皆生温泉「天水」宿泊から大栄スイカ祭り2025　＋倉吉に新たに開館した鳥取県立美術館

2025/06/27 - 2025/06/28

鳥取を離れて早くも7年以上が経とうとしています。
関西に戻っても、鳥取の美味しい農作物やお魚、お肉等が懐かしく、特に果物については夏のスイカ、秋のシャインマスカットの買い出しに、せっせと通っております。

今年も、旧大栄町（現在は北栄町）のスイカ選果場で開催される「大栄西瓜まつり」に出かけてきました。
例年の行事で、代わり映えいたしませんが、暫しお付き合いください。

毎年、宿泊場所を変えながら、小旅行気分で鳥取に向かいますが、今回は皆生温泉の天水に宿泊し、温泉と美味しい料理を楽しんできました。

+倉吉市に、2025年3月30日に開館した新たなスポット、鳥取県立美術館に立ち寄りましたが、私が住んでいた同じ校区、隣の町内ですが、大きく変わったように思いました。

＊大栄西瓜祭りの備忘録
・2014年版↓
https://4travel.jp/travelogue/10904706
・2020年版↓
https://4travel.jp/travelogue/11633119
・2023年版↓
https://4travel.jp/travelogue/11845628
・2024年版↓
https://4travel.jp/travelogue/11934136

エリア 皆生温泉(鳥取)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

いつものように、川西ICから新名神、中国道、鳥取道経由で向かいます。

今日の宿泊が、米子・皆生温泉なので、ランチは鳥取市を超えて頂こう、と思っていて、先日奥様が倉吉の友人から2025年4月25日に、道の駅ほうじょうが生まれ変わり、人気になっていると聞いていたので、立ち寄ってみました。

この時期、やっぱり西瓜ですね。

道の駅 北条公園 道の駅

こちらは、1993年11月に道の駅「北条公園」として登録され、2023年に新名称が公募により「道の駅ほうじょう」となりました。

私が倉吉に住んでいた頃は、申し訳ないですがパッとしない道の駅だったのですが、2022年10月から再整備が開始され、この度北条砂丘のめぐみをテーマに、リニューアルされました。

レストラン、ベーカリー、スイーツ店のグルメスポットがあり、北栄町の特産品の粘りの強いブランド長いも、「ねばりっこ」を使った料理や、海鮮メニューが豊富でした。

こちらの再整備は、道の駅を通して地方再生を手掛け、話題の「くるくるなると」を手掛けた（株）TTCプロディースのようです。

ただ、「道の駅 ほうじょう」ではピンとくる物が無かったので、もう少しR9を走り、いつもの「道の駅 琴の浦」で頂きます。

道の駅 琴の浦 道の駅

奥様は「海鮮料理 きわみ」で漁師まかない丼を発注、いつもながら大阪で食べたら倍以上の価格でも行列になると思います。

私は「うまいもんや食堂」で、あごカツカレーと牛骨ラーメンのセット。

あまり馴染みのないメニューかも知れませんが、あごカツカレーは、鳥取で言うトビウオのすり身のフライで、牛骨ラーメンはその名の通り、牛の骨で取ったスープのラーメンです。
私も鳥取に来て初めて知ったのですが、どちらも凄く美味しいです。

＋この時期と言えば「岩ガキ」です。

久し振りに、鳥取の味を満喫しました。

醤油系を食べると甘いものが欲しくなる奥様、いつものように「道の駅 大山恵みの里」で途中休憩、ジャージ牛のソフトクリームを頂いてから、皆生温泉に向かいます。

道の駅 大山恵みの里 道の駅

再度、鳥取道を走り、淀江ICで降り皆生温泉に向かいます。

今日の宿は、こちら皆生グランドホテルです。
一休から予約したのですが、こちらの立派な建物は華水亭で････。

皆生温泉　華水亭 宿・ホテル

フロントでチェックイン手続きを始めたのですが、どうも様子がおかしい････。

結果、私の確認不足で予約詳細を見ると、皆生グランドホテル 天水ってありました。

姉妹館で駐車場も同じのようですが、お隣の建物のようです。

ちょっと年季の入った建物、こちらが天水です。

両者の違いを調べていくと、2024年3月に「皆生グランドホテル」は、コロナ禍による宿泊客の激減により借入金が膨らみ、2024年10月期の決算では5,100万円の赤字となったようです。
コロナ禍以降、売り上げは回復しているように見えても、今後の老朽化のメンテナンスも必要で、実際は非常に厳しい運営状況であることが明らかとなったようです。
昨年、皆生温泉では2軒の旅館が廃業し、現在16軒の旅館は危機感を持っていて、経営陣とメインバンクは、地域経済活性化支援機構の再生支援を受けて、皆生温泉の未来を賭ける事としたそうです。

100室の「天水」、79室の高級志向「華水亭」、合計179室というのは、皆生温泉の2割、皆生の顔といっても過言ではない存在で、今後はファミリー層、団体向けの「天水」と、高級志向の「華水亭」とターゲットを明確にし、サービス改善、設備投資等が進められる予定のようです。

皆生温泉　皆生グランドホテル天水 宿・ホテル

ロビーでのウエルカムドリンクを頂き、部屋に上がります。

丁度窓から、綺麗な夕日が見えました。

今回の部屋は、オーシャンビューの和・洋室。
施設は確かに古くなっていますが、内装は綺麗にリニューアルされていて、清掃も行き届いています。

ファミリー層の私達は、天水で十分ですね。

トイレ、アメニティ類等。

浴室は貧弱ですが、大浴場は「宝生の泉」という天水・華水亭両館だけの自家源泉で、大浴場「日本海」は広々としていて海が見渡せます。

露天風呂とサウナもあり、日本海を眺めながらの、湯浴みは大満足で、滞在中5回も通いました。

湯質は、ナトリウム・カルシウム・塩化物泉で (等張性 中性 高温泉)
泉温78.2度　pH7.4で、加水はしていますがかけ流しです。

夕食は前菜（地産旬彩盛り）がテーブルに配膳され、後はビュッフェ形式です。
前菜は、スモークサーモン、鶏西京焼、烏賊岩石揚げ煮、稚鮎唐揚げ、鰊の甘露煮、冬瓜そぼろ餡かけ、手毬湯葉が綺麗に盛り付けられていました。

先ずは、ライブキッチンで提供されるお寿司と天婦羅を頂きます。

蟹もありました。

これが結構美味しくて、何度かお代わりさせて頂きました。

天婦羅は、最初に盛り合わせを頂き、次から気に入った好みの具材、鱚、海老、舞茸等を何度かお代わりし、鳥取牛のステーキも美味しかったです。

鮪の兜焼や、出雲そば等20品以上の山陰の具材を中心にした料理が並び、ソフトドリンクはフリードリンクで、最後のデザート、アイス、珈琲までしっかり頂きました。
中々のお味と品数、これはリピートするかもと、奥様と話しながらゆっくりと頂き、お腹一杯で部屋に戻り、少し休んでから湯浴みに向かい、波の音を聞きながら露天風呂に1時間程浸かっていました。

昨夜はポカポカの身体で熟睡し、翌日も朝から湯浴み、朝食に向かいます。

テーブルには、2段のお膳がセットされ、ご飯、お粥、サラダ、赤出汁、納豆、海苔、デザート等々がビュッフェ形式で提供されています。

カレーも美味しかったです。

昨晩の心残りは、こちらの水に浮かぶラウンジ「Blue Marine」に行こうと奥様と話していたのですが、不覚にも眠りに落ちてしまい、行けなかった事です。

料理も部屋も価格以上の旅館だと思うので、またこちらに来た時にリベンジしたいと思います。

では、メイン行事の「大栄西瓜まつり」に向かいます。

宿をチェックアウトし、通いなれたイオンモール日吉津で少し買い物をして、鳥取道経由で西瓜まつりの会場、北栄町妻波の選果場に1時間弱で到着。

今年も賑わっています。

毎年の西瓜の重量当てクイズ、当たったことはございませんが今年もチャレンジ、私は58kg、奥様55kgで応募、結果は応募総数610枚で53.2kgだったようです。
53kgの回答者に大栄西瓜一玉が贈られたそうです。

地元TV局のニュース↓
https://www.youtube.com/watch?v=qZeE3p0yB6E&t=25s

西瓜まつりでは、売るほどある大栄西瓜は食べ放題です。

キンキンに冷えてなくても、甘～い、シャキシャキ感は大栄西瓜の特徴ですね。
勿論、私もしっかり頂きました。

いつも思うのですが、この包丁欲しいですね。（何回使うの？：奥様談）

大栄西瓜まつりでは、発送料金が大出血サービスとなっていて、沖縄、滋賀、東京等のお世話になっている方々へ発送、甘～い大栄西瓜を楽しんで頂く事が出来ました。

自宅、娘用他で3玉は持ち帰りです。

また来年、楽しみにしています。

7月1日には、大阪関西万博EXPOホール広場で、トリピーや平井知事も来られて「鳥取すいか」無料振る舞いが行われました。

大盛況だったようで、暑い夏は鳥取すいかで水分補給ですね。

鳥取西瓜の代表格、大栄西瓜と倉吉西瓜の比較というのがあったので参考に。
〇倉吉西瓜
・内側と外側の糖度差が少ない
・皮際まで甘い
・シャリッとした食感
・ジューシーな味わい

〇大栄スイカ
・シャリシャリ食感
・果肉全体が均一に甘い
・瑞々しい味わい

でも、どちらも美味しいですから、是非食べて見て下さい。

14時から倉吉で、奥様女子会予定（なぜか私も同席しますが）で、その前に2025年3月30日開館した、鳥取県立美術館に来ました。

1972年の建設で、手狭になっていた鳥取県立博物館から美術部門を独立させたもので、鳥取県は全国で唯一、都道府県立の美術館が無いという事もあり、私が倉吉在住時からどこに立てるか論争がありましたが、ようやく完成しました。

丁度、地元新聞社のイベントが開催されていて、平井知事も来られていたようです。（日本一フットワークの軽い、即断即実行の知事、と言われるだけの事はありますね。）

この美術館は、展示空間を除く館内を広く開放した、OPENNESSのコンセプトは、設計者の槇氏の「文化の無償の愛」の表出と言えるもので、館内全体を無料で開放されています。

整備手法は、流行のPFI方式ですが、建物の前面に広がる風景を取り込んだ回遊性の高い空間で、様々な交流を芽生えさせる意図があるようです。

敷地の南側の緑地は、7世紀に創建された「大御堂廃寺跡」という古代寺院跡で、国の史跡に指定されていて、保存緑地の風景を取り込んだ空間となっています。

鳥取県立美術館 美術館・博物館

東西に細長い鳥取県のほぼ中央に位置する倉吉市は、人口43,000人余りで私の住んでいた頃から、また減少しています。

ただ、中心部には丹下健三氏が手掛け、国の登録有形文化財に登録されている倉吉市役所本庁舎や、江戸期から大正期にかけて建てられた古い商家や、白壁土蔵群等、見所も多いと思うのですが、通過観光地化しているので、隣接する倉吉未来中心や梨博物館・図書館と一体となって「核」施設として地域を盛り上げて行って欲しいと願っています。

水木先生のサインが移設されていました。

建物は鉄筋コンクリート造の地上3階建て、設計は槇総合計画事務所・竹中工務店設計共同企業体で、延床面積約10,598.89m2、延べ面積は約1万m2。

年4回の企画展を開催する企画展示室や、収蔵品を中心に展示するコレクションギャラリー、県民ギャラリー、ホール、スタジオ等を備えています。

こちらが、集客の目玉としてポップアートの巨匠 アンディ・ウォーホル氏の、木製の立体作品「ブリロの箱」で、5点約3億円で購入したことが話題になっていました。

ブリロの箱は、アンディ・ウォーホルの代表作の一つとして知られているそうです。

実在する洗剤付きたわしの梱包箱を模したこの作品は、「現代美術」の成立を象徴する画期的な作品とみなされる一方で、非芸術的、非個性的な外観によって大きな議論を引き起こしてきており、発表から半世紀を超えて山陰・倉吉に新しい風を持ってきたように思います。

この方向に500m程行くと、私達が24年間住んでいた家があります。

こちらに来た時は、終の棲家と思い建てたのですが、倉吉を離れる時、近所の方に売却しました。
旧市内の奥様の実家も同じく手を離れ、倉吉の拠点は無くなってしまいましたが、子供達が高校まで過ごした故郷の景色には変わりありません。

近くの小・中・高校は、何時まで経っても子供達の母校です。

＊2018年3月「さようなら倉吉」↓
https://4travel.jp/travelogue/11369472

建築屋の性分でしょうか？
水周りが気になります。

マンガ王国 鳥取。
水木先生にコナン君、西部と東部の代表者は、空港にも名を残しています。

鳥取市にはこの方、谷口ジローさんです。

今度、代表作である「遥かなる町へ」が、大谷亮平さん主演で映画化されるようです。↓
https://harukanamachie.jp/

倉吉を舞台にした映画で、美しい昭和の佇まいの良さが全国に発信されて、倉吉が元気になれば良いなと思っています。

今回、これまで。