海の色がイリュージョン！クック諸島に憧れのワンピースを買いに行く【１．到着編】

2024/11/08 - 2024/11/09

聞けばクック諸島はとても美しい南太平洋の島らしい。
最初に名前を知ったのは東京オリンピックの入場式。クック諸島選手団の皆さんが来ていたドレスはひと際目を惹くものでした。
あんな素敵なドレスがあるなら、きっと楽しい島に違いない。それならぜひ行ってみたいと想いを秘めた3年が過ぎ、今回ようやく訪ねる機会を作ることができました。

【旅程】
<0>2024/11/8 (FRI)
14:30NRT ----- 05:05AKL
----------------------------
<1>2024/11/9 (SAT)
08:50AKL ------ 13:40RAR
----------------------------
<0>2024/11/8 (FRI) 1st day
*CITC Supermarket
*Cook Islands Port
18:00RAR ----- 18:50AIT
Tamanu Beach Casual Luxury
----------------------------
<1>2024/11/9 (SAT) 2nd day
----------------------------
<2>2024/11/10 (SUN) 3rd day
17:10AIT ------ 18:00RAR
Rarotonga Moana Sands Beachfront Hotel
----------------------------
<3>2024/11/11 (MON) 4th day
----------------------------
<4>2024/11/12 (TUE) 5th day
14:20 RAR ------ 17:00 PPT
Manomano Lodge
----------------------------
<5>2024/11/13 (WEN) 6th day
----------------------------
<6>2024/11/14 (THU) 7th day
----------------------------
<7>2024/11/15 (FRI) 8th day
03:00 PPT ------ 07:40 AKL
----------------------------
<8>02024/11/16 (SAT) 9th day
10:05 AKL ------ 17:00 NRT

エリア アイツタキ島(クック諸島)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 飛行機
• 航空会社: エア・ラロトンガ ニュージーランド航空

珍しく今日は余裕を持って成田空港のニュージーランド航空のカウンターに到着です。

「ではパスポートをお願いします」
「はい」
「NZeTAはお済みですか？」
「はい、トランジットで」
「確認できました。これが搭乗券です」

ニュージーランドのNZeTAはトランジットでも登録が必要なので、ちょっと不安でしたが問題なく搭乗できそうです。

成田空港第1ターミナル 空港

搭乗ゲートにもすぐに到着して一安心。なにしろ今日は移動に次ぐ移動で、オークランドからクック諸島のラロトンガ島、そして一気にアイツタキ島まで移動しなければなりません。

ニュージーランド航空は久しぶりに利用します。北島にアイスクリームハントしに行った時はお世話になりました。

14時30分、定刻での出発です。ここからおよそ10時間、長丁場のフライトです。

機内食はお夕飯と朝食の2回提供です。ポークは和食っぽいお醤油味。チキンがクリームソースでチキンの方が好みでした。でも一番美味しかったのは朝食のオムレツだったかも。
飲み物で白ワインや赤ワインも提供されていて、それぞれブドウの種類を2種類から選べたりして充実していました。

オークランドには、翌朝5時20分程の到着になりました。さほど寒くなくて助かりました。

つづら折れのバリアフリータラップを降りて、バスでターミナルへ移動します。クック諸島の首都アバルアのあるラロトンガ島への乗り継ぎ便の出発は8時50分。少々遅れても3時間は余裕でありますので呑気なものです。

インターナショナルトランスファーの看板に従って、セキュリティチェックを目指します。

ポリネシアンなウェルカムゲートを進むと、セキュリティエリアです。荷物チェックを受けたらデパーチャーに到着します。幸いさほど混むことなく通り抜けることができました。

ホールに出ると、ちょうど朝日が登ってきたところでした。

「うーー！着いた！」
「楽しみね～」
「時間あるけど買い物する？」
「マヌカハニー探さなきゃ」
「高くなったからね～、マヌカハニー」
「前来た時に買ったのがもうないし、ココで買いたかったのよ」
「今は日本ではなかなか手が出ないからね。いいんじゃない」

オークランド国際空港 (AKL) 空港

お店を一通り回る前に、この幻想的な空港の景色をしばらく楽しみます。

お土産物屋さんをハシゴ。缶入りアンカーバターや、メリノウールのニットやベースレイヤー、マヌカハニーなどなど。欲しいものはたくさんあります。

お店を回っていると、お土産お菓子候補のウィッテカーズが4袋32NZDで売っていました。

「前来た時、ミニの袋はスーパーにしか売ってなくて。レジで他の観光客の方に"それどこにあったの？"って聞かれたのよ。覚えてない？」
「そうだったっけ？」
「ウィッテカーズもバラマキお土産需要に気がついたのね。ミニがたくさん売ってる」
「今回もお土産候補だね」
「でも当時スーパーで5ドルとか6ドルだったと思うの。8ドルだと高いかな？」
「うーん…普通は空港は高いけど、クック諸島では輸入品だから空港の方が安い可能性もあるよ」
「そうね。値段見てから帰りにしましょ」

同じようにクッキータイムの大袋の値段も確認しておきました。ついでにこの時間でATMでいくらかNZDも引き出しました。

ホールの天井には鳥のオブジェ。

ウミネコかしら？

ゲート近くのマクドナルドで休憩です。機内食がまた出るでしょうし、あまりたくさん食べると後で困りそうでしたので、ポテトとドリンクだけいただきました。

8時50分。ラロトンガ行きもスケジュール通りのオンタイムでした。

今度は正味で4時間50分のフライトです。思っていたより大型機で、席も埋まっています。ランチも出て、ソーセージかシリアルの選択。ニュージーランド航空、ご飯美味しいのは良かったですが、３食機内食となると流石に飽きてきます。

クック諸島の入国カードも記入して、準備も万端です。

「ああ～！楽しみ！ようやく待ちに待った日がきたわ」
「表情からワクワクが溢れ出してるね」
「そりゃそうよ」

ちなみにきっかけになった東京オリンピックでの様子はこちらで確認できます。

【クックアイランド公式】
https://www.cook-islands-concierge.com/single-post/best-dress-tokyo-olympic

成田から数えておよそ18時間。いよいよクック諸島の玄関口、ラロトンガ島にランディングです。

実はチケットを購入した後、RAR→AKLが突然15日だけフライトが無くなり、翌日便へのフライトチェンジのお知らせがきたのです。今更お休みを変更するわけにもいかず、旅行先見直しの危機でした。そこでチケットを往復からNRT→RARとタヒチのPPT→NRTのオープンジョーに変更。ラロトンガ航空のRAR→PPTを別途予約し、行先にタヒチを加えました。その分日程がちょっと忙しくなりましたが、なんとかこうして憧れのクック諸島に上陸です！

思ったよりずっと広くて長い滑走路の空港です。到着したのはお昼過ぎの13時40分。東京との時差が-19時間あるので、8日の出発約1時間前に時間が巻き戻っています。

インターナショナルの建物に入るとすぐにイミグレです。つつがなくスタンプを押してもらえました。ラロトンガの空港のアライバルロビーまでくるとホテルの送迎の方が来ていて、多くの観光客を出迎える挨拶がそこかしこで「キアオラナ～（Kia Orana）」と響き、首にフラワーレイをかけて貰っています。

「私たちはこのままアイツタキだから無いよね」
「いいホテルで送迎を頼んでおけば、ああやって歓迎してくれるんだよ」
「あ～、いいな～」

ラロトンガ国際空港 (RAR) 空港

アライバルロビーのボーダフォンでSIMの手続きを済ませます。以前は何社かあったWi-FiレンタルやeSIMも今は軒並み対象国から外れているので、今はここしか選択肢がない状況です。Wi-Fiホットスポットも有料で、フリーWi-Fiも期待できませんから49NZDで10ギガ＋通話30分のプランを申し込みます。アイツタキ＆ラロトンガでは不足感なく繋がりましたし、電話できるのは楽でした。

ラロトンガ空港のATMならクックアイランドドルが出てくるかもと思いましたが、出てきたのはNZDでした。クックアイランドドル唯一の紙幣の3NZD紙幣がどうしても欲しい場合はアバルア市内のBCIバンクで両替して貰うのが早いそうです。

バゲッジも受け取ってインターナショナルのアライバルホールからドメスティックに移動します。横並びに別棟になっています。

「ここからアイツタキへは、18時の便を取ってるから、カウンター開いてたら荷物預けちゃおう」
「そんなに早く空いてないでしょ？」
「この後に15時30分の便があってさ。だから人はいるはずだよ」

棟を移動する途中に荷物預けができるロッカーサービスがあるのを見つけました。ただ生憎とお留守のようで誰もおられません。

「ここで預けられるかな？」
「サービスがあるのがわかったのは収穫だけど、ダメよ」
「なんで？」
「営業時間が16時30分までなの。これじゃ預けても取り出せないわ」
「そっか、残念」

外に出たら空港にまだひよこ感の残るニワトリがトコトコと…
ラロトンガ、放し飼いの鶏があちこちに出没します。

ラロトンガ航空のカウンターはオープンしていましたが、「夕方の便の受付は17時からだよ」と一言で終了。荷物を預けることはできませんでした。

「じゃあさ、早い便に振り替えることはできる？」
「それもできないなあ」
「なんでさ。ホームページで時間がギリギリと思ったら遅い便を予約しておいたら、早い便に振り替えてくれるって書いてあったよ？」
「それはそうだけと、今日は満席なんだよね」

やむを得ません。バゲッジを持ったまま当初予定通りに18時の飛行機に乗ることにして空港近くのスーパーマーケットに行くことにしました。

カウンターの近くのモニターにデパーチャー予定が出ています。
国際線到着予定から1時間50分後の15時30分の便にするかどうかはすごく迷いました。30分前迄にカウンターに着けばよいので、結果的には接続できたことになります。そうすれば明るいうちにアイツタキまで足を延ばせますし、もしかしたら少し不安でも早い便を買っておいたほうが良かったのかもしれません。

ガラガラガラガラ…スーツケースのタイヤの音を響かせて、徒歩で近くのスーパーを目指します。大荷物を持っていると足取り軽くとはいきません。お天気も生憎の曇りです。

駐車場からすぐ目の前の道路に出ると、エアポートの看板がありました。尾翼型の看板はわかりやすくて好感です。

ラロトンガの中心地、アバルアは空港から歩いても20分程で市街地の入り口に辿り着けます。目指すスーパーはその中でも一番空港に近い大型スーパーで空港からは15分と行ったところです。

道の向こうはすぐ海です。空き地から砂浜にすぐ降りられます。

曇っているので色がイマイチですが、ラグーンの端は白く波が見えます。

その空地で雄鶏の縄張り争いにエンカウントしました。首回りの羽根を逆立てて、お互いに威嚇してぶつかりあっていました。

たてがみ？が逆立ってモッサモッサしています。

「ニワトリって、こんなライオンみたいなふうになるんだ」
「雄鶏だからね～。見たことなかった？」

ヒヨコからニワトリになったばかりの若鳥も近くに歩いていました。この後もクック諸島では、どこにいってもニワトリがいました。猫や犬もたくさん入り込んでいて、自然環境としては確実に良くはないと思いますけど、島で育つ食料ですしねえ…

空港を出て、島の周回路アラ・タプを歩きます。空港のすぐ傍には、Perfumes of Rarotongaや、The Gift Shopのようなお土産物屋さんも見つかりました。

スーパーの先にマリーナがあったので坂道を降りて寄り道します。

「へー、船がいっぱい！」
「よく見るとフィッシングチャーターの待ち合わせ場所があちこちにある」
「ここから釣りに出航するんだね」

それにしてもマリーナの海の色が綺麗です。ちょうど船が一隻戻ってきたところで、70cmくらいのツナを3匹、まな板に並べて捌いていたのを見学することもできました。
手際よく3枚におろして身をブロックにしておられて「サシミにして食べるんだ知ってるよな？サシミ？」とニコニコと話してくれました。

マリーナの向こうにはクックアイランド港が見えます。

「みて！コンテナ！」
「ほんとだ」
「MATSONって確かハワイの会社、超レアよ」
「へぇ～」
「コンテナ船も来てる。まさに南太平洋！って感じね」

ちょうどコンテナ船にコンテナを積み込んでいるところみたいで、クレーンも動いています。

積み込んでいるのもTRITONのコンテナです。太平洋だけにアメリカ系の海運が強いのでしょう。

ヤードのコンテナを確認しても、GE SEACOやCRONOS、MATSONなど英米系のコンテナが並んでいます。

ピンクのかわいい色のコンテナを見つけました。

日本のONEかしら？と思って一瞬嬉しかったのですが、FORCSという見慣れない名前のコンテナで、調べてみると上海の会社のようで中華系コンテナでした。

コンテナを撮影しているうちに、黄色い観光船がツアーからマリーナに戻ってきました。

それぞれの船を繋ぐ場所の前には、釣りやツアーの色々な会社の看板が立っていて、集合場所の目印になっています。
この観光船の看板が顔ハメ看板で、私たちが記念撮影していたら船に乗ってきたお姉さんが、横からサッと飛び入りで一緒に写真に写ってくれました！
その後夫婦2人で顔ハメの写真も撮ってくださって、驚きましたが、楽しいハプニングでした。

寄り道をしながら、目標のCITCスーパーまで到着です。ちなみにCITCはクックアイランズトレーディングカンパニーの頭文字です。最初に出てきた銀行はバンクオブクックアイランズでBCI。他にもCIなんとかというものに後にも出会いますが、およそクック諸島で”CI～”とこれば「クックアイランドなんとか」だと思えば間違いなさそうです。

CITC Supermarket スーパー・コンビニ

「見事に輸入品ばっかりだな」
「そうね。ウィッテカーズミニ袋が10.9NZDよ。」
「これも想定通り、空港プライスより遥かに高い」
「Bluebirdのポテチは4.8NZDだって」
「Griffin'sもニュージーランドだな」
「やっぱり空港のウィッテカーズがいいんじゃない」
「そうだねえ…」
「お宿で食べるものとかだけにしようよ」

お宿におそらくフリーのお水があるはずなので、上右のRAROという粉末ジュースと気になったお菓子だけを少し購入することにしました。

ピンクでかわいいかな…と思って選んだのはGriffin'sのPINK PEPPER TREAT。20￠がブレストキャンサー治療のためのドーネートに回るピンクリボン協賛商品です。

【参考・ピンクリボン】
https://www.j-posh.com/

しかし、本当に輸入品ばかりです。左上のESSEのチョコトッピングでニュージーランドからの輸入品、右上は左下はスリランカのディルマーの紅茶、右下はHervestのギーバターで、やっぱりニュージーランド。”これなら！”と思ったのですがココナッツオイルもニュージーランド産でした。探し疲れてきて店員さんに地元のものがないか聞いてみました。

「すいません。クック諸島で作っているものって何かあります？」
「えー…そうですねえ」
「例えば缶詰とか飲み物とか塩とかさ」
「うちでは扱っていないです。マーケットにいけば買えると思いますよ」
「マーケットって、いつだっけ」
「たしか土曜って話だったと思う」
「アイツタキ行ってるからいないね。めぐり合わせ悪いなあ」

これもめぐり合わせなのでしょう。こちらの営業時間は18時迄。ちょうどデリコーナーのランチボックスも見切り品セールの札がペタペタと貼ってありました。ハンバーガーや、お肉の煮込みの詰め合わせが15NZDのハーフプライスでなんと8NZD！量的にもたっぷりで、盛りの良さはさすが外国です。

サンドウィッチもボリューム満点で6.2NZDが半額で3NZDとお買い得感満載です。

「半額シール見ると欲しくなるわ」
「これなら安いし美味しそうだよ。今晩のご飯これにするか」
「それもいいかも」

サンドイッチとお肉詰め合わせで11NZD。クック諸島初日のお夕飯はラッキーな1000円ディナーになりそうです。

今晩食べるをいくつか購入して、預けてあったスーツケースをひきとってお店の駐車場に出てきたその時です。

「お～い！あなた達、どこにいくんだい？」
「はい？え？空港に戻ろうかな…と」
「そうなのか？じゃあ空港まで送っていくよ。荷物もあって大変だろ」
「ええ？いいんですか？」
「いいよいいよ。車を持ってくるから、ちょっと待っててくれ」

１人の男性が私たちに声をかけてきました。色々と話してみると、お部屋を３棟持っている方で、旅行者をアテンドするのが仕事みたいなものだから空港に送ってくださるとのことでした。
親切そうな方だったので思い切って信用することにして、お言葉に甘えます。

車だと5分と経たずに空港に戻ってこれました。

「じゃあ、いい旅を！」
「ありがとうございました～！」

思わぬかたちで優しい方ともお会いできました。親切にありがとうございました。
こうやって振り返ると、確かに早い便でアイツタキ島まで行くこともできたのでしょうが、数時間ラロトンガを歩いたのは楽しかったなあ…と改めていい思い出です。

ラロトンガ国際空港 (RAR) 空港

ドメスティックのホールで待っていたら17時の時間通りにカウンターオープンして無事にチェックインできました。ようやく今日から宿泊するアイツタキ島に向かって出発です。

搭乗を待っていると、機体が滑走路に着いて乗客が降りてきます。きっとあの機体に乗るのだと、待ち遠しく思っています。

コールがかかったらボーディングパスを提示して滑走路を歩いて機体に向かいます。
鼻先のとんがった顔つきは、SAAB機で気持ち盛り上がります。SAAB機にはシマエナガちゃんハントで丘珠空港にいった時にもお世話になりましたが、今は引退してしまったので日本では飛んでいません。

アイツタキ島へはおよそ50分のフライトです。CAさんの制服も素敵でした。「もしかしてTAVドレスですか？」と聞いてみたところ、やっぱりTAVドレスでした。
機体はSAAB340でした。左側の片側が１座席で右側が２座席の３列並びです。5番から8番列あたりは羽根の上になるので、眺望重視でしたら前か後に思いっきりふってもらったほうが、窓の下の景色は良く見えます。
私たちの座ったのが5番目の右側２列席でしたが旋回で上向きになっていることが多くて、少ないチャンスを確実にって感じになります。逆に１座席の左側列のほうが旋回時に下側にむくことが多いので、左側座席のほうがねらい目だと思います。

時間帯的に夕陽を期待していたのですけれど、生憎の曇天で夕陽どころじゃない夕暮れだったのが残念ですが、アイツタキ空港が近づいてくると明るい色のラグーンを空から見ることができます。１日何便も飛んでいるので、日帰りで訪れる方も多い島です。

時刻は定刻18時50分、ギリギリ暗くなる手前ですが雲率100％で空は真っ暗、風もびゅうびゅう吹いています。気温もさほど高くなく、南の島感全くありません。ていうか長袖来ていて寒いくらい。明日からの滞在で、天候大丈夫なのかしらと不安になりつつ、アライバルに向かいます。

アイツタキ空港 (AIT) 空港

バゲッジは空港のアライバルの外側にカートで運んでくる仕組みになっています。玄関に出たところで、お宿の送迎の方がネームカードを持って待っていてくださいました。

「キアオラナ！」
「キアオラナ～」
「バゲッジ出てくるからもうちょっと待っててね」
「もちろん！」
「なんだ送迎の人いるんじゃない」
「到着便伝えておいたからね」

私たちも首にお花のレイをかけてもらいました！
色々な島に行ってきましたけれど、フラワーレイを貰えたのは生まれてはじめて！
嬉しいものですね。首にかかると、生花なのでふわ～っといい香りがするんです。

すぐにバゲッジも出てきて、送迎車の後ろにちゃっちゃと積んで、今日のお宿に向けて出発します。

あっという間に今日のお宿「タマヌビーチカジュアル＆ラグジュアリー」に到着です。

オレンジとマンゴーのウェルカムドリンクをバーカウンターで受け取ったら、チェックインの説明をするからソファに来てねとフロントのお姉さん。言われたとおり、飲み物を持ってソファに向かいます。

一緒にバスに乗って来たカップルの方と4人でソファに座って、チェックインの手続きを済ませます。

「ところで、今日のディナーは今からレストランで食べますよね？」
一通り終わったところで、フロントのお姉さんが聞いてきて、一緒にきたカップルの方はにこやかにYESを返されていました。
この時間の到着ですし、近くに食べるところもありませんから、ここはYESしか選択肢がないところなのですが…「スーパーで半額のお弁当買っちゃったんですよね」とは、なかなか言えません。

「あ、ごめんなさい。今日は結構です」
「え？そうなんですか？」
「明日は、私たちAitutaki Feast and showの予約が入っていますよね？」
「ええ、そうですね。明日はショーです。それで今日はどうされます？」
「今日は結構です」
「承知しました、じゃあお部屋に案内いたしますね」

お姉さん、ちょっと戸惑いながらも、お部屋に向かって案内してくれます。

運んできたスーツケースをヴィラの入り口に置いて、鍵を渡してくれます。
まっすぐいったらすぐにビーチ、左に入るとレストランがあるとのこと。朝食は朝7：30からタマヌレストラン。今日から２晩３日間滞在するおうちです。

階段をあがるとお部屋の前は大きな屋根付きテラスになっています。日本人としては、ここまで土足にするか、階段のところで靴を脱ぐか迷う所です。私たちはテラスまではビーサンOKのマイルールにしました。

テラステーブル。屋根もかかっているので、のんびり過ごすのに良さそうです。

テラスにソファベッドも１セットありました。

引き戸を開けて中に入ると、80㎡あるだけに広々リビングスペースです。

テレビモニターも大型です。

冷蔵庫や給湯器、ソファセットとスモールベッド、テーブルのうえにはアイツタキのガイドマップもバッチリ置いてありました。

テレビの側にもミニベッドが１つあって、リビング内でゴロゴロする時はそちらも使えます。

リビングの奥にベッドルームがあって、おっきいベッドが設えてあります。電源も枕元で調整しやすくて、快適に使うことができました。

ベッドルームの裏側にシャワールーム。この時は夜で気が付きませんでしたが、屋内のお風呂から行き来できる屋外シャワーもついています。屋外のシャワーは直接外と出入りできるようになっていて、海で遊んだりした時はそちらを使えて便利です。

ネスカフェのコーヒーメーカーとディルマーのティーパックは、色々な種類がたくさん用意してありました。気温も低かったので早速暖かいお茶を淹れます。お茶をいただきながら、明日の朝予定しているラグーンツアーのリコンファームのために電話を一本入れました。朝8時45分にフロントに迎えの車が来るということで、無事に終了。これで今日やらないといけないことは一通り終了です。

ちなみに他にアメニティで超絶役立ったのが洗濯物用の洗濯バサミ。屋外シャワーのところに物干し用の紐がはってあって、フル活用できますし、セキュリティボックスもちゃんと動きます。

もうあたりはだいぶ暗いですが、直ぐそこビーチと聞けば歩いてみたくなります。実際ヴィラからすぐ海でした。


「ビーチ静かだね」
「風が強いのよね。明日のラグーンクルーズ大丈夫かしら」
「風は心配だね」
「この間の宇佐美とかアロタウの時も揺れたし不安だわ」

お隣にもう一軒Resort Tava'eというリゾートが建っています。その向こうにも大きなリゾートがあるので、左側は明るく電気がついています。アイツタキ島は、砂浜に沿ってリゾートが点在しているのですが逆に右側の方は少し距離があるのでより静かな感じです。

ヴィラのすぐ横にプールもありました。大きくはないのでパチャパチャするくらいです。夜はブルーにライトアップされていました。

外のテーブルで買ってきたスーパーの半額デリを開いてディナーにします。

「お、チキンやソーセージも美味しいけど羊がいい」
「それにしても量が多い。1人でこんなに食べられるのかしら」
「オレンジのはかぼちゃみたいだな、マカロニもいい。美味しいじゃない」
「ラム肉3枚も入ってる？ソーセージ大きすぎ…2人でも食べきれないよ。機内食でそんなにお腹空いてないし。後はサンドイッチだけでいいわ」
「サンドイッチも美味しいじゃないか」
「ちょっと機内で潰れちゃったけどね」

さらにヴィラのすぐ横に、自由に持って来れるアイツタキ産バナナが入ったボックスを見つけて捥いできました。ちょっとまだ青くて追熟中ですが、甘くて美味しかったです。
それにしても量が多くて、お腹いっぱいになりました。一部は残してジップロックに入れて置いておくことにしました。

シャワーを浴びて明日の準備をしたらお布団に入ります。
明日はラグーンツアーです。ようやく着いたアイツタキですが、クック諸島に着いてからここまで雲ばかりで風も強く気温も思ったより低くて、とても南国という感じではありません。
11月は雨季から乾季への変わり目とは聞いていましたが、風がかなり強くて寒いのは想定外で、ラグーンツアーも正直水着での参加にかなり不安を覚えます。予約のメールには、細かく持ってきた方が良いものなど書いてありましたが、長袖の着替えやウォータープルーフなど色々と寒さを想定して準備しました。

長い長い移動日が終わったところで、その2ラグーン編に続きます。