設けられています。
板敷の一部に畳が敷かれています。 -
座頭部屋は、一面畳敷きの個室になっています。
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廻り舞台を回転させたり、地下と舞台をスライドさせるセリなどの仕掛けを動かすための地下施設は、奈落と呼ばれています。全ての装置の動力は人力です。
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2階座席からの風景。
1階席より少し遠くはなりますが、アリーナのような距離はありませんし、舞台も客席も見渡す事が出来て、個人的には見やすい場所だなと思います。 -
2階の桟敷席裏の廊下。
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本格的な芝居小屋は初めて訪れたけど、色々な場所が見学出来てなかなか楽しかった。散々手前で寄り道したけれど、金刀比羅宮参拝に向かいます。
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