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阿蘇の大観峰からの景色に憧れていた。いつか訪れたいと思っていたところ、大観峰への路線バスが設定されたことを知り、迷わず旅を計画することにした。そして、宿と列車を確保し、いざ出発となったのだが、現地で思わぬ事態に愕然とさせられることになる。<br /><br />(2025.03.15投稿)

不完全燃焼となった九州への旅【1】~久しぶりの阿蘇と黒川の湯~

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2025/03/06 - 2025/03/08

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旅猫

旅猫さん

阿蘇の大観峰からの景色に憧れていた。いつか訪れたいと思っていたところ、大観峰への路線バスが設定されたことを知り、迷わず旅を計画することにした。そして、宿と列車を確保し、いざ出発となったのだが、現地で思わぬ事態に愕然とさせられることになる。

(2025.03.15投稿)

旅行の満足度
3.5
観光
3.5
ホテル
4.5
グルメ
3.0
交通
4.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
10万円 - 15万円
交通手段
高速・路線バス 新幹線 JR特急 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • 九州への旅は、定番である寝台特急『サンライズ』を利用する。まだ、帰宅する人たちの多い東京駅を、21時50分に出発する。ほんの少しだけ、優越感を味わえる瞬間だ。

    九州への旅は、定番である寝台特急『サンライズ』を利用する。まだ、帰宅する人たちの多い東京駅を、21時50分に出発する。ほんの少しだけ、優越感を味わえる瞬間だ。

  • そして、いつものとおり、B個室寝台『シングル』が一夜の寝床となる。今回の旅の相棒は、2022年に亡くなった森崎和江氏の紀行文『能登早春紀行』である。旅には、必ず文庫本を持参するが、最近は、ほとんど図書館で借りている。

    そして、いつものとおり、B個室寝台『シングル』が一夜の寝床となる。今回の旅の相棒は、2022年に亡くなった森崎和江氏の紀行文『能登早春紀行』である。旅には、必ず文庫本を持参するが、最近は、ほとんど図書館で借りている。

  • 早朝の岡山駅で降り、九州新幹線『みずほ601号』に乗り換え、一路、熊本を目指す。熊本駅からは、9時11分発の『九州横断特急81号』に乗車。二両編成の車内は、隣国から来た観光客で大混雑であった。

    早朝の岡山駅で降り、九州新幹線『みずほ601号』に乗り換え、一路、熊本を目指す。熊本駅からは、9時11分発の『九州横断特急81号』に乗車。二両編成の車内は、隣国から来た観光客で大混雑であった。

  • 列車は、ディーゼルエンジンの音を響かせながら、阿蘇の懐へと向かう。途中、立野駅でスイッチバックを行い、阿蘇の外輪山を抜けて行く。そして、赤水駅からは、その外輪山が綺麗に見えていた。

    列車は、ディーゼルエンジンの音を響かせながら、阿蘇の懐へと向かう。途中、立野駅でスイッチバックを行い、阿蘇の外輪山を抜けて行く。そして、赤水駅からは、その外輪山が綺麗に見えていた。

  • 阿蘇駅には、10時半前に着いた。大観峰へと向かうバスを探すと、時刻表に載っていない。おかしいと思い窓口で尋ねると、土休日だけの運行とのこと。そこで、大きな失敗に気が付いた。今日は金曜日である。旅程を組む際、宿の確保を優先したため、失念していたのだ。思わぬ事態に呆然としたが、そこは旅慣れているので、すぐに出る阿蘇山上行のバスに飛び乗り、草千里ヶ浜へ向かうことにした。

    阿蘇駅には、10時半前に着いた。大観峰へと向かうバスを探すと、時刻表に載っていない。おかしいと思い窓口で尋ねると、土休日だけの運行とのこと。そこで、大きな失敗に気が付いた。今日は金曜日である。旅程を組む際、宿の確保を優先したため、失念していたのだ。思わぬ事態に呆然としたが、そこは旅慣れているので、すぐに出る阿蘇山上行のバスに飛び乗り、草千里ヶ浜へ向かうことにした。

  • バスの車内も、隣国の方たちで満席である。国内を旅しているのに、何故かこちらが余所者のような感じだ。30分ほどで着いた草千里阿蘇火山博物館前バス停で下車。強い風が吹き、身を切るような寒さである。草原の中にある池の畔へ向かうと、何と氷っていた。

    バスの車内も、隣国の方たちで満席である。国内を旅しているのに、何故かこちらが余所者のような感じだ。30分ほどで着いた草千里阿蘇火山博物館前バス停で下車。強い風が吹き、身を切るような寒さである。草原の中にある池の畔へ向かうと、何と氷っていた。

    草千里ケ浜 自然・景勝地

  • 池の東側にある丘のような場所に登ってみる。振り返ると、先ほどまでいた池が良く見える。池の南側に聳えているのは、烏帽子岳だ。緑に包まれた長閑な風景が印象的な草千里であるが、冬枯れの景色は、寒々しい。

    池の東側にある丘のような場所に登ってみる。振り返ると、先ほどまでいた池が良く見える。池の南側に聳えているのは、烏帽子岳だ。緑に包まれた長閑な風景が印象的な草千里であるが、冬枯れの景色は、寒々しい。

  • 後ろを見れば、白い噴煙を上げる阿蘇中岳が遠望できる。初めて九州を訪れた時、中岳の火口を観たことがあるので、今回は、ここから望むだけとする。

    後ろを見れば、白い噴煙を上げる阿蘇中岳が遠望できる。初めて九州を訪れた時、中岳の火口を観たことがあるので、今回は、ここから望むだけとする。

  • 北側を望むと、阿蘇五岳のひとつ杵島岳が聳えている。登山道が整備されていて、手軽に上ることが出来るそうだ。景色も素晴らしいそうなので、いつか登ってみたいものである。

    北側を望むと、阿蘇五岳のひとつ杵島岳が聳えている。登山道が整備されていて、手軽に上ることが出来るそうだ。景色も素晴らしいそうなので、いつか登ってみたいものである。

    杵島岳 自然・景勝地

  • 余りに寒いので、阿蘇火山博物館に入る。前に訪れた時は、時間が無かったので立ち寄れなかった施設だ。入館料が千百円もしたのだが、展示内容はかなり残念であった。

    余りに寒いので、阿蘇火山博物館に入る。前に訪れた時は、時間が無かったので立ち寄れなかった施設だ。入館料が千百円もしたのだが、展示内容はかなり残念であった。

    阿蘇火山博物館 美術館・博物館

  • 12時17分発のバスで阿蘇駅へ戻る。すると、ホームに『ななつ星』が停まっていた。乗ってみたい気もするが、さすがに無理である。

    12時17分発のバスで阿蘇駅へ戻る。すると、ホームに『ななつ星』が停まっていた。乗ってみたい気もするが、さすがに無理である。

  • この後、この日の宿泊地である黒川温泉へと向かうのだが、バスの時間まで小一時間あるので、駅構内にあった食事処でお昼とした。注文したのはカツ丼である。二本松で食べたカツ丼が美味しかったので、つい頼んでしまったのだ。これが、とんかつにスクランブルエッグを載せたようなもので、がっかりであった。

    この後、この日の宿泊地である黒川温泉へと向かうのだが、バスの時間まで小一時間あるので、駅構内にあった食事処でお昼とした。注文したのはカツ丼である。二本松で食べたカツ丼が美味しかったので、つい頼んでしまったのだ。これが、とんかつにスクランブルエッグを載せたようなもので、がっかりであった。

    御食事処 坊中亭 グルメ・レストラン

  • 遅れてやって来た14時10分発のバスに乗り、黒川温泉へと向かう。九州に来て以来、バスも列車も隣国からの観光客ばかりである。そのほとんどが、黒川温泉バス停で下車した。今宵お世話になる『御客屋』は、急な坂道を下った先にあった。

    遅れてやって来た14時10分発のバスに乗り、黒川温泉へと向かう。九州に来て以来、バスも列車も隣国からの観光客ばかりである。そのほとんどが、黒川温泉バス停で下車した。今宵お世話になる『御客屋』は、急な坂道を下った先にあった。

    黒川温泉 歴史の宿 御客屋 宿・ホテル

    歴史ある宿 by 旅猫さん
  • この宿に入ったのは、私だけであった。宿の方の応対は丁寧で、好印象である。通された部屋は、二階の六畳間であった。やや狭いが、木の温もりを感じる風情のある部屋で、寛げそうだ。

    この宿に入ったのは、私だけであった。宿の方の応対は丁寧で、好印象である。通された部屋は、二階の六畳間であった。やや狭いが、木の温もりを感じる風情のある部屋で、寛げそうだ。

  • 座卓の上には、宿の田圃で収穫された『あきげしき』と言う稲の米粉を使ったクッキーが置かれている。食べてみると、とても軽やかで優しい甘さの美味しいクッキーであった。

    座卓の上には、宿の田圃で収穫された『あきげしき』と言う稲の米粉を使ったクッキーが置かれている。食べてみると、とても軽やかで優しい甘さの美味しいクッキーであった。

  • まだ15時過ぎなので、温泉街を歩いてみることにする。階下に降りると、階段脇に、タイル張りの古風な洗面台があった。

    まだ15時過ぎなので、温泉街を歩いてみることにする。階下に降りると、階段脇に、タイル張りの古風な洗面台があった。

  • 外に出ると、変わった姿の石像が置かれていた。

    外に出ると、変わった姿の石像が置かれていた。

  • 宿の前の坂をとりあえず下ってみる。山間の温泉場の風情が僅かに感じられるが、どこか作り物のような感じがある。これは、時の流れによって醸し出される景色ではない。

    宿の前の坂をとりあえず下ってみる。山間の温泉場の風情が僅かに感じられるが、どこか作り物のような感じがある。これは、時の流れによって醸し出される景色ではない。

  • 硫黄臭が漂ってきたので、覗いてみると、温泉卵を作るための場所と書いてある。黒川温泉の湯は、なかなか良さそうだ。

    硫黄臭が漂ってきたので、覗いてみると、温泉卵を作るための場所と書いてある。黒川温泉の湯は、なかなか良さそうだ。

  • 坂を降り切ると、橋が架かっている。そこから眺めると、なかなか風情がある。しかし、人が多く、落ち着きがない。

    坂を降り切ると、橋が架かっている。そこから眺めると、なかなか風情がある。しかし、人が多く、落ち着きがない。

  • 温泉街は観光地化され、古民家風の店などが多い。観光客は、それらの店に立ち寄ることを楽しんでいるようだ。こちらは興味が無いので、人気の無い方へと歩いて行く。少し歩くと、趣のある石垣などがあり、かつての集落の風情も僅かに残っていた。

    温泉街は観光地化され、古民家風の店などが多い。観光客は、それらの店に立ち寄ることを楽しんでいるようだ。こちらは興味が無いので、人気の無い方へと歩いて行く。少し歩くと、趣のある石垣などがあり、かつての集落の風情も僅かに残っていた。

  • 『いご坂地獄』と言うものがあったので覗いてみたが、温泉はすでに枯れている。宿が増えて、源泉に余裕が無くなったのだろう。

    『いご坂地獄』と言うものがあったので覗いてみたが、温泉はすでに枯れている。宿が増えて、源泉に余裕が無くなったのだろう。

  • 温泉街に見所は無いようなので、宿に戻り、温泉を使わせてもらう。浴室は内湯が三つと露天風呂が二つあり、男女入れ替えとなっている。貸切風呂も二つあり、無料であった。この日は、源泉の不調で、内湯の一つが入れないそうである。時間が早いので、どれも貸切でゆったりと浸かることができた。湯は、饐えた匂いがし、やや鉄分が含まれているようだ。なかなか良い湯であったが、露天風呂は熱くて入れなかった。

    温泉街に見所は無いようなので、宿に戻り、温泉を使わせてもらう。浴室は内湯が三つと露天風呂が二つあり、男女入れ替えとなっている。貸切風呂も二つあり、無料であった。この日は、源泉の不調で、内湯の一つが入れないそうである。時間が早いので、どれも貸切でゆったりと浸かることができた。湯は、饐えた匂いがし、やや鉄分が含まれているようだ。なかなか良い湯であったが、露天風呂は熱くて入れなかった。

  • 湯上りに、内湯が一つ使えないお詫びとして、珈琲かアイスを無料で頂けると言うので、抹茶のアイスを選んだ。火照った体に、冷たいアイスがちょうど良かった。

    湯上りに、内湯が一つ使えないお詫びとして、珈琲かアイスを無料で頂けると言うので、抹茶のアイスを選んだ。火照った体に、冷たいアイスがちょうど良かった。

  • 部屋で少し休むと、夕食の時間となった。食事処も落ち着いた雰囲気で、席も広く取られていて、ゆったりとしている。

    部屋で少し休むと、夕食の時間となった。食事処も落ち着いた雰囲気で、席も広く取られていて、ゆったりとしている。

  • 食事は、『天草大王と肥後赤鶏の美食鍋』が中心である。凝った料理は無いが、食材を厳選したもののようだ。どれも素朴だが、とても美味しい。

    食事は、『天草大王と肥後赤鶏の美食鍋』が中心である。凝った料理は無いが、食材を厳選したもののようだ。どれも素朴だが、とても美味しい。

  • お酒は、地酒の三種飲み比べをいただく。銘柄は、『小国蔵一本〆 純米吟醸』、『七歩蛇 純米吟醸』、『花雪 純米吟醸』である。『花雪』がかなり甘かったが、他の二つは辛口で美味しかった。

    お酒は、地酒の三種飲み比べをいただく。銘柄は、『小国蔵一本〆 純米吟醸』、『七歩蛇 純米吟醸』、『花雪 純米吟醸』である。『花雪』がかなり甘かったが、他の二つは辛口で美味しかった。

  • お造りの代わりは、山女魚の塩焼きであった。焼き立てで、身もほくほくである。

    お造りの代わりは、山女魚の塩焼きであった。焼き立てで、身もほくほくである。

  • 馬刺しの代わりは、天婦羅であったが、かなり寂しい。蕗の薹と大根である。大根の天婦羅は初めてであったが、悪くは無かった。

    馬刺しの代わりは、天婦羅であったが、かなり寂しい。蕗の薹と大根である。大根の天婦羅は初めてであったが、悪くは無かった。

  • 続いて、肥後名物の赤牛を使ったローストビーフが出て来た。お酒の追加は、『秋水 特別純米酒』とした。

    続いて、肥後名物の赤牛を使ったローストビーフが出て来た。お酒の追加は、『秋水 特別純米酒』とした。

  • 主菜の鶏鍋は、二種類の銘柄鶏のそれぞれ二種類の部位が入ったもので、ポン酢で味わう。これがなかなか美味しかった。食べ終わると、その出汁を使って雑炊を作ってくれた。

    主菜の鶏鍋は、二種類の銘柄鶏のそれぞれ二種類の部位が入ったもので、ポン酢で味わう。これがなかなか美味しかった。食べ終わると、その出汁を使って雑炊を作ってくれた。

  • 締めの水菓子は、酸味のある苺と、程よい甘さと食感のババロアのようなものが美味しかった。この宿の食事は、量がちょうど良く、味も好みで気に入った。

    締めの水菓子は、酸味のある苺と、程よい甘さと食感のババロアのようなものが美味しかった。この宿の食事は、量がちょうど良く、味も好みで気に入った。

  • 食後、外に出てみる。宿の方から、橋まで行くと、川が灯りで綺麗に装飾されていると聞いたからである。冷え込みが厳しく、人影も疎らである。

    食後、外に出てみる。宿の方から、橋まで行くと、川が灯りで綺麗に装飾されていると聞いたからである。冷え込みが厳しく、人影も疎らである。

  • 昼間に渡った橋の上に出ると、球状の竹灯りで川面が照らされている。川端にも灯りが点り、思ったよりも綺麗である。

    昼間に渡った橋の上に出ると、球状の竹灯りで川面が照らされている。川端にも灯りが点り、思ったよりも綺麗である。

  • 多くの観光地で観られる光景だが、その素材や色、飾り方でかなり印象が変わる。ここの装飾は、和の趣があり、落ち着いた暖かみのある色合いなので悪くは無い。

    多くの観光地で観られる光景だが、その素材や色、飾り方でかなり印象が変わる。ここの装飾は、和の趣があり、落ち着いた暖かみのある色合いなので悪くは無い。

  • とは言え、やはり夜の灯りは、明るくなり過ぎない方が良い。歩くのに最低限の灯りがあれば良い。闇に潜む虫や動物、そして物の怪たちの居場所が必要なのである。

    とは言え、やはり夜の灯りは、明るくなり過ぎない方が良い。歩くのに最低限の灯りがあれば良い。闇に潜む虫や動物、そして物の怪たちの居場所が必要なのである。

  • 余りに寒いので、宿に戻る。この宿は、享保7年(1722)、肥後熊本藩細川家の命により建てられ、参勤交代の藩主や長崎奉行らが立ち寄り、その湯は献上湯と呼ばれたそうだ。僅か十三室の小さな宿だが、その歴史は三百年以上。『半農半宿』と言う姿も、創業当時から変わっていないそうである。小さな宿ならではの、行き届いたおもてなしを感じる宿である。

    余りに寒いので、宿に戻る。この宿は、享保7年(1722)、肥後熊本藩細川家の命により建てられ、参勤交代の藩主や長崎奉行らが立ち寄り、その湯は献上湯と呼ばれたそうだ。僅か十三室の小さな宿だが、その歴史は三百年以上。『半農半宿』と言う姿も、創業当時から変わっていないそうである。小さな宿ならではの、行き届いたおもてなしを感じる宿である。

  • 翌朝、朝風呂を使った後、朝食である。焼き魚が小さな鱒であったが、小鉢が多く、色々あってよかった。中でも、玉子のだし巻きと納豆が美味しかった。

    翌朝、朝風呂を使った後、朝食である。焼き魚が小さな鱒であったが、小鉢が多く、色々あってよかった。中でも、玉子のだし巻きと納豆が美味しかった。

  • バスの時間までまだあるので、朝の散策をする。昨夜夜景を見た川のほとりに、『穴湯』と言う外湯があった。昨日は先客がいたので諦めたが、朝は誰もいなかったので、入ってみた。小さな湯船だけだが、なかなか風情があった。

    バスの時間までまだあるので、朝の散策をする。昨夜夜景を見た川のほとりに、『穴湯』と言う外湯があった。昨日は先客がいたので諦めたが、朝は誰もいなかったので、入ってみた。小さな湯船だけだが、なかなか風情があった。

    黒川温泉 穴湯共同浴場 温泉

  • 『穴湯』の女湯の前からは、『御客屋』が望めた。滞在中、せせらぎが心地よく聴こえたいた。自然が創り出す音は、耳に心地よい。

    『穴湯』の女湯の前からは、『御客屋』が望めた。滞在中、せせらぎが心地よく聴こえたいた。自然が創り出す音は、耳に心地よい。

  • バス停まで送ると言う申し出を丁重に断り、のんびりと坂を登って行く。途中、茅葺屋根の電話ボックスがあった。考えは分かるのだが、街並み作りの一環なのが丸見えでいまひとつである。

    バス停まで送ると言う申し出を丁重に断り、のんびりと坂を登って行く。途中、茅葺屋根の電話ボックスがあった。考えは分かるのだが、街並み作りの一環なのが丸見えでいまひとつである。

  • 黒壁の宿ばかりなのも気になる。そこに、いかにもと言う感じでとうきびが吊るされているのも、演出感があり風情が無い。黒川温泉の印象は、演出された和風温泉街と言う姿の観光地であった。

    黒壁の宿ばかりなのも気になる。そこに、いかにもと言う感じでとうきびが吊るされているのも、演出感があり風情が無い。黒川温泉の印象は、演出された和風温泉街と言う姿の観光地であった。

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この旅行記へのコメント (12)

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  • willyさん 2025/03/24 16:04:50
    同感でした
    旅猫さん

    こんにちは。九州へのご訪問、いち九州人として嬉しく思います。子供のころから四季折々訪ねている阿蘇界隈は心のふるさとです。草千里を眺めながらいくと道端に焼きトウモロコシやさんがいて、あまり露天のものは食べさせてくれなかった親もこれは好きでいつも買っておいしく食べていました。
    そんないい時代を知っているだけに、いまはもう訪れたいと思わない場所も増えてしまいました。近いせいで大陸東岸からの観光客が多いのも仕方なく、より一層拍車をかけます。日本だけでなく、演出は海外の旅でも度々感じます。感じ方は人それぞれですが、〇〇ランドみたいな世界を好きな人も多いのかなあと思います。どこへいっても似たような感じとならないことを祈りたいです。
    続編も楽しみに拝見します。

    willy

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2025/03/25 19:16:56
    RE: 同感でした
    willyさん、こんばんは。

    書き込みありがとうございます。
    willyさんは、九州の方でしたか。
    阿蘇界隈が心のふるさととは良いですね。
    でも、草千里も外国の方が非常に多かったです。
    私も、学生時代から旅をしてきたので、良い時代に楽しんできました。
    そのせいで、今のオーバーツーリズムをとても残念に感じています。
    どこへ行っても人だらけで。
    街並みも変わってしまい。。。
    最近は、テーマパークみたいな観光地が好まれるようですね。
    どこへ行っても、似たような店があり、面白くないです。
    この国は、これからどうなってしまうのやら。

    旅猫
  • Decoさん 2025/03/22 06:01:47
    大観峰と黒川温泉
    旅猫さん、おはようございます。

    大観峰、以前から行ってみたいとおっしゃっていたと思うので、残念でしたね。
    昔のアナログ時代に比べて、今は情報が手に入れやすくなったけど、交通機関の運行も変わってきたりして、その分旅程を組むのが難しくなったようにも思います。

    さて、黒川温泉…。
    私は南小国の親戚を訪ねた帰りに立ち寄り湯で利用したいと思いました。が、あまりの人の多さに撤退して山鹿近くの温泉に変更したことがあります。それ以来黒川は行っていません。
    黒川温泉が今の人気を得たのは、温泉地のイメージ作りとか、自然を取り込んだ露天風呂となどがあると思いますが、それは「作られた」部分が多くなってしまう、ということなのでしょうね。
    温泉そのものは良いと思うのですが、南小国だけでも黒川周辺にいくつも温泉地はあるし、阿蘇内牧や大分の長湯や久住なども十分に泉質は良いと思います。
    私は九重町や、小国(黒川の北)などの小さな温泉郷が点在している所に、心惹かれます。泉質もいろいろ違いますし。
    ただ、私の近場の温泉(山鹿、平山、菊池)あたりでも、あのトウモロコシは時々みかけるし、やっぱり黒川の影響力は大きいのかな、と思います。

    今回は不完全燃焼とのことですが、また機会があったら是非お越しくださいね。
                                   Deco

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2025/03/25 18:32:03
    RE: 大観峰と黒川温泉
    Decoさん、こんばんは。

    書き込みありがとうございます。
    お返事が遅くなりすみません。

    大観峰、勇躍して出掛けたのですが、まさかのバス無し。。。
    土日のみ運行を見落としたのが敗因です(^^;

    黒川温泉は、日帰り入浴客や温泉街の洒落た店を利用する人が多いようです。
    その中のかなりの数が、隣国の方たちでした。

    黒川温泉は、露天風呂と和の風情を前面出しての温泉街の徹底的な改修で人気が出ましたが、やはり演出感が出過ぎて、ちょっと風情が無さ過ぎますね。
    今は、アジア系の外国人の姿ばかりが目立ち、まさに観光地です。

    小国周辺は良質な温泉地が他にもあるので、わざわざ黒川に行く必要はないかなと。
    トウモロコシで演出するのは、感心しません(笑)
    地元の農家の方が、保存食として吊るしているなら風情もありますが。

    今回は不完全燃焼でしたが、大観峰は再度挑戦したいと思っています。
    温泉地は、別に考えます。

    旅猫
  • hot chocolateさん 2025/03/22 01:41:41
    黒川温泉
    旅猫さま

    こんばんは。
    黒川温泉、未踏の地ですが、行ってみたいところです。
    でも、最近は隣国からの観光客が多いのですね。
    観光客が多くなると、観光産業は潤ってうれしいのでしょうが、一方で
    観光公害も深刻になってきますね。
    黒川温泉も、観光客が喜ぶような観光地になっているのですね。
    最近はどこも、修善寺や、川越や、佐原なども演出されすぎている感があります。

    お泊りになった、「御客屋」さんは、お部屋の雰囲気も良く、
    お食事場所も混雑していなくて、ゆったりとお食事ができそうです。
    お料理の内容もなかなかよさそうです。

    >黒川温泉の印象は、演出された和風温泉街と言う姿の観光地であった。

    なかなか辛口のご意見ですね。
    湯布院なども演出され過ぎた感がありますから、行くのをためらってしまいます。

    hot choco

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2025/03/25 18:24:00
    RE: 黒川温泉
    hot chocoさん、こんばんは。

    書き込みありがとうございます。
    出掛けていたのと、ここ二日ほど体調不良で寝込んでいました。。。

    黒川温泉は、日本人と同じくらい隣国の方が来ています。
    温泉場と言うより、すでに観光地ですね。
    人が多いのは、観光産業にしては良いでしょうが、風情が損なわれます。
    確かに、修善寺、川越、佐原などもやり過ぎ感がありますね。
    でも、それが観光地らしく、好きな方も大勢いますし。

    今回お世話になった『御客屋』さんは、小さな宿でしたが。歴史もあり、宿の方の応対もとても丁寧でした。
    部屋の雰囲気も良く、食事も美味しかったです。

    湯布院は、一時期、原宿と清里の出張所かと思いましたが、黒川温泉は、さすがにそこまでは行っていません。
    でも、和風温泉街ですね(笑)

    旅猫
  • salsaladyさん 2025/03/18 08:59:13
    手厳しい黒川♨演出法~
    ☆なかなか手ごわい温泉客ですね~黒川温泉は南九州の中でも有名なので、つい手が入り過ぎるのでしょう。

    ☆大分出身の私も別府よりは「黒川♨」を選んでしまいそうな旅ですが、近くに一年中街中が湯けむりに包まれてむせ返る(別府は表向き湯けむりが立ち上る様に見えて、実際は鉄輪や明礬くらいしか出てないので)~源泉がそこら中に湧き出る熊本の鄙びた湯街へ行ってみたいと思うのですが。。。

    ☆旅慣れてくると、街づくりそのものに疑問もわくのですね。。。。

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2025/03/18 16:35:57
    RE: 手厳しい黒川♨演出法~
    salsaladyさん、こんにちは。

    書き込みありがとうございます。
    日本中を回っていると、色々思うことや感じることがあって。
    なので、黒川温泉のような街作りを観ると、やり過ぎかなと。
    最初の頃は、何とか人が来るようにと工夫したのだと思いますが、いつしか地元の方の手を離れて、外部から資本が入って観光地化。
    湯布院と同じ方向へ行ってしまったような。

    地元出身でも、別府より黒川ですか。
    個人的には、別府の方が風情があって好きです。

    源泉がそこら中から湧き出る鄙びた温泉と言うのは、なかなか無いような。
    宿が増えれば、源泉の使用量が増えるので、一軒宿じゃないと難しいかも。
    私が入った中では、福島の新野地温泉、秋田の玉川温泉、後生掛温泉くらいです。
    岩手の須川温泉も、豪快に湧き出る源泉を持っています。
    ぱっと思い浮かぶのは、それくらいです。

    旅猫
  • ポテのお散歩さん 2025/03/16 21:32:05
    黒川温泉
    旅猫さん こんばんは。

    九州へ行かれたのですね。
    夜に乗車すると早朝 岡山へ着き、10時台には阿蘇に着くのですか!
    寝台列車だからこその旅ですね。

    九州へは飛行機で行きますが、搭乗の1時間前には着いているので
    リムジンの移動時間などを考えると列車の方が便利な時があります。

    冬枯れの草千里は寒そうです。
    3月初旬では氷が張っているのですね。

    黒川温泉は若い女子に人気ですが、海外の方にも人気なのですね。
    オフ期に行ってみたいと思っていますが、もうオフ期は無いのかも。
    旅館にとってはオフ期が無い方が いいんですが。。。

    若い女子が好む場所。
    旅雑誌の『るるぶ』や『ことりっぷ』に数ページにわたり掲載される場所ですが、
    時の流れによって醸し出される景色ではないかも知れません。
    作り物の風情でないと、映えないし 綺麗でないからだと思います。
    そうでないと女子旅雑誌には掲載されないです(^-^;
    とうきびや 茅葺屋根の電話ボックスも、映える為のフォトスポットなので
    女子には大事な小道具です(^^)

    竹灯りが華美ではなく、山間の心づくしの優しい灯りだったのは
    黒川温泉が鄙びた風情があった頃の名残りかも知れませんね(*^-^*)

      ポテ

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2025/03/17 08:54:38
    RE: 黒川温泉
    ポテさん、こんにちは。

    いつもありがとうございます。
    関東からだと、九州はかなり遠いです。
    でも、夜行列車と新幹線を利用すれば、南九州でも九時半から十時ごろまでには着けますね。
    場所によっては、飛行機より列車の方が早いことがありますよね。
    鹿児島や熊本は、空港が市街地から離れているので、なおさらですね。

    この日は、全国的に寒かった時で、阿蘇山腹にある草千里は、無茶苦茶寒かったです。
    まさか池が凍っているとは思いませんでしたが。
    やっぱり、草千里は、草が緑でないと寂しいですね(^^;

    黒川温泉は、若い女の子に人気なのですね。
    この時温泉街を歩いていたのは、多くが隣国の方たちでした。
    あとは、若い二人連れや若者のグループも多かったです。
    男子だけや中高年の女性グループも歩いていました。
    雑誌などで取り上げられる観光地は、流行に乗る人や、アジア系の外国人がやはり多いようですね。

    温泉街は、黒で統一されているようですが、少しわざとらしさを感じました。
    温泉情緒も無く、洒落た雰囲気を出そうとしているみたいで。
    でも、それは温泉街のほんの一部で、ある意味テーマパークのような。
    今は、そんなところが好かれるのですね。

    まあ、若い子でも、黒川温泉みたいな場所には興味のない人もたくさんいますし。
    ただ、あそこは泉質が良いので、もったいないような。
    鄙び過ぎて人が来なくなっては元も子もないので、多少綺麗にするのは必要だと思いますが、そこは加減も必要だと。
    演出のし過ぎは、かえって風情を損ないます。
    地元の意識が高ければ、時間と共に、自然と良い風情が醸し出されて来ますので。

    竹灯りに風情があったのは、唯一印象に残りました。
    一度は訪れてみようと思った黒川温泉ですが、個人的には△でした。
    宿は、◎(笑)
    旅猫
  • pedaruさん 2025/03/16 06:18:39
    寝台特急
     旅猫さん おはようございます。

     九州でも飛行機は使わずに電車でお出かけですね。筋金入りのトラベラーと
    お見受けしました。
     寝台列車の風情は特別ですね。私は昔は妻の実家の青森までよく利用しました。
    早朝、仙台駅に着くと、駅の洗面所で歯を磨いている人などがいた記憶があります。
    小さな列車の窓から横になりながら、後ろに飛んでいく明かりをぼんやりみていたりして、旅の心は否が応でも盛り上がります。

     黒川温泉の利用された旅館は、接客、料理とも合格ラインをクリア、しかし
    街の風情がわざとらしいとは鋭い指摘です。
     料理の解説も分かりやすく、下手な専門家も顔負けの評論、旅人としての立場を貫いています。私好みの紀行文を読むようでした。

     pedaru

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2025/03/16 10:17:37
    RE: 寝台特急
    pedaruさん、こんにちは。

    書き込みありがとうございます。
    飛行機は苦手なので、どこへ行くのも陸路です(^^;
    おかげで、沖縄に行けない。。。

    夜行列車は、旅情に溢れ、大好きです。
    出発前のホームの雰囲気や、流れる街灯り、朝の風景など。
    かつては、日本中で走っていましたが、今やサンライズだけに。。。

    黒川温泉の宿は、とても良かったです。
    料理も、素朴でしたが美味しかったです。
    残念なのは、温泉街がいかにも作りました的な佇まいだったこと。
    せっかくの良質な湯が台無しでした。

    旅猫

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