
2025/04/27 - 2025/04/27
119位(同エリア751件中)
ハンマークラヴィーアさん
- ハンマークラヴィーアさんTOP
- 旅行記124冊
- クチコミ1618件
- Q&A回答62件
- 374,475アクセス
- フォロワー45人
2025年GWは、もともとコロナ前から行こうと計画していたルーマニア・ブルガリアを一人で攻めようと考えていました。
しかし、旅への誘いというものはいつも唐突にやってくる。
ある日、雨宿りに駆け込んだ喫茶店の壁にかけられていたカレンダーの写真にふと目を奪われました。
湖にせり出した断崖にぽつんとたたずむその教会は、アルバニアと北マケドニアを隔てるオフリド湖湖畔に立つらしい。
「ここへ行きたい」
そう思ってオフリドへの行き方を調べるうち、どうやらクロアチアきっての景勝地ドゥブロブニクから南下した湾の奥に、コトルという美しい街があるらしい、ということを聞きました。
「どうせなら、ここへも行きたい」
バルカン半島の地図を眺めながら、未知の国アルバニアを経由して一筆書きで駆け抜ける旅程が、頭の中にすっと浮かび、手配を始めました。
このサイトでも、バルカン半島の旅行に詳しい数々のトラベラー様のご助言をいただき、次のような旅程を組むことが出来ました。
【旅程~失敗談?】
★4月26日(土) 広島~北京(トランジット)
★4月27日(日) 北京~ウィーン 日帰りでブラチスラヴァへ。
4月28日(月) ウィーン~ドゥブロブニク
4月29日(火) ドゥブロブニク観光
4月30日(水) ドゥブロブニク~コトル
5月1日(木) コトル観光
5月2日(金) コトル~ティラナ移動
5月3日(土) 日帰りでティラナからベラト観光
5月4日(日) ティラナ~オフリド移動
5月5日(月) オフリド観光
5月6日(火) オフリド~スコピエ移動
5月7日(水) スコピエ~フランクフルト~ロンドン~羽田
5月8日(木) 羽田~帰国
今回は、ルフトハンザ航空の就航地が多かったため、日本発着はANAの特典航空券を利用しました。といっても申し込みが遅く、ドゥブロブニクまでのスターアライアンス便の特典は手に入らず、結果としてウィーンまで、それも北京乗り継ぎの中国国際航空がやっと手に入った次第でした。
ウィーンからドゥブロブニクはやむを得ず別切りで個人手配し、これが運悪く高いタイミングだったためか、結果として現金払いした航空券代は特典航空券のサーチャージ代と併せて9万2000円に達しました
(当然6万2000マイル別途)。
ちなみに私が取ったウィーンードゥブロブニク間の便は、その後、買値より40%プライスダウンし、最終的には買値の2倍近くまで上昇しました。
うへー、ダイナミックプライシングの闇を見た気分(*’ω’*)
また、ウィーンでは11時発の便だったものの、万が一のことを考え空港目の前のNHホテルに宿泊したので宿泊費もかさみ、結局現地での宿泊費や食費を別にして、本丸入りを前に旅費として12万余りを計上することに・・・
もはや何のために特典航空券で取ったのか分からん(*^^*)
ウィーン国際空港は大きな空港ではないし、市内へのアクセスが悪い空港でもないので、CATをうまく使えば安い市内の宿でも全く問題なかったなぁ・・とあとから思った次第でした。
さらにさらに!
当初予定していた帰路のフライトは、ルフトハンザの一部の便がキャンセルとなったことにより大幅な旅程の見直しを余儀なくされました。
どうやってもほころびが出てしまう乗り継ぎフライトの中、帰国予定日に間に合わせるため要望を最大限に聞いていただいてANAに組んでもらったのは・・・・
スコピエ→フランクフルト→ロンドン→羽田(!!!!)
という、どこの機内拘束ドMが好むかという、まさかの逆行フライト!
もはやギャグでしかない。
ロンドンから羽田に向け飛ぶANA便の機内でフライトモニターを見上げ、「スコピエのバスターミナルを出た24時間後に自分がベオグラードの上空にいる事実」を確認した瞬間、私はきっと死んだ魚のような眼をしていたに違いない・・・・(‘◇’)ゞ
【各国の移動手段】
今回、メインの目的地は各国のごく一部のため、駆け足で国境を超えて次の国へ移動することになりました。
バスはすべてGetbybusで事前にネット予約。
特に、
・ドゥブロブニク→コトル
・オフリド→スコピエ
は希望便はほぼ満席だったので、予定が柔軟に変えられる人以外は事前予約が無難かと。
発車はほぼ定刻ですが、バルカン半島のバスですから、当然のことながら到着時間は予定を信用しない方がいいです。移動する日は観光の期待はせず、最低でもプラス2時間(サマーシーズンは3時間以上)を見込んだ予定の立て方をしておいた方が安心。
この点は皆様の旅行記で情報として十二分に得ていたので、焦らずに済みました。
【通信】
ahmoが使える国は問題ないですが、モンテネグロ・アルバニア・北マケドニアは対象外のため、MicroEsim社のバルカン半島7日間洋esimを2500円で購入していきました。
【雑感】
旅行前は、「ほとんど駆け足で移動だけで終わるのでは?・・」と思ったほどせわしない組み方の日程でしたが、見所がまとまっている場所が多かったので、本命のコトルとオフリド、それにゲートウェイのドゥブロブニクは意外とゆっくりと思い残すことなく滞在できました。
対照的に、単なる通過点と考えていたアルバニアのベラトは情緒たっぷりの素晴らしい街で、単に日帰りの旅行先にしか据えなかったことを悔やんだほどでした。
エアチャイナの万が一の遅延とロストバゲージへの不安があったため、ウィーン到着日にすぐドゥブロブニクへ飛ぶことは避け、ウィーンで一泊することにしました。
結果的に北京で8時間の乗り継ぎ時間を取ったことが奏功したのか、遅延はなく定刻どおりのウィーン到着、ロストバゲージどころかターンテーブルから3番目に荷物が出てくるという、我ながら哀しくなるほどの上出来のフライトでした(!)が、ウィーンで一泊したおかげで昨年行きそびれたスロバキアの首都、ブラチスラヴァを少しだけ観光することが出来たのでよしとします。
【旅行を終えて】
もともと絶景を求めて企画した旅行でしたが、旅が近づくにつれ、今日まで続く不安定なバルカン半島の歴史やスラブ語圏の文化に興味がわき、ざっと歴史の予習をしていきました。
一度に4カ国も回ると旅の印象が散漫になりがちですが、今回まわった国は(アルバニアを除いて)ヴェネツィア共和国・中世セルビア王国→オスマン帝国→ユーゴスラヴィア王国→ユーゴスラヴィア社会主義連邦・・と、運命共同体として生きてきた歴史を持つうえ、言語も非常によく似ている(というかほぼ全く同じ言葉で過ごせる)兄弟国家なので、旅行はしやすいのではないかと思います。
昨年同様、気が付いたら終わっていたという、充実した旅でした。
バルカン半島を一人で旅行しようと考えている方々のお役に立つ情報が少しでも残せれば、と思います。
今回の旅では、いつも心強いアドバイスを下さるdelfinさん、travelさん,
三田めぐろうさんをはじめとする数々のバルカントラベラーの皆様のご助言に加え、バルカン半島について海外から濃すぎる情報を発信してくださるウェブサイト「さぼわーる」の、のぶよさんの情報におおいに助けられました。
この場を借りて御礼を申し上げます。
【通貨編】
2025年5月1日ごろ ざっくりと
1ユーロ162円
1アルバニアレク1.7円
1マケドニアディナール2.7円
対ユーロの円安はいわずもがな。
さらにドゥブロブニクは世界屈指の観光地価格を誇るゆえ、ユーロに羽が生えたように飛んでいく(*_*)
現地では、100アルバニアレクは1ユーロと等価。ただしどうやら対円のレートは連動していないようなので、有利な方を選択して払った方がよいかも。かつては1アルバニアレク=1円という計算でよかったようだが、今は昔(@_@)
アルバニアも北マケドニアも、現在は2000年台前半ほど物価の安さを感じるという感じではないようですが、さすがにドゥブロブニクの異常な物価(特に外食費)を体感すると、まるで違う文化圏に来たように感じる不思議(-_-;))。
旅行記の始まりはブラチスラヴァから。
ブラチスラヴァを選んだのは偶然でした。
昨年訪れたウィーンでは1泊しかできず、シェーンブルン、王宮、ヴェルヴェデーレ宮殿など見るべき場所は多いものの、個人的な感想として、どうも近代的なウィーンはそれほど再訪意欲を掻き立てる街ではなかったのです(;^ω^)。
そうしたところ、トラベラーさんから、「時間があるなら隣国のブラチスラヴァも面白いよ」、というご助言をいただいたので、急遽試すことに。
隣国とはいっても、ウィーン国際空港からブラチスラヴァ中心部の距離はたった65キロ、成田空港から東京駅までの距離よりも短いので、不安もない、ちょっとした遠足気分です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 航空会社
- 中国国際航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- Agoda
-
4カ国を回るということで有給をつなげ、13連休にさせてもらいました。
4月26日、14時に広島空港を発つ。
当面日本食が食べられない中、何を食べよう・・・と悩んだ挙句、選んだのはご当地ソウルフード。 -
大連経由北京行きCA便。
「8時間トランジットがあるので、荷物を一度ピックアップできますがどうしますか?」と聞かれて一瞬悩む。
ロストバゲージ率を限りなくゼロにできるチャンス('_')
しかし、大型のトランクを北京で回収するのも面倒なので、そのままスルーにしてもらう。 -
今回の相棒、87L入りのポリカーボネートスーツケース。
今回の旅、スーツケースは正直しんどい場面が多かった。
結果的には、やはり60~70L入るスイッチバッグが一番自分の旅のスタイルに合うようだ。
帰国後、さっそく次の旅に備えて、オークションでカリマーエアポートプロ70を格安でゲットした。 -
一応機内食が出る。
-
16時、ほとんど人の姿を見ない大連空港に到着。
ここは北京へのトランジット客ばかりか・・?と思ったら、日本からの合宿組みたいな子たちが何組か降機していった。 -
中国入国ははじめてですが、今回の入国審査は北京ではなく、乗り継ぎの大連空港で行われます。
-
全員が降機したはずだけど、不気味なほど人がいない。
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16:30、乗継便は北京に向けて出発。
-
ほぼ定刻の18:10、北京首都国際空港に到着。
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今回は、ウィーンで乗り継ぎをしてドゥブロブニクまで行くので、途中のトランジットで観光はしない予定。
これからウィーン行が出る2:50まで、空港で時間を潰す予定なのだ。
8時間以上あるので、たっぷり空港の第三ターミナルを散策できるはず。 -
屋外に出ると、PMが覆う北京市街が見える。
-
今回もプライオリティパスを使う予定で、中国元も持っていないので、フードコートでは特に食事をせずにぶらぶら。
-
清潔な店舗が多く、料理はどれも似たような価格設定。
-
第三ターミナルの地下まで下りて、ひととおりターミナルを見終わった。
現在時間は19:30。
1時間前に搭乗口に行くとしても、まだ6時間も余裕がある。
ここから出国審査をすれば、後はラウンジで、2:50まで待つだけ。
別のターミナルでも見に行こうか。 -
・・・・さすがに完全フリータイム6時間では空港でやることがない・・・・・
市内には出ないと決めていたのに、気が付くと地下鉄の券売機の前に。 -
首都機場線のチケット。クレカで買えます。25元、約500円。
-
観光できるとしても天安門広場と王府井くらいだろうとは思っていた。
トラベラーさんに教えてもらった、首都機場線で東直門まで、地下鉄2号線で建国門まで、地下鉄1号線で天安門東まで、というルートは既に頭に入っている。
無理そうなら途中で引き返して来ればいいや、と割り切って街に出ることに。 -
中国本土を歩くのは今回が初めて。
緊張していたけれど、日本の地下鉄に慣れていれば全く違和感なく乗り継げる。 -
それにしても、空港からずっと、
「中国の首都というのに、随分と歩いている人が少なく感じるな・・」
と感じたが、データを見て納得。
約2200万人と、東京都と比べて1.2倍の人口を抱えながら、東京都市圏の人口3700万人をバロメーターにすれば、人口比にして北京は東京の6割足らず、人口密度を算出すれば東京の半分にも満たない。
上海や東莞、深圳といった開発が進む大都市はまた違うのだろうけれど・・
こういうことも、街に出て初めて分かるというもの(*^^*) -
乗り継ぎを計算せずにチケットを購入したせいで、改札で引っ掛かり、乗り越し清算でまごつく。
券売機の操作が上手くいかず、スタッフも近くにいない。
中国人の女の子二人が英語で話しかけてくれます。
「どうしたの?アリペイもってないの?」
彼女たちはアリペイを持っているので普段クレカを使わないそう。
てっきり私の次にに乗り越し清算をする予定だと思ったので、
「いいよ。僕はあとで操作するから、君たちが先に使ってください」
と譲ろうとすると、
「NO。ただあなたを助けたいのよ」
と一言。
思わず絶句。
「え?中国で?首都で?」
恥ずかしながら今日まで、中国大陸の人間というのは誰も彼も利己的で騒々しくて、一皮むけば傍若無人な輩ばかりだとばかり思っていたのに・・・
なんて事だ・・・異国の地でこんな純粋な子たちに救われようとしている。
誰よりも偏見に満ち、澱んで異臭を放っていたのが僕自身の心だったとは・・
私は押し寄せる感情に、前が見えなくなるところでした。
(それはちょっと大げさ) -
北京の地下鉄、と聞いて、乗り換えに困りそうな仰々しいものを想像していましたが、実にユーザーフレンドリーな設計でした。
ちなみに帰りのエアポートエクスプレスで思い出したが、2025年5月現在、北京の地下鉄はクレカのタッチ決裁だけで問題なく乗れ、券売機でチケットを購入する必要はないようです。 -
彼女たちに丁重に礼を伝え、無事に天安門広場を目指すことができました。
着いたはいいが、時間外なのか入場は出来ない。遠くに故宮博物館?が見える。 -
同じように入場できずに名残惜しそうな人も。
うーむ残念。それにしても、さすが中国。
グーグルマップの縮尺が日本とはまるで違う。
ちょっとそこの角まで歩いて・・・で、所要時間35分とね。 -
疾走する自転車。春麗ステージ夜バージョン。
-
王府井まで歩いてやってきた。北京の銀座らしい。
それにしても、人口密度がとても首都とは思えないほど低く、快適に歩ける街だとは思わなかった。 -
北京のイメージは友人曰く、警察官が一定距離で配置され、街もクリーンで日本の東京や大阪よりもずっと安全だと。
うん、まさにそんな感じ。 -
土曜日の21時を過ぎた時間帯でこの人出です。東京の銀座よりもずっと歩きやすそう。
-
おもちゃ、フードコート、ブランド物など、けっこう洗練された街並みの中に中国ら
しさがのぞいています。 -
ここはラム肉鍋のお店かな?
夕食を食べていきたいけれど、空港ラウンジで何かつまむ予定なのでここは素通り。 -
帰りも行きと同じ路線で。
大ピンチ!クレジットカードが券売機に飲み込まれてしまった!
券売機はすべて無人機だったので駅員に訴えたが、何せ英語がほぼ全く通じないので、状況説明が全くできない。
そうこうしているうちに、なぜか?券売機からカードが吐き出され、九死に一生を得る。22:00過ぎには無事空港に到着。予定どおり。 -
ちなみに第3ターミナルへ着いてから保安検査を受けた後は、3CのチェックインカウンターからAPMと呼ばれる無人シャトルで3Eの出国審査・搭乗ゲート間に移動することになります。
中国の保安検査は、160whを超えるモバイルバッテリーの没収の可能性と、マッチ・ライターの没収(100%例外なし)が有名ですね。結構時間を取られるので、時間には余裕をもって(´-ω-`) -
出国審査を終えて23:00にはプライオリティパスを使えるラウンジまで到着。
あとはビールでも飲みながらゲートオープンを待つか。
うー、腹減ったー。
なお北京首都国際空港の制限エリア内に喫煙所はないので、煙草を吸う方はあきらめて下さい(*´ω`) -
・・・・・・・
・・・・・・・
ホットミールの提供は19:30までみたいです。
カップ麺にサンドイッチ、缶ビールを必死の思いでゲット。
さもしい・・・ -
スタバには、中国限定のマグもあります。
-
午前0時を過ぎると、搭乗口を付近を散策して時間を潰すくらいしかやることがない。
-
午前2時を過ぎて、ウィーン行にようやくボーディング。
限界を超えた睡魔が襲ってくるので、すぐに眠れそう。 -
爆睡していたので機内食は1回しか確認してないけどそもそも2回出たのかな?
朝食です。
この真っ黒のお粥、味もイマイチですが、それ以上に見た目の問題で、周りを見るとほとんどの人が手を付けてなかった・・(´-ω-`) -
おろ?ウィーンの入国審査はスムーズと聞いていたのだが、大混雑になかなか進まない。
結局、列に並び始めてからバゲッジクレームまで30分以上かかった。 -
北京からの荷物を待つ。
遅延もなかったし、極めて普通の航空会社だった。
これでロスバゲが無ければ完璧・・・だが、今日はウィーンで一泊するので、急ぐ理由はない。
心のどこかでロスバゲをかすかに期待してしまう自分が怖い(@_@) -
・・・・・・・・・
ピックアップはターンテーブルのフロアに出て2分後。
スーツケースが出始めてから、なんと3番目に荷物を回収。
・・・・・・今日ドゥブロブニクまで行けたじゃん・・・・ -
ウィーン国際空港のターミナル3はセントレアや福岡に比べても、本当にこじんまりしたターミナル。
-
私のドゥブロブニク行きフライトは明日だけど、本日も同じ11時に出るオーストリア航空便。
まあ、今日は空港前に泊まるんで、ゆっくりブラチスラヴァ観光と行きましょう。 -
本日のお宿、NHセンターは空港の目の前。
1泊185ユーロもする。同じランクのMOXYが対抗馬。
スコピエもそうですが、空港のすぐ近くに手ごろな安いホテルって、本当にないんですよね。
空港周辺ではこちらの半額で泊まれるホテルもいくつか見つけたものの、アクセスが絶妙に悪く、これならウィーンミッテ駅近くに泊まってCATを使う方がよさげだったので、めんどくさくなってここにしました。 -
とりあえず荷物を置かせてもらう。1泊にしては豪華すぎる。
-
さて、ブラチスラヴァまでの行き方は往復とも空港からバスにしました。
ウィーン市街まで出て船でドナウ川を行く、というのもよさそうですが、何せ空港から直にバスが出ているので、あえてエネルギーを使わなくてもよいかな、と思いまして。 -
帰りのバスは既にflixbusで予約していますが、行きは到着時間が読めないので現地で買うことにしました。
選択肢はslovaklinesかflixbus。1時間に1~2本程度出ています。
たまたまslovaklinesのバスが出発する間際だったので、直接ドライバーからチケットを買って乗り込みます。
ただし、予約できる人は予約推奨。予約した帰りの料金は6ユーロ、当日券の料金は17ユーロ。これはどちらのバス会社も同じようです。 -
高速道路を通ってウィーン国際空港からわずかな時間で隣の国へ行けるのだから、楽なモノ。
-
ウィーン国際空港を出て約45分で見えてまいりました。
ブラチスラヴァ城の特徴的な尖塔。 -
降ろされたのはMOST SNPのバス停。
MOSTは「橋」、ここがSNP橋として、国際バス及びブラチスラヴァ郊外へのバスの起点となるターミナルです。
といっても小さな売店とバスの標識以外何もないのだけれど。 -
まずはMOST SNPの欄干の下から、ドナウ川を横断してみます。
-
時刻は9:30。
ウィーン国際空港行きの帰りのバスは20:20にココだから、食事の時間を計算しても9時間は観光できる。
さっそくオンラインでブラチスラヴァカードのデジタル版30ユーロを購入しました。
が、結果的にこれは失敗でした(´-ω-`) -
オソブニー桟橋のあるドナウ川べりを散歩。
ここはチェコスロヴァキアになる以前、一時期はハンガリー帝国の首都として、マリア・テレジアを含む数多くのハンガリー王が統治していた場所です。 -
ドナウ川沿いの桟橋からは、ウィーン市内との往復フェリーやナイトクルーズもあるみたい。
遠くに見える巨大兵器みたいなのが、SNP橋のランドマーク、UFOタワーらしい。 -
あちらこちらに目を引く石像や銅像が建っております。
共産主義の面影をしのばせる建物の合間をトラムが走る街並みは、さすがにかつてプラハと一つの国だったころを彷彿とさせます。 -
地元の人の憩いの場所であろう、「フヴィエズドラスラヴォヴォ広場」という、舌を噛みそうな名前の場所。
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ここブラチスラヴァにもあります。
忘れちゃいけないペスト撲滅記念碑。 -
まずは旧市街のシンボル、聖マルティン大聖堂から。
此方は入場無料。 -
14世紀建立の、ブラチスラヴァで最古の教会だとか。かつてブダがオスマン帝国に攻め落とされた後は、ここで歴代ハンガリー王の戴冠式を行ったそうです。
重厚なゴシック様式のリブヴォールトが特徴的。 -
内部の柱は大理石で、コンサートホールにもなりそうな大きな教会。
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精巧な祭壇の彫刻と人形が目を引きます。
これもブダペストの国会議事堂と同じ、ジョルナイ製だったりするのかな。 -
大聖堂を出て。この街にも城壁の一部が残っているので、小径歩きが楽しいのです。
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へんてこな銅像が有名なブラチスラヴァですが、今回、一番有名だというチュミル像(通称マンホールおじさん)の像を見逃しました。
ブラチスラヴァに行く人は必見のようですので、気をつけて探してください。 -
旧市庁舎や日本大使館を臨むフラヴネー広場。
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旧市庁舎(歴史博物館)に入場するためブラチスラヴァカードをかざしたところ、スタッフがキョトンとした顔で、
「ああミュージアムに行くのね。どうぞ」と通してくれた。
傍らには何かの開始を待っているかのようなツアーの行列。
ん?どういうことだろう。 -
現役の市庁舎ではなく、現在は歴史博物館として使われているのだそう。
-
内部は資料展示が主。
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誰の展示かと思ったところ、スロヴァキアでウーマンリブ活動に身を投じた作家、Hana Gregorováの生涯に関する展示でした。
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隣には、ワインミュージアムが併設されていて、手ごろなワインが購入できます。
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高いもので1本50ユーロ、ほとんどが15ユーロ前後なので、お土産としてもおススメです。
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朝4時過ぎに機内食を食べたので、既に空腹。
ここの店はちょこちょこと名前を聞く「prasna basta」。
ランチはここにしよう。 -
入るとほかに客はおらず、名物だというブリンゾヴェー・ハルシュキを頼もうとすると、申し訳なさそうに「昼はやってないんだよ」とのこと。
ではおススメは?と聞くとこちらを。たぶんピロヒという奴ですね。
チーズを詰め込んだ水餃子のようなものなので、とにかく腹にたまります。
一人ではキツイ。 -
チェコでもあったこのチムニーソフトという奴は、ここでも大人気のようです。
-
ランチの後は、ミハエル門へ。
ここでも妙なことに、ツアーらしき行列に並ぶように言われ、入場人数を制限しながら通しているよう。
ブラチスラヴァカードを見せたところ、スタッフに怪訝な顔をされました。
またしても???な対応。
入り口に英語でカラフルな看板があったので読んだところ、愕然。 -
何とこの日、4月27日と前の4月26日は、「ブラチスラヴァ市民の日」ということで、市内のめぼしい観光施設、公共交通機関(船や国際バスを除く)はすべて無料になるのだそうです。
ぐわあ~早まった~(T_T)
せっかく買ったブラチスラヴァカードは無駄だったということ。
そして先ほどの旧市庁舎の行列は、市庁舎内部の見学ツアーなのでしょう。 -
このミハエル門、現在は武器博物館として利用されているくらいで、旧市街を一望できる展望室がウリ。
-
門の中は、けっこう狭いつくりになっています。
かつて4つあった門は、マリア・テレジアの治世に都市計画の一環として破壊され、現在の一つだけが残っているのだそうです。 -
かつて使われていたと思われる鐘も展示。
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プラハほどには重厚な尖塔がなく、それでいて歴史を感じさせる家々と、近代的な建物が同居する不思議な街ですが、居心地はいいところです、ブラチスラヴァ。
遠くからでもはっきりとわかる、ブラチスラヴァ城とUFOタワー。 -
かわいらしいパステルカラーの建物が心を和ませます。
-
平和な街並みだなぁ。
-
滅多に来ない国なので土産もつい物色したいけれど、これから行く先々の国のことを考えると、あまり荷物を増やしたくないのが辛いとこ。
しかし旅行を振り返って結果的には、「あの時あそこでお土産買っておけばよかった(T_T)」ということが多かった。 -
お次は、坂道をてくてくと歩いてブラチスラヴァ城へ。
-
来ました、ブラチスラヴァ城。
テーブルをひっくり返した、と形容される、塔が特徴的なゴシック様式の城です。 -
城の前は、街が一望できる展望スペースになっていて、入城しない人もピクニックを楽しめます。
-
MOST SNPもご覧のとおり。UFOタワーもくっきり見える。
-
この城を有名にしたのはオスマン帝国全盛期に改築された4つの尖塔と、マリア・テレジアの居城として使われていたという事実です。
城の入り口を守るのはモラヴィアの王、スヴァトプラク1世の像。 -
ブラチスラヴァ城へ入ろうとしたところ、チケット提示を求められました。
「あれ、今日は無料では?」と思いつつ、ブラチスラヴァカードを見せたところ、
「その画面では入れないの。受付でチケットを買ってきて」とのこと。
チケットカウンターにはほかの客も並んでいて、ブラチスラヴァカードを見せたらもちろんタダで入場券発券。
「市民の日」といえど、ここは無料にはならないんですね。
ブラチスラヴァカードがようやく役に立って、少し救われた気持ちになりました(*^^)v -
城の地下には、これまで発掘が進んだ遺構が残されています。
-
ブラチスラヴァでケルト人?と思っていたのですが、ブラチスラヴァはスラブ人が定住する前の紀元前5世紀頃まで、ケルト人が城砦を築いていた都市だということです。
-
したがって、彼らの生活様式に関する展示品が数多く残っています。
-
今度は階段を上って尖塔へ。
-
階段を上った先は、どうやら4つある尖塔の一つの展望室のようだ。
-
ドナウ川、遠くの方にある新市街も一望できる絶好のスポット。
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絵画としてはお決まりのフランツ1世やら。
-
マリア・テレジアやらが飾ってあって。
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例によって、食器などの展示も多数。
-
ハプスブルク家の紋章にも使われている獅子の像です。
-
こうしてみると、尖塔はほとんどないながらも、プラハと似た統一感のある街並みです。
-
こちらは、第一次ウィーン包囲の時のものでしょうか。
オスマン帝国軍との激闘を描いたものだとか。 -
ビロード革命のときの写真も掲示。
これは、スロヴァキアのもう一つの見どころ、コシツェの街で撮られたデモの写真。 -
ベスパと言えばイタリア製。なぜこのブラチスラヴァ城に?と思ったところ、イタリア大使館とイタリア文化会館主催のベスパ展示会が今ここで開かれているのだとか。
-
スロヴァキアもチェコと1つの国家時代、民主化を経験した国。
したがって、昭和レトロのような、こういう訳の分からない展示もまた味があるのです。
「Gジャンを着て、ウォークマンを聞く。それが僕らの青春だった」
・・・とゆー奴でしょうか。 -
こういう80年代のエネルギーほとばしる時代感覚というのは、今は感じられないですね。
-
ブラチスラヴァ城はチェスキークルムロフ城と同様、広い庭園も見どころの一つです。
ゆっくり滞在すると2時間くらいは見ておいた方がよさそう。 -
さて、城からてくてくと下山して、次の目的地へ。
-
夕食の時間は18時なので、まだ3時間強も残っている。
行こうかどうしようか迷っていたデヴィーン城に、バスに乗っていってみます。 -
ちなみに、デヴィーン城行きのバス停は、MOST SNPのバス停を川方向へぐるっと回った反対側にあり、少し見つけにくいのでご注意。
-
城址へ上る前に、こちらが城址と勘違いして川べりに出てきたが、結果的に正解だった。
ここからはドナウ川が一望できます。 -
去年ドナウベントツアーで見たドナウ川の雄大な姿を、今年また別の場所から見ることができるとは・・何という贅沢。
-
上流と下流で流れ方が違うのがすぐに分かる。
このドナウ川のちょうど真ん中に、スロヴァキアとオーストリアの国境が引かれています。対岸にもハイキングコースがあるようですが、そこはオーストリア領。 -
5月にしてはかなり暑いけれど、絶好のサイクリング&ピクニック日和。
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少しだけ急な坂道を登って、デヴィーン城址へ向かいます。
神聖ローマ帝国時代、ブラチスラヴァ城と並ぶ軍事拠点だったようですが、1809年にナポレオンが攻め落とし、廃墟と化した城です。 -
ちなみにデヴィーン城の入場料は8ユーロ、こちらも今日は無料、というわけにはいかないようです。
ブラチスラヴァカードで無料になったので、やっと出番が来てちょっとだけ嬉しい思い。 -
廃墟ではあるもののの、足場が舗装されているので上るのに特に苦労はありません。
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デヴィーン城址がある以外は、のどかな山間の町と言った風情。
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城砦の地下は、出土品の展示も小規模ながらあります。
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城址の砦の上からは、支流のモラバ川がドナウ川と合流する風景も楽しめます。
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中心部に帰ってきたのは17時半過ぎ。すでに見どころのほとんどはクローズしていて、国立自然史博物館も残念ながらクローズ。
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もう一つの見どころ、聖アルジュベタ教会。
住宅街にある、地元民御用達のリアルな教会で、その外観から「ブルー・チャーチ」の愛称を持っている、メルヘンチックな外観。 -
時刻は18:00。今日は日曜日なので、ミサが行われています。
少しだけ席に座って見学させてもらって、邪魔になってはいけないので早めに退出。 -
この日の夕食は、バスが到着する20:20までの間に急いで取るために、旧市街でも一番評価の高かった「Bratislava Flagship」へ。
教会、病院として使われていた建物をリノベしてレストランにしているよう。 -
ここではザワークラフト入りスープと。
これは独特の酸味があって美味。 -
昼に食べ損ねたブリンゾヴェー・ハルシュキにしようかと思ったが、2人前のようだったので、1人前から出来るピロヒを。
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それと、肉も欲しかったので、ソーセージをオーダー。
ソーセージは固い・・・
ここのオリジナルビールという修道院ビールと。 -
ただ、この店、接客に難ありであまり奨められません。
会計は29.5ユーロ。
会計時、チップのために切り上げて30ユーロ払おうとしたら、
「Sir, 33ユーロでっせ」
と、勝手に10%分会計を増やされた。
抗議しようとかと思ったが、この時すでに19:50。
20:20にMOST SNPバス停初のバスの時間が迫っていたので揉めている時間もなく、仕方がなく急いで決裁して退店した。
口コミを見ると低評価のレビューもちらほらあり、そのほとんどが私と同じように「チップを10%要求されて口論になった。断ると現地の言葉で罵倒された」みたいなもの。
「味は普通なのに態度は最悪なので、ほかの店に行きましょう」的なレビューもある。
ブラチスラヴァでは1、2を争う有名な人気レストランですが、海外のレストランで不快な思いをしたのはヒジョーに珍しい体験ゆえ、私はお奨め致しません。 -
レストランで食べ終えたのが19:45、退店は19:55、急ぎ足でMOST SNPのバス停には5分前の20:15に辛うじて間に合った。
旅慣れてくるとこういうのがオソロシイ。 -
到着初日にいきなり結構な観光をしたので、足が棒のよう。
さっそくシャワーを浴びて寝ることに。 -
4月27日8:00ちょうどにホテルをチェックアウト。
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5分後にはオーストリア航空のカウンターへ。とはいってもチェックインを担当するカウンタースタッフはおらず、乗客全員、機械でチェックインとバッグドロップ。
操作は全く複雑ではないので、楽なモノ。 -
ホテルは朝食なし。よって朝食は、プライオリティパスが使えるこちらのSKYラウンジへ。
本当は第1ターミナルのラウンジの方が評判がいいらしいですが、こればかりは仕方がない。 -
とはいえ、各種パン、スクランブルエッグとソーセージ、サラダやヨーグルト程度は常備しているので、朝ごはんにはまずまず。
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ヨーロッパの乗り継ぎ客は、朝からビールやワインを飲む人も珍しくなく。
私はこれから先のことを考えコーヒーにしときます。 -
ちなみにウィーン国際空港のゲートF34あたりには、何と2つも喫煙所があります。
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10:30、ボーディング。さすがにウィーン・ドゥブロブニク間ともなれば日本人の観光客の姿も増える。
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オーストリア航空らしいヴィヴィッドな赤。
そういえば、今回の旅行、4回ほど非常口座席に座ることになりました。
足が伸ばせて快適かと軽く考えていたのですが、足元に荷物を置くことが許されないので、総合的には不便な席ですね。次回から避けることにします。 -
ザ・沖止メ~ルな機体。
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11:00、予定通りテイクオフ!!!
いざ、紺碧のアドリア海へ。
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