ベストシーズンのネパール（その２：ナガルコットとカトマンズの世界遺産編）

2025/02/06 - 2025/02/13

一人参加限定というツアーの案内に誘われて、ヒマラヤの山々を眺めることができるネパールに出かけました。
たまたま友人が旅行で撮影した撮影したエベレストの写真を見たことから、オプションの遊覧飛行にも申し込みました。
今回のツアーは中部国際空港発バンコク経由カトマンズまでタイ航空で、帰りの乗り継ぎ時間が長いところは大変ですが、空港までの距離も近く、便利なツアーでした。また28名定員のツアーがわずか８人で催行されたことは、とてもラッキーでした。バスもゆったり席が取れて、必ず窓際に座ることができました。
1日目から4日目まではその１：エベレスト遊覧飛行とポカラ編をご覧ください。
こちらでは4日目にポカラからカトマンズに帰ってきてからの旅行記を記します。
4日目はカトマンズ盆地にあるかつての王朝だった地域のうちの1つ世界遺産のバクタプルを訪ねます。
あいにくポカラの濃霧の影響で飛行機が4時間近く遅れたため、昼食も遅くなり、バクタプルの市内観光が遅れてしまいました。
しかしながら予定通り、ダルバール広場からトウマディー広場、ダッタトラヤ寺院へとつらなるティブチェン・トールを歩きながら古い街並みを観光しました。
その後、恒例となった凸凹道を40キロほど走った丘の上のホテル、クラブヒマラヤナガルコットに向かい、宿泊しました。
このホテルは眺めが良く、上る途中で夕陽を眺めたり、ホテルからは朝日やヒマラヤの山々を眺めることができました。
5日目はやはりカトマンズ盆地にあるかつての王朝で世界遺産に指定されているパタン、カトマンズの街並みを観光しました。
パタンは芸術の街と呼ばれ、仏像などの職人が多く住み、工房を見ながら仏具のお店でショッピングも楽しめます。ダルバール広場にはマッラ王朝の最盛期16～18世紀に建てられた王宮や寺院が残されています。
昼食は天ぷらそばをいただいて、午後は3つの王朝の時代のカトマンドゥ王国の王宮が置かれたダルバール広場を中心に散歩しました。最後はダルバール広場周辺のお店を回ったり、広場に広げられた露店での買い物も楽しみました。
そしてチベット鍋の夕食を食べて、最初の晩に宿泊したハイアットセントリックに宿泊しました。
ネパールでの最終日となる6日目は、午前中の遅い時間にチェックアウトして空港に向かい、バンコクでは6時間ものトランジットの時間を過ごしながら無事名古屋に帰ってきました。

エリア カトマンズ(ネパール)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 社員・団体旅行
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 交通手段: 観光バス 徒歩 飛行機
• 航空会社: タイ国際航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: 阪急交通社

バクタプルのダルバール広場に向かう道を歩きます。昼食はダルバール広場の近くにあるレストランでいただきます。

道の途中にはこのような沐浴場の跡などもあります。

ダルバール広場の門が近くなってくると、観光客目当てのタクシーなどが寄ってきます。

門の前の細い道を入ったところにレストランがあります。古い建物を利用したホテルのレストランです。

こちらはホテルのフロントを兼ねたカウンターになっています。

レストランは屋上です。建物の5階に相当する高さで眺めが良いです。

ホテルの壁に描かれた絵はとてもかわいいです！
今にもナマステと言って出てきそうです。

レストランからの眺めです。

まずはミネストローネのようなスープをいただきます。
ガーリックトーストが添えられています。

こちらはカレーのようなものです。

こちらはヨーグルトで、少し甘めですが、とても美味しいです。
乳製品はどこでも美味しかったです。

客が残した食べ物を狙ってカラスが寄ってきます。

昼食を終えてバクタプルの観光に出かけました。
まずはダルバール広場です。こちらは広場の南側に建つパシュパティー寺院です。

ダルバール広場 広場・公園

これはかつて王宮だった建物です。

ダルバール広場 広場・公園

こちらはシッディラクシュミー寺院です。

ダルバール広場 広場・公園

こちらはまだ修繕中の寺院です。地震発生から10年が経過していますが、まだまだ元通りになるには時間がかかりそうです。

ダルバール広場から少し移動してトゥマディー広場に決ました。こちらはバイラヴナート寺院です。こちらは1934年の地震の後で再建された建物だそうです。

Bhairavnath Temple 寺院・教会

こちらは五重塔のような建物でカトマンズ盆地で一番高い寺院と言われるニャタポラ寺院です。18世紀に建てられ、高さは30メートルあります。

ニャタポラ寺院 寺院・教会

街の至る所に古い建物が残っていて、歴史の長さと王朝が安定して長く続いていたことを感じさせます。

小さな寺院の前でお祭りの踊りをしていました。お面を被って踊っています。

バクタプルで一番古い街並みが残るタチュパル広場に来ました。マッラ王朝初期以前から残る古い町並みで、こちらの建物は1427年に建立されたダッタトラヤ寺院です。向かいに建っているのはガルーダ像です。

タチュパル広場 広場・公園

街を歩いていると休憩所のような建物があり、老人たちが座って世間話をしています。不思議なことに男性と女性で分かれています。こちらは女性ばかりでした。

こちらは男性ばかりの集会所です。

メインストリート沿いに古い建物が並んでいます。

露店で野菜を売っています。

こちらが東の端にある門です。バクタプルの古い町並みはここまでです。

バクタプルから今日のナガルコットに移動します。ガタゴト道でバスはスピードが出せず、ゆっくり登っていきます。傾斜は緩く、周囲の畑は麦畑が多いです。

ナガルコットは標高が高いので、斜面の傾斜も急になってきて、段々畑が傾斜地に張り付くように作られています。

ずいぶん高いところまで来ましたが、こんなところにも寺院があります。

ホテルに到着する前に日が落ちてきたので、途中で止まって、日没を静かに見守りました。

夕陽な完全に沈んでしまいました。ホテルまでもう少しです。
再びバスで移動します。

4日目の宿はナガルコットの丘の上にあるクラブヒマラヤナガルコットです。

クラブ ヒマラヤ バイ ACE ホテルズ ホテル

クラブヒマラヤナガルコットのロビーは狭いですが、同じフロアにあるレストランはガラス張りでとても良い雰囲気です。

クラブ ヒマラヤ バイ ACE ホテルズ ホテル

部屋からの眺めも良いということでしたが、目の前に木立ちがあって景色が良くない部屋だったので、部屋を変えてもらいました。部屋は広々としています。

クラブ ヒマラヤ バイ ACE ホテルズ ホテル

ホテルの屋上にあるテラスから沈んでいく夕陽を眺めに行きました。

クラブ ヒマラヤ バイ ACE ホテルズ ホテル

テラスは寒いので、焚火を囲み、暖かいチャイを飲みながら夕陽を眺めました。

クラブ ヒマラヤ バイ ACE ホテルズ ホテル

こちらは月です。ほぼ満月できれいに見えました。

晩ご飯はブッフェで、ブルーチーズのカレーがとても美味しかったです。

翌朝、屋上のテラスで朝日が上ってくるのを待ちます。

朝日に照らされたヒマラヤの山々が見えるようになってきました。

マナスルが見えます。

ホテルの廊下に置かれたキャビネットです。ネパールらしい装飾がとてもかわいい感じです。

朝食後にホテルの部屋から撮った写真です。

朝食を済ませて、ナガルコットの丘から再びカトマンズの街まで下ります。

このような山道を下っていきます。

道路沿いにある民家です。

下まで降りてきました。

カトマンズの市内に戻ってきました。道路はこのようにバイクがあふれていて、割り込んでくるので至る所で渋滞が発生しています。

地震のため使えなくなった国会議事堂の代わりに使われている建物だそうです。

ナガルコットの丘から下るのに時間がかかったので、まずは腹ごしらえということでお昼ご飯を食べに行きました。

ヒマラヤそば処 和食

天ぷらそばをいただきました。ネパール栽培されている蕎麦を使用しているそうです。おいしかったです。日本円で3000円くらいするようです。

ヒマラヤそば処 和食

昼食後、カトマンズ盆地に３つある王朝の2つ目があった町パタンに行きました。通り沿いに多くのお店が並んでいて、賑わっています。

ダルバール広場に向かう途中にある門です。

最初にマハボーダ寺院に行きました。1934年の大地震後に再建された建物で、塔に無数の仏像が彫られていて、およそ30メートルの高さがあるそうです。

マハボーダ寺院 寺院・教会

マハボーダ寺院の脇にある小さな仏塔です。

マニグルマです。

パタンは職人の街と言われていて、仏像を売る店がたくさんあります。高い仏像は数百万円するそうです。

ダルバール広場に着きました。

ダルバール広場 (パタン) 広場・公園

こちらは旧王宮の建物です。

旧王宮の中庭です。

王宮の建物の中で一番新しいマニ・ケシャブ・ナラヤン・チョークを改装したパタン博物館を見学しました。多くの仏像が展示されています。

パタン博物館 博物館・美術館・ギャラリー

こちらは仏頭が彫られた柱です。

パタン博物館 博物館・美術館・ギャラリー

曼荼羅も展示されています。

パタン博物館 博物館・美術館・ギャラリー

こちらはクリシュナ寺院です。17世紀に建てられた石造りの寺院です。寺院の前に立っているのはガルーダの像です。

クリシュナ寺院 (1637年創建) 寺院・教会

こちらは1705年に建てられたハリ・シャンカール寺院です。ヴィシュヌとシバの両方の神性を持つハリ・シャンカーヌを祀っています。

ハリ シャンカール寺院 寺院・教会

手前の2層の建物がヴィシュワナート寺院です。シヴァ神が祀られており、正面には2頭のゾウの石像があります。反対側にはシヴァ神の乗り物である牡牛の石像があります。

ヴィシュワナート寺院 寺院・教会

シンギングボウルという仏具を売っているお店を覗きました。水を張ったボウルを木の棒で擦ると摩訶不思議、水面が跳ねだします。

続いてゴールデンテンプルに来ました。入口は彩色豊かな2頭の獅子に守られています。正式な名称はヒラニャ・ヴァルナ・マハヴィハール寺院と言います。

ゴールデンテンプルの中門です。

ゾウさんも金ぴかです。

僧侶がお参りしています。

ゴールデンテンプルを囲うようにマニグルマが設置されています。

職人の街らしく、仏像の工房があります。

女性の成人式に相当するお祭りを催していました。成人を迎える女の子たちが道の両脇に座って参列者からお祝いをもらっています。

スープを作って売っているお店のようです。

焼きトウモロコシの屋台です。

パタンの街の入口にある門で、パタンドカ（パタン門）と言われ、門のところに書いてある絵は、8人の女神様である八母神様だそうです。

パタンからバスで移動して、最後のカトマンドゥ王朝の街に向かいます。
途中に学校があり、広い校庭がありましたが、学校はすでに授業が終わり、ガラガラでした。

カトマンドゥのダルバール広場に来ました。こちらはカトマンズの名前の由来になっているカトマンダブ寺院です。2015年の地震で倒壊しましたが再建されました。カトマンダブとは木の家という意味だそうです。

カスタマンダプ寺院 寺院・教会

こちらはシヴァ寺院です。17世紀末のマッラ王朝の下でバクタプルの皇太后によって造られたそうです。こちらも地震で倒壊しましたが再建されました。

マジュ デガ 寺院・教会

こちらはシヴァ・パールヴァティー寺院です。18世紀後半にゴルカ王朝のバハドゥル王によって建てられたものだそうです。

シヴァ パールヴァティ寺院 寺院・教会

こちらはダルバール広場の一角にあるクマリの館です。クマリという女神の化身として崇拝される少女が住んでいます。クマリは3～5歳の仏教徒から選ばれ、初潮を迎えると交代するそうです

クマリの館 建造物

クマリの館の入口は2頭の石造りの獅子が守っています。

クマリの館 建造物

クマリは1日に数回顔を見せますが、写真を撮ることは禁止されています。写真のように中庭でクマリが顔を見せるのを待っています。

クマリの館 建造物

クマリの顔を見て、旧王宮のハヌマン・ドカに行きました。ハヌマンとはヒンズー教のサルの神、ドカとは門のことだそうです。

ハヌマンドカ (旧王宮) 史跡・遺跡

こちらは旧王宮の中心にあるナサル・チョークです。右側の五重の円形の屋根の建物はパンチャ・ムクヒ・ハヌマン寺院です。1階の廊下部分には歴代の王様の肖像画が飾ってあります。

ハヌマンドカ (旧王宮) 史跡・遺跡

ナサル・チョークの中庭です。

ハヌマンドカ (旧王宮) 史跡・遺跡

こちらはパンチャ・ムクヒ・ハヌマン寺院の反対側にある9階建てのバサンタブル・ダルバールです。

ハヌマンドカ (旧王宮) 史跡・遺跡

自由時間になったので、バサンタプル広場の青空市場で買い物をしました。周辺にはネパール産のコーヒー豆や紅茶を売っているお店もあり、お土産を買うには最適です。

ダルバール広場を後にして、バスに向かいます。

ダルバール広場 広場・公園

こちらはダルバール広場からインドラ・チョークに向かって進むと現れる巨大な石像で、カーラ・バイラヴというシヴァ神の化身の一つで恐怖の神様です。

カーラ バイラブ 史跡・遺跡

バスに乗り、今回の旅の最後の目的地に向かいます。街の中を流れる川の水はきれいではありません。

町の中心から2kmほど離れた丘の上にあるヒマラヤ最古の仏教寺院と言われるスワヤンブナートに来ました。手前に見えるのはハリティ寺院です。

スワヤンブナート 寺院・教会

大きなストゥーパです。

スワヤンブナート 寺院・教会

ストゥーパの側面に祀られている大日如来像です。

スワヤンブナート 寺院・教会

高台にあるのでカトマンズの街が良く見えます。

スワヤンブナート 寺院・教会

少し暗くなっていますが、ストゥーパの隣にあるチベット仏教の僧院ゴンパです。

ここはモンキーテンプルと言われるくらいサルがたくさんいます。

スワヤンブナート 寺院・教会

観光を終えて、最後のネパールで夕食をチベット料理のお店でいただきます。

濃い目のスープです。

シャバ?というというチベット風のミートパイです。

ダパオというチベット風の肉まんです。

鍋です。野菜や豆腐、肉がふんだんに入っていて美味しいです。

鍋を取り分けたものです。すき焼きのようで日本人の口に合います。

ライスと焼きそばです。

夕食を終えて、最後の宿は最初の宿と同じハイアットセントリックです。

広々とした部屋です。

朝ご飯はブッフェです。種類も多くて美味しいです。ついついたくさん取ってしまいます。

今回の旅行でお世話になったバスです。8人のツアーだったので、席が広くて快適でした。

空港に到着しました。荷物検査をして、チェックインです。

各自チェックインをします。

バンコクまで乗る飛行機です。

ボーディングブリッジがないのでバスで向かいます。

バンコクに到着しました。

バンコクでの乗り継ぎは6時間もあるので、ツアーで一緒だった方々とラウンジで過ごします。

バンコクから名古屋までは夜行便です。

朝食は機内食です。

中部国際空港に到着しました。良い天気ですが、寒そうです。

荷物をピックアップして自宅に帰ります。