薩摩半島めぐり②　薩摩富士・開聞岳周辺のドライブ

2024/12/01 - 2024/12/01

薩摩半島ドライブ、２日目。
薩摩半島といえば、薩摩富士の開聞岳。
天気が良かったので、開聞岳近辺をドライブしました。

JR最南端・西大山駅、謎の生物・イッシ―の池田湖、西郷隆盛が愛した鰻温泉、開聞岳が美しく見える長崎鼻。

気持ちのいいドライブができました。

エリア 指宿(鹿児島)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: レンタカー JALグループ
• 旅行の手配内容: 個別手配

宿泊した旧頴娃町の中心駅・西頴娃駅。
JR九州の指宿枕崎線は、指宿から先はどの駅もホーム１本しかないローカル線ですが、この駅だけは旧頴娃町の中心にあることと、駅前に高校があり、通学生の利用が多いことから駅舎が残っています。

なお、隣の頴娃駅はホーム１本のローカル駅。
なぜか旧頴娃町の中心駅は「頴娃駅」ではなく、「西頴娃駅」です。

西頴娃駅 駅

指宿方面に向かってクルマを走らせると、「薩摩富士」こと開聞岳が見えてきました。
とても美しい円錐形の山です。

瀬平公園 公園・植物園

開聞岳のふもとにあるJR指宿枕崎線の開聞駅。
かつては開聞岳や池田湖、長崎鼻などへの観光の拠点として、観光案内所やレンタサイクルのある駅としてにぎわいましたが、今は駅舎も無くなり、ホーム１本のローカル駅になってしまいました。

開聞駅 駅

開聞駅に隣接している旧開聞町役場。
旧開聞町は平成の大合併で指宿市に編入され、今は指宿市役所開聞支所。
観光案内所やレンタサイクルはここでやっているようです。

さらに指宿方面に向かうと、JR指宿枕崎線の西大山駅。
かつては日本最南端の駅でした。

沖縄県に「ゆいレール」というモノレールが開業した結果、「日本」最南端ではなくなり、現在は「JR最南端」の駅になりました。

西大山駅 駅

この駅も開聞岳の真下にある駅です。
ホーム１本の駅ですが、開聞岳とデイーゼルカーの組み合わせの写真は、観光ガイドなどでもよくつかわれています。

この駅は今は観光地として、多くの観光客でにぎわっています。
まあ、大半の観光客は列車ではなく、クルマでですが。
また観光バスも何台も立ち寄っていました。
駅前には大きなお土産物ショップもあって、「最南端到達証明書」を販売していました。

かいもん市場 久太郎 お土産屋・直売所・特産品

西大山駅から池田湖へ。
池田湖は九州最大のカルデラ湖。
つまりここはかつては火山の噴火口だった湖です。

池田湖 自然・景勝地

この湖には「イッシ―」という巨大生物が生息しているとかで知られています。
もともとイッシ―伝説はありましたが、昭和５３年、２０人ほどの人が体長２０ｍの巨大生物を目撃したことで一気に有名になりました。
その後もたびたび目撃されています。
正体は池田湖に生息する体長２ｍの巨大ウナギとも言われていますが不明です。

イッシー像 名所・史跡

池田湖の近くにある鰻湖、その湖畔にある鰻温泉。
ここで、公衆温泉でひと浴びしました。

鰻温泉 温泉

鰻温泉は西郷隆盛が愛した温泉でも知られています。
西郷は征韓論論争で失脚、鹿児島に戻ってきた後、鰻温泉にやってきては、この福村家に逗留し、昼は山へ猟に、夜は先ほどの公衆温泉に浸かっていたそうです。
この福村家には西郷が置いていったシャツなどが「家宝」として残っています。

鰻池 自然・景勝地

「西郷隆盛逗留記念碑」。

明治６年、佐賀の乱を起こし敗北し、江藤新平がここまで逃げてきて、西郷に決起を促し激論となり、西郷は「相談する当てが違いますぞ！」と怒鳴られ、江藤は去っていったことを当時の家人が後年語っています。
江藤はその後土佐に逃れたところで捕縛され、明治政府の権力者であった大久保利通によって、斬首、さらし首、その写真を全国にばらまかれるという徳川幕府でも行わなかった惨刑に処せられました。
江藤新平は明治政府で初代司法卿として、写真を使った指名手配制度を整備しましたが、皮肉にも適用第１号は江藤本人でした。

鰻温泉から港に出ると山川港。
この港にあるJR指宿枕崎線・山川駅は、「駅舎と駅員がいる」JR日本最南端の駅です（西大山駅はホーム１本の無人駅）。

ここにある道の駅・山川港でランチ。

道の駅 山川港活お海道 道の駅

ランチのあとは海沿いにある長崎鼻へ。

長崎鼻は開聞岳と海の組み合わせが美しい風家の場所です。

長崎鼻 自然・景勝地

ここから２０キロほど離れたところに知覧特攻隊基地がありました。
知覧から飛び立った特攻隊員はこの開聞岳の上空を何周か旋回して、日本に別れを告げて南海に向かい散っていったとされます。
悲しい歴史の場所でもあります。

薩摩長崎鼻灯台 名所・史跡

かつては新婚旅行のメッカだったようで、１キロにわたりお土産物店が並んでいたそうですが、今はすっかりさびれ、シャッターお土産物店の多いこと。

長崎鼻からは西へ向かってJR指宿枕崎駅の終点、枕崎駅へ。
鉄道で南に向かい一番端っこの駅で、枕崎市の代表駅です。
かつてはここから伊集院駅まで鹿児島交通線が接続していましたが、鹿児島交通線が昭和５９年に廃線、ホーム１本の駅になっていました。
あまりに寂しいとのことで、地元市民の寄付で駅舎が建てられていました。

枕崎駅 駅

当時の駅前にあった「日本最南端の終着駅枕崎」と書いた灯台を模したモニュメントはそのまま残されていました。
隣にはかつての枕崎駅舎を模した観光案内所があります。

枕崎観光案内所 名所・史跡

観光案内所のおばさんに夕陽がきれいに見えるところを聞いたら、なぎさ温泉を勧められました。
天気が良ければ枕崎のシンボル・立神岩に沈む夕陽が見られたのでしょうが、雲が出てきて夕陽を見られませんでした。

枕崎なぎさ温泉 温泉

夜は枕崎の名物を。
枕崎はカツオとかつお節で有名な町です。
カツオを使った漁師が船上で食べる「船人めし」と「昆鰹出汁そば」「鹿籠豚の串カツ」の組み合わせを食べました。

すし匠五条 グルメ・レストラン